JP2015095234A - 読取システム、読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な形成方法でカードに形成された文字等のパターンを、手間をかけずに簡単に読取れる読取システム等を提供する。【解決手段】読取システム1は、カード10に形成された文字12を読取るものであり、カード10に検査光を照射する同軸落射照明7およびバー照明8と、カード10から反射した検査光を受光してカード10の撮影を行うエリアセンサ5と、エリアセンサ5でカード10の撮影を行った撮影画像に基づき文字の読取を行う読取装置3とを備える。同軸落射照明7は、カード10に対しエリアセンサ5の方向から検査光を照射し、バー照明8は、カード10に対しエリアセンサ5の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する。エリアセンサ5は、同軸落射照明7下でのカード10の撮影と、バー照明8下でのカード10の撮影を行い、読取装置3は、各撮影画像から文字12の読取を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、カード等に各種の形成方法で形成されたパターンを読取る読取システム等に関する。
近年、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード等、様々なカードが種々の用途で大量に使用されている。これらのカードには、識別番号、氏名等の文字が、印刷やエンボス加工、刻印加工などにより形成されている。
このようなカードに関し、カードの文字を読取って検査が行われることがある。例えばカードを封筒などに封入して個人に郵送する際には、カードに形成した識別番号等を読取って封筒の送り先等と対応するか否かを照合する検査を行う。
文字の読取を行う例として、特許文献1は、カードに形成されたエンボス文字を文字認識する装置について開示している。また、特許文献2は、カードに形成されたエンボス文字、刻印文字、印刷文字について、文字の形成方法、書体、文字サイズ、色等を初期データとして装置に与えたうえで認識する文字認識方法について開示している。
印刷やエンボス加工、刻印加工などの文字の形成方法はカードのデザインを決める発行会社によってそれぞれ異なり、一定ではない。そのため、様々な発行会社が発行するカードについて、製造や封緘、送付等を行う事業者は、種々の検査時に文字の形成方法に応じた文字の読取を行う必要があり、手間がかかっていた。
例えば、特許文献1の装置は、エンボス文字の認識を行うものであり、他の形成方法による文字については別の装置を用いて読取を行う必要があった。また、特許文献2は、認識処理を実行する前に文字の形成方法を予め装置に入力し、形成方法に応じた照明下で読取を行う必要があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、様々な形成方法でカードに形成された文字等のパターンを、手間をかけずに簡単に読取れる読取システム等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、対象物に形成されたパターンを読取る読取システムであって、前記対象物に検査光を照射する照明装置と、前記対象物から反射した検査光を受光して前記対象物の撮影を行う撮影装置と、前記撮影装置で前記対象物の撮影を行った撮影画像に基づき前記パターンの読取を行う読取装置と、を備え、前記照明装置は、前記対象物に対し、前記撮影装置の方向から検査光を照射する第1の照明と、前記対象物に対し、前記撮影装置の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する第2の照明と、を有し、前記撮影装置は、前記第1の照明下での前記対象物の撮影と、前記第2の照明下での前記対象物の撮影を行い、前記読取装置は、前記第1の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像と前記第2の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像から、前記パターンの読取を行うことを特徴とする読取システムである。
第1の発明では、印刷やエンボス加工、刻印加工など、様々な形成方法による文字等のパターンの読取に適した複数の照明下で対象物の撮影を行う。そのため、各形成方法によるパターンを、いずれかの照明下で撮影した撮影画像から好適に読取ることができる。従って、パターンの形成方法に応じた装置を用いたり、パターンの形成方法を装置に予め入力したりする手間がかからず、パターンの形成方法を意識せずに単一の読取システムで簡単にパターンの読取を行うことができる。また、異なる形成方法による複数のパターンがある場合には、それらを一度に読取れる利点もある。
前記第2の照明は、平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置されることが望ましい。
これにより、エンボス加工や刻印加工によるパターンの場合に、各方向の照明下での撮影画像からパターンの各方向のエッジ部分を抽出できる。
これにより、エンボス加工や刻印加工によるパターンの場合に、各方向の照明下での撮影画像からパターンの各方向のエッジ部分を抽出できる。
前記読取装置は、平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置された4つの前記第2の照明下でそれぞれ前記対象物を撮影した4つの撮影画像から前記パターンのエッジ部分を抽出し、抽出した前記エッジ部分を合成することが望ましい。
これにより、エンボス加工や刻印加工によるパターンの場合に、パターンのエッジ部分を合成してパターンの輪郭を形成できる。
これにより、エンボス加工や刻印加工によるパターンの場合に、パターンのエッジ部分を合成してパターンの輪郭を形成できる。
前記第2の照明は、平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置された4つの前記第2の照明を一組として、複数の組が、鉛直面における検査光の照射角度が互いに異なるように配置されることが望ましい。
これにより、エンボス加工や刻印加工の仕様に応じた適切な照射角度となるいずれかの照明下で撮影された撮影画像に基づき、好適にパターンの読取ができる。
これにより、エンボス加工や刻印加工の仕様に応じた適切な照射角度となるいずれかの照明下で撮影された撮影画像に基づき、好適にパターンの読取ができる。
第2の発明は、対象物に形成されたパターンを読取る読取方法であって、撮影装置が、照明装置から照射され前記対象物から反射した検査光を受光して前記対象物の撮影を行うステップと、読取装置が、前記撮影装置で前記対象物の撮影を行った撮影画像に基づき前記パターンの読取を行うステップと、を備え、前記照明装置は、前記対象物に対し、前記撮影装置の方向から検査光を照射する第1の照明と、前記対象物に対し、前記撮影装置の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する第2の照明と、を有し、前記撮影装置は、前記第1の照明下での前記対象物の撮影と、前記第2の照明下での前記対象物の撮影を行い、前記読取装置は、前記第1の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像と前記第2の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像から、前記パターンの読取を行うことを特徴とする読取方法である。
本発明により、様々な形成方法でカードに形成された文字等のパターンを、手間をかけずに簡単に読取れる読取システム等を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.読取システム1)
まず、図1、図2を参照して本発明の第1の実施形態に係る読取システム1について説明する。図1は読取システム1の構成を示す図である。図2は読取システム1のエリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、バー照明8等の配置を示す図であり、図2(a)は鉛直方向の配置、図2(b)は平面における配置を示す。
(1.読取システム1)
まず、図1、図2を参照して本発明の第1の実施形態に係る読取システム1について説明する。図1は読取システム1の構成を示す図である。図2は読取システム1のエリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、バー照明8等の配置を示す図であり、図2(a)は鉛直方向の配置、図2(b)は平面における配置を示す。
本実施形態の読取システム1は、印刷やエンボス加工、刻印加工等、各種の形成方法でカード10(対象物)に形成されたパターンを読取るものである。
カード10はクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード等であり平面が矩形状のものであるが、これに限ることはない。また、パターンとしては各種の文字や図柄などがあるが、本実施形態では、カード10にパターンとして文字(数字や記号を含む)が形成され、読取システム1にてカード10の文字を読取るものとする。
図1に示すように、読取システム1は、読取装置3、データベース4、エリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、および複数のバー照明8等を有する。図2に示すように、エリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、バー照明8は暗箱として機能する筐体2内に配置される。
読取装置3は、データベース4、エリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、バー照明8と接続し、これらを制御してカード10の文字の読取を行うものである。読取装置3は、例えば、制御部や記憶部、表示部等を有する一般的なコンピュータで実現できる。
データベース4には、文字認識用のテンプレートや、読取った文字等が格納される。
エリアセンサ5はカード10の撮影を行う撮影装置であり、CCD(Charge Coupled Device)カメラやレンズを備える。カード10を撮影した画像は読取装置3に送信される。エリアセンサ5は、図2に示すカード10の撮影位置の上方に設けられる。なお、撮影装置はエリアセンサ5に限らず、例えばラインセンサ等を用いてもよい。
撮影トリガ用センサ6は、カード10が撮影位置に配置されたことを検出するセンサである。撮影トリガ用センサ6には、例えば赤外線を放射してカード10から反射した赤外線を受光する赤外線センサを用いることができる。ただしカード10が検出できれば特にその構成は問わず、例えば圧力センサを用い、カード10の先端の接触を検出するようにしてもよい。
同軸落射照明7とバー照明8は、筐体2内でカード10に検査光を照射する照明装置である。
同軸落斜照明7(第1の照明)は、カード10の撮影位置の上方に設けられ、カード10に対し、エリアセンサ5の方向から検査光を照射する。エリアセンサ5は、検査光の照射方向と平行(同軸上)にカード10から反射した検査光を受光して、カード10の撮影を行う。同軸落射照明7は、例えば、LED等の光源やハーフミラーなどを用いて構成される。
バー照明8(第2の照明)は、カード10の撮影位置の斜め上方に設けられる斜光照明であり、カード10に対し、エリアセンサ5の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する。エリアセンサ5は、カード10からエリアセンサ5の方向へと反射する検査光を受光してカード10の撮影を行う。バー照明8は、例えば、LED等の光源をライン状に配列して構成される。
本実施形態では、カード10の各側辺に対応するように、平面においてカード10の撮影位置を中心として90°間隔で4つのバー照明8を同じ高さで配置し、これを一組(例えば図2の8aで示す)とする。そして、複数組(図2の8a、8b、8cで示す)のバー照明8を異なる高さで配置する。
一組4つのバー照明8は、カード10の平面に対する検査光の鉛直面内の照射角度が同じであり、異なる組のバー照明8では上記の照射角度が互いに異なる。低い位置にあるバー照明8の組(図2の8a参照)では上記の照射角度が小さく、高い位置にあるバー照明8の組(図2の8c参照)では上記の照射角度が大きい。
以上の同軸落射照明7および各バー照明8の光源は、それぞれ読取装置3の制御により点灯、消灯が切り替え可能である。
本実施形態では、カード10の文字の読取が、カード10を筐体2に挿入することで行われる。筐体2にはカードを挿入するためのカード挿入口21が設けられ、挿入されたカード10は不図示の搬送機構により搬送されて所定の撮影位置に達する。この時撮影トリガ用センサ6がカード10の先端を検出し、これによりカード10の文字の読取が開始される。その手順については後述する。
(2.カード10に形成される文字)
次に、カード10に形成される文字について説明する。図3に示すように、カード10では、プラスチックや金属等による基材11に識別番号や氏名などの文字12が形成される。文字12の形成方法は、発行会社等が定めるカード10のデザインによって様々であり、その例が図4(a)〜(c)である。
次に、カード10に形成される文字について説明する。図3に示すように、カード10では、プラスチックや金属等による基材11に識別番号や氏名などの文字12が形成される。文字12の形成方法は、発行会社等が定めるカード10のデザインによって様々であり、その例が図4(a)〜(c)である。
図4(a)は印刷によって文字12を形成する例であり、この場合、基材11上に黒色等のインキを転写することで文字12が形成される。基材11の表面は一般的に平滑に形成され高い正反射性を有する。一方、インキにより形成された文字12の表面は微細な凹凸により高い拡散反射性を有する。
図4(b)はエンボス加工によって文字12を形成する例であり、この場合、基材11のエンボス加工によって文字12に応じた凸部が形成される。
図4(c)は刻印加工によって文字12を形成する例であり、この場合、基材11の刻印加工によって文字12に応じた凹部が形成される。
なお、これらは文字の形成方法の一例であり、読取対象がこれらに限ることはない。また、1枚のカード10に複数の形成方法による文字が混在する場合もある。
(3.カード10に形成される文字の読取)
続いて、カード10に形成される文字の読取について説明する。
続いて、カード10に形成される文字の読取について説明する。
図5(a)は印刷による文字12の場合であり、図5(a)の左図に示すように、同軸落射照明7により検査光71を照射すると、文字12の部分と、文字12以外の基材11の部分との反射率の差により、これらの部分を反射してエリアセンサ5に入射する検査光72の量が異なる。
そのため、エリアセンサ5による撮影画像では、文字12の部分の輝度値が周囲の基材11の部分と異なり、その差により文字12を読取ることができる。図は文字12の部分の反射率が低い例であり、撮影画像において文字12の部分が周囲の基材11の部分に比べ低輝度の暗領域として現れる。
一方、図5(a)の右図に示すように、バー照明8により検査光81を照射すると、基材11の正反射性により、文字12以外の基材11の部分を反射した検査光82は、ほとんどがエリアセンサ5のない斜め方向に向かう。これに対し、文字12の部分を反射した検査光82は、文字表面の拡散反射性により一部がエリアセンサ5のある上方へ向かう。
そのため、エリアセンサ5による撮影画像では、文字12の部分が周囲の基材11の部分より高輝度となる。しかし、黒色のインクを用いた場合など文字12の反射率が低い場合には、文字12から反射する検査光82が少なくなる。従って、撮影画像において文字12の部分と周囲の基材11の部分の輝度差が小さくなり、文字12の読取が難しくなる場合がある。一方、同軸落射照明7下ではそのような問題がないので、印刷による文字12の読取に好適である。
図5(b)はエンボス加工による文字12の場合であり、バー照明8により斜め方向から検査光81を照射すると、凸部があるために検査光81が当たらない影121が文字12の外側のエッジ部分に生じる。基材11が幾分かの拡散反射性を有する場合、エリアセンサ5による撮影画像では、このエッジ部分が周囲に比べ低輝度の暗領域として現れる。
図5(c)は刻印加工による文字12の場合である。この場合、バー照明8により斜め方向から検査光を照射すると、凹部があるために検査光81が当たらない影121が文字12の内側のエッジ部分に生じる。基材11が幾分かの拡散反射性を有する場合、エリアセンサ5による撮影画像では、このエッジ部分が周囲に比べ低輝度の暗領域として現れる。
エンボス加工や刻印加工による文字12の場合は、前記した一組4つのバー照明8のそれぞれから検査光を照射し、エリアセンサ5による撮影を行うことで、図6(a)に示すように、文字12の各方向のエッジ部分が暗領域として現れた4つの撮影画像50a〜50dが得られる。従って、各撮影画像50a〜50dから抽出したエッジ部分を合成することで、図6(b)に示すように文字12の輪郭が得られる。
図5(b)、(c)では、バー照明8下での影121の様子を、カード10の平面に対する検査光81の照射角度が大きい順に左から右へと示している。各図に示されるように、検査光81の照射角度が大きくなると影121の幅が小さくなる。このように、検査光81の照射角度によって影121のでき方が異なり、エンボス加工や刻印加工の仕様により文字12の輪郭を得るのに適した照射角度は異なる。
なお、基材11の拡散反射性がより低い場合には、基材11の反射率が高くても撮影画像全体が暗くなり、影121の部分が判別しづらくなるが、エンボス加工による文字12の凸部端や、刻印加工による文字12の凹部端は丸みによる幾分かの拡散反射性を有することから、これらの凸部端や凹部端が撮影画像上で周囲より高輝度の明領域として現れ、エッジ部分として抽出できる。
例えばエンボス加工による文字12の場合、図5(d)の左図に示すように、検査光81を照射するバー照明8に近い側の凸部端がエッジ部分として抽出でき、刻印加工による文字12の場合、図5(d)の右図に示すように、検査光81を照射するバー照明8から遠い側の凹部端がエッジ部分として抽出できる。従って、前記と同様に文字12の輪郭形成が可能である。
また、エンボス加工や刻印加工による文字12の場合、同軸落斜照明7下で撮影を行った撮影画像では、文字12の部分と文字12以外の基材11の部分に大きな輝度差が生じず、文字12のエッジ部分を抽出することが難しい。
(4.読取システム1による読取方法)
次に、図7を参照して本実施形態の読取システム1における読取方法の流れについて説明する。図7は読取方法の流れを示すフローチャートである。
次に、図7を参照して本実施形態の読取システム1における読取方法の流れについて説明する。図7は読取方法の流れを示すフローチャートである。
本実施形態では、作業者が筐体2のカード挿入口21からカード10を挿入し、カード10が所定の撮影位置まで移動すると、撮影トリガ用センサ6がカード10の先端を検出し(S101)、検出信号を読取装置3に送信する。
読取装置3は、撮影トリガ用センサ6から検出信号を受信すると、エリアセンサ5、同軸落射照明7、および各バー照明8に制御信号を送信してこれらを制御し、これによりカード10の撮影が行われる。
本実施形態では、まず同軸落射照明7を点灯して、同軸落斜照明7下でエリアセンサ5によりカード10を撮影する(S102)。撮影後、同軸落斜照明7は消灯し、エリアセンサ5は撮影画像を読取装置3に送信する。
続いて、バー照明8下でエリアセンサ5によりカード10を撮影する(S103)。S103では、バー照明8を一つ点灯し、そのバー照明8下でエリアセンサ5によるカード10の撮影を行う。撮影後、バー照明8は消灯し、エリアセンサ5は撮影画像を読取装置3に送信する。これを全てのバー照明8下でカード10の撮影を行うまで繰り返す。バー照明8の点灯順は特に限定されない。
読取装置3は、同軸落射照明7下での撮影画像、および各バー照明8下での撮影画像から、文字12の読取を行う(S104)。
S104では、まず同軸落射照明7下での撮影画像について、平滑化、ノイズ除去等の必要な処理を施した後、二値化を行う。前記したように、印刷による文字12の場合は、撮影画像において文字12の部分と文字12以外の基材11の部分とで輝度差が生じるので、二値化等の画像処理により文字12を抽出でき、テンプレートと比較するなどして文字12の読取ができる。こうして文字12が読取れた場合、その文字12をカード10の文字12としてデータベース4に格納する。
S104では、各バー照明8下での撮影画像についても、平滑化、ノイズ除去等の必要な処理を施した後、二値化を行う。前記したように、エンボス加工や刻印加工による文字12の場合は、撮影画像において文字12の一方向のエッジ部分が周囲に比べ低輝度もしくは高輝度の領域として現れるので、二値化等の画像処理によりこのエッジ部分が抽出できる。
そして、前記した一組4つのバー照明8下でそれぞれ撮影された4つの撮影画像について得たエッジ部分を、図6で説明したように合成する。これにより文字12の輪郭が形成でき、これをテンプレートと比較するなどして文字12の読取ができる。こうして文字12が読取れた場合、その文字12をカード10の文字12としてデータベース4に格納する。
以上のようにしてカード10に形成された文字12を読取ることができる。文字12は例えばカード10の識別番号であり、読取った識別番号は、例えば、カード10を封筒などに封入して個人に郵送する際に、カード10と封筒の送り先とが対応するか否かを照合する検査に用いられる。
なお、本実施形態の読取システム1では、エンボスホログラムによる文字を読取ることも可能である。エンボスホログラムは、物体への照射光と、該照射光が物体から反射した反射光との干渉縞を凹凸によってラベル等に記録したものであり、このラベル等がカード10に貼付される。
エンボスホログラムによる文字は、上記の照射光の方向に対応する位置にあるバー照明8からカード10へと検査光を照射し、その反射光をエリアセンサ5で受光して撮影を行った場合に画像に現れ、読取可能になる。従って、読取装置3により、各バー照明8下での撮影画像のそれぞれに対して平滑化、ノイズ除去等の必要な処理を施した後、二値化を行って文字を抽出し、テンプレートと比較する等により、いずれかの撮影画像でエンボスホログラムによる文字の読取ができる。
なお、本実施形態ではカード10にパターンとして文字12が形成され、これを読取る例を説明したが、読取対象のパターンはこれに限らず、各種の図柄などでもよい。この場合も上記と同様の手順でパターンの抽出、読取ができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る読取システム1では、印刷やエンボス加工、刻印加工など、様々な形成方法による文字12等のパターンの読取に適した同軸落射照明7、バー照明8などの照明下でカード10の撮影を行う。そのため、各形成方法によるパターンを、いずれかの照明下で撮影した撮影画像から好適に読取ることができる。従って、パターンの形成方法に応じた装置を用いたり、パターンの形成方法を装置に予め入力したりする手間がかからず、パターンの形成方法を意識せずに単一の読取システム1で簡単にパターンの読取を行うことができる。また、異なる形成方法による複数のパターンがある場合には、それらを一度に読取れる利点もある。
また、バー照明8は、平面においてカード10の撮影位置を中心として90°間隔で配置されるので、エンボス加工や刻印加工によるパターンの場合に、各方向の照明下での撮影画像からパターンの各方向のエッジ部分を抽出できる。読取装置3は、これらのエッジ部分を合成することでパターンの輪郭を形成できる。これをテンプレートと比較する等により、エンボス加工や刻印加工によるパターンの読取ができる。
また、本実施形態では、上記のようにカード10の撮影位置を中心として90°間隔で配置された4つのバー照明8を一組として、複数の組が、鉛直面における検査光の照射角度が互いに異なるように配置されるので、エンボス加工や刻印加工の仕様に応じた適切な照射角度となるいずれかの照明下で撮影された撮影画像に基づき、好適にパターンの読取ができる。
しかしながら、本発明は上記の実施形態に限らない。例えば、本実施形態では、カード10の文字12の読取を、カード10を人手により筐体2に挿入してオフラインで行うが、例えばコンベア等の搬送機構によりカード10が筐体2内を通って走行するようにし、封緘工程などでインラインでカード10の文字12の読取を行うことも可能である。その他、読取を行う対象物もカード10に限ることはない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図8を参照しながら説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について図8を参照しながら説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
図8は第2の実施形態に係るエリアセンサ5、撮影トリガ用センサ6、同軸落射照明7、バー照明8等の配置を示す図であり、図8(a)は鉛直方向の配置、図8(b)は平面における配置を示す。
本実施形態では、図8(b)に示すように平面においてカード10の撮影位置を中心として90°間隔で4つのバー照明8を配置する。そして、不図示の移動機構により、これらのバー照明8を、図8(a)の矢印に示すようにカード10の撮影位置を中心とする鉛直面内の円弧に沿って移動可能とし、カード10への検査光の照射角度を可変とする。
本実施形態におけるカード10の文字12の読取方法も、基本的には第1の実施形態と同様であるが、前記したバー照明8下でのカード10の撮影時(図7のS103)には、読取装置3によりバー照明8を上記の円弧に沿って移動させ、検査光の照射角度を数段階で変更し、各照射角度にて検査光の照射を行いエリアセンサ5によるカード10の撮影を行う。
本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、バー照明8による検査光の照射角度を可変とすることにより、バー照明8の数を減らし、装置を簡単にできる利点がある。
なお、上記のようにバー照明8の照射角度を可変とするとともに、バー照明8を平面内で移動可能とすれば、バー照明8の数をさらに減らすことも可能である。例えば図9(a)の矢印に示すように、縦横一組のバー照明8の位置を平面内で180°ずつ回転可能とすれば、この2つのバー照明8で図8(b)に示す4つのバー照明8を代替することも可能である。また、図9(b)の矢印に示すように、バー照明8の位置を平面内で90°ずつ回転可能とすれば、この1つのバー照明8で図8(b)に示す4つのバー照明8を代替できる。この他、バー照明8の代わりにカード10を平面内で180°ずつあるいは90°ずつ回転させても同様の効果が得られる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………読取システム
3………読取装置
4………データベース
5………エリアセンサ
6………撮影トリガ用センサ
7………同軸落射照明
8………バー照明
10………カード
11………基材
12………文字
3………読取装置
4………データベース
5………エリアセンサ
6………撮影トリガ用センサ
7………同軸落射照明
8………バー照明
10………カード
11………基材
12………文字
Claims (5)
- 対象物に形成されたパターンを読取る読取システムであって、
前記対象物に検査光を照射する照明装置と、
前記対象物から反射した検査光を受光して前記対象物の撮影を行う撮影装置と、
前記撮影装置で前記対象物の撮影を行った撮影画像に基づき前記パターンの読取を行う読取装置と、
を備え、
前記照明装置は、
前記対象物に対し、前記撮影装置の方向から検査光を照射する第1の照明と、
前記対象物に対し、前記撮影装置の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する第2の照明と、
を有し、
前記撮影装置は、
前記第1の照明下での前記対象物の撮影と、前記第2の照明下での前記対象物の撮影を行い、
前記読取装置は、
前記第1の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像と前記第2の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像から、前記パターンの読取を行うことを特徴とする読取システム。 - 前記第2の照明は、平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載の読取システム。
- 前記読取装置は、
平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置された4つの前記第2の照明下でそれぞれ前記対象物を撮影した4つの撮影画像から前記パターンのエッジ部分を抽出し、抽出した前記エッジ部分を合成することを特徴とする請求項2に記載の読取システム。 - 前記第2の照明は、平面において前記対象物の撮影位置を中心として90°間隔で配置された4つの前記第2の照明を一組として、複数の組が、鉛直面における検査光の照射角度が互いに異なるように配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の読取システム。
- 対象物に形成されたパターンを読取る読取方法であって、
撮影装置が、照明装置から照射され前記対象物から反射した検査光を受光して前記対象物の撮影を行うステップと、
読取装置が、前記撮影装置で前記対象物の撮影を行った撮影画像に基づき前記パターンの読取を行うステップと、
を備え、
前記照明装置は、
前記対象物に対し、前記撮影装置の方向から検査光を照射する第1の照明と、
前記対象物に対し、前記撮影装置の方向とは異なる斜め方向から検査光を照射する第2の照明と、
を有し、
前記撮影装置は、
前記第1の照明下での前記対象物の撮影と、前記第2の照明下での前記対象物の撮影を行い、
前記読取装置は、
前記第1の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像と前記第2の照明下で前記対象物を撮影した撮影画像から、前記パターンの読取を行うことを特徴とする読取方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236100A JP2015095234A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 読取システム、読取方法 |
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JP2013236100A JP2015095234A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 読取システム、読取方法 |
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JP (1) | JP2015095234A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017146225A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-24 | 三菱電機株式会社 | 文字認識装置 |
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2013
- 2013-11-14 JP JP2013236100A patent/JP2015095234A/ja active Pending
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JP2017146225A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-24 | 三菱電機株式会社 | 文字認識装置 |
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