JPH0575371B2 - - Google Patents
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- JPH0575371B2 JPH0575371B2 JP60067992A JP6799285A JPH0575371B2 JP H0575371 B2 JPH0575371 B2 JP H0575371B2 JP 60067992 A JP60067992 A JP 60067992A JP 6799285 A JP6799285 A JP 6799285A JP H0575371 B2 JPH0575371 B2 JP H0575371B2
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Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本発明は、米ぬかの油温脱水処理法に関するも
のである。
のである。
(ロ) 従来の技術
従来、米ぬかは、脂肪、蛋白質、ビタミン類に
富み、繊維質もかなり多く含有しているものであ
るが、その利用方法としては、家畜の飼料、肥
料、製油、つけ物用として用いられているにすぎ
ず、酒造米のときのように高度精白をしたぬか
(白ぬか)については、澱粉質を多く含むことに
より発酵原料として利用されることがあるだけで
ある。
富み、繊維質もかなり多く含有しているものであ
るが、その利用方法としては、家畜の飼料、肥
料、製油、つけ物用として用いられているにすぎ
ず、酒造米のときのように高度精白をしたぬか
(白ぬか)については、澱粉質を多く含むことに
より発酵原料として利用されることがあるだけで
ある。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
従つて、米ぬかが上記栄養分を多量に含有する
ことを考慮すれば、単に家畜の飼料等として利用
するだけでは、米ぬかの有効利用がなされている
とは言い難く、何とか食用としても利用すること
ができないかと勘案されていた。
ことを考慮すれば、単に家畜の飼料等として利用
するだけでは、米ぬかの有効利用がなされている
とは言い難く、何とか食用としても利用すること
ができないかと勘案されていた。
というのも、米ぬかをそのまま食するには味、
臭などに問題があると共に、貯蔵中に変質し易い
からであり、食用とするには何らかの加工を施す
必要があるが、適当な処理方法がなかつたからで
ある。
臭などに問題があると共に、貯蔵中に変質し易い
からであり、食用とするには何らかの加工を施す
必要があるが、適当な処理方法がなかつたからで
ある。
(ニ) 問題点を解決するための手段
本発明では、蛋白質、繊維質、ビタミン等を含
有する米ぬかを、予め加熱された動物油、魚油、
植物油等を熱媒体として収容してあるクツカー内
へ全量そのまま投入して撹拌し、同クツカー内を
二段階減圧、すなわち、米ぬかの加熱油への浸漬
後、初期30分程度は10〜20mmHgの小さい減圧を
行い、ついで740〜750mmHgの大きい減圧を行つ
てクツカー内を略真空状態として約60分処理して
熱媒体たる油の温度で間接又は直接加熱し、上記
米ぬかの水分の分離蒸散を行い脱水した後、減圧
条件下で遠心分離機、圧搾機等により大部分の油
を固形物と分離し、固形物残油率1%前後に脱油
せしめた後、分離した固形物を粉砕機で微粉砕す
ることを特徴とする米ぬかの油温脱水処理法を提
供せんとするものである。
有する米ぬかを、予め加熱された動物油、魚油、
植物油等を熱媒体として収容してあるクツカー内
へ全量そのまま投入して撹拌し、同クツカー内を
二段階減圧、すなわち、米ぬかの加熱油への浸漬
後、初期30分程度は10〜20mmHgの小さい減圧を
行い、ついで740〜750mmHgの大きい減圧を行つ
てクツカー内を略真空状態として約60分処理して
熱媒体たる油の温度で間接又は直接加熱し、上記
米ぬかの水分の分離蒸散を行い脱水した後、減圧
条件下で遠心分離機、圧搾機等により大部分の油
を固形物と分離し、固形物残油率1%前後に脱油
せしめた後、分離した固形物を粉砕機で微粉砕す
ることを特徴とする米ぬかの油温脱水処理法を提
供せんとするものである。
(ホ) 作用
米ぬかを食用に加工する際には、熱媒体として
の動物油,魚油、植物油等をクツカー内へ収容し
て、この油等を加熱しておき、この加熱油の中に
米ぬかを投入して撹拌し、同クツカー内を二段階
減圧して、油温と減圧条件下とによつて脱水処理
を行い、同減圧条件下で遠心分離機、圧搾機等に
より大部分の油を固形物と分離して脱油せしめた
後、分離した固形物を粉砕機で微粉砕すれば、米
ぬかは乳白色で無味、無臭の粉末状に加工処理さ
れるものであり、この際、二段階減圧は、初期減
圧を、初期30分程度は10〜20mmHgの小さい減圧
を行うことにより、米ぬかが含有する蛋白質等の
栄養素を凝固安定化せしめ、これら成分の流出分
解を防止すると共に、これら成分流出に伴うビタ
ミン類の流出を防止する。
の動物油,魚油、植物油等をクツカー内へ収容し
て、この油等を加熱しておき、この加熱油の中に
米ぬかを投入して撹拌し、同クツカー内を二段階
減圧して、油温と減圧条件下とによつて脱水処理
を行い、同減圧条件下で遠心分離機、圧搾機等に
より大部分の油を固形物と分離して脱油せしめた
後、分離した固形物を粉砕機で微粉砕すれば、米
ぬかは乳白色で無味、無臭の粉末状に加工処理さ
れるものであり、この際、二段階減圧は、初期減
圧を、初期30分程度は10〜20mmHgの小さい減圧
を行うことにより、米ぬかが含有する蛋白質等の
栄養素を凝固安定化せしめ、これら成分の流出分
解を防止すると共に、これら成分流出に伴うビタ
ミン類の流出を防止する。
その後、第二減圧を、740〜750mmHgの大きい
減圧を行つてクツカー内を略真空状態として約60
分処理することにより、米ぬか中の水分を蒸散せ
しめつつ、米ぬか組織中で同水分と加熱油との置
換を行い、加熱油を米ぬか組織中に深く浸透せし
めて、組織内外から加熱油を熱媒体として加熱
し、短時間での脱水処理が可能となるものであ
り、しかも、組織中の悪臭成分は油温により変性
して消失せしめられるものであり、さらには、減
圧条件下で圧搾することにより、脱油効率の向上
を図ることができるものである。
減圧を行つてクツカー内を略真空状態として約60
分処理することにより、米ぬか中の水分を蒸散せ
しめつつ、米ぬか組織中で同水分と加熱油との置
換を行い、加熱油を米ぬか組織中に深く浸透せし
めて、組織内外から加熱油を熱媒体として加熱
し、短時間での脱水処理が可能となるものであ
り、しかも、組織中の悪臭成分は油温により変性
して消失せしめられるものであり、さらには、減
圧条件下で圧搾することにより、脱油効率の向上
を図ることができるものである。
また、上記脱水処理および脱油処理を経ること
によつて、原料の米ぬかを固形物残油率1%前後
に脱油することができるため、次の粉砕処理にお
いて微粉末にすることが可能であり、また長期保
存も可能であるため、各種食品原料や、食品への
添加物等へして米ぬかに含まれる栄養素を利用す
ることができる。
によつて、原料の米ぬかを固形物残油率1%前後
に脱油することができるため、次の粉砕処理にお
いて微粉末にすることが可能であり、また長期保
存も可能であるため、各種食品原料や、食品への
添加物等へして米ぬかに含まれる栄養素を利用す
ることができる。
(ヘ) 効果
本発明によれば、米ぬかに含有された蛋白質、
繊維質、ビタミン等の変質、流出を防止して、乳
白色、無味、無臭に加工処理することができるた
めに、添加剤として、又は、麺類等に混入しおけ
ば、健康食品としての有効利用を図ることができ
るという効果を奏する。
繊維質、ビタミン等の変質、流出を防止して、乳
白色、無味、無臭に加工処理することができるた
めに、添加剤として、又は、麺類等に混入しおけ
ば、健康食品としての有効利用を図ることができ
るという効果を奏する。
(ト) 実施例
本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
すなわち、4.5m3のクツカー中に動物油、植物油、
鉱物油、動植物油脂等の単一又は混合油を約0.5
〜1m投入し、同油を60〜120℃の一定温度に加熱
して加熱油としておく。
すなわち、4.5m3のクツカー中に動物油、植物油、
鉱物油、動植物油脂等の単一又は混合油を約0.5
〜1m投入し、同油を60〜120℃の一定温度に加熱
して加熱油としておく。
次に加熱油中に、水分約12%含んだ米ぬかを約
0.5〜1屯投入して浸漬し、クツカーを閉蓋する。
0.5〜1屯投入して浸漬し、クツカーを閉蓋する。
次に加熱油を60〜120℃の一定温度に保持しな
がらクツカー内を撹拌し、更にクツカー内を二段
階減圧する。
がらクツカー内を撹拌し、更にクツカー内を二段
階減圧する。
すなわち、米ぬかの加熱油への浸漬後、初期30
分程度は、蛋白質が熱凝固し易い10〜20mmHgの
小さい減圧を行い、次いで740〜750mmHgの大き
い減圧を行つてクツカー内を略真空状態とするこ
と約60分で、米ぬかの含水率を約3〜6%に脱水
処理し、同減圧条件下で、米ぬかを加熱油中より
取出して、圧搾機により圧搾して脱油し、油と分
離した偏平状の固形物を得るものである。
分程度は、蛋白質が熱凝固し易い10〜20mmHgの
小さい減圧を行い、次いで740〜750mmHgの大き
い減圧を行つてクツカー内を略真空状態とするこ
と約60分で、米ぬかの含水率を約3〜6%に脱水
処理し、同減圧条件下で、米ぬかを加熱油中より
取出して、圧搾機により圧搾して脱油し、油と分
離した偏平状の固形物を得るものである。
次に、残油率7〜8%となつたこの固型物を減
圧条件下、乃至常圧条件下に取出して、更に油分
溶解を行うための溶剤としてのノーマルヘキサン
等を散布し、同溶剤によつて固形物中の残油を溶
解中に溶出せしめてミセラ化し、約67〜60℃で加
熱することによりミセラ化したものを蒸散せしめ
て、固形物残油率1%前後に脱油する。
圧条件下、乃至常圧条件下に取出して、更に油分
溶解を行うための溶剤としてのノーマルヘキサン
等を散布し、同溶剤によつて固形物中の残油を溶
解中に溶出せしめてミセラ化し、約67〜60℃で加
熱することによりミセラ化したものを蒸散せしめ
て、固形物残油率1%前後に脱油する。
そして、脱油した固形物を必要なメツシユに粉
砕した粉末製品とする。
砕した粉末製品とする。
なお、米ぬかは、クツカー内へ投入する前に、
加湿してもよいものである。
加湿してもよいものである。
従つて、本発明は、二段階減圧条件下の加熱油
中で米ぬかの脱水処理を行うと共に、同減圧条件
下で脱水した米ぬかの脱油処理を行うことを特徴
としているものであり、小さい初期減圧によつ
て、米ぬか中の蛋白質、繊維質、ビタミン等を凝
固安定化させて流出、分解を防止し、大きな第二
減圧によつて、迅速な脱水処理を行うと共に、組
織中の悪臭成分を変性・消失せしめて、その後の
微粉砕が処理等によつて、乳白色で無味、無臭の
粉末状物を得ることができるものである。
中で米ぬかの脱水処理を行うと共に、同減圧条件
下で脱水した米ぬかの脱油処理を行うことを特徴
としているものであり、小さい初期減圧によつ
て、米ぬか中の蛋白質、繊維質、ビタミン等を凝
固安定化させて流出、分解を防止し、大きな第二
減圧によつて、迅速な脱水処理を行うと共に、組
織中の悪臭成分を変性・消失せしめて、その後の
微粉砕が処理等によつて、乳白色で無味、無臭の
粉末状物を得ることができるものである。
しかも、上記処理により、残油率を1%前後に
脱油することができるために、200メツシユ以上
の微粉末にすることも可能であり、長期保存が可
能となるばかりでなく、遠距離輸送も簡便にな
り、適宜料理に添加量として使用することもでき
るし、製菓原料にも適し、又うどん、ラーメン等
の麺類の元粉へ混合して米ぬかの栄養分を添加し
て栄養食品とすることができる等、その利用範囲
は広く、蛋白、ビタミン等の栄養源として四季を
通じて需要供給の平均化に役立ち、栄養面、経済
面のいずれにも貢献できる有用なものである。
脱油することができるために、200メツシユ以上
の微粉末にすることも可能であり、長期保存が可
能となるばかりでなく、遠距離輸送も簡便にな
り、適宜料理に添加量として使用することもでき
るし、製菓原料にも適し、又うどん、ラーメン等
の麺類の元粉へ混合して米ぬかの栄養分を添加し
て栄養食品とすることができる等、その利用範囲
は広く、蛋白、ビタミン等の栄養源として四季を
通じて需要供給の平均化に役立ち、栄養面、経済
面のいずれにも貢献できる有用なものである。
Claims (1)
- 1 蛋白質、繊維質、ビタミン等を含有する米ぬ
かを、予め加熱された動物油、魚油、植物油等を
熱媒体として収容してあるクツカー内へ全量その
まま投入して撹拌し、同クツカー内を二段階減
圧、すなわち、米ぬかの加熱油への浸漬後、初期
30分程度は10〜20mmHgの小さい減圧を行い、つ
いで740〜750mmHgの大きい減圧を行つてクツカ
ー内を略真空状態として約60分処理して熱媒体た
る油の温度で間接又は直接加熱し、上記米ぬかの
水分の分離蒸散を行い脱水した後、減圧条件下で
遠心分離機、圧搾機等により大部分の油を固形物
と分離し、固形物残油率1%前後に脱油せしめた
後、分離した固形物を粉砕機で微粉砕することを
特徴とする米ぬかの油温脱水処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60067992A JPS61227746A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 米ぬかの油温脱水処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60067992A JPS61227746A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 米ぬかの油温脱水処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227746A JPS61227746A (ja) | 1986-10-09 |
JPH0575371B2 true JPH0575371B2 (ja) | 1993-10-20 |
Family
ID=13360969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60067992A Granted JPS61227746A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 米ぬかの油温脱水処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61227746A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR930001378B1 (ko) * | 1990-04-07 | 1993-02-27 | 주식회사 농심 | 탈지미강으로부터 보존성이 우수한 수용성 항산화 물질의 추출방법 |
-
1985
- 1985-03-30 JP JP60067992A patent/JPS61227746A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61227746A (ja) | 1986-10-09 |
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