JPH057485A - タバコ処理方法 - Google Patents

タバコ処理方法

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JPH057485A
JPH057485A JP3040704A JP4070491A JPH057485A JP H057485 A JPH057485 A JP H057485A JP 3040704 A JP3040704 A JP 3040704A JP 4070491 A JP4070491 A JP 4070491A JP H057485 A JPH057485 A JP H057485A
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JP
Japan
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tobacco material
tobacco
extract
solvent
mixture
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Withdrawn
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JP3040704A
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English (en)
Inventor
Barry S Fagg
バリー・スミス・フアツグ
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RJ Reynolds Tobacco Co
Original Assignee
RJ Reynolds Tobacco Co
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/24Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by extraction; Tobacco extracts
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A24B15/26Use of organic solvents for extraction

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タバコ材の特性を改変するための方法を提供す
ること。 【構成】(i) 水性脱ニコチンタバコ材抽出物を調製し、
(ii) 水性溶液で抽出されたタバコ材刻み補充料を調製
し、 (iii)上記水性脱ニコチンタバコ材抽出物を抽出処
理済みタバコ材刻み補充料に接触させ、(iv) 一定量の
上記脱ニコチンタバコ材抽出物が上記抽出処理済みタバ
コ材刻み補充料に接触したままに保持されるように該水
性脱ニコチンタバコ材抽出物と抽出処理済みタバコ材刻
み補充料との混合物から脱液し、 (v)該脱液されたタバ
コ材刻み補充料を乾燥させて加工タバコ材刻み補充料を
得ることから成る脱ニコチンタバコ材刻み補充料を得る
方法。この方法によってタバコ材中の90%以上のニコ
チンを除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タバコ材に関し、特
に、タバコ材の特性を改変するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット等のポピュラーな喫煙物品
は、円筒形のロッド構造体を有しており、紙ラップによ
って囲包されて、いわゆる「タバコロッド」を構成する
裁刻タバコ又はタバコ材のストランド(例えば刻み補充
料)のような可喫煙材の装入物を有する。現在では、こ
のタバコロッドに突合わせ関係に整列させて連結した円
筒形のフィルタ素子を有するシガレットを製造すること
が望ましいとされている。通常、フィルタ素子は、プラ
グラップ(フィルタプラグを包被する包被材)によって
囲包された酢酸セルロースのトウから成り、フィルタ素
子とタバコロッドを囲繞するチップ材(吸い口部を包被
する包被材)を用いてタバコロッドに結合される。
【0003】タバコ材は、シガレットの製造に使用され
る前にいろいろな処理工程を受ける。しばしば、タバコ
材は、その香味及び喫煙特性を改変するために化学的
に、あるいは、物理的に処理される。、タバコ材からニ
コチン等の成分を選択的に除去することが望ましい場合
もある。タバコ材からニコチンを除去するするためのい
ろいろな方法が従来から提案されている。そのような方
法の多くは、ヨーロッパ特許出願第280817号や米
国特許第4,744,375号に提案されている。又、
ヨーロッパ特許出願第323699号には、タバコ材か
らニコチンを除去するするための別の方法が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タバコ材の
化学的特性又は組成を能率的、かつ、効率的に改変する
ための方法、特に、タバコ材から所定の選択された成分
を除去するための方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、タバコ材の特
性を改変するための方法に関し、特に、好ましくはタバ
コ材の物理的特性の多くを実質的に変えることなく、タ
バコ材のある種の成分を除去し、それらの成分をそのタ
バコ材中に再分配することを含むタバコ材特性改変方法
に関する。特に好ましい実施例においては、この方法
は、(例えば、タバコ材から少くとも1つの選択された
成分を除去すること及び、又は少くとも1つの選択され
た物質をそのタバコ材に添加することによって)タバコ
材の化学的特性を変える工程を含む。
【0006】本発明は、上記課題を解決するために、タ
バコ材抽出物の化学的性質を改変するための方法におい
て、好ましくはタバコ材の物理的特性の多くを実質的に
変えることなく、タバコ材の特定の成分を除去し、それ
らの成分を該タバコ材中に再分配する。特に好ましい実
施例においては、(例えば、タバコ材から少くとも1種
類の選択された成分を除去すること、及び、又は、その
タバコ材に少くとも1種類の選択された物質を添加する
ことによって)タバコ材の化学的特性を改変する。
【0007】本発明の一側面においては、本発明の方法
は、液体抽出溶媒を用いてタバコ材を抽出することによ
って、抽出処理済みタバコ材を得る工程を含む。この抽
出処理済みタバコ材は、タバコ材のうち溶媒によって抽
出されなかった画分であり、その画分を溶媒及び該溶媒
によって抽出されたタバコ材抽出物から分離することに
よって得られる。この方法は、又、液体抽出溶媒を用い
てタバコ材を抽出することによって、タバコ材抽出物を
得る工程を含む。次いで、このタバコ材抽出物の化学的
組成を改変して処理済み(加工された)タバコ材抽出物
を得ることが好ましい。極めて好ましい実施例において
は、上記処理済みタバコ材抽出物は、タバコ材抽出物か
ら少くとも1種類の選択されたタバコ成分を除去するこ
と、及び、又は、そのタバコ材抽出物に少くとも1種類
の選択された物質を添加することによって得られる。こ
の処理済みタバコ材抽出物と、抽出溶媒と、上記抽出処
理済みタバコ材とを互いに接触させる。通常、タバコ材
抽出物は液体抽出溶媒中に溶存した形で得られ、その抽
出物と溶媒を抽出処理済みタバコ材と接触させる。かく
して、(i) 溶媒と、 (ii) タバコ材抽出物と、 (iii)抽
出処理済みタバコ材との混合物が得られる。この混合物
中の溶媒の重量は、該混合物中の抽出処理済みタバコ材
の重量の3倍以上とする。次いで、この抽出処理済みタ
バコ材を溶媒及びタバコ材抽出物の一部分から分離し、
それによって、合計重量を基準として少くとも約60重
量%の溶媒と、タバコ材の抽出可能成分と、抽出処理済
みタバコ材との混合物を得る。次いで、この得られた混
合物からその溶媒の少くとも一部分を分離する。
【0008】本発明の別の側面においては、本発明の方
法は、先に述べたようにして抽出処理済みタバコ材と、
タバコ材抽出物を得る工程を含む。この方法は、又、こ
のタバコ材抽出物と、抽出溶媒と、抽出処理済みタバコ
材とを互いに接触させて、(i) 溶媒と、 (ii) タバコ材
抽出物と、 (iii)抽出処理済みタバコ材との混合物を得
る。この混合物は、先にタバコ材から分離されたタバコ
材抽出物の重量より重い量のタバコ材抽出物を包含す
る。又、この混合物は、通常、該混合物中の溶媒とタバ
コ材の抽出可能成分との合計重量を基準として約5〜約
40重量%のタバコ材の抽出可能成分(例えば、タバコ
材抽出物)を含有する。次いで、この抽出処理済みタバ
コ材を溶媒及びタバコ材抽出物の一部分から分離し、そ
れによって、合計重量を基準として少くとも約60〜約
90重量%の溶媒と、タバコ材の抽出可能成分と、抽出
処理済みタバコ材との混合物を得る。次いで、この得ら
れた混合物からその溶媒の少くとも一部分を分離する。
【0009】本発明の方法は、抽出溶媒を用いて追加の
タバコ材を抽出し、追加の量の抽出処理済みタバコ材
と、溶媒中に溶存したタバコ材抽出物を得る追加の工程
を含むことが好ましい。好ましい実施例では、この追加
の量のタバコ材抽出物の化学的組成を改変して加工抽出
物を得、その加工抽出物を先に処理された抽出処理済み
タバコ材から分離したタバコ材抽出物及び溶媒に接触さ
せる。かくして得られた抽出溶媒中の加工タバコ材抽出
物を上記追加の抽出処理済みタバコ材に接触させ、(i)
溶媒と、 (ii) タバコ材抽出物と、 (iii)抽出処理済み
タバコ材との混合物を得る。この混合物は、先に述べた
ような量の溶媒と、タバコ材の抽出可能成分とと、抽出
処理済みタバコ材を包含している。このように、本発明
の方法の各工程は、不定量の(即ち、任意のロット数
の)タバコ材の化学的組成を改変するために継続するこ
とができる。。
【0010】本発明は、又、その特定的な側面において
は、タバコ材のアルカロイド含量を改変するための方
法、特に、制御された量のニコチン含量を有する加工タ
バコ材を調製するための方法に関する。例えば、本発明
の方法は、タバコ材のニコチン含量を低下させるのに使
用することができる。その場合、タバコ材を水性の抽出
溶媒(例えば、水)で抽出し、得られた水性タバコ材抽
出物から溶媒に不溶性のタバコ材を分離することによっ
て抽出処理済みタバコ材を得、一方、水性タバコ材抽出
物からニコチンを除去することによって脱ニコチンタバ
コ材抽出物を得る。この抽出溶媒中の脱ニコチンタバコ
材抽出物を抽出処理済みタバコ材に接触させる。かくし
て、水性タバコ材抽出物と水不溶性タバコ材とのスラリ
ーが得られる。このスラリーは、通常、そのスラリー中
の溶媒とタバコ材抽出物との合計重量を基準として約5
〜約40重量%のタバコ材抽出物(即ち、タバコ材の抽
出可能成分)を含有している。このスラリーの溶媒とタ
バコ材抽出物の所定の一部分から水不溶性タバコ材を分
離する(即ち、スラリーを「脱液」処理してその水不溶
性画分から特定量の水性タバコ材抽出物を除去し、水不
溶性タバコ材とタバコ材抽出物の混合物を得る)。次い
で、抽出溶媒の少くとも一部分を脱液画分から分離する
(即ち、水不溶性タバコ材とタバコ材抽出物の湿った混
合物を所望の湿分レベルにまで乾燥させる。)通常、抽
出溶媒中のタバコ材抽出物の量は、スラリーを脱液処理
したとき、所定量のタバコ材抽出物が不溶性タバコ材と
接触したままに残り、所望の湿分レベルにまで乾燥させ
たとき、得られたタバコ材抽出物と不溶性タバコ材との
混合物の乾量がタバコ材の乾量と実質的に等しくなるよ
うな量である。これは、本発明の方法の実施においてタ
バコ材を抽出条件下に露呈させた後であるが、タバコ材
から除去された物質の重量分を補償する前の段階におい
てである。
【0011】本発明の極めて好ましい実施例において
は、タバコ材抽出物から、そのタバコ材抽出物を包含し
た液体抽出溶媒(即ち、タバコ材抽出物と溶媒との混合
物)を第2液体溶媒に接触させることによって特定の選
ばれた1種類又はそれ以上の種類の物質を除去する。こ
の第2液体溶媒は、該タバコ材抽出物/溶媒混合物とは
不混和性であり、抽出物/溶媒混合物中の特定の選ばれ
た物質が第2溶媒中へ移行される。次いで、この処理済
み(加工)タバコ材抽出物/溶媒混合物を、そのタバコ
材抽出物から除去された特定の物質を包含した第2溶媒
から分離する。
【0012】タバコ材からニコチンを除去するための好
ましい方法においては、水性溶媒によって抽出したタバ
コ材抽出物(即ち、水性タバコ材抽出物)を包含した水
性抽出溶媒を約9以上のpH値にまで調整し、(i) 該水
性タバコ材抽出物に対し不混和性であり、 (ii) ニコチ
ンに対して良好な溶媒である第2液体溶媒に接触させ
る。その接触を所望の条件下で所望時間行った後、その
水性タバコ材抽出物と第2溶媒とを互いに分離する。即
ち、水性脱ニコチンタバコ材抽出物である水性タバコ材
抽出物と、ニコチンを包含した第2溶媒とに分離され
る。
【0013】
【実施例】第1図を参照して本発明の方法を説明する
と、タバコ微粉、刻み補充料又はタバコストリップ等の
タバコ材10を水性抽出溶媒13に接触させる。この接
触は、連続的に、あるいは、バッチ式に行うことができ
る。タバコ材10からの水溶性成分の抽出を促進するた
めにタバコ材10と水性抽出溶媒13との混合物15を
撹拌(第1図のブロック17)することができる。次い
で、この混合物15を分離作用(例えば、遠心分離)
(第1図のブロック19)にかけて、水性タバコ材抽出
物21(即ち、抽出溶媒中に溶存した水溶性タバコ材抽
出物)と、水不溶性のタバコ材残留物を得る。随意選択
として、薄膜型蒸発器等を用いて、水性タバコ材抽出物
21を適当な溶存タバコ粒子濃度にまで濃縮する(ブロ
ック25)。更に、随意選択として、水性タバコ材抽出
物21を取扱い上の理由から噴霧乾燥した後、以後の処
理工程のために水に再溶解させることができる。
【0014】水性タバコ材抽出物21のpH値は、抽出
処理される特定のタバコ材10の種類や、溶媒中の抽出
物の濃度等の要因によって左右されるが、水性タバコ材
抽出物21は、通常、約6以下のpH値を示す。この水
性タバコ材抽出物をアンモニア(例えば、水酸化アンモ
ニウム又はアンモニアガス)等の塩基に接触させて(ブ
ロック28)、水性タバコ材抽出物のpH値を約9以
上、最も好ましくは約10又はそれ以上にまで高める。
アンモニアの添加により高められたpH値を有する水性
タバコ材抽出物を例えばモノフルオロトリクロロメタン
(即ち、ニコチンに対する良好な溶媒)のような第2溶
媒に接触させ(ブロック30)、ニコチンを水性タバコ
材抽出物から第2溶媒内へ移行させる。次いで、上記2
種類の溶媒(水性抽出溶媒と第2溶媒)及びそれらの中
に溶存した抽出物質(水性タバコ材抽出物とニコチン)
を分離する(ブロック32)。かくして、(i) 水性脱ニ
コチン(ニコチンを除去された)タバコ材抽出物35
と、 (ii) ニコチンを含有した第2溶媒37が得られ
る。随意選択として、タバコ材抽出物の化学的組成を変
えるためにグリセリン等の特定の添加剤38を水性脱ニ
コチンタバコ材抽出物35に編入することができる。
【0015】水性脱ニコチンタバコ材抽出物35からア
ンモニアの大部分を除去するために水性脱ニコチンタバ
コ材抽出物35を更に処理する(ブロック40)。例え
ば、水性タバコ材抽出物35を(水性溶媒及びアンモニ
アを蒸発させて乾燥した粉末状抽出物とするために)噴
霧乾燥させるか、あるいは、(アンモニアを蒸発させる
条件下で)蒸留させ、抽出物35から添加されたアンモ
ニアの実質的に全部又は大部分を除去する。
【0016】次いで、添加されたアンモニアを除去する
ように処理された脱ニコチンタバコ材抽出物を十分な量
の水性抽出溶媒に接触させて脱ニコチンタバコ材抽出物
42を得る。水性抽出溶媒中に入れる上記アンモニア除
去処理された脱ニコチンタバコ材抽出物の特に好ましい
量は、そのタバコ材抽出物と溶媒の合計重量を基準とし
て、約15〜25重量%の抽出物(例えば、溶存タバコ
材粒子)である。随意選択としてこの水性脱ニコチンタ
バコ材抽出物の化学的組成を更に改変するために、特定
の添加剤43を該抽出物に編入することができる。
【0017】タバコ材の刻み補充料又はストリップのよ
うな追加の量の(即ち、追加のロットの)タバコ材45
を水性抽出溶媒48に接触させる。この接触は、連続的
に行ってもよく、あるいはバッチ式に行ってもよい。こ
のタバコ材45と水性抽出溶媒48との混合物50を、
そのタバコ材からの水溶性成分の抽出を促進するために
撹拌することができる(第1−2図のブロック53)。
次いで、混合物50を分離作用(ブロック55)(例え
ば、遠心分離)にかけて水性タバコ材抽出物56と、抽
出処理済みタバコ材57(例えば、タバコ材の水不溶性
残留物)とを得る。抽出処理済みタバコ材57は、混合
物50を所定の度合にまで脱液処理することによって、
及び、又は、水性タバコ材抽出部の大部分から分離され
た湿った抽出処理済みタバコ材を乾燥させることによっ
て所定の湿分レベルのものとして得られる。随意選択と
して、水性タバコ材抽出物56を適正な溶存タバコ材粒
子濃度にまで濃縮することができる(ブロック59)。
【0018】次いで、タバコ材の水溶性成分(即ち、抽
出可能成分)の含量の非常に少ない抽出処理済みタバコ
材57を処理された水性脱ニコチンタバコ材抽出物42
(第1−1図)に接触させ、タバコ材抽出物と、溶媒
と、溶媒に対して不溶性のタバコ材との混合物(例え
ば、スラリー)61を得る。この得られた混合物61の
水性タバコ材抽出物は、脱ニコチンタバコ材抽出物と、
抽出処理済みタバコ材57の成分を含有している。通
常、混合物61中の溶媒の重量は、該混合物中の抽出処
理済みタバコ材の重量の約10倍以上である。この抽出
処理済みタバコ材と、抽出物(即ち、抽出可能成分)
と、抽出溶媒との混合物61は、水不溶性抽出処理済み
タバコ材の劣化を最少限に抑制するようにして、水溶性
タバコ材抽出成分と抽出処理済みタバコ材との接触を促
進するために撹拌することができる(ブロック63)。
【0019】タバコ材抽出物と、抽出処理済みタバコ材
と、溶媒との混合物61の接触は、そのタバコ材抽出物
が抽出処理済みタバコ材との十分な接触時間をもつまで
実施する。例えば、バッチ式の方法においては、抽出処
理済みタバコ材がタバコ材抽出物とのかなり均一な接触
をすることができるように、抽出処理済みタバコ材に対
するタバコ材抽出物と溶媒の量を十分な量とする。
【0020】タバコ材抽出物と、抽出処理済みタバコ材
と、溶媒との混合物61の接触を完了した後、その混合
物を脱液処理する(ブロック64)。例えば、混合物6
1を圧搾又はプレスしてそのタバコ材抽出物及び溶媒
(即ち、水性タバコ材抽出物)の一定量を除去する。得
られたタバコ材抽出物と水不溶性タバコ材との湿った混
合物66の乾量は、(本発明による処理工程前のタバコ
材45の乾量−該タバコ材から除去されたニコチン及び
その他の成分の重量+該タバコ材に添加した添加剤の重
量)に実質的に等しい。
【0021】このようにして脱液した混合物66を乾燥
工程67にかけて、約10〜約15重量%の湿分を有す
る脱ニコチンタバコ材68を得る。通常、脱ニコチンタ
バコ材68は、約1重量%未満、好ましくは約0.5重
量%の未満のアンモニア含量を有する。この得られた脱
ニコチンタバコ材68をシガレット製造のための可喫煙
材69として使用する。例えば、脱ニコチンタバコ材6
8にケーシング処理又はトップドレッシング処理、又は
膨嵩処理等のその他の処理を施すか、あるいは所望のサ
イズのタバコ材とするために篩別するか、あるいは他の
可喫煙材とブレードすることができる。
【0022】第2図を参照すると、本発明の方法の特定
の工程を実施するための装置70が示されている。この
ような装置は、カー編「A.I.Ch.E.Jour
n.」第5巻、第446頁(1959年)に記載された
カー式往復動プレート型抽出コラムとして知られてい
る。装置70は、中心軸線が垂直平面内に位置するよう
に配置された細長い管又はコラム72から成る。コラム
72にはその長手軸線と同軸に軸74が挿入されてお
り、軸74にその長手に間隔をおいて複数の抽出プレー
ト77が固定されている。抽出プレート77は、軸74
に対して垂直に配置するのが好ましい。軸74は可変速
駆動撹拌機79又は他の手段により周期的に上下動され
るように支持されており、従って、抽出プレート77が
上下動される。コラム72は、上述した第2の(例え
ば、重い)液体溶媒をその供給源83から連続的に供給
するための上方投入部又はノズル81と、水性タバコ材
抽出物をその供給源88から連続的に供給するための下
方投入部又はノズル86を備えている。
【0023】軸74(従ってプレート77)は、2種類
の液体を適正に接触させるのに十分な速度で、しかし、
2種類の液体の間に望ましくないエマルジョンが形成さ
れるのを最少限に抑制又は回避するようにゆっくりした
速度で往復動させる。ラフィネート(例えば、第2溶媒
と接触せしめられた水性脱ニコチンタバコ材抽出物)
は、コラム72の排出部90から排出され、貯留器92
内に収集される。第2溶媒と、上記抽出溶媒から移行さ
れた特定の選択された物質は、コラム72の排出部94
から排出され、貯留器97内に収集される。
【0024】第3図を参照すると、代表的な抽出プレー
ト77の端面図が示されている。プレート77は、コラ
ム72の内径にほぼ等しい外径を有し、軸74を通す開
口100と、液体を通すために周りに穿設された周縁開
口102、103、104、105及び内側開口10
8、109、110、111を有する。通常、プレート
77は。ステンレス鋼等の金属、又は、テフロン等のポ
リマー材で製造する。
【0025】第4図を参照すると、本発明の方法の特定
の工程を実施するための装置120が示されている。こ
の装置は、側壁と底壁を有する、抽出すべきタバコ材1
24を収容するための容器122を備えている。水性溶
媒129は、その貯留器(図示せず)から適当なポンプ
(図示せず)によりチューブ130を通し、底部供給ポ
ート126を通して容器内へ供給され、タバコ材124
と接触する。不溶性タバコ材が容器から流出するのを防
止するために、タバコ材の上方に出口ポート133の下
にスクリーン131が配置されている。容器内のタバコ
材と溶媒との混合物を起泡作用により撹拌するために、
空気源(図示せず)から空気管140を通してチューブ
又はプレナム136へ空気を送り、チューブ136の多
数の孔138を通して該混合物(即ち、スラリー)内へ
空気を噴出する。かくして、タバコ材124は、抽出条
件下で溶媒に接触せしめられる。出口ポート133から
流出した水性タバコ材は、貯留器142に収集され、後
に(例えば、ニコチンを除去するために)処理され、抽
出処理済みタバコ材に接触させるのに使用することがで
きる。所望ならば、1つのタバコ材収容容器から流出し
てくる水性タバコ材抽出物を別の容器内のタバコ材に接
触させることができるように、数台の装置120を直列
に設置することができる。
【0026】水性溶媒の供給源をタバコ材のサンプルと
連続的に接触させるための便利な手段を提供する。即
ち、溶媒を、タバコ材124を収容した容器122内を
通して所望の流量で連続的に流すことができ、その溶媒
の供給をその結果得られる水性タバコ材抽出物とタバコ
材との混合物が所望の低いタバコ材抽出物含量を示すま
で続けることができる。次いで、得られた抽出処理済み
タバコ材を容器から取出すことができる(即ち、抽出処
理済みタバコ材を水性タバコ材抽出物から分離すること
ができる)。あるいいは別法として、装置120を用い
て溶媒とタバコ材のサンプルをバッチ式に接触させるこ
ともできる。その場合、適当な量のタバコ材124を収
容した容器122を通して溶媒を循環させることができ
る。
【0027】本発明によって処理することができるタバ
コ材の種類としてはいろいろなものがある。使用される
タバコ材は、抽出条件下で一部分が抽出溶媒に可溶性で
あり(即ち、抽出溶媒によって抽出され)、一部分が抽
出溶媒に不溶性であり(即ち、抽出溶媒によって抽出さ
れない)ような性質のものである。好適なタバコ材の例
は、熱風乾燥させたバーレー種タバコ、メリーランド種
タバコ及びオリエンタル種タバコ、及び、珍種タバコ
材、特殊タバコ材等である。一般に、これらのタバコ材
は、熟成させたものである。本発明に使用するタバコ材
は、タバコ葉片及び、又はタバコ葉柄であってもよく、
加工タバコであってもよい。例えば、本発明に使用する
タバコ材は、全葉、ストリップ、刻み補充料、加工葉
柄、膨嵩タバコ材補充料、再生ストリップ又は補充料又
は予め一定度合にまで抽出処理されたタバコ材であって
よい。又、タバコ材廃物及びタバコ材加工副産物(例え
ば、スクラップ又は微粉)を使用することもできる。上
述した各種タバコ材は、それぞれ別個に処理してもよ
く、あるいはそれらのブレンドとして処理してもよい。
【0028】抽出処理するためのタバコ材は、いろいろ
なサイズのもであってよいが、最も好ましいのはストリ
ップ又は刻み補充料の形としたものである。ストリップ
又は刻み補充料の形のタバコ材は、処理された最終のタ
バコ材をそのままでシガレットの製造に使用することが
できるという点で望ましい。タバコ材スクラップ、葉柄
及び微粉も、本発明の方法に従って抽出することがで
き、得られた処理済みタバコ材を所定の形態(例えば、
シート状)に形成することができ、それによって再生タ
バコ材を供給することができる。
【0029】タバコ材は、抽出溶媒に接触させるが、非
常に好ましい溶媒は、水性溶媒である。そのような水性
溶媒は、主として水、通常は約90重量%以上の水から
成り、場合によっては実質的に純粋な水であってもよ
い。実質的に純粋な水としては脱イオン水、蒸留水又は
水道水等であってよい。又、抽出溶媒は、水と、それと
混和性の1種類又は2種類の少量の溶媒との混合体のよ
うな共溶媒混合体であってもよい。そのような共溶媒混
合体の例としては、95重量部の水と、5重量部のエタ
ノールから成る溶媒である。抽出溶媒は、又、溶存した
pH調整剤(即ち酸又は塩基)、又はpH緩衝剤等の物
質を有する水であってもよい。例えば、水性溶媒には、
約8以上のpH値を有する溶媒とするように、水酸化ア
ンモニア又はアンモニアガスを導入することができる。
【0030】抽出溶媒に接触させるタバコ材の量は、い
ろいろに定めることができる。通常、バッチ式抽出の場
合は、タバコ材に対する抽出溶媒の重量を約6:1以
上、往々にして約8:1以上、場合によっては約12:
1以上とする。タバコ材に対する抽出溶媒の量は、溶媒
の種類、抽出を実施する温度、抽出されるタバコ材の種
類又は形態、タバコ材と溶媒との接触態様、実施する抽
出工程の態様等の要因によって定められる。タバコ材を
抽出溶媒に接触させる態様は、決定的な重要性はないの
で、タバコ材の抽出は、連続的に行ってもよく、あるい
はバッチ式に行ってもよい。例えば、タバコ材は、連続
向流式抽出器を用いて抽出することができる。
【0031】タバコ材は、又、溶媒を用いてバッチ式に
1回で又は複数回繰返して抽出することができる。通
常、各バッチ抽出のためのタバコ材の重量に対するタバ
コ材抽出物と溶媒の重量の比は、約6:1〜約40:
1、好ましくは約15:1〜約25:1の範囲とする。
タバコ材を処理済みタバコ材抽出物及び溶媒にバッチ式
に接触させる回数は、約1〜約8回、好ましくは約3〜
約5回の範囲とする。例えば、刻み補充料の形のタバコ
材は、周囲温度(即ち、約22°Cの温度)下で3回順
次に通される水性溶媒にバッチ式に接触させることがで
き、各回の接触によって得られた混合物をその都度脱液
工程にかけて約78重量%の不溶性タバコ材とタバコ材
抽出物との湿った混合物を得る。3回目の脱液工程後、
湿ったタバコ材を約10〜約15重量%の湿分レベルに
まで乾燥させ、それによって、水溶性タバコ材成分を約
96重量%減少させたタバコ材刻み補充料を得ることが
できる。
【0032】タバコ材は、又、溶媒を用いて連続的に抽
出することもできる。通常、連続抽出工程において溶媒
に接触せしめられるタバコ材に対する溶媒の重量比は、
約40:1以上、好ましくは約50:1以上とする。
【0033】抽出を実施する条件は、いろいろにけるこ
とができる。典型的な温度は、約5°C〜約75°Cの
範囲であり、好ましくは約10°C〜約60°C、より
好ましくは約15°C〜約35°Cであり、特に好まし
いのは周囲温度である。抽出工程の進行速度を速めるた
めに、溶媒/タバコ材混合物を撹拌することができる
(例えば、振動又はその他の態様で混合することができ
る)。通常、バッチ式抽出の場合は、約60分未満、多
くの場合約30分未満で十分な抽出が行われる。
【0034】タバコ材からは広範囲の成分を抽出するこ
とができる。抽出する特定の成分及びそれらの特定成分
の抽出量は、多くの場合、処理されるタバコ材の種類、
使用される特定の溶媒の特性、及び、抽出条件(例え
ば、抽出が行われる温度及び抽出を実施する時間の長
さ)によって左右される。例えば、主として純粋な水か
ら成る抽出溶媒は、大抵の場合、タバコ材中の水溶性成
分を主として抽出する。水と少量のアルコールとの共溶
媒混合物は、タバコ材中の水溶性成分とともに、その他
の溶融性を有する一定量のタバコ材材分を抽出すること
ができる。水性溶媒を用いてタバコ材から抽出される水
溶性タバコ材成分としては、アルカロイド、酸、塩、糖
類等がある。水溶性の抽出タバコ材成分には、タバコ材
中の香味物質の多くが含まれる。
【0035】次いで、抽出溶媒及びタバコ材抽出物をタ
バコ材中の不溶性残留物から分離する。この分離工程は
いろいろな方法によって実施することができるが、フィ
ルタ、遠心分離機、スクリュープレス、収束ベルト、回
転ディスク型プレス等を用いる慣用の方法を使用するの
が便利である。不溶性残留物は、それから所定量の溶媒
及びタバコ材抽出物を除去するように処理することが好
ましい。抽出物の収集中に得られた不溶性残留物は、必
ずしも以後の工程に使用されず、破棄してもよい。
【0036】溶媒及びそれによって抽出されたタバコ材
成分は、懸濁した不溶性粒子を除去するためにろ過する
ことができ、あるいは、濃縮し、あるいは溶媒で稀釈
し、あるいは、保存や取扱いの容易さのために噴霧乾燥
又は凍結乾燥させることができ、あるいは更に他の処理
にかけることができる。噴霧乾燥させたタバコ材抽出物
等の乾燥抽出物は、爾後の処理及び追加の抽出工程のた
めに後に抽出溶媒に再溶解させることができる。
【0037】タバコ抽出物の化学的組成は、加工(処理
された)抽出物を提供するように改変される。タバコ材
抽出物の化学的組成を改変するための技法としては、い
ろいろな方法を用いることができる。例えば、タバコ材
抽出物は、熱処理することができ、あるいはニコチン、
硝酸塩又はその他の成分を除去するために処理すること
ができ、あるいは、ある種の可溶性又は分散性成分を除
去するために溶媒中に導入して膜処理することができ
(例えば、米国特許第4,941,484号参照)、あ
るいは、ケーシング剤(例えば、グリセリン又はプロピ
レングリコール)、トップドレッシング剤有機酸(例え
ば、クエン酸、アスコルビン酸、りんご酸、酒石酸、乳
酸、酢酸、こはく酸又はマロン酸)、燐酸モノアンモニ
ウム、燐酸ジアンモニウム、アンモニア、糖類(例え
ば、シュクロース、デキストロース、グルコース、フラ
クトース)、アミノ酸、加水分解アミノ酸、金属イオン
(例えば、最終加工タバコ材の燃焼特性を改変するのに
十分な種類及び量)、又はそれらの組合せを含む少くと
も1種類の添加剤をタバコ材抽出物に接触させることが
できる。特定のタバコ材抽出物に編入する添加剤の種類
及び量は、処理されるタバコ材に望まれる最終特性に応
じて定めることができ、使用する添加剤の種類及び量
は、実験によって決定することができる。所望ならば、
タバコ材抽出物からある種の成分を除去し、そのタバコ
材抽出物に特定の選択された添加剤を編入することがで
きる。又、所望ならば、抽出溶媒中のタバコ材抽出物を
イオン交換処理、吸着処理又は追加の抽出処理にかける
ことができる。好ましい側面においては、水性タバコ材
抽出物を、(i) 液/液抽出処理工程、 (ii) ヨーロッパ
特許願第338,831号に記載されているような超臨
界抽出処理工程、又は、 (iii)タバコ材抽出物から硝酸
塩を除去するための(例えば、バーレー種タバコの抽出
物から硝酸カリウムを除去するための)追加の処理(米
国特許第4,131,117号参照)にかけることがで
きる.
【0038】水性タバコ材抽出物の場合、そのpH値を
変更することができる。水性タバコ材抽出物のpH値
は、塩基性化合物の除去を促進するために増大させるこ
とができ、反対に、酸性化合物の除去を促進するために
低下させることができ、あるいは、中性化合物の除去を
促進するために中庸程度にすることができる。例えば、
水性タバコ材抽出物のpH値は、アルカロイドのための
良好な溶媒である第2溶媒に接触せしめられたときニコ
チン等のアルカロイドの除去を促進するために増大させ
ることができる。通常、ある種の工程の場合には、水性
タバコ材抽出物のpH値は、約7以上、しばしば約8以
上、ときには約9以上となるように変更される。ニコチ
ンの除去を最大限にするためには、水性タバコ材抽出物
のpH値を約10以上となるように変更する。水性タバ
コ材抽出物のpH値を高めるための好ましい塩基性物質
としては、アンモニウムガスや、水酸化アンモニウムが
ある。抽出溶媒及びタバコ材抽出物のpH値を変更する
ためのその他の物質は、当業者には明らかであろう。水
性タバコ材抽出物のpH値を変更し、その水性タバコ材
抽出物からある種の物質を除去するための液/液抽出工
程を実施し、得られた水性抽出物を収集し、その得られ
た水性抽出物のpH値を変更し、その水性抽出物から別
のある種の物質を除去するための第2処理工程を実施す
ることが望ましい場合がある。第2の抽出溶媒による液
/液抽出工程における抽出溶媒の量に対するタバコ抽出
物の量は、いろいろに変えることができる。高度に濃縮
された抽出物を用いることもできるが、抽出溶媒中に通
常存在する溶存タバコ成分は、約25重量%未満であ
り、通常約20重量%未満である。
【0039】第2の溶媒としていろいろの溶媒を使用す
ることができる。第2の溶媒は、ガス状であっても、あ
るいは液状であってもよい。液体抽出溶媒中のタバコ抽
出物から特定の選択された物質を気/液又は液/液分離
法を用いて除去することができる。ガス状溶媒の一例
は、六弗化硫黄等の無機溶媒である。好ましい溶媒は、
液体状で使用する。第2溶媒として好ましいのは、モノ
フルオロトリクロメタン(CFC 11)のようなハロ
カーボン、又は、ジクロロトリフルオロエタン(HCF
C 123)のようなハロゲン化炭化水素である。その
他の第2溶媒としては、トリガリセリドがある。トリガ
リセリド化合物には、パーム油、アマニ油、大豆油、コ
ーン油等がある。ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、酢酸
nープロピル、酢酸エチル、酢酸i−プロピル等の有機
溶媒を使用することができる。第2溶媒として好ましい
のは、タバコ抽出物中の特定の選択された物質のための
非常に良好な溶媒であり、抽出溶媒に対して不混和性の
ものである。カー式往復動プレート型抽出コラムを使用
する場合は、タバコ抽出物/抽出溶媒混合物と第2液体
溶媒とが互いに実質的に異なる密度を有するものである
ことが望ましい。
【0040】本発明の特に好ましい実施例においては、
タバコ抽出物/抽出溶媒混合物と第2液体溶媒とは、互
いに不混和性のものとする。互いに不混和性であるとい
うことは、換言すれば、タバコ抽出物/抽出溶媒混合物
と第2液体溶媒とが互いに混ざり合う性質を有さず、互
いに接触しても分離した相のままに留まることである。
タバコ抽出物/抽出溶媒混合物と第2液体溶媒とは、液
/液抽出工程を実施する条件下において互いに接触した
とき、ほとんど乳状にならないものであることが好まし
い。本発明に従って使用可能な多くも不混和溶媒の場
合、タバコ抽出物/抽出溶媒混合物の第2液体溶媒に対
する溶解度は、20°Cの温度下で約1重量%未満であ
ることが好ましく、より好ましくは約0.5重量%未満
である。
【0041】タバコ抽出物/抽出溶媒混合物を第2液体
溶媒に接触させて2相の液体の混合物を創生する。通
常、それらの2相の液体混合物の温度は、タバコ抽出物
/抽出溶媒混合物と第2液体溶媒のいずれもが、該2相
の液体の接触期間中それぞれの沸点以下に維持されるよ
うに制御する。第2液体溶媒が上記CFC 11又はH
CFC 123である場合、該2相の液体の両方を両者
が接触している間中大気ある下で約20°C以下の温度
に維持することが望ましい。通常、液/液抽出を実施す
る温度は、エマルジョンの生成を抑制又は回避するのに
十分に高いが、2つの液体の一方又は両方の蒸発を抑制
又は回避するのに十分に低い温度とする。ただし、2つ
の液体は、抽出溶媒から第2溶媒への特定の選択された
物質の移行を最適にするように選定することができる。
【0042】上記2つの液体(タバコ材抽出物を包含し
た抽出溶媒と、第2溶媒)は、抽出溶媒から第2溶媒へ
の特定の選択されたタバコ材分を移行させるのに十分な
条件にかける。例えば、抽出溶媒中のある種の抽出され
たタバコ成分(即ち、抽出溶媒中の抽出されたタバコ材
抽出物のうちのある種のタバコ成分)は、第2溶媒に対
して優先溶解性を有する。詳述すれば、約10以上のp
H値を有する水性タバコ材抽出物(抽出溶媒の水溶液
と、その中に溶存したタバコ材抽出物)の場合は、その
水性タバコ材抽出物中に存在するニコチン及びその他の
アルカロイドは、ハロカーボン又はハロゲン化炭化水素
のような第2溶媒に対して優先溶解性を有する。
【0043】上記2つの液体が互いに接触せしめられる
と、それぞれの相が互いに分離される。2つの液体の接
触は、抽出溶媒から第2溶媒への有意の量の所望のタバ
コ成分を移行させるのに十分な条件下で行うことが好ま
しい。更に、2相の接触中の撹拌は、エマルジョンの生
成が最少限に抑制又は回避されるような態様に行うこと
が好ましい。通常、カー式往復動プレート型抽出コラム
を用いて液/液抽出工程を実施する場合は、比較的軽い
相(例えば、大抵の場合、タバコ材抽出物のうち第2溶
媒と接触した後に残留した成分を担持した抽出溶媒)
は、コラムの上部排出領域から流出し、比較的重い相
(例えば、大抵の場合、抽出溶媒から除去された特定の
タバコ材物質を担持した濃密な第2溶媒)は、コラムの
下部排出領域から流出して収集されるようにすることが
好ましい。2種類の溶媒及びそれによって抽出されたタ
バコ材成分を接触させ、及び、又は分離するためのその
他の装置(例えば、分離漏斗、遠心抽出機、回転ディス
ク式コラム)は、当業者には明らかであろう。
【0044】液/液抽出工程の後第2溶媒に担持された
特定の選択されたタバコ物質は、通常、その第2溶媒か
ら分離される(即ち、隔離される)。通常、第2溶媒
は、蒸留工程にかけ、該溶媒に含有されているタバコ材
成分を収集する。あるいは別法として、第2溶媒が水性
タバコ材抽出物からニコチンを除去するのに用いられた
場合は、第2溶媒からニコチンを除去するために第2溶
媒を酸性化した水溶液で液/液抽出工程にかけることが
できる。このように処理された、実質的にタバコ材成分
を含有していない第2溶媒は、以後の液/液抽出工程の
ために再使用することができる。
【0045】液/液抽出工程の後抽出溶媒中に残留した
タバコ材抽出物は、そのまま使用してもよく、あるいは
濃縮して使用してもよく、あるいは抽出溶媒で稀釈して
使用してもよく、あるいは抽出溶媒から分離(即ち、隔
離)してもよい。例えば、上記液/液抽出工程の後収集
した水性抽出物は、それから抽出溶媒の大部分を除去す
るために凍結乾燥又は噴霧乾燥させることができる。そ
れによって、安定した形の濃縮された加工タバコ材抽出
物が得られる。次いで、濃縮された加工タバコ材抽出物
は、本発明の処理工程に従って更に使用するために抽出
溶媒中に入れた状態で供給することができる。
【0046】液/液抽出工程を用いて脱ニコチン処理さ
れた、比較的高い割合の添加アンモニアを有する水性タ
バコ材抽出物からその添加アンモニアの実質的に全部又
は一部を除去することができる。例えば、水性脱ニコチ
ンタバコ材抽出物を蒸留条件(即ち、アンモニアを蒸発
させる条件)にかけるか、あるいは、(アンモニアと水
を蒸発させ、それによって粉末状に乾燥された脱ニコチ
ンタバコ材抽出物を生成するように)噴霧乾燥させるこ
とができる。蒸留法及び噴霧乾燥法としてはいろいろな
技法があり、当業者には明らかであろう。それほど好ま
しい実施例ではないが、比較的高いpH値を有する水性
脱ニコチンタバコ材抽出物は、それを有効な量の酸性物
質に接触させることによって中和することができる。
【0047】水性脱ニコチンタバコ材抽出物からアンモ
ニアを除去するための特に好ましい方法は、蒸留コラム
を用いて真空蒸留する方法である。代表的な蒸留コラム
は、マッケイブ、スミス著「化学エンジニアリングのユ
ニット作動」第12章(1956)に記載されている。
例えば、約10〜約15重量%の溶存タバコ材固形分を
有する水性脱ニコチンタバコ材抽出物を15の理論的処
理段を有する蒸留コラムの第10処理段へ導入し、水銀
柱約300mmの絶対圧で約80°Cの温度に維持する。
かくして、蒸留コラムの頂部からアンモニアと水の「頂
部蒸留物」を除去し、蒸留コラムの底部から約15〜約
25重量%の溶存タバコ材固形分を含有し、約7のpH
値を有する水性脱ニコチンタバコ材抽出物を「底部生成
物」として取出す。
【0048】このように処理即ち加工されたタバコ材抽
出物は、抽出溶媒中に含有された状態で供給される。こ
の加工タバコ材抽出物に更に追加の抽出溶媒を加えるこ
ともでき、あるいは、抽出溶媒中の加工タバコ材抽出物
を濃縮することもできる。通常、所定量の加工タバコ材
抽出物(即ち、溶存タバコ材粒子)が、抽出溶媒中に溶
存した状態で供給されるが、その所定量の加工タバコ材
抽出物の量は、抽出処理済みタバコ材とタバコ材抽出物
及び溶媒との接触が完了し、その溶媒及びタバコ材抽出
物の一部分を抽出処理済みタバコ材から分離したとき、
溶媒及びタバコ材抽出物の所定の一部分が抽出処理済み
タバコ材の不溶性タバコ材部分と接触したままに残るよ
うに定める。
【0049】抽出溶媒中に含有された形の加工タバコ材
抽出物(即ち、水性脱ニコチンタバコ材抽出物)は、通
常、タバコ材抽出物と、溶媒と、その溶媒に不溶性のタ
バコ材との最終混合物中の溶存タバコ材固形分(粒子)
が、タバコ材の抽出可能成分と溶媒の総重量を基準とし
て、約5〜約40%、好ましくは約8〜約34%、より
好ましくは約10〜約30%、最も好ましくは約15〜
約25%となるように供給される。そのような水性タバ
コ材抽出物を抽出処理済みタバコ材に接触させることが
でき、そのタバコ材中の不溶性部分を脱液して約60〜
約90重量%、好ましくは約65〜約85重量%の湿分
を有する不溶性抽出処理済みタバコ材とタバコ材抽出物
との湿った混合物を得ることができる。例えば、水性脱
ニコチンタバコ材抽出物を抽出処理済みタバコ材に接触
させ、得られた、約18重量%の溶存タバコ材固形分を
有するスラリーを約70重量%の水分レベルにまで脱液
し、後に乾燥させたとき(即ち、水分を除去したと
き)、水不溶性のタバコ材成分と水可溶性のタバコ材成
分の両方の望ましい量を有する脱ニコチンタバコ材が得
られるようにする。
【0050】抽出溶媒を用いて抽出されたタバコ材は、
本発明に従って更に処理することができるように、ある
いは、そのままでシガレットの製造に使用することがで
きるように、通常、刻み補充料又はストリップの形を有
するものとする。タバコ材を抽出する態様及び方法は、
先に説明した通りであるが、抽出処理済みタバコ材は、
抽出処理されるタバコ材は、1つの種類のタバコ材であ
ってもよく、あるいは異なる種類のタバコ材のブレンド
であってもよい。抽出処理済みタバコ材は、抽出溶媒に
溶解しない(即ち、抽出溶媒によって抽出されない)タ
バコ材残留物である。タバコ材は、そのタバコ材から分
離された高レベル(高い割合)の抽出可能タバコ材成分
を有する抽出処理済みタバコ材を得るのに十分な溶媒の
存在下並びに条件下で抽出工程にかけることが好まし
い。この抽出処理済みタバコ材を溶媒及びタバコ材抽出
物から分離し、低レベル(低割合)の抽出可能タバコ材
成分を有する抽出処理済みタバコ材を得る。次いで、こ
の抽出処理済みタバコ材は、本発明の更に追加の処理工
程に使用してもよく、あるいは、この抽出処理済みタバ
コ材を本発明の以後の処理工程に使用する前に、それか
ら一定量の溶媒を除去することができる(例えば、溶媒
が水性である場合は抽出処理済みタバコ材を乾燥させる
ことができる)。
【0051】所望ならば、抽出処理済みタバコ材の物理
的及び、又は化学的組成を改変することができる。例え
ば、特に抽出処理済みタバコ材がかなり湿った形のもの
である場合は、それをリフォームするか、あるいは所望
のサイズ又は形状に切断し、あるいは何らかの態様で物
理的に改変することができる。又、抽出処理済みタバコ
材を熱処理又はその他の処理にかけてその化学的組成を
改変することもできる。より具体的にいえば、抽出処理
済みタバコ材を米国特許第4,887,618号に記載
されているような酵素処理にかけるか、あるいはある種
の化学物質と反応させるか、あるいは更に抽出処理にか
けることができる(例えば、タバコ材を水性溶媒で抽出
することによって得られた抽出処理済みタバコ材を更に
ヘキサン等の疎水性溶媒で抽出処理にかけることができ
る)。
【0052】又、抽出処理済みタバコ材にタバコ材抽出
物及びその抽出溶媒を接触させることができる。その接
触は、第4図を参照して先に説明した容器、又は、連続
向流式抽出機、又はその他の適当な手段を用いて実施す
ることができる。それによって、タバコ材抽出物の成分
を抽出溶媒中の不溶性タバコ材と接触させる。所望なら
ば、タバコ材抽出物を1つの種類のタバコ材から得られ
たものとし、抽出処理済みタバコ材を異なる種類のタバ
コ材から得られたものとすることができる。通常、抽出
処理済みタバコ材は、溶媒に対して溶融性の、又は溶媒
中に何らかの形で溶解する、あるいは溶媒中に非常に分
散し易い物質を含んでいる。上記の接触中、動的状態が
生じ、溶媒に対して溶融性の、又は溶媒中に分散し易い
タバコ成分がその混合物(抽出処理済みタバコ材と、タ
バコ材抽出物及び溶媒との混合物)全体に亙ってある程
度分散する。通常、そのような接触は、約5〜約75°
C、好ましくは約10〜約60°C、より好ましくは約
15〜約35°Cの温度範囲で、特に好ましくは周囲温
度で実施する。接触条件は、タバコ材抽出物と不溶性タ
バコ材との十分な接触が行われるまで(例えば、タバコ
材抽出物の成分と不溶性タバコ材とのかなり均一な接触
が行われるまで)維持される。かくして、タバコ材抽出
物の成分が不溶性タバコ材中に良好に分配され、あるい
は再設定される。
【0053】抽出処理済みタバコ材に接触させるタバコ
材抽出物及び溶媒の量は、最終タバコ材が得られると
き、そのタバコ材抽出物及び溶媒の全部が抽出処理済み
タバコ材に接触したままにされることがないように定め
る。通常、抽出処理済みタバコ材に接触させる溶媒の重
量は、溶媒と、タバコ材抽出物と、抽出処理済みタバコ
材との混合物中の抽出処理済みタバコ材の重量の少くと
も3倍、しばしば少くとも約6倍、多くの場合約10
倍、好ましくは約15倍とする。
【0054】加工タバコ材抽出物及び抽出溶媒に接触さ
せた抽出処理済みタバコ材は、そのタバコ材抽出物及び
抽出溶媒の一部分から分離する(例えば、抽出処理済み
タバコ材と、タバコ材抽出物及び溶媒との混合物を脱液
処理する)。かくして、抽出溶媒と、タバコ材抽出物
と、該溶媒に対して不溶性のタバコ材との混合物(例え
ば、溶媒が水である場合は、タバコ材抽出物と、水不溶
性のタバコ材との湿った混合物)が得られる。溶媒に不
溶性のタバコ材は、溶媒の種類と抽出条件によって異な
るが、水性の溶媒の場合、典型的な不溶性タバコ材は、
タバコ材の生重合体マトリックスの成分(例えば、セル
ロース系材料)と、溶媒に溶解しない、あるいは溶媒に
よって抽出されないその他のタバコ物質である。本発明
の趣旨からすれば、不溶性物質とは、特定の抽出条件下
で用いられる特定の溶媒によって抽出されなかったタバ
コ材成分のことをいう。
【0055】典型的な脱液工程は、収束ベルト、遠心分
離機、スクリュープレス、回転ディスク型プレス等を用
いて行われる。通常、特に脱液処理工程の前の混合物中
の溶媒の重量%がその混合物中の抽出処理済みタバコ材
の重量の約10倍以上である場合は、タバコ材の抽出可
能成分と抽出処理済みの不溶性タバコ材成分との脱液処
理された混合物の溶媒含有量は、約60〜約90重量
%、好ましくは約65〜約85重量%とする。タバコ材
の抽出可能成分と抽出処理済みの不溶性タバコ材成分と
の脱液処理された混合物、即ち加工タバコ材は、熱風コ
ラム、エプロン乾燥はた、マイクロ波乾燥機等を用いて
乾燥させることができ、通常、約10〜約15重量%、
好ましくは約12〜約13重量%湿分レベルにまで乾燥
させる。
【0056】所望量の溶媒を除去された上記加工タバコ
材は、シガレット又はその他の喫煙物品の製造に使用す
る前に更に処理することができる。具体的にいえば、か
なり高い湿分を有するストリップ状の加工タバコ材は、
周知の技法を用いて刻み補充料の形に裁刻することがで
き、次いで以後の使用のために乾燥させる。この加工タ
バコ材を、特にそれが刻み補充料の形とされている場合
は、周知の技法を用いて嵩膨張させることができる。あ
るいは、加工タバコ材は、特にそれが粉末、微粉、葉
柄、及び、又はスクラップの形である場合は、(例え
ば、周知の製紙法、流し込みシート成形法又は押出し法
を用いて)再生処理工程にかけることができる。又、こ
の加工タバコ材には、その香味特性又は喫煙特性を改変
するためにケーシング処理、トップドレッシング処理、
又はその他の処理を施すことができる。次いで、そのよ
うな加工タバコ材をシガレット製造のための可喫煙補充
料として使用することができ、あるいは、他の可喫煙材
とブレンドしてシガレット製造のために使用することが
できる。
【0057】抽出処理済みタバコ材に接触させるタバコ
材抽出物及び抽出溶媒(即ち、タバコ材から分離された
タバコ材抽出物と溶媒であって、上記脱液工程において
分離される溶媒を含むもの)を収集する。そのように収
集されたタバコ材抽出物には、必須の要件ではないが、
必要に応じて、それからある種の物質を除去するための
処理を施し、ある種の添加剤を添加することができ、あ
るいは抽出溶媒により所望の溶存固形分を含有したもの
とすることができる。所望ならば、望ましい所定のタバ
コ材抽出物含量を有するタバコ材抽出物/溶媒混合物を
得るために、上記収集したタバコ材抽出物及び溶媒に追
加の溶媒及び加工タバコ材抽出物を加えることができ
る。かくして、加工タバコ材抽出物は、処理済みタバコ
材の追加のロットの化学的組成を改変するのに使用する
ために再生される。
【0058】以下に、本発明のいろいろな具体例を示す
が、それらは本発明を限定するものではない。特に断ら
ない限り、以下の例で述べる「部」及び「%」は、重量
を基準としたものである。
【0059】例 1 水性タバコ材抽出物からニコチンを選択的に除去するこ
とによってニコチン含量の非常に少ないタバコ材を製造
するための工程を以下の通り実施する。2.54cm
(1in)当り32カットに裁刻された刻み補充料の形
とされ、約2.3%の乾量ニコチン含量を有し、約50
重量%の乾量水溶性部分を有する49.29部の熱風乾
燥させたタバコ材と、28.5部のバーレー種タバコ材
と、22.25部のオリエンタル種タバコ材との熟成ブ
レンドを2つのロット(部分する。そのうちの1ロット
は、後の使用のために保持しておく。他方のロットをス
テンレス鋼製タンク内で水道水1m3 当りタバコ材約2
5kgの濃度で抽出する。この抽出操作は、タバコ材の
混合物即ちスラリーを機械的に撹拌しながら周囲温度
(例えば、約60℃)で約1時間に亙って行う。次い
で、この混合物(即ち、水性タバコ材抽出物と不溶性部
分)ベルト型洗浄器上に分配して不溶性部分から水性タ
バコ材抽出物を分離する。得られた水性タバコ材抽出物
を薄膜蒸発器内で約30%の溶存固形分(タバコ材粒
子)濃度にまで濃縮する。薄膜蒸発の条件は、タバコ材
の揮発成分の喪失ができるだけ少なくされるようにして
タバコ材抽出物から水が蒸発されるように規定する。こ
の濃縮された水性タバコ材抽出物を連続的にアンヒドロ
・サイズNo.1噴霧乾燥機へポンプで送ることによっ
て噴霧乾燥する。かくして乾燥された粉末状抽出物を噴
霧乾燥機の出口で収集する。噴霧乾燥機の入口温度は、
約215°Cであり、出口温度は約80°Cである。
【0060】噴霧乾燥させたタバコ材抽出物(以下、単
に「抽出物」とも称する)は、茶色い粉末状材料であ
り、約5〜約10%の湿分を有し、約4.6%のニコチ
ン含量を有する。このように噴霧乾燥させることにより
抽出物を以後の使用のために保管することができる。
【0061】次いで、この噴霧乾燥させた抽出物を、抽
出物約18部に対して水約82部の割合で暖かい水道水
と混合する。得られた水性タバコ材抽出物(約5のpH
値を示す)をろ過して懸濁粒状物を除去する。その溶液
に水性水酸化アンモニアを添加して約10のpH値を示
す水性タバコ材抽出物とする。このようにして得られた
水性タバコ材抽出物のニコチン含量は約0.8%であ
る。
【0062】第2図に示されるようなカー式式往復動プ
レート型抽出コラム(米国ケム−プロ・コーポレーシヨ
ン製のKC−1−8−XE−SS型)用意する。このコ
ラムは、長さ約2.44m、内径約2.54cmのガラ
ス管と、コラム内に延設された直径約6mmの軸と、該
軸に約5cmの間隔で固定された複数のほぼ円形の抽出
プレートを有する。それらの抽出プレートは、ステンレ
ス鋼製であり、厚さ約1.6mm、直径5cm弱であ
り、第3図に示されるような形状を有する。軸の移動
は、コラムの上に配置された可変速駆動撹拌機によって
1.3cmの往復動振幅で毎分約200ストロークの速
さで送付駆動するように制御される。
【0063】上記水性タバコ材抽出物をこのコラムの下
方投入部に毎時約7.56kg(16.8 lb)の割
合で供給する。一方、コラムの上方投入部にCFC11
を毎時約11.34kg(約25.2 lb)の割合で
供給する。水性タバコ材抽出物及びCFC11の供給
は、いずれも、空気駆動歯車ポンプによって行う。CF
C11が沸騰するのを防止するために、CFC11及び
水性タバコ材抽出物は、各々、コラムに導入する前に約
10°Cにまで冷却する。更に、コラムを囲繞する水冷
コイルによってコラムを約17〜20°Cの温度に維持
する。この水性タバコ材抽出物とCFC11をコラム内
で向流抽出工程にかける。
【0064】この水性タバコ材抽出物をコラムの上方排
出部から流出させてステンレス鋼製の貯留器に収集す
る。CFC11は、コラムの下方排出部から流出させて
ステンレス鋼製の貯留器に収集する。
【0065】このように収集した水性タバコ材抽出物の
ニコチン含量は、約0.01未満である。ニコチン抽出
効率は98%以上である。隠して得られた水性脱ニコチ
ンタバコ材抽出物を先に述べた噴霧乾燥工程と同様の態
様で噴霧乾燥させる。それによって、相当量の水と、添
加水酸化アンモニアとして添加されたアンモニアの実質
的に全部を脱ニコチンタバコ材抽出物から除去する。か
くして、乾燥した脱ニコチンタバコ材抽出物が得られ
る。
【0066】上記収集したCFC11及びそれに包含さ
れたタバコ材成分を約30°Cの温度で緩やかな蒸留条
件にかけ、得られたCFC11蒸留物を収集する。かく
して、60%以上のニコチンを含有した高粘度の茶色い
液体が隔離される。
【0067】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドのもう
1つのロット(即ち、上記保持されたロット)を第4図
に示されるような容器に入れる。この容器は、底部が閉
鎖され、頂部が大気に開放した円筒形であり、高さ28
cm、直径25.5cmである。溶媒入口ポートは、容
器の底部近くの側面に設けられており、抽出物/溶媒出
口ポートは容器の頂部から約5cmのところの側面に設
けられている。この出口ポートの直ぐ下に2.5mm以
上の粒子を保持する金網が配置されている。溶媒入口ポ
ートの直ぐ下の容器の底部に沿って水平に多数のピンホ
ールのような孔を有する小径のガラス管が非値されてい
る。この管は、実験室の空気管に接続されている。
【0068】周囲温度の約10 lの水道水を用意し、
それを、約800gの刻み補充料を入れた上記容器内へ
導入する。この刻み補充料は、約12%の湿分を有す
る。次いで、周囲温度の追加の水道水を用意し、約2時
間をかけて500ml/minの割合で該容器内へ導入
する。液体溶媒を蠕動ポンプを用いて該容器内へ導入す
る。かくして、合計約60部の溶媒を周囲条件下で約1
部のタバコ材刻み補充料に接触させる。この溶媒とタバ
コ材刻み補充料との接触中、上記小径管のピンホールを
通して溶媒と補充料との混合物内へ空気を吹込み、タバ
コ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにして該
混合物を十分に撹拌し混合させる。空気は、混合物にぐ
つぐつ煮立っているかのような乱流を起こすような速度
で混合物中を通って沸泡する。かくして、タバコ材から
約95%以上の利用可能な水溶性タバコ材成分を抽出さ
せ、容器から出口ポートを通して流出させる。
【0069】上記のように処理された不溶性タバコ材を
容器から取出し、該不溶性タバコ材と接触している水性
相の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾することによ
って不溶性タバコ材から除去する。かくして、約78%
の湿分を有し、約22%の主として不溶性のタバコ材含
量を有する湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得
られる。
【0070】約1,609gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示された形態の上記容器
内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材刻み補充料の乾
量は、約354gである。次いで、先に述べた噴霧乾燥
させた脱ニコチンタバコ材抽出物を水道水に接触させ
て、約24部のタバコ材抽出物と約76部の水を有する
水性脱ニコチンタバコ材抽出物を得る。上記湿った抽出
処理済みタバコ材刻み補充料を約6,390gのこの水
性脱ニコチンタバコ材抽出物に約1時間接触させる。こ
の接触中、上記容器の小径管のピンホールを通して抽出
処理済みタバコ材刻み補充料と水性脱ニコチンタバコ材
抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバコ材刻み補充
料の劣化を最少限に抑制するようにして該混合物に十分
な乱流を起こさせる。
【0071】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手で圧搾することによ
って不溶性タバコ材から除去する。かくして、約66%
の湿分を有し、約17%のタバコ材抽出物含量及び約1
7%の不溶性タバコ材含量を有する湿った、脱液された
加工タバコ材刻み補充料が得られる。この湿った、脱液
された加工タバコ材刻み補充料の重量は約2,123g
である。この脱液された加工タバコ材刻み補充料(例え
ば、湿ったケーク)を約150°Cの温度に設定された
熱風コラムに2回通して約28%の湿分レベルにまで乾
燥させる。次いで、このタバコ材刻み補充料を周囲温度
で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥させる。
【0072】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約0.05%のニコチン含量を有して
おり、シガレットの製造に刻み補充料として使用する。
この加工タバコ材刻み補充料の相対的な物理的特性は、
2つのロットに分割された出発タバコ材補充料のそれと
ほぼ同じである。
【0073】例 2 タバコ材のニコチン含量を変更するための工程を以下の
通り実施する。例1で述べたような刻み補充料の形とし
た、熱風乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材
と、オリエンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意す
る。この刻み補充料の一部分を例1で説明したようにし
て抽出し、得られたタバコ材抽出物を噴霧乾燥させる。
この噴霧乾燥させたタバコ材抽出物の一部分は、後の使
用のために保持しておく。この噴霧乾燥させたタバコ材
抽出物の他の一部分を例1で説明したようにして処理
し、噴霧乾燥させた脱ニコチンタバコ材抽出物を得る。
【0074】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの、後
の使用のために保持された上記一部分を第4図に示され
たような、そして例1で述べたような容器に入れ、例1
で説明したようにして水で抽出する。
【0075】上記のように処理された不溶性タバコ材を
容器から取出し、該不溶性タバコ材と接触している水性
相の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾することによ
って不溶性タバコ材から除去する。かくして、約79%
の湿分を有し、約21%の主として不溶性のタバコ材含
量を有する湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得
られる。
【0076】約1,686gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、例1で説明した
形態の上記容器内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材
刻み補充料の乾量は、約354gである。次いで、約
1,089gの先に述べた噴霧乾燥させたタバコ材抽出
物と約336gの上述の噴霧乾燥させた脱ニコチンタバ
コ材抽出物を水道水に接触させて、約21部のタバコ材
抽出物と約79部の水を有する水性脱ニコチンタバコ材
抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ材刻み補
充料を約6,300gのこの水性脱ニコチンタバコ材抽
出物に約1時間接触させる。この接触中、上記容器の小
径管のピンホールを通して抽出処理済みタバコ材刻み補
充料と水性脱ニコチンタバコ材抽出物との混合物内へ空
気を吹込み、タバコ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制
するようにして該混合物内に十分な乱流を起こさせる。
【0077】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾すること
によって不溶性タバコ材から除去する。かくして、約7
0%の湿分を有し、約14.5%のタバコ材抽出物含量
及び約15.5%の不溶性タバコ材含量を有する湿っ
た、脱液された加工タバコ材刻み補充料が得られる。こ
の湿った、脱液された加工タバコ材刻み補充料の重量は
約2,288gである。この脱液された加工タバコ材刻
み補充料(例えば、湿ったケーク)を約150°Cの温
度に設定された熱風コラムに2回通して約28%の湿分
レベルにまで乾燥させる。次いで、このタバコ材刻み補
充料を周囲温度で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥
させる。
【0078】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約1.7%のニコチン含量を有してお
り、シガレットの製造に刻み補充料として使用する。こ
の加工タバコ材刻み補充料の相対的な物理的特性は、2
つのロットに分割された出発タバコ材補充料のそれとほ
ぼ同じである。
【0079】例 3 ニコチン含量の非常に少ないタバコ材を製造し、そのタ
バコ材に所望の添加剤を編入するための工程を以下の通
り実施する。例1で述べたような刻み補充料の形とし
た、熱風乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材
と、オリエンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意す
る。この刻み補充料の一部分を例1で説明したようにし
て抽出し、噴霧乾燥させ、処理することによって、噴霧
乾燥させた脱ニコチンタバコ材抽出物を得る。
【0080】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示されるような容器に入れる。この容器は、底
部が閉鎖され、頂部が大気に開放した円筒形であり、高
さ60.96cm、直径46.99cmである。溶媒入
口ポートは、容器の底部近くの側面に設けられており、
抽出物/溶媒出口ポートは容器の底部から約25.4c
m上の側面に設けられている。この出口ポートの直ぐ下
に0.5mm以上の粒子を保持する金網が配置されてい
る。溶媒入口ポートの直ぐ下の容器の底部に沿って水平
に多数のピンホールのような孔を有する小径のガラス管
が配置されている。この管は、実験室の空気管に接続さ
れている。
【0081】約38 lの周囲温度の水道水を用意し、
それを、約2,270gの刻み補充料を入れた上記容器
内へ導入する。この刻み補充料は、約12%の湿分を有
する。次いで、周囲温度の追加の水道水を用意し、約
1.5時間をかけて3.8 l/minの割合で該容器
内へ導入する。液体溶媒を蠕動ポンプを用いて該容器内
へ導入する。かくして、合計約150部の溶媒を周囲条
件下で約1部のタバコ材刻み補充料に接触させる。この
溶媒とタバコ材刻み補充料との接触中、上記小径管のピ
ンホールを通して溶媒と補充料との混合物内へ空気を吹
込み、タバコ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するよ
うにして該混合物に十分な乱流を起こさせる(従って混
合物を混合させる)。空気は、混合物にぐつぐつ煮立っ
ているかのような乱流を起こすような速度で混合物中を
通って沸泡させる。かくして、タバコ材から約95%以
上の利用可能な水溶性タバコ材成分を抽出させ、容器か
ら出口ポートを通して流出させる。
【0082】上記のように処理された不溶性タバコ材を
容器から取出して多孔バスケット内に入れ、該不溶性タ
バコ材と接触している水性相の一部分を、空気圧シリン
ダを用いて該タバコ材に圧力を加えることによって不溶
性タバコ材から除去する。かくして、約78%の湿分を
有し、約22%の主として不溶性のタバコ材含量を有す
る湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得られる。
【0083】約4,554gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、例1で説明した
形態の上記容器内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材
刻み補充料の乾量は、約1,018gである。次いで、
先に述べた噴霧乾燥させた脱ニコチンタバコ材抽出物と
グリセリンを水道水に接触させて、約20部のタバコ材
抽出物と約1部のグリセリンと約79部の水を有する水
性脱ニコチンタバコ材抽出物を得る。上記湿った抽出処
理済みタバコ材刻み補充料を約21,793gのこの水
性脱ニコチンタバコ材抽出物に約1時間接触させる。こ
の接触中、上記容器の小径管のピンホールを通して抽出
処理済みタバコ材刻み補充料と水性脱ニコチンタバコ材
抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバコ材刻み補充
料の劣化を最少限に抑制するようにして該混合物内に十
分な乱流を起こさせる。
【0084】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分をこの例で先に述べた態様で不溶性タバ
コ材から除去する。かくして、約68%の湿分を有し、
約16%のタバコ材抽出物含量及び約16%の不溶性タ
バコ材含量を有する湿った、脱液された加工タバコ材刻
み補充料が得られる。この湿った、脱液された加工タバ
コ材刻み補充料の重量は約6,255gである。この脱
液された加工タバコ材刻み補充料(例えば、湿ったケー
ク)を約150°Cの温度に設定された熱風コラムに2
回通して約28%の湿分レベルにまで乾燥させる。次い
で、このタバコ材刻み補充料を周囲温度で約13%の湿
分レベルにまで空気乾燥させる。
【0085】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約0.07%のニコチン含量を、そし
て約3%のグリセリン含量を有しており、シガレットの
製造に刻み補充料として使用する。この加工タバコ材刻
み補充料の相対的な物理的特性は、2つのロットに分割
された出発タバコ材補充料のそれとほぼ同じである。
【0086】例 4 タバコ材にニコチンを編入することによってタバコ材の
ニコチン含量を変更するための工程を以下の通り実施す
る。例1で述べたような刻み補充料の形とした、熱風乾
燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材と、オリエン
タル種タバコ材との熟成ブレンドを用意する。この刻み
補充料の一部分を例1で説明したようにして抽出し、噴
霧乾燥させる。
【0087】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示されるような、そして例1で述べたような容
器に入れ、例1で説明したようにして水で抽出する。こ
のように処理された不溶性タバコ材を容器から取出し、
該不溶性タバコ材と接触している水性相の一部分を寒冷
紗を通して手操作で圧搾することによって不溶性タバコ
材から除去する。かくして、約79%の湿分を有し、約
21%の主として不溶性のタバコ材含量を有する湿った
抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得られる。
【0088】約1,706gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、例1で説明した
形態の上記容器内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材
刻み補充料の乾量は、約354gである。次いで、先に
述べた噴霧乾燥させたタバコ材抽出物と、例1のCFC
11から分離したニコチン含量の高い約119gの液体
を水道水に接触させて、約21部のタバコ材抽出物と約
79部の水を有する水性タバコ材抽出物を得る。上記湿
った抽出処理済みタバコ材刻み補充料を約6,300g
のこの水性タバコ材抽出物に約1時間接触させる。この
接触中、上記容器の小径管のピンホールを通して抽出処
理済みタバコ材刻み補充料と水性タバコ材抽出物との混
合物内へ空気を吹込み、タバコ材刻み補充料の劣化を最
少限に抑制するようにして該混合物内に十分な乱流を起
こさせる。
【0089】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾すること
によって不溶性タバコ材から除去する。かくして、約7
0%の湿分を有し、約15%のタバコ材抽出物含量及び
約15%の不溶性タバコ材含量を有する湿った、脱液さ
れた加工タバコ材刻み補充料が得られる。この湿った、
脱液された加工タバコ材刻み補充料の重量は約2,40
4gである。この脱液された加工タバコ材刻み補充料
(例えば、湿ったケーク)を約150°Cの温度に設定
された熱風コラムに2回通して約28%の湿分レベルに
まで乾燥させる。次いで、このタバコ材刻み補充料を周
囲温度で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥させる。
【0090】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約5.2%のニコチン含量を有してお
り、シガレットの製造に刻み補充料として使用する。こ
の加工タバコ材刻み補充料の相対的な物理的特性は、2
つのロットに分割された出発タバコ材補充料のそれとほ
ぼ同じである。
【0091】例 5 タバコ材の化学的特性を改変するための工程を以下の通
り実施する。例1で述べたような刻み補充料の形とし
た、熱風乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材
と、オリエンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意す
る。この刻み補充料の一部分を例1で説明したようにし
て抽出し、得られた水性タバコ材抽出物を例1で説明し
たようにして噴霧乾燥させる。約15部の噴霧乾燥させ
たタバコ材抽出物を約85部の水と約2部の濃縮された
水性アンモニア溶液に接触させる。得られた混合物を噴
霧乾燥させ、噴霧乾燥させたタバコ材抽出物を得る。
【0092】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示されるような、そして例1で述べたような容
器に入れ、例1で説明したようにして水で抽出する。こ
のように処理された不溶性タバコ材を容器から取出し、
該不溶性タバコ材と接触している水性相の一部分を寒冷
紗を通して手操作で圧搾することによって不溶性タバコ
材から除去する。かくして、約78%の湿分を有し、約
22%の主として不溶性のタバコ材含量を有する湿った
抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得られる。
【0093】約1,700gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、この例で先に述
べた容器内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材刻み補
充料の乾量は、約354gである。次いで、先に述べた
噴霧乾燥させたタバコ材抽出物を水道水に接触させて、
約22部のタバコ材抽出物と約78部の水を有する水性
タバコ材抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ
材刻み補充料を約6,300gのこの水性タバコ材抽出
物に約1時間接触させる。この接触中、上記容器の小径
管のピンホールを通して抽出処理済みタバコ材刻み補充
料と水性タバコ材抽出物との混合物内へ空気を吹込み、
タバコ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにし
て該混合物内に十分な乱流を起こさせる。
【0094】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾すること
によって不溶性タバコ材から除去する。かくして、約7
0%の湿分を有し、約15%のタバコ材抽出物含量及び
約15%の不溶性タバコ材含量を有する湿った、脱液さ
れた加工タバコ材刻み補充料が得られる。この湿った、
脱液された加工タバコ材刻み補充料の重量は約2,33
0gである。この脱液された加工タバコ材刻み補充料
(例えば、湿ったケーク)を約150°Cの温度に設定
された熱風コラムに2回通して約28%の湿分レベルに
まで乾燥させる。次いで、このタバコ材刻み補充料を周
囲温度で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥させる。
【0095】例 6 タバコ材の化学的特性を改変するための工程を、例1で
述べたのと実質的に同様の工程及び材料を用いて実施す
る。ただし、この例では、水性タバコ材抽出物をそのp
H値を変えることなく向流抽出工程にかける(即ち、約
5のpH値の水性タバコ材抽出物をCFC11を用いて
向流抽出工程にかける)点が異なる。
【0096】例 7 タバコ材を抽出処理済みタバコ材中に分配し再設定する
ための工程を以下の通り実施する。例1で述べたような
刻み補充料の形とした、熱風乾燥させたタバコ材と、バ
ーレー種タバコ材と、オリエンタル種タバコ材との熟成
ブレンドを用意する。この刻み補充料の一部分を例1で
説明したように抽出し、噴霧乾燥させる。この噴霧乾燥
させたタバコ材抽出物をそのまま後の工程に使用する。
【0097】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示され、例1で述べたような容器に入れる。こ
の刻み補充料を例1で述べたようにして水で抽出する。
【0098】上記のように処理された不溶性タバコ材を
容器から取出し、該不溶性タバコ材と接触している水性
相の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾することによ
って不溶性タバコ材から除去する。かくして、約79%
の湿分を有し、約21%の主として不溶性のタバコ材含
量を有する湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料が得
られる。
【0099】約1,691gの上記湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、この例で述べた
上記容器内へ入れる。この抽出処理済みタバコ材刻み補
充料の乾量は、約354gである。次いで、先に述べた
噴霧乾燥させたタバコ材抽出物を水道水に接触させて、
約21部のタバコ材抽出物と約79部の水を有する水性
タバコ材抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ
材刻み補充料を約6,390gのこの水性タバコ材抽出
物に約1時間接触させる。この接触中、上記容器の小径
管のピンホールを通して抽出処理済みタバコ材刻み補充
料と水性タバコ材抽出物との混合物内へ空気を吹込み、
タバコ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにし
て該混合物内に十分な乱流を起こさせる。
【0100】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾すること
によって不溶性タバコ材から除去する。かくして、約7
0%の湿分を有し、約14.5%のタバコ材抽出物含量
及び約15.5%の不溶性タバコ材含量を有する湿っ
た、脱液された加工タバコ材刻み補充料が得られる。こ
の湿った、脱液された加工タバコ材刻み補充料の重量は
約2,314gである。この脱液された加工タバコ材刻
み補充料(例えば、湿ったケーク)を約150°Cの温
度に設定された熱風コラムに2回通して約28%の湿分
レベルにまで乾燥させる。次いで、このタバコ材刻み補
充料を周囲温度で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥
させる。
【0101】例 8 タバコ材の水不溶性部分を処理することによってタバコ
材の化学的特性を改変するための工程を以下の通り実施
する。例1で述べたような刻み補充料の形とした、熱風
乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材と、オリエ
ンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意する。この刻
み補充料の一部分を例1で説明したようにして抽出し、
得られた水性タバコ材抽出物を例1で説明したようにし
て噴霧乾燥させる。
【0102】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)
(約600g)を第4図に示されるような、そして例1
で述べたような容器に入れ、例1で説明したようにして
水で抽出する。この湿った不溶性タバコ材を別の水によ
る抽出容器へ移し、燐酸一カリウムと水酸化ナトリウム
を用いて約8のpH値にまで緩衝し、約50°Cの温度
に維持する。この得られた混合物に、2.4アンソン単
位/gの比活性を有する約30gの酵素EC3.4.2
1.14を装入する。この混合物を撹拌機を用いて撹拌
し、約3時間約50°Cの温度に維持し、約8のpH値
に維持する。次いで、この抽出容器を通して新鮮な水を
循環させ、水溶性、分散性分解蛋白質分を除去する。
【0103】上記処理された不溶性タバコ材を前記容器
から取出し、該不溶性タバコ材と接触している水性タバ
コ材抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾する
ことによって不溶性タバコ材から除去する。かくして、
約78%の湿分を有し、約22%の主として不溶性のタ
バコ材含量を有する湿った抽出処理済みタバコ材刻み補
充料が得られる。
【0104】この湿った抽出処理済み脱蛋白質タバコ材
刻み補充料(約1,084g)を第4図に示されたよう
な、そして例1で述べたような容器に入れる。この抽出
処理済み脱蛋白質タバコ材刻み補充料の乾量は、約24
0gである。次いで、先に述べた噴霧乾燥させたタバコ
材抽出物を水道水に接触させて、約22部のタバコ材抽
出物と約78部の水を有する水性タバコ材抽出物を得
る。上記湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料を約
6,116gのこの水性タバコ材抽出物に約1時間接触
させる。この接触中、上記容器の小径管のピンホールを
通して抽出処理済みタバコ材刻み補充料と水性タバコ材
抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバコ材刻み補充
料の劣化を最少限に抑制するようにして該混合物内に十
分な乱流を起こさせる。
【0105】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を寒冷紗を通して手操作で圧搾すること
によって不溶性タバコ材から除去する。かくして、約7
0%の湿分を有し、約16%のタバコ材抽出物含量及び
約14%の不溶性タバコ材含量を有する湿った、脱液さ
れた加工タバコ材刻み補充料が得られる。この湿った、
脱液された加工タバコ材刻み補充料の重量は約1,67
2gである。この脱液された加工タバコ材刻み補充料
(例えば、湿ったケーク)を約150°Cの温度に設定
された熱風コラムに2回通して約28%の湿分レベルに
まで乾燥させる。次いで、このタバコ材刻み補充料を周
囲温度で約13%の湿分レベルにまで空気乾燥させる。
【0106】例 9 タバコ材の特性を改変するための工程を以下の通り実施
する。例1で述べたような刻み補充料の形とした、熱風
乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材と、オリエ
ンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意する。この刻
み補充料の一部分を例1で説明したようにして抽出す
る。
【0107】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示されるような、そして例3で述べたような容
器に入れ、例3で説明したようにして水で抽出する。こ
の処理された不溶性タバコ材を容器から取出し、該不溶
性タバコ材と接触している水性相の一部分を例3で述べ
たようにして不溶性タバコ材から除去する。かくして、
約79%の湿分を有し、約21%の主として不溶性のタ
バコ材含量を有する湿った抽出処理済みタバコ材刻み補
充料が得られる。
【0108】この湿った抽出処理済み脱蛋白質タバコ材
刻み補充料(約3,426g)を第4図に示されたよう
な、そして例3で述べたような容器に入れる。この抽出
処理済みタバコ材刻み補充料の乾量は、約710gであ
る。次いで、例1のCFC11から分離したニコチン含
量の高い約182gの液体を水道水に接触させて、約2
2部のタバコ材抽出物と約78部の水を有する水性タバ
コ材抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ材刻
み補充料を約8,600gのこの水性タバコ材抽出物に
約1時間接触させる。この接触中、上記容器の小径管の
ピンホールを通して抽出処理済みタバコ材刻み補充料と
水性タバコ材抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバ
コ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにして該
混合物内に十分な乱流を起こさせる。
【0109】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を例3で述べたようにして不溶性タバコ
材から除去する。かくして、約81%の湿分を有し、約
1.5%のタバコ材抽出物含量及び約17.5%の不溶
性タバコ材含量を有する湿った、脱液された加工タバコ
材刻み補充料が得られる。この湿った、脱液された加工
タバコ材刻み補充料の重量は約4,010gである。こ
の脱液された加工タバコ材刻み補充料(例えば、湿った
ケーク)を約150°Cの温度に設定された熱風コラム
に2回通して約28%の湿分レベルにまで乾燥させる。
次いで、このタバコ材刻み補充料を周囲温度で約13%
の湿分レベルにまで空気乾燥させる。
【0110】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約4%のニコチン含量を有しており、
シガレットの製造に刻み補充料として使用する。
【0111】例 10 ニコチン含量を変更するための工程を以下の通り実施す
る。2.54cm当り約25カットに裁刻された刻み補
充料の形としたことを除いて、例1で述べたような約
2.3%の乾量ニコチン含量を有する、熱風乾燥させた
タバコ材と、バーレー種タバコ材と、オリエンタル種タ
バコ材との熟成ブレンドを用意する。この刻み補充料の
一部分を例1で説明したようにして抽出し、噴霧乾燥さ
せる。この噴霧乾燥させたタバコ材抽出物の一部分は、
後の使用のために保持しておく。他の一部分を例1で述
べた態様で処理し、脱ニコチンタバコ材抽出物と、CF
C11から分離された、ニコチン含量の高い液体を得
る。
【0112】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)を
第4図に示され、例3で述べたような容器に入れる。た
だし抽出物/溶媒出口ポートは容器の底部から約50.
8cm上の側面に設けられている。この容器にその出口
ポートまで水を満たし、例3で述べたようにして水道水
を3.8 l/minの流量で約1.5時間該容器に循
環することによって上記刻み補充料ブレンドの別のロッ
トを水で抽出する。
【0113】上記のように処理された不溶性タバコ材を
容器から取出し、その水性相の一部分を例3で述べたよ
うにして不溶性タバコ材から除去する。かくして、約
6,802gの湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料
が得られる。この湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充
料を第4図に示され、この例で上述した容器内へ入れ
る。この抽出処理済みタバコ材刻み補充料の乾量は、約
1,514gである。次いで、約7,289gの先に述
べた噴霧乾燥させた脱ニコチンタバコ材抽出物と、約3
35gのニコチン含量の高い液体と、約419gのグリ
セリンを約25,128gの水道水に接触させて水性タ
バコ材抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ材
刻み補充料をこの水性タバコ材抽出物に約0.5時間接
触させる。この接触中、上記容器の小径管のピンホール
を通して抽出処理済みタバコ材刻み補充料と水性脱ニコ
チンタバコ材抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバ
コ材刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにして該
混合物内に十分な乱流を起こさせる。
【0114】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を例3で述べた態様で不溶性タバコ材か
ら除去する。かくして、脱液された加工タバコ材刻み補
充料が得られる。この湿った、脱液された加工タバコ材
刻み補充料の重量は約10,478gである。この脱液
された加工タバコ材刻み補充料(例えば、湿ったケー
ク)を約150°Cの温度に設定された熱風コラムに2
回通して約28%の湿分レベルにまで乾燥させる。次い
で、このタバコ材刻み補充料を周囲温度で約13%の湿
分レベルにまで空気乾燥させる。
【0115】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約3.9%のニコチン含量を、そして
約3%のグリセリン含量を有しており、シガレットの製
造に刻み補充料として使用する。この加工タバコ材刻み
補充料の相対的な物理的特性は、2つのロットに分割さ
れた出発タバコ材補充料のそれとほぼ同じである。
【0116】例 11 タバコ材に塩を編入するための工程を以下の通り実施す
る。例10で述べたような刻み補充料の形の、熱風乾燥
させたタバコ材と、バーレー種タバコ材と、オリエンタ
ル種タバコ材との熟成ブレンドを用意する。このブレン
ドのニコチン含量は約0.67%である。この刻み補充
料の一部分を例10で説明したようにして抽出し、噴霧
乾燥させる。
【0117】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)
(約1,362g)を第4図に示され、例3で述べたよ
うな容器に入れる。この刻み補充料を例3で述べたよう
にして水で抽出する。得られた処理済み不溶性タバコ材
を容器から取出し、該不溶性タバコ材に接触している水
性相の一部分を例3で述べたようにして不溶性タバコ材
から除去する。かくして、湿った抽出処理済みタバコ材
刻み補充料が得られる。
【0118】約2,746gのこの湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、例3で述べられ
た容器内へ入れる。次いで、約2,694gの先に述べ
た噴霧乾燥させたタバコ材抽出物と、約115gの硝酸
カリウムと、約111gのグリセリンを約9,951g
の水道水に接触させて水性タバコ材抽出物を得る。上記
湿った抽出処理済みタバコ材刻み補充料をこの水性タバ
コ材抽出物に約1時間接触させる。この接触中、上記容
器の小径管のピンホールを通して抽出処理済みタバコ材
刻み補充料と水性脱ニコチンタバコ材抽出物との混合物
内へ空気を吹込み、タバコ材刻み補充料の劣化を最少限
に抑制するようにして該混合物内に十分な乱流を起こさ
せる。
【0119】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を例3で述べた態様で不溶性タバコ材か
ら除去する。かくして、脱液された加工タバコ材刻み補
充料が得られる。この湿った、脱液された加工タバコ材
刻み補充料の重量は約4,077gである。この脱液さ
れた加工タバコ材刻み補充料(例えば、湿ったケーク)
を約150°Cの温度に設定された熱風コラムに2回通
して約28%の湿分レベルにまで乾燥させる。次いで、
このタバコ材刻み補充料を周囲温度で約13%の湿分レ
ベルにまで空気乾燥させる。
【0120】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料は、乾量基準で約1.7%の硝酸塩含量を有してお
り、シガレットの製造に刻み補充料として使用する。
【0121】例 12 タバコ材にタバコ材抽出物を編入するための工程を以下
の通り実施する。例10で述べたような刻み補充料の形
の、熱風乾燥させたタバコ材と、バーレー種タバコ材
と、オリエンタル種タバコ材との熟成ブレンドを用意す
る。この刻み補充料の一部分を例10で説明したように
して抽出し、噴霧乾燥させる。
【0122】上記タバコ材の刻み補充料ブレンドの別の
ロット(即ち、後の使用のために保持された一部分)
(約2,270g)を第4図に示され、例3で述べたよ
うな容器に入れる。この刻み補充料を例3で述べたよう
にして水で抽出する。得られた処理済み不溶性タバコ材
を容器から取出し、該不溶性タバコ材に接触している水
性相の一部分を例3で述べたようにして不溶性タバコ材
から除去する。かくして、湿った抽出処理済みタバコ材
刻み補充料が得られる。
【0123】約4,560gのこの湿った抽出処理済み
タバコ材刻み補充料を第4図に示され、例3で述べられ
た容器内へ入れる。次いで、約6,450gの先に述べ
た噴霧乾燥させたタバコ材抽出物と、約222gのグリ
セリンを約17,000gの水道水に接触させて水性タ
バコ材抽出物を得る。上記湿った抽出処理済みタバコ材
刻み補充料をこの水性タバコ材抽出物に約1時間接触さ
せる。この接触中、上記容器の小径管のピンホールを通
して抽出処理済みタバコ材刻み補充料と水性脱ニコチン
タバコ材抽出物との混合物内へ空気を吹込み、タバコ材
刻み補充料の劣化を最少限に抑制するようにして該混合
物内に十分な乱流を起こさせる。
【0124】上記タバコ材刻み補充料を前記容器から取
出し、上記不溶性タバコ材と接触している水性タバコ材
抽出物の一部分を例1で述べた態様で不溶性タバコ材か
ら除去する。かくして、脱液された加工タバコ材刻み補
充料が得られる。この湿った、脱液された加工タバコ材
刻み補充料の重量は約6,521gである。この脱液さ
れた加工タバコ材刻み補充料(例えば、湿ったケーク)
を約150°Cの温度に設定された熱風コラムに2回通
して約28%の湿分レベルにまで乾燥させる。次いで、
このタバコ材刻み補充料を周囲温度で約13%の湿分レ
ベルにまで空気乾燥させる。
【0125】このようにして得られたタバコ材刻み補充
料をシガレットの製造に使用する。
【0126】
【発明の効果】本発明の方法は、タバコ材の特性を制御
された態様で改変する(例えば、タバコ材の組成を再編
する、又はタバコ材化学的特性又は組成を改変する)た
めの能率的で、効果的な方法を提供する。即ち、本発明
の方法は、タバコ材の化学的組成に変化が所望の度合に
まで実施されるようにその変化を監視(モニター)する
ことができるような態様で用いることができる。本発明
の方法は、(i) タバコ材から所定の選択された物質を除
去する工程、 (ii)制御された量の所定の選択された物
質をタバコ材中に編入する工程、 (iii)タバコ材から所
定の選択された物質を除去し、かつ、制御された量の所
定の選択された物質をタバコ材中に編入する工程、又
は、 (iv) タバコ材中の特定のタバコ成分を制御された
態様で除去し、それをタバコ材中に再分配する工程を伴
うものとすることが好ましい。特に、本発明によれば、
タバコ材から相当な量のニコチン等の特定の選択された
物質を、他の物質の除去を最少限に抑制する状態で除去
することができる。本発明による好ましい方法において
は、出発タバコ材中に存在するニコチンの約90%、好
ましくは約95%以上が除去されるようにタバコ材(例
えば、刻み補充料又はストリップの形のタバコ材)を脱
ニコチン処理する工程を含む。又、本発明によれば、タ
バコ材抽出物と、抽出処理済みタバコ材とを別々に処理
し、次いで、その処理されたタバコ材抽出物と、処理さ
れた抽出処理済みタバコ材とを接触させ、加工タバコ材
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1−1】第1−1図は、本発明の方法の一実施例に
よる工程の前半のブロック図である。
【図1−2】第1−2図は、本発明の方法の一実施例に
よる工程の後半のブロック図である。
【図2】第2図は、本発明の方法の工程の一部を実施す
るための装置の概略図である。
【図3】第3図は、第2図の装置の1構成部品の拡大図
である。
【図4】第4図は、本発明の方法の工程の一部を実施す
るための装置の断面図である。
【符合の説明】
10:タバコ材 13:水性抽出溶媒 15:タバコ材と溶媒の混合物 17:撹拌工程 19:分離工程 21:水性タバコ材抽出物 23:水不溶性のタバコ材残留物 25:溶媒中に溶存した濃縮抽出物 28:抽出物を塩基に接触させる工程 30:水性タバコ材抽出物を第2溶媒に接触させる工程 32:分離工程 35:高pH値の水性脱ニコチンタバコ材抽出物 37:第2溶媒中に溶解したニコチン 38:抽出物に添加剤を添加する工程 40:抽出物から塩基を除去する工程 42:水性脱ニコチンタバコ材抽出物 43:抽出物に添加剤を添加する工程 45:タバコ材 48:水性抽出溶媒 50:タバコ材と溶媒の混合物 53:撹拌工程 55:分離工程 56:水性タバコ材抽出物 57:抽出処理済みタバコ材 58:所定の湿分を有する抽出処理済みタバコ材 59:溶媒中の濃縮水性抽出物 61:溶媒とタバコ材抽出物と抽出処理済みタバコ材の
混合物 63:撹拌工程 64:混合物から液体を除去する工程 65:抽出物と溶媒の一部 66:溶媒とタバコ材抽出物と抽出処理済みタバコ材の
湿った混合物 67:混合物を乾燥させる工程 68:脱ニコチンタバコ材抽出物 69:可喫煙材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タバコ材の特性を改変するための方法であ
    って、 (a) 液体抽出溶媒を用いてタバコ材を抽出し、溶媒によ
    って抽出されなかったタバコ材を、溶媒及び該溶媒によ
    って抽出されたタバコ材抽出物から分離することによっ
    て、抽出処理済みタバコ材を得る工程と、 (b) 液体抽出溶媒を用いてタバコ材を抽出することによ
    って抽出溶媒中に溶存したタバコ材抽出物を得る工程
    と、 (c) 工程(b) で得られた液体抽出溶媒中のタバコ材抽出
    物を工程(a) で得られた抽出処理済みタバコ材と接触さ
    せ、それによって、溶媒と、タバコ材抽出物と、抽出処
    理済みタバコ材との混合物であって、(i)工程(a) にお
    いてタバコ材から分離されたタバコ材抽出物の重量より
    重い量のタバコ材抽出物と、 (ii) 該混合物中の溶媒と
    タバコ材の抽出可能成分との合計重量を基準として約5
    〜約40重量%のタバコ材の抽出可能成分を包含した混
    合物を得る工程と、 (d) 前記抽出処理済みタバコ材を前記溶媒及びタバコ材
    抽出物の一部分から分離し、それによって、合計重量を
    基準として約60〜90重量%の溶媒と、タバコ材抽出
    物と、抽出処理済みタバコ材との混合物を得る工程と、 (e) 工程(d) で得られた混合物からその溶媒の少くとも
    一部分を分離する工程と、 から成る方法。
  2. 【請求項2】工程(b) で得られた抽出物の化学的組成を
    変える工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記工程(b) で得られたタバコ材抽出物に
    少くとも1種類の添加剤を導入することを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記工程(b) で得られたタバコ材抽出物か
    ら少くとも1種類の選択された物質を分離することを特
    徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記工程で得られたタバコ材抽出物から少
    くとも1種類の選択された物質を分離することを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記工程(a) で得られた抽出物の化学的組
    成を変える工程を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】前記工程(a) で得られた抽出物の化学的組
    成を変える工程を含むことを特徴とする請求項2〜5の
    いずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】前記溶媒は、水性の液体であることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】前記工程(c) で得られた混合物中の前記タ
    バコ材の抽出可能成分の量は、該混合物中の溶媒とタバ
    コ材の抽出可能成分との合計重量を基準として約10〜
    約30重量%であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】前記工程(d) で得られた混合物の溶媒含
    量は、該混合物の総重量を基準として約65〜約85重
    量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  11. 【請求項11】前記溶媒は、水性の液体であり、前記工
    程(e) で得られた混合物から十分な量の溶媒を分離して
    約10〜約15重量%の溶媒含量を有する、タバコ材抽
    出物と抽出処理済みタバコ材との混合物を得ることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】タバコ材の特性を改変するための方法で
    あって、 (a) 液体抽出溶媒を用いてタバコ材を抽出し、溶媒によ
    って抽出されなかったタバコ材を、溶媒及び該溶媒によ
    って抽出されたタバコ材抽出物から分離することによっ
    て、抽出処理済みタバコ材を得る工程と、 (b) 液体抽出溶媒を用いてタバコ材を抽出することによ
    って抽出溶媒中に溶存したタバコ材抽出物を得る工程
    と、 (c) 工程(b) で得られた液体抽出溶媒中のタバコ材抽出
    物を工程(a) で得られた抽出処理済みタバコ材と接触さ
    せ、それによって、溶媒と、タバコ材抽出物と、抽出処
    理済みタバコ材との混合物であって、該溶媒の重量が該
    抽出処理済みタバコ材の重量の3倍以上である混合物を
    得る工程と、 (d) 前記抽出処理済みタバコ材を前記溶媒及びタバコ材
    抽出物の一部分から分離し、それによって、合計重量を
    基準として少くとも約60重量%の溶媒と、タバコ材抽
    出物と、抽出処理済みタバコ材との混合物を得る工程
    と、 (e) 工程(d) で得られた混合物からその溶媒の少くとも
    一部分を分離する工程と、 から成る方法。
  13. 【請求項13】前記工程(c) で得られた混合物中の溶媒
    の重量は、該混合物中の抽出処理済みタバコ材の重量の
    約6倍以上であることを特徴とする請求項12に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】前記工程(c) で得られた混合物中の溶媒
    の重量は、該混合物中の抽出処理済みタバコ材の重量の
    約10倍以上であることを特徴とする請求項12に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】前記工程(d) で得られた混合物の溶媒含
    量は、該混合物の総重量を基準として約60〜約90重
    量%であることを特徴とする請求項12又は14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】前記工程(b) で得られた抽出物の化学的
    組成を変える工程を含むことを特徴とする請求項14に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】前記工程(b) で得られたタバコ材抽出物
    に少くとも1種類の添加剤を導入することを特徴とする
    請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】前記工程(b) で得られたタバコ材抽出物
    から少くとも1種類の選択された物質を除去することを
    特徴とする請求項14又は17に記載の方法。
  19. 【請求項19】前記工程(a) で得られた抽出物の化学的
    組成を変える工程を含むことを特徴とする請求項14に
    記載の方法。
  20. 【請求項20】前記溶媒は、水性の液体であることを特
    徴とする請求項14に記載の方法。
  21. 【請求項21】前記溶媒は、水性の液体であり、前記工
    程(e) で得られた混合物から十分な量の溶媒を分離して
    約10〜約15重量%の溶媒含量を有する、タバコ材抽
    出物と抽出処理済みタバコ材との混合物を得ることを特
    徴とする請求項14に記載の方法。
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