JP2001084427A - 反射光学素子の認識装置および記憶媒体の認識装置 - Google Patents

反射光学素子の認識装置および記憶媒体の認識装置

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JP2001084427A
JP2001084427A JP26275299A JP26275299A JP2001084427A JP 2001084427 A JP2001084427 A JP 2001084427A JP 26275299 A JP26275299 A JP 26275299A JP 26275299 A JP26275299 A JP 26275299A JP 2001084427 A JP2001084427 A JP 2001084427A
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reflected light
reflective optical
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reflection
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Mamoru Matsuda
守 松田
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光学素子を備えたカードなどの対象物を
比較的簡単な装置構成と認識アルゴリズムで、かつ高い
認識能力で迅速に真偽判定する。 【解決手段】 認識装置1は、照明光を照射する照明手
段4、反射光学素子2からの反射光を2次元パターンと
して撮影する光学センサー5をはじめ、信号処理部、A
−D変換器、メモリ、CPUなどを備える。照明手段4
と光学センサー5とは反射光学素子2からの反射光の角
度が反射光学素子2が持つ固有の再生角度となる位置及
び方向に配置されていて、反射光から反射パターンが相
違する複数の画像データを得て、これら画像データを対
応する基準データと比較して反射光学素子2の真偽を判
定する。この場合、撮影された2次元マトリクス上に複
数の評価点を定め、各照明ごとの反射光による信号強度
を評価点毎にスライスレベルにより2値化することが便
宜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射光学素子の認
識装置および記憶媒体の認識装置に関する。さらに詳述
すると、本発明は反射光学素子を利用して媒体の真偽な
どを判定する装置における識別能力の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】カードやクーポン券などを扱うセルフサ
ービスターミナルといった無人のカード取扱い装置が普
及し始めている。このような装置内では光学センサーが
カードなどに与えられた光学的情報を読み取り、対象物
の真偽や種別の判定を行なっている。
【0003】そこで、従来、クレジットカードや証書、
クーポン券、チケットなどに偽造が困難であるホログラ
ムや回折格子を光学的な情報として付与して偽造品では
ないことを示すとともに偽造を防止し、セキュリティ性
を高めるようにしている。この場合、ホログラムなどは
太陽光などの白色光にて記録画像が再生できるものと
し、人間の肉眼による判断も可能として便宜が図られた
ものが一般的である。
【0004】このような技術に関しては、例えば特開平
4−320594号公報においてこれらホログラムや回
折格子の反射方向特性を利用して識別する方法と構造が
示されている。これは、カード表面に設けられたホログ
ラムなどの反射面部に照明光を照射し、その反射光を反
射面の反射方向特性に対応する位置に設けられた1つも
しくは複数の受光部で受光し、それらの受光部で受光し
た反射光の強度または強度分布と正規の反射面部の強度
または強度分布とを比較してカードの真偽判定を行なう
というものである。
【0005】また特開平10−143603号公報で
は、反射光を撮影して2次元パターンを得、真偽などを
判断するという装置読み取り装置が開示されている。こ
こでは、ホログラムからの反射光を2次元画像として撮
影し、パターン認識装置でホログラム上のパターンを考
慮して識別する装置について示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−320594号公報に示された技術は1個または複
数個の受光素子での受光強度を所定値と比べることで対
象物の真偽を判断するものであり、それぞれの受光素子
はホログラムまたは回折格子からの反射光を反射パター
ンではなく全体的な平均値として検出するため、ホログ
ラムまたは回折格子のパターンがまったく異なっていて
も各受光素子で検出された強度がたまたま所定値と一致
すれば真と判断されてしまうおそれがある。したがって
真偽判定や偽造検出にある程度の効果はあるが高い認識
能力は期待できない。
【0007】また、特開平10−143603号公報で
は、反射光を2次元画像として撮影することについて示
されているが、パターン認識装置でどのようなパターン
識別を行なうのかといった識別の手順(アルゴリズム)
が明確にされていない。また、ホログラムはセンサーで
読み取られることに特化され、肉眼による判断を可能と
する便宜が図られていない。
【0008】そこで、本発明は、認識対象が肉眼で認識
可能なホログラムや回折格子といった反射光学素子であ
ることを利用し、そのような反射光学素子を備えたカー
ドなどの対象物を比較的簡単な装置構成と認識アルゴリ
ズムで、かつ高い認識能力で安価で高速に真偽判定や偽
造検出を行うことができる反射光学素子の認識装置を提
供し、併せて認識性能の向上した記憶媒体の認識装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の反射光学素子の認識装置は、
記憶媒体の表面に設けられ、人間の目で認識可能である
反射光学素子と、照明光を照射する照明手段と、反射光
学素子からの反射光を2次元パターンとして撮影する光
学センサーと、光学センサーの出力を処理する信号処理
部と、信号処理部からの信号をデジタル信号に変換する
A−D変換器と、A−D変換器の出力を画像データとし
て格納するメモリと、画像データと予め記憶された基準
データとを比較してパターン認識処理を行うCPUとを
備え、照明手段と光学センサーとは、反射光学素子から
の反射光の角度が反射光学素子が持つ固有の再生角度と
なる位置及び方向に配置されると共に、反射光から反射
パターンが相違する複数の画像データを得て、これらの
複数の画像データを、対応する基準データと比較して反
射光学素子の真偽を判定するようにしたものである。
【0010】ここでは、カードや紙などの記憶媒体の表
面に設けられた反射光学素子に複数の異なる位置から順
次照明光を照射し、光学センサーで各照明位置における
反射光を2次元パターンとして撮影している。この撮影
は、真の反射光学素子に固有の再生角度を実現する位置
および方向で照明光を照射して行われるため、対象とな
っている反射光学素子本来のパターンが形成されている
かどうかが判断の対象となる。反射光が形成する2次元
パターンは画像データとして処理された後、予め格納さ
れた基準データと比較することで一致するか否かが判定
され、これによって対象物の真偽が判断される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の反
射光学素子の認識装置において、複数の異なる位置に設
けられ順次照明光を照射する照明手段と、ある1点に配
置され各照明位置における反射光を2次元パターンとし
て撮影するエリアセンサーとを備えたものである。この
場合、各照明位置はエリアセンサーとの間で固有の再生
角度が形成される配置とされ、それぞれの照明手段が異
なる位置から反射光学素子に照明光を照射することがで
きる。したがってこの認識装置によると、2種類の反射
パターンを有する反射光学素子に対しそれぞれのパター
ンを利用した認識を行うことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の反
射光学素子の認識装置において撮影された2次元マトリ
クス上に複数の評価点を定め、各照明ごとの反射光によ
る信号強度を評価点毎にスライスレベルにより2値化し
て、反射有り無しデータとして検出し、各評価点での反
射光の検出データを各評価点での基準の反射有り無しデ
ータと比較して一致するかを判定するものである。
【0013】この場合、評価点は対象となる反射光学素
子の形態に応じて特徴がでる位置に適宜設定されてい
る。そして、撮影された2次元マトリクス上複数の評価
点において各照明位置ごとの反射光による信号強度をス
ライスレベルにより2値化し、これら2値化データの組
み合わせによるNビットデータを比較することによって
反射光学素子の真偽の判断を簡単に得ることができる。
【0014】また、この評価点の設定数は、請求項4記
載の発明のように反射光学素子の種類に応じて適宜変更
することが好ましい。反射光学素子上に表れる模様は種
類によって大きさや形態が異なるため、評価点の設定数
さらには大きさなどを適宜変更することによってそれぞ
れの対象物に即した認識を行うことが可能となる。
【0015】さらに、画像データを2値化する場合のス
ライスレベルも、請求項5記載の発明のように撮影され
た2次元マトリクスの信号レベルに応じて可変可能とす
ることが好ましい。これにより、撮影時の露光状態など
によって変化する相対的なスライスレベルの強度を補正
して適したものとすることが可能となる。
【0016】請求項6記載の発明である記憶媒体の認識
装置は、請求項1から5のいずれかに記載の反射光学素
子の認識装置を備えたものである。これによれば、記憶
媒体の真偽を、その表面に貼り付けられた反射光学素子
の真偽を判断することによって迅速かつ簡便に行うこと
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1〜図8に、本発明の一実施形態を示
す。この反射光学素子の認識装置1は、反射光学素子2
と、照明手段4と、光学センサー5と、信号処理部6
と、A−D変換器7と、メモリ8と、CPU9とを備え
て構成されている。そして、本実施形態では、反射光学
素子2の反射光から反射パターンが相違する複数の画像
データを得、これらの複数の画像データを対応する基準
データと比較して反射光学素子2の真偽を判定するよう
にしている。
【0019】反射光学素子2は、例えば記憶媒体3を光
学的特性によって認識し得るようにその表面に貼り付け
られている。本実施形態では、この反射光学素子2とし
てホログラム(以下ホログラム2と表示する)を採用す
る。
【0020】このように反射光学素子として採用される
ホログラム2は照明角度に応じて少なくとも2種類の模
様を映し出すものである。本実施形態では、太陽光線や
蛍光灯などあらゆる方向から到達するような白色拡散光
を照射するとホログラム2を構成している回折格子によ
り光が反射され、図4に示すような2次元パターンすな
わちアルファベットのKとOのいずれか一方あるいは特
定の角度においてそれら両方が反射して目視可能とな
る。
【0021】この場合、2次元パターンの各模様は、照
射方向と観察方向との間の角度に応じていずれかの模様
(あるいは両方の模様)が観察可能となる。具体的に
は、このホログラム2は、図2に示すa点よりホログラ
ム2へ向けて照射された白色拡散光を構成要素である回
折格子の回折特性によって反射し、図4(B)に示すよ
うなOのパターンが図2のv点で観察可能となる構造に
なっている。また、図2のb点より照射した場合はホロ
グラム2を構成する別の回折特性を持つ回折格子によっ
て反射され、図4(C)に示すようなKのパターンがv
点で観察される。
【0022】記憶媒体3は本実施形態の認識装置1を利
用した真偽判定の対象物となる場合もあるので、ここで
は例として磁気ストライプ11を有するプラスチック製
カードである場合についてを示す。カードは磁気ストラ
イプ11やIC接点12などを持つ情報保持記憶媒体
で、図示しない搬送手段かまたは人の手によりカードリ
ーダ内部に取り込まれ、カードリーダ内部に設置された
図1のようなホログラム処理部によって認識される。上
述のホログラム2は、このプラスチックカードの表面の
所定位置にホットスタンピングなどにより貼り付けられ
ている。
【0023】また、カードリーダ内部のホログラム処理
部には、ホログラム2に正対するように、ホログラム2
を照明する照明手段4と、ホログラム2からの反射光を
2次元パターンとして検知する光学センサー5と、必要
に応じて像を拡大または縮小するための光学レンズ13
が配置されている。このホログラム処理部は、ノイズと
なる外光を遮断された環境に配置することが望ましい。
【0024】照明手段4はホログラム2に対して少なく
とも2カ所からの異なった角度で照射できるように設け
られている。本実施形態では図1に示すように固定的に
配置した2つの照明手段4a、4b(図3と図6では照
明a、照明bと表示)で照明手段4を形成しているが、
この態様に特に限定されることはない。例えば、1つの
照明であっても移動可能に設けることによって照明手段
4を形成することが可能となる。この照明手段4は、図
3に示すように、CPU9によって制御される調光・点
灯回路14によって調光される。なお、照射や反射光の
検出は外光の影響ない状況下で行われるのはいうまでも
ない。
【0025】光学センサー5はホログラム2からの反射
光を検知する手段であり、本実施形態では反射光を2次
元パターンとして感度よく検知することが可能なCCD
エリアセンサーを用いている。CCDエリアセンサーは
駆動パルスに従ってセンサー内部のホトレジスタに蓄え
られた光電荷を内部のシフトレジスタに転送し、出力端
子から順次電圧信号または電流信号として出力する。出
力端子からの信号は、通常は2次元に並んだホトトラン
ジスタを原点(例えば左上の画素)からラスタスキャン
されて時系列に展開され、順次出力される。ただし、こ
のCCDエリアセンサーは光学センサー5を構成する好
適な部材の一例に過ぎず、例えば同様にエリアセンサー
として機能するCMOSエリアセンサーなどを適用して
もよい。
【0026】また、反射光学素子2の認識装置1を構成
する信号処理部6、A−D変換器7、メモリ8、CPU
9などは図3に示すように回路に組み込まれている。信
号処理回路からなる信号処理部6は例えばAGC(オー
トゲインコントロール)やCDSなどの補正機能によっ
てレベル補正を行うとともに光学センサー5の出力を処
理する。この信号処理部6から送られる信号はA−D変
換器7がデジタル信号に変換する。また、A−D変換器
7からの出力はメモリ8によって画像データとして格納
され、CPU9が、プログラム・基準データメモリ10
に予め記憶された基準データと比較してパターン認識処
理を行う。CPU9はホログラム処理部全体を制御する
とともに、パターン認識演算をプログラム・基準データ
メモリ10に格納された処理手順に従って行う。なお、
CPU9によって制御される駆動回路15が、光学セン
サー5、A−D変換器7そしてメモリ8などを駆動して
いる。駆動回路15はCPU9が発する指令に従い、1
フレーム分の画像が撮影できるように光学センサー5に
パルスを与えて駆動する。
【0027】ここで、図3および図6を用い認識装置1
による認識動作を具体的に説明する。CCDエリアセン
サーから出力された画素毎の電圧または電流といったア
ナログ量は例えば8ビット(256階調)のA−D変換
器7によりデジタル変換され、対象である反射光学素子
2の画像データを格納するメモリ8(例えばRAM)に
格納される。A−D変換やメモリ8の格納はCCDエリ
アセンサーの駆動パルスに同期して行われる。対象デー
タのメモリ8はCPU9とA−D変換器7が共有する資
源であるが、CPU9からの操作により、両者との間で
時分割して使用される。この対象データメモリ8には、
図2に示すa点およびb点より照射した光の反射光を撮
影した2次元パターンの2種類のデータが格納される。
CPU9は対象データメモリ8に格納された反射パター
ンデータと、プログラム・基準データメモリ10に予め
格納されている基準データを使用してパターン認識処理
を行う。またCPU9は照明手段4のオン・オフや発光
量をコントロールしたり、駆動回路15に対してCCD
エリアセンサーの蓄積時間を設定し、常に最適な露出が
得られるようにしている。調光・点灯回路14はCPU
9の指示に従って照明手段4を点灯あるいは消灯した
り、照明に与える電流値などを変化させる。場合によっ
ては周辺温度に応じた光量の調整を自らが行う。
【0028】CPU9の処理手順の一例を図6に示す。
まず記憶媒体3であるカード3がカード取入れ口から搬
送あるいは挿入されて所定の位置に来ると、図示しない
カード検出センサーによりカードの存在が確認される
(ステップ1)。続いてステップ2でまず照明4aを点
灯し、適切な蓄積時間経過後、ステップ3でCCDエリ
アセンサーを駆動して撮影を行なう。撮影と同時に信号
処理およびA−D変換が行なわれ、データは対象データ
用のメモリ8に格納される。ステップ4で照明4aを消
灯した後、ステップ5で照明4bを点灯し、ステップ6
で撮影を行い、同様にデータを対象データメモリ8に格
納する。ステップ7で照明4bを消灯し、照明を両方と
も消灯してステップ8のパターン認識処理へと進む。ス
テップ2〜ステップ7についてはカードを搬送しながら
行なっても、カードを定位置で停止させて行なっても良
い。
【0029】ここで、パターン認識は図5(A)に示す
ように、フレーム上に適宜数の評価点を予め設定して行
う。本実施形態では、p1〜p8の8つの評価点を設定
している。各評価点p1〜p8は、ホログラムの反射模
様がOである場合とKである場合とで、図5(B)ある
いは(C)に示すように模様内にあるかどうかが変わ
る。プログラム・基準データメモリ10には、照明手段
4a,4bのそれぞれの照明位置における各評価点p1
〜p8の反射ありまたはなしを示すデータが例えば図8
に示すように格納されていて、これが真偽判定の尺度と
なるデータとなる。
【0030】一方、ステップ3およびステップ6で撮影
した対象物の反射パターンを格納した対象データメモリ
8から、同様の評価点における8ビットデータを取り出
し、8ビットのスライスレベルと比較して取り出したデ
ータがスライスレベル以上の場合には反射あり、未満の
場合には反射なしと定義して、取り出したデータを2値
化する。例えばスライスレベルがh’B3であったとす
ると、対象データメモリ8の内容がh’f0なら反射あ
り(=1)、h’B2なら反射なし(=0)とする。な
お、この2値化のためのスライスレベルは、撮影された
2次元マトリクスの信号レベルを参照して適宜変更する
ことが好ましく、これにより例えば撮影時の露光状態な
どによる影響をなくすことが可能となる。
【0031】図7に評価点がp1〜p8の8点の場合に
おけるパターン認識処理のフローチャートを示す。ステ
ップ11ではポインタを初期化する。ステップ12で
は、対象データメモリ8の照明手段4aで照明され反射
した2次元パターンデータ(これを以下「aフレーム」
と呼ぶ)から、ポインタが示す8ビットデータを取り出
す。ステップ13ではそのデータを8ビットのスライス
レベルで2値化する。ステップ14では2値化されたデ
ータがプログラム・基準データメモリ10の中のポイン
タが示すaフレームの基準データと比較する。ここで基
準データと一致していれば次ステップに進み、一致して
いなければこのホログラム2を偽と判定する(ステップ
21)。ステップ15はステップ12と同様にbフレー
ムからデータを取り出す処理、ステップ16はステップ
13と同様の処理、ステップ17はステップ14と同様
の処理である。ステップ18はポインタを1つ進めステ
ップ19で全評価点での評価を終了したかどうかを判定
する。全評価点で基準データと一致していれば、ステッ
プ20で該当のホログラム2を真と判断する。
【0032】なお、上述の評価点は、ホログラム2のパ
ターンや照明手段4の照射位置などにより適宜変更する
ことができるように構成されている。これはプログラム
・基準データメモリ10中の評価点を示すデータを数種
類用意し、場合に応じてどのデータを使うか選択すると
いった方法を採用することでも実現可能となる。
【0033】また、2値化するときに使用するスライス
レベルについては、撮影時の露光状態や反射強度に応じ
て変えることで柔軟に対応することができる。例えば、
撮影する度に対象データメモリ8のフレームデータをス
キャンしてデータの最大値と最小値をサーチし、その値
を基に、スライスレベル=最小値+(最大値−最小値)
/2といった計算式でスライスレベルを決めることがで
きる。
【0034】以上説明した本実施形態の反射光学素子の
認識装置によれば、認識対象領域内に設定した複数の評
価点の2値化されたデータを格納データと比較するため
でよいから、認識判断に要する手間と時間が少なくて済
む。しかも、この評価点は対象となる反射光学素子2の
形態に応じて特徴がでる位置に適宜設定することができ
るものであるため対象物の真偽の認識精度が劣ることも
ない。
【0035】また、この認識装置1はいずれの照明手段
4から照射する場合にも1つの光学センサー5で反射光
を検出しているため、コストが低い。しかも、いずれの
場合にも反射光学素子2が有する固有の再生角度が実現
されているので認識動作の精度が高くかつ迅速である。
【0036】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば上述の実施形態では照明位置を2カ所とし
たが、これに限定されず、例えば3種類以上の模様を有
する反射パターンの対象物に対しては3カ所以上とすれ
ばよい。あるいは、3種類以上の照射角度を実現可能な
照射手段4を用い、異なる別の角度からの照射・認識を
複数回行うことで認識精度を向上させることも可能とな
る。
【0037】また、上述の実施形態では照明光に白色拡
散光を用いたが、これは単色光であっても良い。さら
に、2次元パターンを撮影する光学センサー5として、
A−D変換器7のビット数や評価点の個数、スライスレ
ベルの決め方についても、本目的を逸脱しない範囲で適
宜変更を加えても良い。
【0038】例えば、上述の実施形態ではCCDエリア
センサーを用いたが、光学センサー5はラインセンサー
であっても構わない。このラインセンサー自体はフレー
ム中の一定領域を瞬時に判定することはできないが、例
えば対象物である反射光学素子2を備えた記憶媒体3を
このラインセンサーに対して相対的に移動させながら検
知することで所定領域のデータを認識することが可能と
なる。つまり、いずれのセンサーであっても、平面座標
上における評価点の位置を特定することができるような
態様で使用すれば足りる。
【0039】また、本実施形態では反射光学素子2とし
てホログラムを用いた代表的な場合について示したが、
これに限らず特定の光反射特性を有する素子を用いれば
同様に認識装置1を構成することがもちろん可能とな
る。
【0040】さらに、評価点の設定数も特に限定される
ものではない。本実施形態ではフレーム上に8点の評価
点を設定した場合について説明したが、この設定数は反
射光学素子2上に表れる模様の大きさや形態によって適
宜変更することが望ましく、これによって対象物の判定
に適したNビットデータを入手することが可能となる。
また、設定数は常に複数でなくてよい。例えば模様が比
較的単純な場合にあっては、少なくとも1カ所に評価点
を設定することによって反射光学素子2を認識すること
が可能となることもある。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の反射光学素子の認識装置によると、照明形態に
よって反射パターンが変わるという反射光学素子の特性
を利用し、真の反射光学素子に固有の再生角度を実現す
る位置および方向で照明光を照射しているため、反射光
が形成する2次元パターンを画像データとして処理する
ことで反射光学素子の真偽の判断をすることができる。
これによれば、比較的簡単な装置構成と認識アルゴリズ
ムを実現することができ、認識動作の迅速化や装置の低
コスト化を図ることが可能となる。しかも、認識精度の
低下を招くようなこともない。
【0042】また請求項2記載の反射光学素子の認識装
置によると、各照明手段はエリアセンサーとの間で固有
の再生角度が形成されるよう配置され、それぞれの照明
手段が異なる位置から反射光学素子に照明光を照射する
ので、2種類の反射パターンを有する反射光学素子に対
しそれぞれのパターンを利用して高い認識精度を実現す
ることができる。
【0043】さらに請求項3記載の反射光学素子の認識
装置によると、2次元マトリクス上に複数の評価点を定
め、信号強度をスライスレベルにより2値化しているこ
とから、明確なアルゴリズムの下、Nビットデータを比
較することで反射光学素子の真偽の判断を簡単に行うこ
とができ、パターン認識部分の負荷を軽減することがで
きる。しかも、評価点は対象となる反射光学素子の形態
に応じて特徴がでる位置に適宜設定されているため、認
識精度を高く設定することができる。
【0044】この評価点の設定数は請求項4記載の発明
のように反射光学素子の種類に応じて適宜変更すること
で種々の反射光学素子に即した認識を行うことが可能と
なる。また、請求項5記載の発明のように、画像データ
を2値化する場合のスライスレベルを撮影された2次元
マトリクスの信号レベルに応じて変化させることによっ
て、撮影時の露光状態などに影響されることなく常に正
確な真偽判定が可能となる。
【0045】請求項6記載の記憶媒体の認識装置による
と、反射光学素子の認識装置を備えているため、反射光
学素子が貼り付けられた記憶媒体の真偽の判断を高い精
度で迅速かつ簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す記憶媒体およびホロ
グラム処理部の斜視図である。
【図2】反射光学素子の固有の再生角度を説明するため
の照射光と反射光の概略図である。
【図3】ホログラム処理部のブロックダイアグラムであ
る。
【図4】反射光学素子に光を照射したときに形成される
模様の一例を示す図であり、(A)は両画像が見える場
合、(B)と(C)はそれぞれ一方の画像が見える場合
である。
【図5】図4に示した反射光学素子上に設定した評価点
を利用して真偽を判断する様子を示す図であり、(A)
は設定された評価点の一例、(B)と(C)は図4
(B)、(C)に示した模様との対応である。
【図6】CPUの処理手順の一例を示すフローである。
【図7】評価点がp1〜p8の8点の場合におけるパタ
ーン認識処理のフローである。
【図8】それぞれに照明手段による各評価点p1〜p8
の反射ありまたはなしのデータを示す表である。
【符号の説明】
1 反射光学素子の認識装置 2 反射光学素子 3 記憶媒体 4 照明手段 5 光学センサー 6 信号処理部 7 A−D変換器 8 メモリ 9 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体の表面に設けられ、人間の目で
    認識可能である反射光学素子と、照明光を照射する照明
    手段と、反射光学素子からの反射光を2次元パターンと
    して撮影する光学センサーと、光学センサーの出力を処
    理する信号処理部と、信号処理部からの信号をデジタル
    信号に変換するA−D変換器と、A−D変換器の出力を
    画像データとして格納するメモリと、画像データと予め
    記憶された基準データとを比較してパターン認識処理を
    行うCPUとを備え、照明手段と光学センサーとは、反
    射光学素子からの反射光の角度が反射光学素子が持つ固
    有の再生角度となる位置及び方向に配置されると共に、
    反射光から反射パターンが相違する複数の画像データを
    得て、これらの複数の画像データを、対応する基準デー
    タと比較して反射光学素子の真偽を判定することを特徴
    とする反射光学素子の認識装置。
  2. 【請求項2】 複数の異なる位置に設けられ順次照明光
    を照射する照明手段と、ある1点に配置され各照明位置
    における反射光を2次元パターンとして撮影するエリア
    センサーとを備えたことを特徴とする請求項1記載の反
    射光学素子の認識装置。
  3. 【請求項3】 撮影された2次元マトリクス上に複数の
    評価点を定め、各照明ごとの反射光による信号強度を評
    価点毎にスライスレベルにより2値化して、反射有り無
    しデータとして検出し、各評価点での反射光の検出デー
    タを各評価点での基準の反射有り無しデータと比較して
    一致するかを判定することを特徴とする請求項1記載の
    反射光学素子の認識装置。
  4. 【請求項4】 反射光学素子の種類に応じて評価点を変
    更することを特徴とする請求項3記載の反射光学素子の
    認識装置。
  5. 【請求項5】 撮影された2次元マトリクスの信号レベ
    ルに応じて、スライスレベルを可変可能な請求項3記載
    の反射光学素子の認識装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の反射
    光学素子の認識装置を備えたことを特徴とする記憶媒体
    の認識装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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