JP4049950B2 - 点字読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、点字文字を読み取って一般文字に翻訳する点字読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
点字情報を表現した点字原稿は、通常の文書と異なり、プラスチックシート上などに形成された凸点によって表現されており、一般の読者が読み取ることは難しい。また、そのような原稿を一般の複写機によって複製する場合も、凸点とノイズが区別しにくく、再現性が極めて悪い。また、同様に通常の画像処理による文字認識が適応しにくいという不具合がある。
【0003】
このような点字原稿の凸点を光学的に認識し、通常文書に変換する従来技術として、特開平9-183258号公報に開示の技術がある。これは、点字原稿の斜め上方からあてた光によってできる影の画像によって凸点の座標を認識し、画像処理によって点字文字認識を行う技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平9-183258号公報に開示の技術では、点字原稿に対して斜め上方から光を点字原稿全面にあてるようにしているため、原稿台と照明光源の占める空間が大きすぎ、装置の小型化を図ることができないという不具合がある。また、点字の凸点によっては斜め光によってできる影画像の大きさが小さく、認識率が悪くなるという不具合もある。
【0005】
この発明の目的は、従来装置の小型化を図れ、しかも認識率の高い点字読取装置を提供することである。
【0006】
この発明の目的は、読取精度が高く、ノイズに強い点字読取装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、点字原稿に対しこの点字原稿の原稿面と光軸が平行である点を照射して前記点字原稿を2方向から走査する2つの光源と、前記点字原稿を挟んで前記各光源とは反対側に各々配置され前記2方向から照射される光を各々受光するライン状の2つの受光部と、この2つの受光部の出力から得られた横方向の光量変動ヒストグラムと縦方向の光量変動ヒストグラムとを一つの平面内に重ね合わせ、ある一定以上の強度をもつ点の座標により前記点字原稿上の凸点の座標情報を求める座標検出手段と、この求めた座標情報から文字単位ごとに点字を切り取る文字確定手段と、この切り取られた各点字を点字文字コードと対比して一般文字に翻訳する翻訳手段とを備えている点字読取装置である。
【0008】
したがって、点字原稿の凸点を原稿面と光軸が平行な光で2方向から走査することにより凸点の位置を検出することができる。光源は原稿面と光軸が平行な光を発するように配置されるため従来に比べて装置を小型化できる。原稿面と光軸が平行な光をあてるので凸点の影画像を拡大し、従来に比べて凸点の認識率を向上させることができる。また、読取精度が高く、ノイズに強い点字読取装置を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の点字読取装置において、前記座標検出手段は、前記各受光部で各々得られた光量変動ヒストグラムをデジタル変換して、膨張化処理、先鋭化処理、ぼかし処理および閾値2値化処理を行ってから前記座標情報を求めるものである。
【0012】
したがって、点字原稿面が一部折れ曲がっているなどによりノイズが混入しやすい状況にあっても、点字原稿の読取を適正に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態である点字読取装置1の平面図であり、図2、図3は、同側面図である。
【0014】
図1、図2、図3に示すように、点字読取装置1は、点字原稿2を、表面を下にして載置する原稿台3を備えている。光源であるレーザ光源4は、原稿台3上の点字原稿2の横方向の側部端縁の近傍に位置し、この点字原稿2の横方向の側部端縁に沿って所定の機構により移動して、点字原稿2の原稿面と光軸が平行である光を照射する。光源であるレーザ光源5は、原稿台3上の点字原稿2の縦方向の側部端縁の近傍に位置し、この点字原稿2の縦方向の側部端縁に沿って所定の機構により移動して、点字原稿2の原稿面と光軸が平行である光を照射する。点字原稿2は原稿台3上において、点字の凸点10の高さ分わずかに浮き上がっている。レーザ光源4、5は、この浮き上がりの間から点字原稿2を2方向から走査することとなる。点字の凸点10による原稿面の浮き上がり高さは均等であることが必要なので、適度な加重を上面より点字原稿2にかけることが望ましい。
【0015】
点字原稿2を挟んでレーザ光源4とは反対側にはレーザ光源4から照射される光を受光するライン状の受光部であるイメージセンサ6と光ファイバーレンズ7が設けられ、点字原稿2を挟んでレーザ光源5とは反対側にはレーザ光源5から照射される光を受光するライン状の受光部であるイメージセンサ8と光ファイバーレンズ9が設けられている。イメージセンサ6,8は、走査方向に対するレーザ光源4,5光量の変動情報を感知する。
【0016】
図4に示すように、走査タイミング制御装置11によって、レーザ光源4、5の走査動作を制御している。横方向画像メモリ12によって、横方向の光量変動ヒストグラムが、縦方向画像メモリ13によって縦方向の光量変動ヒストグラムが記憶される。例えば縦方向の走査をするレーザ光源5が一度にt移動するたびに、横方向の走査をするレーザ光源4は横方向の全体を一回走査する。これにより縦方向のtの範囲における横方向のすべての点字原稿2上の画素情報が記録できる。これを縦方向のすべての範囲において走査を行うことで点字原稿2上の点字座標が得られることになる。この場合は、点字を認識する解像度がtになる。
【0017】
図5は、点字読取装置1の電気的な接続を示すブロック図である。図5に示すように、座標検出手段、文字確定手段、翻訳手段である画像形成部14は、以下に説明するような各種処理を行う。すなわち、画像形成部14は、図6の光量グラフに示されるように、横方向画像メモリ12の光量変動ヒストグラムと縦方向画像メモリ13に記憶された光量変動ヒストグラムを一つの平面内に重ね合わせ、ある一定の以上強度をもつ点15の座標をもって、凸点10の存在する座標として決定する。
【0018】
また、点字数が多かったり、点字原稿2に折り曲げ面などがある場合、光量情報にノイズが多くなる。画像形成部14は、このような場合に点字の認識率を上げるために、得られた光量波情報をデジタル変換し、膨張化処理、鮮鋭化処理、ぼかし処理、閾値2値化処理等の画像処理も行う。
【0019】
例えば、6点字の場合、凸点10同士の間隔は約2mm、隣り合う単位文字の間隔は約3mmに設定されているので、画像形成部14は、前記のように求めた凸点10の座標情報を用いて、この距離の範囲探索を行い、各点字毎に結びつけの重み付けを行い、ラベリング処理を行って、文字単位ごとに点字を切り取る。
【0020】
そして、画像形成部14は、文字単位毎に切り出された点字の文字情報を、予め用意されている点字コード辞書16と対比し、一般語への翻訳を行う。翻訳における対比方法は、パターンマッチング法などが選択できる。
【0021】
翻訳が行われた文書は、プリンタ等で構成される出力装置17によって一般文書としてプリントアウトすることが可能となる。
【0022】
以上説明した点字読取装置1によれば、点字原稿2の凸点10を原稿面と光軸が平行な光で2方向から走査することにより、凸点10の位置を検出することができる。レーザ光源4,5は原稿面と光軸が平行な光を発するように配置されるため、従来に比べて点字読取装置1を小型化できる。原稿面と光軸が平行な光をあてるので、凸点10の影画像を拡大し、従来に比べて認識率を向上させることもできる。
【0023】
また、イメージセンサ6,8により得られた光量変動ヒストグラムを重ね合わせて、凸点10の座標情報を求めるものであるので、読取精度が高く、ノイズに強い。
【0024】
さらに、光量変動ヒストグラムをデジタル変換して、膨張化処理、微分化処理、ぼけ処理および閾値2値化処理を行ってから、凸点10の座標情報を求めるものであるので、点字原稿2の原稿面が一部折れ曲がっているなどによりノイズが混入しやすい状況にあっても、点字原稿の読取を適正に行うことができる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、点字原稿の凸点を原稿面と光軸が平行な光で2方向から走査することにより凸点の位置を検出することができる。光源は原稿面と光軸が平行な光を発するように配置されるため従来に比べて装置を小型化できる。原稿面と光軸が平行な光をあてるので凸点の影画像を拡大し、従来に比べて凸点の認識率を向上させることができる。また、読取精度が高く、ノイズに強い点字読取装置を提供することができる。
【0027】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の点字読取装置において、点字原稿面が一部折れ曲がっているなどによりノイズが混入しやすい状況にあっても、点字原稿の読取を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である点字読取装置の平面図である。
【図2】前記点字読取装置のイメージセンサおよび光ファイバーレンズを取り除いた状態の側面図である。
【図3】前記点字読取装置のイメージセンサおよび光ファイバーレンズを取り除いた状態の側面図である。
【図4】前記点字読取装置の走査タイミング制御装置、横方向画像メモリおよび縦方向画像メモリの接続を示すブロック図である。
【図5】前記点字読取装置の電気的な接続を示すブロック図である。
【図6】前記点字読取装置で点字原稿の凸点を検出する処理を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 点字読取装置
2 点字原稿
4 光源
5 光源
6 受光部
8 受光部
10 凸点
Claims (2)
- 点字原稿に対しこの点字原稿の原稿面と光軸が平行である光を照射して前記点字原稿を2方向から走査する2つの光源と、
前記点字原稿を挟んで前記各光源とは反対側に各々配置され前記2方向から照射される光を各々受光するライン状の2つの受光部と、
この2つの受光部の出力から得られた横方向の光量変動ヒストグラムと縦方向の光量変動ヒストグラムとを一つの平面内に重ね合わせ、ある一定以上の強度をもつ点の座標により前記点字原稿上の凸点の座標情報を求める座標検出手段と、
この求めた座標情報から文字単位ごとに点字を切り取る文字確定手段と、
この切り取られた各点字を点字文字コードと対比して一般文字に翻訳する翻訳手段とを備えている点字読取装置。 - 前記座標検出手段は、前記各受光部で各々得られた光量変動ヒストグラムをデジタル変換して、膨張化処理、先鋭化処理、ぼかし処理および閾値2値化処理を行ってから前記座標情報を求めるものである請求項1に記載の点字読取装置。
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