JPH0575064U - ステアリングリンケージ用タイロッド - Google Patents

ステアリングリンケージ用タイロッド

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Publication number
JPH0575064U
JPH0575064U JP090170U JP9017091U JPH0575064U JP H0575064 U JPH0575064 U JP H0575064U JP 090170 U JP090170 U JP 090170U JP 9017091 U JP9017091 U JP 9017091U JP H0575064 U JPH0575064 U JP H0575064U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tie rod
ball joint
bent
steering linkage
ball
Prior art date
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Pending
Application number
JP090170U
Other languages
English (en)
Inventor
洋 飯塚
Original Assignee
株式会社リズム
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社リズム filed Critical 株式会社リズム
Priority to JP090170U priority Critical patent/JPH0575064U/ja
Publication of JPH0575064U publication Critical patent/JPH0575064U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングリンケージに用いられるタイロ
ッドに関し、過大な入力に対して、タイロッドの切損し
にくいねじ部以外の箇所を曲げることで、切損の発生を
防止することを目的とする。 【構成】 タイロッドの一方のボールジョイント側に形
成したねじ部以外の曲げたい箇所の硬度を相対的に低下
させるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ステアリングリンケージに用いられるタイロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
車輪より規定値を超える過大な荷重がナックルアームに連結されているボール ジョイントを介してタイロッドに入力する場合には、ステアリングギヤを故障さ せない様にタイロッドが変形し、ステアリング系のヒューズとなっている。すな わち、ナックルアームに連結されているボールジョイントとラックバーに連結さ れているボールジョイントとの間のピッチが変化するようになっている。このよ うなタイロッドの変形はヒューズ部によって行われ、ヒューズ部によりドライバ ーはステアリング系の異常を感知することができるようにしている。
【0003】 この場合、タイロッドのヒューズ部は、ソケットにねじ込まれるねじ部となっ ていた。すなわち、ねじ部の谷径が他の軸部の径より小さいことによりねじ部が ヒューズ部となっていた。 タイロッドは、ねじ部で座屈し、くの字に変形し、過大な荷重をねじ部で吸収 していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のタイロッドにあっては、タイロッドのねじ部 をヒューズ部としていたため、ねじ部の変形に伴うキレツ発生により、切損が発 生するという問題点があった。 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、過大な入 力に対して、タイロッドの切損しにくいねじ部以外の箇所を曲げることで、切損 の発生を防止するようにしたタイロッドを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、一方のボールジョイントのソケット側 にタイロッドの一端を軸方向にナットを介してねじ込み固定し、タイロッドの他 端を他方のボールジョイントのスタッド軸部としたステアリングリンケージ用タ イロッドにおいて、前記タイロッドの前記一方のボールジョイント側に形成した ねじ部以外の曲げたい箇所の硬度を相対的に低下させるようにしたものである。
【0006】
【作用】
本考案においては、タイロッドの一方のボールジョイント側に形成したねじ部 以外の曲げたい箇所の硬度を相対的に低下させるようにしたため、曲げたい箇所 でタイロッドを確実に曲げることができる。 したがって、従来のように、ねじ部で曲がることに伴うキレツによりタイロッ ドが切損することを防止することができる。
【0007】 こうして、ステアリング系に過大な荷重が入力したとき、ねじ部以外の曲げた い箇所でタイロッドが座屈し、くの字に変形し、過大な荷重を吸収することがで き、ステアリングギヤが故障することなく、走行が可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例を示す図である。 まず、構成を説明すると、図1において、1は車輪側に位置するナックルアー ム連結用のボールジョイントであり、このボールジョイント1はソケット2内に ボールスタッド3の球部4をベアリングシート5で包着した状態で組み込んでお り、規定の作動トルクを得るようにしている。
【0009】 ソケット2にはアーム6が一体に形成されており、アーム6にはねじ孔6Aが 形成されている。 7はラックバー連結用のボールジョイントであり、このボールジョイント7は 、ソケット8と、球部9と球部9を一体形成したスタッド軸部10をもつボール スタッド11と、球部9を包着するベアリングシート12と、ボールスタッド1 1に取り付けられ水の侵入やダストの侵入を防止するためのダストカバー13を 有している。
【0010】 14は2つのボールジョイント1,7を連結するタイロッドであり、タイロッ ド14の一端にはアーム6のねじ孔6Aにねじ込まれてナット15を介して固定 されるねじ部16が形成され、他端はボールスタッド11に一体に連結されてい る。 17はねじ部16に連続する長軸部であり、長軸部17はねじ部16と異なり 、座屈時の過大な入力に対して、切損しにくい箇所である。
【0011】 この長軸部17を曲げたい箇所として、部分焼なましなどにより、相対的に硬 度を下げるように形成している。 次に、作用を説明する。 座屈の初期において、図2の矢印で示すように、車輪側のナックルアーム18 からボールジョイント1を介してタイロッド14にオイラーの式で示される荷重 Fが入力する。 F=π2 EI/L2 E:ヤング率 I:中央部の断面2次モーメント L:タイロッドピッチ 荷重Fは、タイロッドピッチLと中央部Cの断面2次モーメントにより、支配 され、タイロッド14は中央部Cで曲がり始める。
【0012】 次に、図2のeに示すように、軸直角方向の変位が生じることにより、次のよ うな応力σc ,σx が発生する。 σc =(F×ec )/Zc σx =(F×ex )/Zxc :中央部の断面係数 Zx :任意の点の断面係数 σc >σx のときは、そのまま中央部Cの変形が進展し、σc <σx のときは 、図のxで示す部分に曲がりが移行する。
【0013】 上記は、タイロッド14の材料強度が均一な場合である。なお、Gはタイロッ ドピッチLの変位を示す。 ナット15の位置、ねじ部16の位置は、車両のトーイン調整作業性により支 配される。 前記軸直角方向の変化eを小さくするために、ねじ位置をできるかぎり、ボー ルジョイント1側に近づけることは、有効な手段であるが、これには作業性から 限度がある。
【0014】 また、断面係数Zについては、曲げたい部分の断面係数を下げるようにする。 具体的には、径を部分的に小さくするようにすれば良いが、この場合には、後加 工が必要でコスト高になる。 本考案においては、長軸部17の曲げたい部分の材料強度を下げるようにした 。すなわち、硬度を下げることで、曲げたい箇所で曲がるようにした。
【0015】 曲げたい部分の引張強度をσBy、ねじ部16の引張強度をσBxとする。 軸直角方向の変位ey ,ex が生じることにより、次のような応力σy ,σx が発生する。 σy =(F×ey )/Zy σx =(F×ex )/Zx σBy<σy のとき、σBx>σx の関係を保つようにすれば、ねじ部16が曲が ることがない。
【0016】 このように、ねじ部16以外の長軸部17の切損しにくい箇所の材料強度を下 げるようにしたため、曲げたい箇所(長軸部7)で曲がるようにすることができ る。 その結果、タイロッド14に切損が発生するのを防止することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、座屈時の過大な荷重の入力に対し て、タイロッドの切損しにくいねじ部以外の箇所の硬度を下げて、曲げるように したため、切損の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図
【図2】作用説明図
【符号の説明】
1:ボールジョイント 2:ソケット 3:ボールスタッド 4:球部 5:ベアリングシート 6:アーム 6A:ねじ孔 7:ボールジョイント 8:ソケット 9:球部 10:スタッド軸部 11:ボールスタッド 12:ベアリングシート 13:ダストカバー 14:タイロッド 15:ナット 16:ねじ部 17:長軸部(曲げたい箇所)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方のボールジョイントのソケット側にタ
    イロッドの一端を軸方向にナットを介してねじ込み固定
    し、タイロッドの他端を他方のボールジョイントのスタ
    ッド軸部としたステアリングリンケージ用タイロッドに
    おいて、前記タイロッドの前記一方のボールジョイント
    側に形成したねじ部以外の曲げたい箇所の硬度を相対的
    に低下させるようにしたことを特徴とするステアリング
    リンケージ用タイロッド。
JP090170U 1991-11-01 1991-11-01 ステアリングリンケージ用タイロッド Pending JPH0575064U (ja)

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JPH0575064U true JPH0575064U (ja) 1993-10-12

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JP090170U Pending JPH0575064U (ja) 1991-11-01 1991-11-01 ステアリングリンケージ用タイロッド

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JP (1) JPH0575064U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534201A (ja) * 2000-05-22 2003-11-18 アメリカン アクセル アンド マニュファクチュアリング インコーポレイテッド 自動トーセットのために設計されたタイロッド組立体
JP2005526654A (ja) * 2002-03-07 2005-09-08 コウヨウ ステアリング システムズ オブ ノース アメリカ インコーポレイテッド 座屈部分付きの操舵リンク
US8186696B2 (en) 2008-09-26 2012-05-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering tie rod end made of steel and method of manufacturing the same

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534201A (ja) * 2000-05-22 2003-11-18 アメリカン アクセル アンド マニュファクチュアリング インコーポレイテッド 自動トーセットのために設計されたタイロッド組立体
JP2005526654A (ja) * 2002-03-07 2005-09-08 コウヨウ ステアリング システムズ オブ ノース アメリカ インコーポレイテッド 座屈部分付きの操舵リンク
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