JP2004334288A - 刻印文字認識装置及び認識方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、物品に設けられた刻印文字を読み取る刻印文字認識装置であって、周りの状況や前記刻印文字の状態等にかかわらず非常に高い確率で刻印文字を正しく認識することができる刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法を提供することを目的とする。
【解決手段】物体Tに打刻された刻印文字Kmの画像を画像データとして読み込む画像読み取り手段1と、画像読み取り手段1より読み込まれた画像データを輪郭画像として抽出し文字の含まれているであろう領域を決定する画像処理手段2と、画像処理手段2にて抽出された輪郭画像をもとに、輪郭画像を文字として識別するための文字識別手段3とを有している刻印文字認識装置A。
【選択図】 図1
【解決手段】物体Tに打刻された刻印文字Kmの画像を画像データとして読み込む画像読み取り手段1と、画像読み取り手段1より読み込まれた画像データを輪郭画像として抽出し文字の含まれているであろう領域を決定する画像処理手段2と、画像処理手段2にて抽出された輪郭画像をもとに、輪郭画像を文字として識別するための文字識別手段3とを有している刻印文字認識装置A。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物体の表面の一部に打刻された刻印文字を認識するための刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より工場等において、物品に対して、数字、英字、記号等を該物品の表面の一部に押圧して打刻して刻印文字を形成し、前記刻印を自動的に読み取って認識することで、これを製造、加工、在庫管理等に利用している。この刻印文字認識の1例として前記刻印文字をカメラ等の撮像装置により読み取り、この読み取られた画像をもとに文字として認識することで、物品の固体を識別するものが広く用いられている。
【0003】
刻印文字の読み取り方法としては、例えば特開平5−182019号公報に示すような、複数方向から照明する複数組の照明手段にて該刻印に対して照明を行うことで照明の反射の影響を除去し、刻印文字のみを明るく光らせることで照明された刻印を撮影するカメラ等の撮像手段にて該刻印文字の領域を正確に安定して、撮影することで刻印を正確に画像として読み取るものがある。
【0004】
また、特許公報第2808234号に示すように、刻印の読取装置として上述のカメラやCCD等の光学的な撮像手段を使わずにレーザセンサにて前記刻印の幅、深さ等を測定して前記刻印を画像として読み取るものも提案されている。
【0005】
また、上記のような方法で読み取られた文字画像に対して、画像処理を行うことで刻印を文字として認識する。この認識方法としては、前記読み取られた画像を認識装置内に記憶させてある文字パターンと比較(パターンマッチング)するものが用いられている。
【0006】
特開平11−110486号公報に記載の文字認識装置では、画像取り込み手段にて取り込んだ文字画像について、文字画像の欠損の有無を判定し、欠損がある場合欠損場所、欠損量に関する情報を入手し、文字の局所的な情報に着目した局所特徴量を計算し、文字認識用の辞書を各文字種ごとに予め保存しておき、各文字種に対して類似度を計算し、欠損部を補填して文字種を判断することを行っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−182019号公報
【特許文献2】
特許第2808234号公報
【特許文献3】
特開平11−110486号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記刻印の自動認識の高精度化するためには、刻印のエッジを強調した画像を撮像することが必要である。そのためには、刻印にあらゆる角度から照明を当てればよいが、実際に刻印を認識する場所において、撮像用の各部材を配置する空間に限りがあり、照明装置の配置が限られてくることもしばしばである。
【0009】
また、前記刻印の認識用の照明以外に設けられた照明や、溶接光等の外乱によっても乱されることがあり、レーザビームを走査させて該刻印の凹凸を測定するものも用いられているが、レーザビームの走査には時間がかかり、該刻印を迅速に読み取る必要がある部分に用いるのは適当ではなかった。
【0010】
また、欠損部を判別しその欠損部に特徴を補填することで文字認識を行う場合文字輪郭線を1つながりの線として読み取れない場合、欠損部の判別が非常に難しく、文字が互いに近接している文字列の場合、1文字の範囲をどこまでとするか(文字の切り出し)が困難である。
【0011】
本発明はこのような問題を鑑みて、物品に設けられた刻印文字を読み取る刻印文字認識装置であって、周りの状況や前記刻印文字の状態等にかかわらず刻印文字を非常に高い確率で正しく認識することができる刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は前記物体に打刻された刻印文字を画像データとして読み込む画像読み取り手段と、前記読み取り手段より読み込まれた前記画像データを輪郭画像として抽出し文字が含まれると予想される領域を決定する画像画像処理手段と、前記画像処理手段にて抽出された前記輪郭画像をもとに、該輪郭画像を文字として識別するための文字識別手段とを有していることを特徴とする刻印文字認識装置を提供する。
【0013】
また、上述の画像読み取り手段において、前記刻印文字が打刻されている面に対して所定の角度を有する位置から前記刻印文字を照明する照明手段が少なくとも1つ設けられており、前記照明手段にて照らされた前記刻印を所定の位置から光学的に撮影することで、該刻印文字の画像を読み込む撮像手段とを有しており、前記画像処理手段は前記撮像手段にて読み込まれた画像データのうちで前記照明手段にて影となっている部分と反射している部分を輪郭とし前記輪郭画像を抽出するものを採用してもよい。
【0014】
この構成によると、照明の位置によって明るい部分(反射している部分)と暗い部分(影になっている部分)両方を輪郭として捉えるので照明の数が少なくても、刻印文字に類似した輪郭画像を得ることが可能である。
【0015】
前記刻印文字を挟んで相対する位置に対になるように配置された照明手段が少なくとも一対設けられているものを例示できる。
【0016】
この構成によると、照明手段が対向して配置されているので、前記刻印文字の各エッジ部で暗部がより発生しやすくそれだけ輪郭画像を抽出しやすい画像データを読み取ることが可能である。
【0017】
また、前記対になる照明手段は、それぞれ前記刻印面に対し異なる角度をなす位置に配置されていてもよい。
【0018】
この構成によると、お互いの照射する照明光によってエッジ部に形成された影を打ち消しあうのを防ぐことができ、それだけ、明確な画像データを読み取ることが可能である。
【0019】
前記画像読み取り手段として3次元レーザスキャナを有し、該3次元レーザスキャナにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを例示することができる。
【0020】
この構成によると、3次元レーザスキャナを用いて3次元画像情報を取得するので照明が不要であると共に、刻印文字をより正確に捉えることができる。
【0021】
前記画像読み取り手段としてフォトンカウンタセンサ(Photon Counter Sensor)を有し、該フォトンカウンタセンサにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを挙げることができる。
【0022】
この構成によると、フォトンを刻印文字に照射して反射してきたフォトンが帰ってくるまでの時間を基に刻印文字の3次元画像情報を取得するので、短い時間で刻印文字の画像情報を取得することが可能である。
【0023】
前記画像読み取り手段として、レンジセンシングカメラ(Range Sensing Camera)を有しており、該レンジセンシングカメラ前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを採用することができる。
【0024】
レンジセンシングカメラは特殊な波長帯の光を刻印文字に照射しその反射光が戻ってくる速さで、刻印文字の3次元画像情報を得ることができ、また、迅速に刻印文字の3次元情報を取得することが可能である。
【0025】
前記画像処理手段として前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出手段と、前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定手段と、前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定手段とを有しており、
前記文字識別手段として前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較手段と、前記文字比較手段にて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定手段と、を有しているものを採用することができる。
【0026】
この構成によると、1文字に対して複数の文字候補領域を設定して、文字を比較して類似度の最も高い領域及び文字を刻印文字として確定するので、認識文字と実際の刻印文字とが非常に高い確率で合致する。それだけ、刻印文字認識の精度が高い刻印文字認識装置を提供することが可能である。
【0027】
前記刻印文字は文字の配置場所によって意味を持っており、前記文字比較手段で文字を比較するときにその意味に合わせた比較候補文字を設定するものを例示することができる。
【0028】
このことによって、文字を比較するときに比較対照候補文字を予め絞っておくことが可能であるので、該比較対照候補文字の選択時間を節約することができる。
【0029】
前記文字列領域内の画像に対し、左又は右のいずれか一方の端部から順に前記文字領域及び文字を確定していくものを例示することができる。また、左及び右両方から文字領域及び文字を決定し、その後左からの文字領域及び文字と右からの文字領域及び文字を比較してそれぞれ、類似度の高い文字領域及び文字を確定していくものも例示できる。
【0030】
本発明によると、前記物体に打刻された刻印文字の画像を画像データとして読み込む画像読み取りステップと、前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出ステップと、前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定ステップと、前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定ステップと、前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較ステップと、前記文字比較ステップにて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定ステップと、を有していることを特徴とする刻印文字認識方法を提供することができる。
【0031】
この構成によると、刻印文字の画像データにかかわらず、輪郭画像を抽出し、該輪郭画像をもとに、文字判別を行うのであらゆる物品に打刻された刻印文字の認識に採用することが可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1に本発明に係る刻印認識装置の一例の概略ブロック図を示す。
図1に示す刻印識別装置Aは、ワークWに保持された計測対象物Tに打刻された刻印文字Kmを画像データとして読み取る画像読み取り手段1と、画像読み取り手段にて読み込まれた画像を処理する画像処理手段2と、画像処理手段2にて処理された画像を文字として読み取る文字識別手段3と、以上の各部材の動作を制御する制御装置Contとを有している。画像読み取り手段1は刻印文字Kmが打刻されている刻印面を照明する照明手段として照明装置11と、照明装置11にて照明されている刻印文字を光学的に撮影する撮像手段としてそれには限られないがここではカメラ12を有している。カメラ12のほかにもCCD等光学的にデータを読み取ることができるものを広く採用することができる。
【0034】
図2(A)に本発明に係る照明装置の概略配置の平面図を、図2(B)に図2(A)に示す照明装置及びカメラの概略配置の側面図を示す。
図2(A)に示すとおり、照明装置11は平面視(平面で見て)刻印文字Kmの左斜め上方P1に配置されている。照明装置11はそれには限定されないがここでは、拡散光を照射できるものである。また、図2(B)に示すように計測対象物Tの刻印面Tmに対してθの角度を有する位置に配置されている。カメラ12は刻印面Tmに正対して配置されており、刻印文字Kmが略正面になる位置に配置されている。
【0035】
図2(B)に示すように、刻印部Kmaに入射した照明光Lgによって刻印部Kmaの照明光Lgが入射する側のへこみ部(以下エッジという)には影Shが形成され、また、反対側のエッジに当たった照明光Lgは反射して反射光Rfとなる。例えば、図2(A)に示すように刻印文字「1」に左斜め上方から照明を施した場合、照明光が入射する側のエッジは影が形成され暗く表示され、入射する側と反対側のエッジは反射光によって明るく表示される。図2(C)に図2(A)に示す刻印をカメラで撮影したときの画像を示す。図2(C)に示す撮像画像において、太線BLで示されている部分は暗く写っている、すなわち、影になっている部分であり、破線OLで示されている部分は明るく写っている、すなわち、反射して明るく表示されている部分である。
【0036】
(第2の実施形態)
図3(A)に照明装置を平面視で刻印の上方と左側方に配置した平面図を、図3(B)に図3(A)の照明装置の配置で刻印を撮影したときの撮像画像を示す。
図3(A)に示す照明は第1の照明装置111が刻印文字Kmの上方PU1から照明光Lg1を照射しており、第2の照明装置112が刻印文字Kmの左側方PL1から照明光Lg2を照射している。このとき、第1の照明装置111及び第2の照明装置112により、暗く写る部分と明るく写る部分ができるが、照明装置が1つの場合に比べて、よりくっきりした明暗が現れる。また、照明光の照射角度と、刻印のエッジが平行になる場合、平行となるエッジ部の明暗が強調されず撮像画像ではエッジがぼやける場合もあるが、二方向から照明光を照射することで、第1の照明装置111からの照明光Lg1と、第2の照明装置112からの照明光Lg2との両方に平行なエッジは存在しなくなり、より多くの形状の刻印文字にも対応可能である。
【0037】
(第3の実施形態)
図4(A)に照明装置を平面視で刻印文字をはさんで対向して配置したものの1例の平面図を、図4(B)に刻印部に対して2つの照明装置から照明光が照射されたときの概略断面図を、図4(C)に図4(A)に示す刻印文字を撮影した撮像画像を示す。
図4(A)に示す照明装置は左斜め上部Pa1に第1の照明装置11uを、右斜め下部Pa2に第2の照明装置11dを配置したものである。また、図4(B)に示すように第1の照明装置11uが照射する照明光Lguと刻印面がなす角度をθ1とし、第2の照明装置11dが照射する照明光Lgd刻印面となす角度をθ2となるように照明装置を配置する。それによって、第1の照明装置11uに近いエッジに影Sh1が第2の照明装置11dに近いエッジに影Sh2が形成される。第1及び第2の照明装置11u、11dが互いに刻印文字Kmのエッジの影Sh2、Sh1に照明光を照射して影Sh1、Sh2を消す又は薄くするのを防ぐことができる。また、光の照度を互いに異なる設定としてやることで図4(C)に示すように、エッジ部で影と反射が隣り合わせとなり、よりエッジが強調された撮像画像を得ることができる。また、照明装置が設置されたのとは反対側のエッジではエッジ部が明るく表示されるので明るく表示された部分も輪郭画像の輪郭部として利用することが可能である。
【0038】
図5に図2に示す刻印認識装置の動作のフロー図を示す。
まず、刻印文字Kmを認識するかどうか判定する(ステップS11)。認識をしない場合(ステップS11にてNOの場合)終了する。刻印文字を認識する場合(ステップS11でYESの場合)、計測対象物Tに打刻された刻印文字Kmをカメラ12と正対する位置に移動する(ステップS12)。照明装置11を照射し刻印文字Kmをカメラ12にて撮影する(ステップS13)。撮影された撮像画像を画像データとして画像処理手段2に入力する(ステップS14)。画像処理手段2にて撮像画像データから輪郭線のみの輪郭画像データを抽出する(ステップS15)。輪郭画像データを文字識別手段3にて文字として識別し刻印文字Kmの文字種を確定する(ステップS16)。
【0039】
上述の実施例では、照明手段を1つの場合、2つ異なる場所に配置する場合、2つの照明手段を刻印文字をはさんで対向させて配置するものを例示したがそれに限られるものではなく、たとえば上、左、斜めに対向して4つの照明装置を配置する等、影及び明るい部分を形成することができる配置を広く採用することが可能である。
【0040】
(第4の実施形態)
次に図6(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を、また、図6(B)に図6(A)に示す刻印文字認識装置に用いられる3次元レーザスキャナの動作状態の概略斜視図を示す。図6(A)に示す刻印文字認識装置Bは、画像読み取り手段として、3次元レーザスキャナ13を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0041】
図6(A)、図6(B)に示す3次元レーザスキャナ13は、計測対象物に打刻された刻印文字に対してレーザビームを照射するためのレーザビーム照射手段131と、レーザビーム照射手段131を所定の方向(ここでは左右に)振る首振り手段132と、刻印文字にて反射して戻ってきたレーザビームを検知するセンサ133とを備えており、レーザビーム照射手段131にて照射されたレーザビームの照射時とセンサ133によって反射されてきたレーザビームを検知した時の時間差で、距離を測定し、測定された距離を分布することで刻印文字Kmの3次元画像データを得るものである。
【0042】
刻印文字認識装置Bは3次元レーザスキャナ13にて読み込まれた3次元画像データをもとに、画像処理手段2にて輪郭画像を抽出し、文字判別手段3にて刻印文字の文字種を確定することで、刻印文字の文字認識がなされる。
【0043】
(第5の実施形態)
図7(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を示す。図7(A)に示す刻印文字認識装置Cは、画像読み取り手段として、フォトンカウンタセンサ(Photon Counter Sensor)14を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0044】
図7(B)に図7(A)に示す刻印文字認識装置に用いられているフォトンカウンタセンサの動作状態の概略斜視図を示す。
フォトンカウンタセンサ14は刻印文字Kmを同時に満たすように光子Phを射出する光子射出装置141と、光子Phを検知するためのシングルフォトン検出器140を上下左右に複数個並べて配置したセンサ142とを有している。計測対象物Tに設けられた刻印文字Kmに対して同時刻に数万個の光子Phを照射する。反射してきた光子Phをシングルフォトン検出器140にて検出して、各シングルフォトン検出器141の検出時間と照射したときの時間のばらつきによって刻印面の深さ(高さ)の分布を測定するものである。
【0045】
刻印文字認識装置Cはフォトンカウンタセンサ14を用いて、刻印文字Kmの画像データとして3次元画像データを読み取り、この3次元画像データをもとに画像処理手段2にて、輪郭画像を抽出し、輪郭画像をもとに文字識別手段3にて文字種を確定することで、刻印文字の認識が行われる。
【0046】
(第6の実施形態)
図8(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を示す。図8(A)に示す刻印文字認識装置Dは、画像読み取り手段として、レンジセンシングカメラ(Range Sensing Camera)15を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0047】
図8(B)に図8(A)に示すレンジセンシングカメラの動作状態を示す概略斜視図を示す。
レンジセンシングカメラ15は、特殊な波長の光LgSを刻印文字Kmをカバーするように照射し、その光が反射してきた場所をピクセル単位で撮影し、反射光LgRの到達時刻で各ピクセルに割り当てられた画像の深さを測定するものである。つまり、普通のカメラは撮影時画像データとして各ピクセルにRGB等の色データを取得するが、レンジセンシングカメラ15は、色データに加えて、被写体(ここでは刻印文字)の奥行きの値もデータとして取得するものである。
【0048】
刻印文字認識装置Dはレンジセンシングカメラ15にて刻印文字の画像データとして3次元画像データを読み込み、この3次元画像データをもとに画像処理手段2にて輪郭画像を抽出し、該輪郭画像をもとに文字識別手段3にて文字種を確定することで、刻印文字の認識を行っている。
【0049】
上述の第4の実施形態から第6の実施形態までは、照明手段を必要とせず、照明手段を設置できない場所等での刻印文字識別装置に広く適用することが可能である。また、画像読み取り手段としてこれらのうち複数を組み合わせて利用してもよいし、上述の第1から第3の実施形態で用いた光学的手法を用いる画像読み取り手段とあわせて用いてもよい。
【0050】
(第7の実施形態)
上述の刻印文字認識装置においては1文字(「1」)について認識するものを例に挙げて説明してきたが、次に、刻印文字が文字列(「4M25」)であるものを例に挙げて説明する。
【0051】
図9に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略ブロック図を示す。
図9に示す刻印文字認識装置Eは、第1の実施形態の刻印文字認識装置Aに比べて画像処理手段2’と文字識別手段3’が変更されており、それ以外の部分は刻印文字認識装置Aと同一であり同一の部分には同一の符号が付してある。
【0052】
図10(A)に計測対象物に打刻された文字列の画像データより抽出された輪郭画像の概略図を示す。また、図10(B)に図10(A)示す輪郭画像の1文字に対し複数の文字候補領域を決定する例を示す。
刻印文字認識装置Eの画像処理手段2’は、画像読み取り手段1にて読み取られた画像データをもとに、刻印文字の輪郭部を表す輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出手段21’と、抽出された輪郭画像Rm内の幾何学的情報をもとに文字列領域Maを決定する文字列領域決定手段22’と、文字列領域Ma内の幾何学的情報をもとにさらに複数の文字候補領域Kaを決定する文字候補領域決定手段23’とを有している。輪郭画像Rmは多くの幾何学情報を有しており、その中で文字列が含まれているであろうと予測される部分を文字列領域Maとして抽出する。
【0053】
また文字識別手段3’は図10(B)に示すように文字領域決定手段23’にて決定された文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3内の幾何学的情報をもとに類似している文字を選択し、文字識別手段3’に予め格納されている文字情報(形状情報、大きさ情報等)と照らし合わせ、文字候補領域内の画像データの文字類似度を決定する文字比較手段31’を有している。そして複数の文字候補領域の画像について類似度を求めたのち類似度の最も高い文字を刻印文字Km’と確定する文字確定手段32’を備えている。
【0054】
図10(A)に示す文字列の刻印文字Km’は、左から順に「4」、「M」、「2」、「5」を打刻された刻印文字であり、刻印文字の縦の大きさ及び横の大きさは予め設定されている。計測対象物T’の刻印文字Km’が打刻された刻印面を画像読み取り手段1の前に正対させて配置して刻印文字Km’の画像データを読み込む。画像読み取り手段1にて読み込まれた画像データをもとに、輪郭画像抽出手段21’にて画像データより輪郭画像を抽出する。そのとき、刻印文字認識装置Eは文字1つの大きさ及び文字列の大きさを予め内蔵しており、予め与えられている刻印文字の縦横の大きさが例えば縦V×横Qの刻印文字であるとすると、その大きさ情報と画像データの幾何学的情報をもとにエッジ画像の多い部分を刻印文字Km’の文字列が含まれている文字列領域Maとして認識し輪郭画像Rmを抽出することができる(図10(A)参照)。また、文字候補領域決定手段23’は1文字の大きさをもとに、それには限定されないがここでは左から文字を認識していく。輪郭画像内の文字列領域内のエッジ画像をもとに左側から1文字に対して複数の文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3を決定する(図10(B)参照)。
【0055】
例えば図10(B)に示すように文字列の1番左の文字ChLの文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3の決定は、文字ChLのエッジ画像が含まれている部分を複数決定する。この各領域内の画像データと予め内蔵されている文字情報を照らし合わせて、文字の類似度を決定する。
【0056】
図11に本発明に係る刻印文字認識装置の動作の一例をフロー図で示す。
まず、認識する刻印文字Km’が打刻された計測対象物の刻印面を所定の位置に配置する(ステップS21)。位置決めされた計測対象物の位置が画像読み取り手段1にて画像を読み込むのに適した位置範囲内にあるかどうか確認する(ステップS22)。正しい位置範囲内でない場合(ステップS22においてNOの場合)、再度、ステップS21に戻り位置決めをやり直す。刻印面の刻印文字Km’が画像読み取り手段1の読み取りに適した位置範囲にある(ステップS22でYES)場合、画像読み取り手段1にて、刻印文字Km’の画像データを取得する(ステップS23)。その後、文字認識処理を行う(ステップS24)。文字認識処理が終了した後に、刻印文字Km’の認識を確定し(ステップS25)終了する。
【0057】
文字認識処理(ステップS24)については、図12に流れをフロー図として示す。
ステップS23おいて、画像読み取り手段1にて取得された画像データは、画像処理手段2’に送られる。画像処理手段2’ではまず、画像読み取り手段1より画像データが入力されたか確認する(ステップS241)。画像データが入力されていない場合(ステップS241でNOの場合)入力があるまで待機する。画像データの入力が確認された場合(ステップS241でYESの場合)、刻印文字認識装置Eに予め内蔵されている文字情報(文字の大きさ、文字の形状、文字数等)を読み出す(ステップS242)。予め用意されている文字情報を読み出した後に、入力されてきた画像データを文字情報及び画像データの幾何学的形状をもとに、輪郭画像抽出手段21’にて輪郭画像Rmを抽出する(ステップS243)。抽出された輪郭画像をもとに文字列領域決定手段22’にて、文字列が存在するであろうと考えられる文字列領域Ma’を決定する(ステップS244)。
【0058】
ステップS244の後又はステップS2416でNOのとき、文字列中での文字の順序を示すパラメータIを一度リセットする(ステップS245)。パラメータIに1を加える(ステップS246)。また、I番目文字の文字領域を示すパラメータN及び候補文字を示すパラメータMもリセットする(ステップS247)。文字領域パラメータNに1を加える(ステップS248)。文字候補領域決定手段23’にて文字列内のI番目の文字の第N番目の文字候補領域を文字列領域Ma’の左側から決定する(ステップS249)。すなわち、1文字に対して複数の文字候補領域を考える(図10(B)参照)。文字列のI番目の文字の第N番目の文字領域候補に含まれる画像データとステップS242にて読み込まれた文字情報のうち、比較対照候補の文字と比較し類似度を設定する(ステップS2410)。第N番目の候補の文字の類似度と第M番目の類似度を比較する(ステップS2411)。第N番目の領域候補の文字の類似度が高い(ステップS2411でYES)場合、識別候補文字のパラメータMにNの値を代入し(ステップS2412)、文字列中のI番目の文字の識別候補として第M番目の領域及びその文字を仮に決定する(ステップS2413)。
【0059】
その後、I番目の文字に他の文字候補領域が残っているかどうか判断する(ステップS2414)。文字領域候補が残っている場合(ステップS2414でYESの場合)ステップS248に戻り、別の文字候補領域について上述の操作を行う。他の文字候補領域が残っていない場合(ステップS2414にてNOの場合)、文字列中のI番目の文字領域及び文字として第M番目の候補を文字領域及び文字として決定する(ステップS2415)。そして、I番目の文字が文字列の最後の文字かどうか判別する(ステップS2416)。文字列の最後の文字でない場合(ステップS2416でNOの場合)はI番目の文字の判別は終了し、ステップS246に戻り次の文字を判別する。I番目の文字が文字列の最後の文字の場合(ステップS2416でYESの場合)、これまでに決定されてきた1番目からI番目の文字を文字列として確定する(ステップS2417)。この操作にて、文字列を判別することが可能である。
【0060】
上述の文字領域を複数設定して類似度を決定し類似度の最も高い領域及び文字を刻印文字として採用するものの場合、例えば、輪郭画像の輪郭が途切れていたり、となり同士の刻印文字が近づいていたりする場合でも非常に高い確率で輪郭文字の認識が可能である。
【0061】
また、図13に本発明に係る刻印文字認識装置の文字候補決定の方法を示す。
刻印文字Km”は上述している通り刻印文字Km”が打刻された物品の識別に用いられることがほとんどであり、刻印文字Km”の文字列Mrは物品の管理(識別)記号となっている。したがって、文字列「4M25」を例にとると、「4M25」は例えば第1番目の文字Ch1の「4」西暦の1桁目の数字、2番目の文字Ch2の「M」は製造場所を表す文字、3番目の文字Ch3の「2」は1年を4つに分けたうちの2番目のターム、4番目の文字Ch4の「5」は第2タームの第5週に製作されたものであると意味づけられているとする。
【0062】
すなわち、文字列Mrの各文字には意味があり、文字列Mrの文字位置によって入る文字が決まっている。たとえば、1番目の文字Ch1には西暦の1桁つまり0〜9までが入る。また、2番目の文字Ch2は製造場所例えばM、N、Oの文字のうちいずれかが入る。3番目の文字Ch3は1年を4つに分けたターム1月〜3月を1、4月〜6月を2、7月〜9月を3、10月〜12月を4と割り振ったときの1〜4のいずれかが入る。4番目の文字Ch4は製造されたタームのうち第何週目に作られたかを表示している。すなわち、1週目は1、2週目は2、・・・、10週目はA、11週目はB、・・・、16週目はG、17週目はHで割り振ったときの1〜9及びA〜Hのいずれかが入る。
【0063】
すなわち、1番目の文字は0〜9までと比較すればよく、同様に2文字目から4文字目にも入る文字が決まっているので、各文字Ch1〜Ch4までに数字0〜9、英字A〜Zの計36文字が入る場合を考慮する場合よりも、文字領域の文字候補を素早く決定することが可能である。
【0064】
また、文字列が左から読む文字列である場合、左の文字が決定すると次の文字が決定するものも、同様に考えられる。例えば、元号にて年を示す場合、一番左が明治の場合「M」、大正の場合「T」、昭和の場合「S」、平成の場合「H」となり、それぞれ次に来る数字は「M」の場合「0」〜「4」、「T」の場合「0」、「1」、「S」の場合「0」〜「6」、「H」の場合「0」、「1」となる。順序によって文字の選択肢が限られてくるものも同様に用いられる。この例においては、左から読むものを考えたが、それに限定されるものではなく、右から読むもの同様に処理することが可能である。
【0065】
上述の実施例において横書きの文字列を対象としたが、縦書きの文字列の刻印文字についても同様に認識することが可能である。また、左右又は上下の両側からそれぞれ前記文字領域及び文字を認識し、より類似度の高いものを文字領域及び文字として確定することも可能である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によると、物品に設けられた刻印文字を読み取る刻印文字認識装置であって、周りの状況や前記刻印文字の状態等にかかわらず非常に高い確率で刻印文字を正しく認識することができる刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刻印文字認識装置の一例のブロック図である。
【図2】図(A)は刻印文字に照明を当てるときの照明装置の配置場所の一例の平面図であり、図(B)は刻印部に光を照射したときにできる影及び光の反射を示す概略断面図であり、図(C)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図3】図(A)は照明装置を2台用いて刻印文字に照明光を照射する1例の照明装置の配置を示す平面図であり、図(B)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図4】図(A)は刻印文字に対抗する照明を当てるときの照明装置の配置場所の一例の平面図であり、図(B)は刻印部に対抗する照明を照射したときにできる影及び光の反射を示す概略断面図であり、図(C)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図5】第1の実施形態に示す刻印文字認識装置の動作を示すフロー図である。
【図6】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第4の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられる3次元レーザスキャナの動作状態を示す概略斜視図である。
【図7】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第5の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられるフォトンカウンタセンサの動作状態を示す概略斜視図である。
【図8】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第6の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられるレンジセンシングカメラの動作状態を示す概略斜視図である。
【図9】本発明に係る刻印文字認識装置の第7の実施形態の概略配置を示すブロック図である。
【図10】図(A)は計測対象物に打刻された文字列の刻印文字の輪郭画像の概略図であり、図(B)は図(A)に示す文字列の1番左の文字の文字候補領域の複数の例を示す。
【図11】本発明に係る刻印文字認識装置の第7の実施形態の動作を示すフロー図である。
【図12】図11に示すフロー図のうちで文字認識処理の動作を示すフロー図である。
【図13】本発明に係る誇示刻印認識装置の文字候補決定の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
11 照明装置
12 カメラ
13 3次元レーザセンサ
14 フォトンカウンタセンサ
15 レンジセンシングカメラ
2 画像処理手段
21 輪郭画像抽出手段
22 文字列領域決定手段
23 文字候補領域決定手段
3 文字識別手段
31 文字比較手段
32 文字確定手段
Km 刻印文字
【発明の属する技術分野】
本発明は、物体の表面の一部に打刻された刻印文字を認識するための刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より工場等において、物品に対して、数字、英字、記号等を該物品の表面の一部に押圧して打刻して刻印文字を形成し、前記刻印を自動的に読み取って認識することで、これを製造、加工、在庫管理等に利用している。この刻印文字認識の1例として前記刻印文字をカメラ等の撮像装置により読み取り、この読み取られた画像をもとに文字として認識することで、物品の固体を識別するものが広く用いられている。
【0003】
刻印文字の読み取り方法としては、例えば特開平5−182019号公報に示すような、複数方向から照明する複数組の照明手段にて該刻印に対して照明を行うことで照明の反射の影響を除去し、刻印文字のみを明るく光らせることで照明された刻印を撮影するカメラ等の撮像手段にて該刻印文字の領域を正確に安定して、撮影することで刻印を正確に画像として読み取るものがある。
【0004】
また、特許公報第2808234号に示すように、刻印の読取装置として上述のカメラやCCD等の光学的な撮像手段を使わずにレーザセンサにて前記刻印の幅、深さ等を測定して前記刻印を画像として読み取るものも提案されている。
【0005】
また、上記のような方法で読み取られた文字画像に対して、画像処理を行うことで刻印を文字として認識する。この認識方法としては、前記読み取られた画像を認識装置内に記憶させてある文字パターンと比較(パターンマッチング)するものが用いられている。
【0006】
特開平11−110486号公報に記載の文字認識装置では、画像取り込み手段にて取り込んだ文字画像について、文字画像の欠損の有無を判定し、欠損がある場合欠損場所、欠損量に関する情報を入手し、文字の局所的な情報に着目した局所特徴量を計算し、文字認識用の辞書を各文字種ごとに予め保存しておき、各文字種に対して類似度を計算し、欠損部を補填して文字種を判断することを行っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−182019号公報
【特許文献2】
特許第2808234号公報
【特許文献3】
特開平11−110486号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記刻印の自動認識の高精度化するためには、刻印のエッジを強調した画像を撮像することが必要である。そのためには、刻印にあらゆる角度から照明を当てればよいが、実際に刻印を認識する場所において、撮像用の各部材を配置する空間に限りがあり、照明装置の配置が限られてくることもしばしばである。
【0009】
また、前記刻印の認識用の照明以外に設けられた照明や、溶接光等の外乱によっても乱されることがあり、レーザビームを走査させて該刻印の凹凸を測定するものも用いられているが、レーザビームの走査には時間がかかり、該刻印を迅速に読み取る必要がある部分に用いるのは適当ではなかった。
【0010】
また、欠損部を判別しその欠損部に特徴を補填することで文字認識を行う場合文字輪郭線を1つながりの線として読み取れない場合、欠損部の判別が非常に難しく、文字が互いに近接している文字列の場合、1文字の範囲をどこまでとするか(文字の切り出し)が困難である。
【0011】
本発明はこのような問題を鑑みて、物品に設けられた刻印文字を読み取る刻印文字認識装置であって、周りの状況や前記刻印文字の状態等にかかわらず刻印文字を非常に高い確率で正しく認識することができる刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は前記物体に打刻された刻印文字を画像データとして読み込む画像読み取り手段と、前記読み取り手段より読み込まれた前記画像データを輪郭画像として抽出し文字が含まれると予想される領域を決定する画像画像処理手段と、前記画像処理手段にて抽出された前記輪郭画像をもとに、該輪郭画像を文字として識別するための文字識別手段とを有していることを特徴とする刻印文字認識装置を提供する。
【0013】
また、上述の画像読み取り手段において、前記刻印文字が打刻されている面に対して所定の角度を有する位置から前記刻印文字を照明する照明手段が少なくとも1つ設けられており、前記照明手段にて照らされた前記刻印を所定の位置から光学的に撮影することで、該刻印文字の画像を読み込む撮像手段とを有しており、前記画像処理手段は前記撮像手段にて読み込まれた画像データのうちで前記照明手段にて影となっている部分と反射している部分を輪郭とし前記輪郭画像を抽出するものを採用してもよい。
【0014】
この構成によると、照明の位置によって明るい部分(反射している部分)と暗い部分(影になっている部分)両方を輪郭として捉えるので照明の数が少なくても、刻印文字に類似した輪郭画像を得ることが可能である。
【0015】
前記刻印文字を挟んで相対する位置に対になるように配置された照明手段が少なくとも一対設けられているものを例示できる。
【0016】
この構成によると、照明手段が対向して配置されているので、前記刻印文字の各エッジ部で暗部がより発生しやすくそれだけ輪郭画像を抽出しやすい画像データを読み取ることが可能である。
【0017】
また、前記対になる照明手段は、それぞれ前記刻印面に対し異なる角度をなす位置に配置されていてもよい。
【0018】
この構成によると、お互いの照射する照明光によってエッジ部に形成された影を打ち消しあうのを防ぐことができ、それだけ、明確な画像データを読み取ることが可能である。
【0019】
前記画像読み取り手段として3次元レーザスキャナを有し、該3次元レーザスキャナにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを例示することができる。
【0020】
この構成によると、3次元レーザスキャナを用いて3次元画像情報を取得するので照明が不要であると共に、刻印文字をより正確に捉えることができる。
【0021】
前記画像読み取り手段としてフォトンカウンタセンサ(Photon Counter Sensor)を有し、該フォトンカウンタセンサにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを挙げることができる。
【0022】
この構成によると、フォトンを刻印文字に照射して反射してきたフォトンが帰ってくるまでの時間を基に刻印文字の3次元画像情報を取得するので、短い時間で刻印文字の画像情報を取得することが可能である。
【0023】
前記画像読み取り手段として、レンジセンシングカメラ(Range Sensing Camera)を有しており、該レンジセンシングカメラ前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得するものを採用することができる。
【0024】
レンジセンシングカメラは特殊な波長帯の光を刻印文字に照射しその反射光が戻ってくる速さで、刻印文字の3次元画像情報を得ることができ、また、迅速に刻印文字の3次元情報を取得することが可能である。
【0025】
前記画像処理手段として前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出手段と、前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定手段と、前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定手段とを有しており、
前記文字識別手段として前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較手段と、前記文字比較手段にて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定手段と、を有しているものを採用することができる。
【0026】
この構成によると、1文字に対して複数の文字候補領域を設定して、文字を比較して類似度の最も高い領域及び文字を刻印文字として確定するので、認識文字と実際の刻印文字とが非常に高い確率で合致する。それだけ、刻印文字認識の精度が高い刻印文字認識装置を提供することが可能である。
【0027】
前記刻印文字は文字の配置場所によって意味を持っており、前記文字比較手段で文字を比較するときにその意味に合わせた比較候補文字を設定するものを例示することができる。
【0028】
このことによって、文字を比較するときに比較対照候補文字を予め絞っておくことが可能であるので、該比較対照候補文字の選択時間を節約することができる。
【0029】
前記文字列領域内の画像に対し、左又は右のいずれか一方の端部から順に前記文字領域及び文字を確定していくものを例示することができる。また、左及び右両方から文字領域及び文字を決定し、その後左からの文字領域及び文字と右からの文字領域及び文字を比較してそれぞれ、類似度の高い文字領域及び文字を確定していくものも例示できる。
【0030】
本発明によると、前記物体に打刻された刻印文字の画像を画像データとして読み込む画像読み取りステップと、前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出ステップと、前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定ステップと、前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定ステップと、前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較ステップと、前記文字比較ステップにて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定ステップと、を有していることを特徴とする刻印文字認識方法を提供することができる。
【0031】
この構成によると、刻印文字の画像データにかかわらず、輪郭画像を抽出し、該輪郭画像をもとに、文字判別を行うのであらゆる物品に打刻された刻印文字の認識に採用することが可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1に本発明に係る刻印認識装置の一例の概略ブロック図を示す。
図1に示す刻印識別装置Aは、ワークWに保持された計測対象物Tに打刻された刻印文字Kmを画像データとして読み取る画像読み取り手段1と、画像読み取り手段にて読み込まれた画像を処理する画像処理手段2と、画像処理手段2にて処理された画像を文字として読み取る文字識別手段3と、以上の各部材の動作を制御する制御装置Contとを有している。画像読み取り手段1は刻印文字Kmが打刻されている刻印面を照明する照明手段として照明装置11と、照明装置11にて照明されている刻印文字を光学的に撮影する撮像手段としてそれには限られないがここではカメラ12を有している。カメラ12のほかにもCCD等光学的にデータを読み取ることができるものを広く採用することができる。
【0034】
図2(A)に本発明に係る照明装置の概略配置の平面図を、図2(B)に図2(A)に示す照明装置及びカメラの概略配置の側面図を示す。
図2(A)に示すとおり、照明装置11は平面視(平面で見て)刻印文字Kmの左斜め上方P1に配置されている。照明装置11はそれには限定されないがここでは、拡散光を照射できるものである。また、図2(B)に示すように計測対象物Tの刻印面Tmに対してθの角度を有する位置に配置されている。カメラ12は刻印面Tmに正対して配置されており、刻印文字Kmが略正面になる位置に配置されている。
【0035】
図2(B)に示すように、刻印部Kmaに入射した照明光Lgによって刻印部Kmaの照明光Lgが入射する側のへこみ部(以下エッジという)には影Shが形成され、また、反対側のエッジに当たった照明光Lgは反射して反射光Rfとなる。例えば、図2(A)に示すように刻印文字「1」に左斜め上方から照明を施した場合、照明光が入射する側のエッジは影が形成され暗く表示され、入射する側と反対側のエッジは反射光によって明るく表示される。図2(C)に図2(A)に示す刻印をカメラで撮影したときの画像を示す。図2(C)に示す撮像画像において、太線BLで示されている部分は暗く写っている、すなわち、影になっている部分であり、破線OLで示されている部分は明るく写っている、すなわち、反射して明るく表示されている部分である。
【0036】
(第2の実施形態)
図3(A)に照明装置を平面視で刻印の上方と左側方に配置した平面図を、図3(B)に図3(A)の照明装置の配置で刻印を撮影したときの撮像画像を示す。
図3(A)に示す照明は第1の照明装置111が刻印文字Kmの上方PU1から照明光Lg1を照射しており、第2の照明装置112が刻印文字Kmの左側方PL1から照明光Lg2を照射している。このとき、第1の照明装置111及び第2の照明装置112により、暗く写る部分と明るく写る部分ができるが、照明装置が1つの場合に比べて、よりくっきりした明暗が現れる。また、照明光の照射角度と、刻印のエッジが平行になる場合、平行となるエッジ部の明暗が強調されず撮像画像ではエッジがぼやける場合もあるが、二方向から照明光を照射することで、第1の照明装置111からの照明光Lg1と、第2の照明装置112からの照明光Lg2との両方に平行なエッジは存在しなくなり、より多くの形状の刻印文字にも対応可能である。
【0037】
(第3の実施形態)
図4(A)に照明装置を平面視で刻印文字をはさんで対向して配置したものの1例の平面図を、図4(B)に刻印部に対して2つの照明装置から照明光が照射されたときの概略断面図を、図4(C)に図4(A)に示す刻印文字を撮影した撮像画像を示す。
図4(A)に示す照明装置は左斜め上部Pa1に第1の照明装置11uを、右斜め下部Pa2に第2の照明装置11dを配置したものである。また、図4(B)に示すように第1の照明装置11uが照射する照明光Lguと刻印面がなす角度をθ1とし、第2の照明装置11dが照射する照明光Lgd刻印面となす角度をθ2となるように照明装置を配置する。それによって、第1の照明装置11uに近いエッジに影Sh1が第2の照明装置11dに近いエッジに影Sh2が形成される。第1及び第2の照明装置11u、11dが互いに刻印文字Kmのエッジの影Sh2、Sh1に照明光を照射して影Sh1、Sh2を消す又は薄くするのを防ぐことができる。また、光の照度を互いに異なる設定としてやることで図4(C)に示すように、エッジ部で影と反射が隣り合わせとなり、よりエッジが強調された撮像画像を得ることができる。また、照明装置が設置されたのとは反対側のエッジではエッジ部が明るく表示されるので明るく表示された部分も輪郭画像の輪郭部として利用することが可能である。
【0038】
図5に図2に示す刻印認識装置の動作のフロー図を示す。
まず、刻印文字Kmを認識するかどうか判定する(ステップS11)。認識をしない場合(ステップS11にてNOの場合)終了する。刻印文字を認識する場合(ステップS11でYESの場合)、計測対象物Tに打刻された刻印文字Kmをカメラ12と正対する位置に移動する(ステップS12)。照明装置11を照射し刻印文字Kmをカメラ12にて撮影する(ステップS13)。撮影された撮像画像を画像データとして画像処理手段2に入力する(ステップS14)。画像処理手段2にて撮像画像データから輪郭線のみの輪郭画像データを抽出する(ステップS15)。輪郭画像データを文字識別手段3にて文字として識別し刻印文字Kmの文字種を確定する(ステップS16)。
【0039】
上述の実施例では、照明手段を1つの場合、2つ異なる場所に配置する場合、2つの照明手段を刻印文字をはさんで対向させて配置するものを例示したがそれに限られるものではなく、たとえば上、左、斜めに対向して4つの照明装置を配置する等、影及び明るい部分を形成することができる配置を広く採用することが可能である。
【0040】
(第4の実施形態)
次に図6(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を、また、図6(B)に図6(A)に示す刻印文字認識装置に用いられる3次元レーザスキャナの動作状態の概略斜視図を示す。図6(A)に示す刻印文字認識装置Bは、画像読み取り手段として、3次元レーザスキャナ13を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0041】
図6(A)、図6(B)に示す3次元レーザスキャナ13は、計測対象物に打刻された刻印文字に対してレーザビームを照射するためのレーザビーム照射手段131と、レーザビーム照射手段131を所定の方向(ここでは左右に)振る首振り手段132と、刻印文字にて反射して戻ってきたレーザビームを検知するセンサ133とを備えており、レーザビーム照射手段131にて照射されたレーザビームの照射時とセンサ133によって反射されてきたレーザビームを検知した時の時間差で、距離を測定し、測定された距離を分布することで刻印文字Kmの3次元画像データを得るものである。
【0042】
刻印文字認識装置Bは3次元レーザスキャナ13にて読み込まれた3次元画像データをもとに、画像処理手段2にて輪郭画像を抽出し、文字判別手段3にて刻印文字の文字種を確定することで、刻印文字の文字認識がなされる。
【0043】
(第5の実施形態)
図7(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を示す。図7(A)に示す刻印文字認識装置Cは、画像読み取り手段として、フォトンカウンタセンサ(Photon Counter Sensor)14を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0044】
図7(B)に図7(A)に示す刻印文字認識装置に用いられているフォトンカウンタセンサの動作状態の概略斜視図を示す。
フォトンカウンタセンサ14は刻印文字Kmを同時に満たすように光子Phを射出する光子射出装置141と、光子Phを検知するためのシングルフォトン検出器140を上下左右に複数個並べて配置したセンサ142とを有している。計測対象物Tに設けられた刻印文字Kmに対して同時刻に数万個の光子Phを照射する。反射してきた光子Phをシングルフォトン検出器140にて検出して、各シングルフォトン検出器141の検出時間と照射したときの時間のばらつきによって刻印面の深さ(高さ)の分布を測定するものである。
【0045】
刻印文字認識装置Cはフォトンカウンタセンサ14を用いて、刻印文字Kmの画像データとして3次元画像データを読み取り、この3次元画像データをもとに画像処理手段2にて、輪郭画像を抽出し、輪郭画像をもとに文字識別手段3にて文字種を確定することで、刻印文字の認識が行われる。
【0046】
(第6の実施形態)
図8(A)に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略配置を表すブロック図を示す。図8(A)に示す刻印文字認識装置Dは、画像読み取り手段として、レンジセンシングカメラ(Range Sensing Camera)15を備えており、それ以外は第1の実施形態にて説明された刻印文字認識装置Aと同じ構成であり、便宜上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0047】
図8(B)に図8(A)に示すレンジセンシングカメラの動作状態を示す概略斜視図を示す。
レンジセンシングカメラ15は、特殊な波長の光LgSを刻印文字Kmをカバーするように照射し、その光が反射してきた場所をピクセル単位で撮影し、反射光LgRの到達時刻で各ピクセルに割り当てられた画像の深さを測定するものである。つまり、普通のカメラは撮影時画像データとして各ピクセルにRGB等の色データを取得するが、レンジセンシングカメラ15は、色データに加えて、被写体(ここでは刻印文字)の奥行きの値もデータとして取得するものである。
【0048】
刻印文字認識装置Dはレンジセンシングカメラ15にて刻印文字の画像データとして3次元画像データを読み込み、この3次元画像データをもとに画像処理手段2にて輪郭画像を抽出し、該輪郭画像をもとに文字識別手段3にて文字種を確定することで、刻印文字の認識を行っている。
【0049】
上述の第4の実施形態から第6の実施形態までは、照明手段を必要とせず、照明手段を設置できない場所等での刻印文字識別装置に広く適用することが可能である。また、画像読み取り手段としてこれらのうち複数を組み合わせて利用してもよいし、上述の第1から第3の実施形態で用いた光学的手法を用いる画像読み取り手段とあわせて用いてもよい。
【0050】
(第7の実施形態)
上述の刻印文字認識装置においては1文字(「1」)について認識するものを例に挙げて説明してきたが、次に、刻印文字が文字列(「4M25」)であるものを例に挙げて説明する。
【0051】
図9に本発明に係る刻印文字認識装置の他の例の概略ブロック図を示す。
図9に示す刻印文字認識装置Eは、第1の実施形態の刻印文字認識装置Aに比べて画像処理手段2’と文字識別手段3’が変更されており、それ以外の部分は刻印文字認識装置Aと同一であり同一の部分には同一の符号が付してある。
【0052】
図10(A)に計測対象物に打刻された文字列の画像データより抽出された輪郭画像の概略図を示す。また、図10(B)に図10(A)示す輪郭画像の1文字に対し複数の文字候補領域を決定する例を示す。
刻印文字認識装置Eの画像処理手段2’は、画像読み取り手段1にて読み取られた画像データをもとに、刻印文字の輪郭部を表す輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出手段21’と、抽出された輪郭画像Rm内の幾何学的情報をもとに文字列領域Maを決定する文字列領域決定手段22’と、文字列領域Ma内の幾何学的情報をもとにさらに複数の文字候補領域Kaを決定する文字候補領域決定手段23’とを有している。輪郭画像Rmは多くの幾何学情報を有しており、その中で文字列が含まれているであろうと予測される部分を文字列領域Maとして抽出する。
【0053】
また文字識別手段3’は図10(B)に示すように文字領域決定手段23’にて決定された文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3内の幾何学的情報をもとに類似している文字を選択し、文字識別手段3’に予め格納されている文字情報(形状情報、大きさ情報等)と照らし合わせ、文字候補領域内の画像データの文字類似度を決定する文字比較手段31’を有している。そして複数の文字候補領域の画像について類似度を求めたのち類似度の最も高い文字を刻印文字Km’と確定する文字確定手段32’を備えている。
【0054】
図10(A)に示す文字列の刻印文字Km’は、左から順に「4」、「M」、「2」、「5」を打刻された刻印文字であり、刻印文字の縦の大きさ及び横の大きさは予め設定されている。計測対象物T’の刻印文字Km’が打刻された刻印面を画像読み取り手段1の前に正対させて配置して刻印文字Km’の画像データを読み込む。画像読み取り手段1にて読み込まれた画像データをもとに、輪郭画像抽出手段21’にて画像データより輪郭画像を抽出する。そのとき、刻印文字認識装置Eは文字1つの大きさ及び文字列の大きさを予め内蔵しており、予め与えられている刻印文字の縦横の大きさが例えば縦V×横Qの刻印文字であるとすると、その大きさ情報と画像データの幾何学的情報をもとにエッジ画像の多い部分を刻印文字Km’の文字列が含まれている文字列領域Maとして認識し輪郭画像Rmを抽出することができる(図10(A)参照)。また、文字候補領域決定手段23’は1文字の大きさをもとに、それには限定されないがここでは左から文字を認識していく。輪郭画像内の文字列領域内のエッジ画像をもとに左側から1文字に対して複数の文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3を決定する(図10(B)参照)。
【0055】
例えば図10(B)に示すように文字列の1番左の文字ChLの文字候補領域Ka1、Ka2、Ka3の決定は、文字ChLのエッジ画像が含まれている部分を複数決定する。この各領域内の画像データと予め内蔵されている文字情報を照らし合わせて、文字の類似度を決定する。
【0056】
図11に本発明に係る刻印文字認識装置の動作の一例をフロー図で示す。
まず、認識する刻印文字Km’が打刻された計測対象物の刻印面を所定の位置に配置する(ステップS21)。位置決めされた計測対象物の位置が画像読み取り手段1にて画像を読み込むのに適した位置範囲内にあるかどうか確認する(ステップS22)。正しい位置範囲内でない場合(ステップS22においてNOの場合)、再度、ステップS21に戻り位置決めをやり直す。刻印面の刻印文字Km’が画像読み取り手段1の読み取りに適した位置範囲にある(ステップS22でYES)場合、画像読み取り手段1にて、刻印文字Km’の画像データを取得する(ステップS23)。その後、文字認識処理を行う(ステップS24)。文字認識処理が終了した後に、刻印文字Km’の認識を確定し(ステップS25)終了する。
【0057】
文字認識処理(ステップS24)については、図12に流れをフロー図として示す。
ステップS23おいて、画像読み取り手段1にて取得された画像データは、画像処理手段2’に送られる。画像処理手段2’ではまず、画像読み取り手段1より画像データが入力されたか確認する(ステップS241)。画像データが入力されていない場合(ステップS241でNOの場合)入力があるまで待機する。画像データの入力が確認された場合(ステップS241でYESの場合)、刻印文字認識装置Eに予め内蔵されている文字情報(文字の大きさ、文字の形状、文字数等)を読み出す(ステップS242)。予め用意されている文字情報を読み出した後に、入力されてきた画像データを文字情報及び画像データの幾何学的形状をもとに、輪郭画像抽出手段21’にて輪郭画像Rmを抽出する(ステップS243)。抽出された輪郭画像をもとに文字列領域決定手段22’にて、文字列が存在するであろうと考えられる文字列領域Ma’を決定する(ステップS244)。
【0058】
ステップS244の後又はステップS2416でNOのとき、文字列中での文字の順序を示すパラメータIを一度リセットする(ステップS245)。パラメータIに1を加える(ステップS246)。また、I番目文字の文字領域を示すパラメータN及び候補文字を示すパラメータMもリセットする(ステップS247)。文字領域パラメータNに1を加える(ステップS248)。文字候補領域決定手段23’にて文字列内のI番目の文字の第N番目の文字候補領域を文字列領域Ma’の左側から決定する(ステップS249)。すなわち、1文字に対して複数の文字候補領域を考える(図10(B)参照)。文字列のI番目の文字の第N番目の文字領域候補に含まれる画像データとステップS242にて読み込まれた文字情報のうち、比較対照候補の文字と比較し類似度を設定する(ステップS2410)。第N番目の候補の文字の類似度と第M番目の類似度を比較する(ステップS2411)。第N番目の領域候補の文字の類似度が高い(ステップS2411でYES)場合、識別候補文字のパラメータMにNの値を代入し(ステップS2412)、文字列中のI番目の文字の識別候補として第M番目の領域及びその文字を仮に決定する(ステップS2413)。
【0059】
その後、I番目の文字に他の文字候補領域が残っているかどうか判断する(ステップS2414)。文字領域候補が残っている場合(ステップS2414でYESの場合)ステップS248に戻り、別の文字候補領域について上述の操作を行う。他の文字候補領域が残っていない場合(ステップS2414にてNOの場合)、文字列中のI番目の文字領域及び文字として第M番目の候補を文字領域及び文字として決定する(ステップS2415)。そして、I番目の文字が文字列の最後の文字かどうか判別する(ステップS2416)。文字列の最後の文字でない場合(ステップS2416でNOの場合)はI番目の文字の判別は終了し、ステップS246に戻り次の文字を判別する。I番目の文字が文字列の最後の文字の場合(ステップS2416でYESの場合)、これまでに決定されてきた1番目からI番目の文字を文字列として確定する(ステップS2417)。この操作にて、文字列を判別することが可能である。
【0060】
上述の文字領域を複数設定して類似度を決定し類似度の最も高い領域及び文字を刻印文字として採用するものの場合、例えば、輪郭画像の輪郭が途切れていたり、となり同士の刻印文字が近づいていたりする場合でも非常に高い確率で輪郭文字の認識が可能である。
【0061】
また、図13に本発明に係る刻印文字認識装置の文字候補決定の方法を示す。
刻印文字Km”は上述している通り刻印文字Km”が打刻された物品の識別に用いられることがほとんどであり、刻印文字Km”の文字列Mrは物品の管理(識別)記号となっている。したがって、文字列「4M25」を例にとると、「4M25」は例えば第1番目の文字Ch1の「4」西暦の1桁目の数字、2番目の文字Ch2の「M」は製造場所を表す文字、3番目の文字Ch3の「2」は1年を4つに分けたうちの2番目のターム、4番目の文字Ch4の「5」は第2タームの第5週に製作されたものであると意味づけられているとする。
【0062】
すなわち、文字列Mrの各文字には意味があり、文字列Mrの文字位置によって入る文字が決まっている。たとえば、1番目の文字Ch1には西暦の1桁つまり0〜9までが入る。また、2番目の文字Ch2は製造場所例えばM、N、Oの文字のうちいずれかが入る。3番目の文字Ch3は1年を4つに分けたターム1月〜3月を1、4月〜6月を2、7月〜9月を3、10月〜12月を4と割り振ったときの1〜4のいずれかが入る。4番目の文字Ch4は製造されたタームのうち第何週目に作られたかを表示している。すなわち、1週目は1、2週目は2、・・・、10週目はA、11週目はB、・・・、16週目はG、17週目はHで割り振ったときの1〜9及びA〜Hのいずれかが入る。
【0063】
すなわち、1番目の文字は0〜9までと比較すればよく、同様に2文字目から4文字目にも入る文字が決まっているので、各文字Ch1〜Ch4までに数字0〜9、英字A〜Zの計36文字が入る場合を考慮する場合よりも、文字領域の文字候補を素早く決定することが可能である。
【0064】
また、文字列が左から読む文字列である場合、左の文字が決定すると次の文字が決定するものも、同様に考えられる。例えば、元号にて年を示す場合、一番左が明治の場合「M」、大正の場合「T」、昭和の場合「S」、平成の場合「H」となり、それぞれ次に来る数字は「M」の場合「0」〜「4」、「T」の場合「0」、「1」、「S」の場合「0」〜「6」、「H」の場合「0」、「1」となる。順序によって文字の選択肢が限られてくるものも同様に用いられる。この例においては、左から読むものを考えたが、それに限定されるものではなく、右から読むもの同様に処理することが可能である。
【0065】
上述の実施例において横書きの文字列を対象としたが、縦書きの文字列の刻印文字についても同様に認識することが可能である。また、左右又は上下の両側からそれぞれ前記文字領域及び文字を認識し、より類似度の高いものを文字領域及び文字として確定することも可能である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によると、物品に設けられた刻印文字を読み取る刻印文字認識装置であって、周りの状況や前記刻印文字の状態等にかかわらず非常に高い確率で刻印文字を正しく認識することができる刻印文字認識装置及び刻印文字認識方法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刻印文字認識装置の一例のブロック図である。
【図2】図(A)は刻印文字に照明を当てるときの照明装置の配置場所の一例の平面図であり、図(B)は刻印部に光を照射したときにできる影及び光の反射を示す概略断面図であり、図(C)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図3】図(A)は照明装置を2台用いて刻印文字に照明光を照射する1例の照明装置の配置を示す平面図であり、図(B)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図4】図(A)は刻印文字に対抗する照明を当てるときの照明装置の配置場所の一例の平面図であり、図(B)は刻印部に対抗する照明を照射したときにできる影及び光の反射を示す概略断面図であり、図(C)は図(A)に示す刻印文字を撮影した画像データである。
【図5】第1の実施形態に示す刻印文字認識装置の動作を示すフロー図である。
【図6】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第4の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられる3次元レーザスキャナの動作状態を示す概略斜視図である。
【図7】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第5の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられるフォトンカウンタセンサの動作状態を示す概略斜視図である。
【図8】図(A)は本発明に係る刻印文字認識装置の第6の実施形態の概略配置を示すブロック図であり、図(B)は図(A)にしめす刻印文字認識装置に用いられるレンジセンシングカメラの動作状態を示す概略斜視図である。
【図9】本発明に係る刻印文字認識装置の第7の実施形態の概略配置を示すブロック図である。
【図10】図(A)は計測対象物に打刻された文字列の刻印文字の輪郭画像の概略図であり、図(B)は図(A)に示す文字列の1番左の文字の文字候補領域の複数の例を示す。
【図11】本発明に係る刻印文字認識装置の第7の実施形態の動作を示すフロー図である。
【図12】図11に示すフロー図のうちで文字認識処理の動作を示すフロー図である。
【図13】本発明に係る誇示刻印認識装置の文字候補決定の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
11 照明装置
12 カメラ
13 3次元レーザセンサ
14 フォトンカウンタセンサ
15 レンジセンシングカメラ
2 画像処理手段
21 輪郭画像抽出手段
22 文字列領域決定手段
23 文字候補領域決定手段
3 文字識別手段
31 文字比較手段
32 文字確定手段
Km 刻印文字
Claims (12)
- 物体に打刻された刻印文字の画像を画像データとして読み込む画像読み取り手段と、
前記読み取り手段より読み込まれた前記画像データを輪郭画像として抽出し文字が含まれると予想される領域を決定する画像処理手段と、
前記画像処理手段にて抽出された前記輪郭画像をもとに、該輪郭画像を文字として識別するための文字識別手段とを有していることを特徴とする刻印文字認識装置。 - 前記画像読み取り手段は、前記刻印文字が打刻されている面に対して所定の角度を有する位置から前記刻印文字を照明する照明手段が少なくとも1つ設けられており、
前記照明手段にて照らされた前記刻印文字を所定の位置から光学的に撮影することで、該刻印文字の画像を読み込む撮像手段とを有しており、
前記画像処理手段は前記撮像手段にて読み込まれた画像データのうちで前記照明手段にて影となっている部分と反射して明るくなっている部分を輪郭とし前記輪郭画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の刻印文字認識装置。 - 前記刻印文字を挟んで対向する位置に対になるように配置された照明手段が少なくとも一対設けられたことを特徴とする請求項2に記載の刻印文字認識装置。
- 前記対になる照明手段は、それぞれ前記打刻面に対し異なる角度をなす位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の刻印文字認識装置。
- 前記画像読み取り手段は3次元レーザスキャナを有し、該3次元レーザスキャナにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得し、
前記画像処理手段は、前記読み取り手段より読み込まれた前記3次元画像情報をもとに前記輪郭画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の刻印文字認識装置。 - 前記画像読み取り手段はフォトンカウンタセンサ(Photon Counter Sensor)を有し、該フォトンカウンタセンサにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得し、
前記画像処理手段は、前記読み取り手段より読み込まれた前記3次元画像情報をもとに前記輪郭画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の刻印文字認識装置。 - 前記画像読み取り手段はレンジセンシングカメラ(Range Sensing Camera)を有しており、該レンジセンシングカメラにて前記刻印文字の3次元画像情報を前記画像データとして取得し、
前記画像処理手段は、前記読み取り手段より読み込まれた前記3次元画像情報をもとに前記輪郭画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の刻印文字認識装置。 - 前記画像処理手段は前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出手段と、
前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定手段と、
前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定手段とを有しており、
前記文字識別手段は前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較手段と、
前記文字比較手段にて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の刻印文字認識装置。 - 前記刻印文字は文字の配置場所によって意味を持っており、前記文字比較手段で文字を比較するときにその意味に合わせた比較候補文字を設定する請求項8に記載の刻印文字認識装置。
- 前記文字列領域内の画像に対し、左又は右のいずれか一方の端部から順に前記文字領域及び文字を確定していくことを特徴とする請求項1から9いずれかに記載の刻印文字認識装置。
- 前記文字列領域内の画像に対し、左右両側からそれぞれ前記文字領域及び文字を認識し、より類似度の高いものを文字領域及び文字として確定する請求項1から9いずれかに記載の刻印文字認識装置。
- 前記物体に打刻された刻印文字の画像を画像データとして読み込む画像読み取りステップと、
前記画像データをもとに輪郭画像を抽出する輪郭画像抽出ステップと、
前記輪郭画像内の幾何学的情報をもとに文字列領域を決定する文字列領域決定ステップと、
前記文字列領域内の幾何学情報をもとにさらに複数の文字候補領域を決定する文字候補領域決定ステップと、
前記複数の文字候補領域内の画像パターンに対して別途用意されている画像パターンと比較する文字比較ステップと、
前記文字比較ステップにて比較された文字のうち文字候補領域及び文字種のうち、最も類似度の高い領域及び文字を確定する文字確定ステップと、を有していることを特徴とする刻印文字認識方法。
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