JPH057461Y2 - - Google Patents

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JPH057461Y2
JPH057461Y2 JP1986039829U JP3982986U JPH057461Y2 JP H057461 Y2 JPH057461 Y2 JP H057461Y2 JP 1986039829 U JP1986039829 U JP 1986039829U JP 3982986 U JP3982986 U JP 3982986U JP H057461 Y2 JPH057461 Y2 JP H057461Y2
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blade
variable nozzle
turbine
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annular gas
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可変ノズル式ターボチヤージヤに関
し、とくに可変ノズルとハウジングとの間の〓間
からのガス漏れを有効利用するようにした可変ノ
ズル式ターボチヤージヤに関する。
〔従来の技術〕
従来からガス通路に可変ノズルを設けてタービ
ンロータへのガス流量を制御できるようにしたタ
ーボチヤージヤの構造は知られている。
第3図は、従来の可変ノズル付ターボチヤージ
ヤの一例を示している。図において、1は可変ノ
ズルを示しており、可変ノズル1はタービンロー
タ2の外周側に形成された環状ガス通路3に配置
されている。可変ノズル1は環状ガス通路3を構
成するハウジングに対して回動可能に軸支されて
おり、可変ノズル1の翼幅は、上流側も下流側も
同じ幅に形成されている。通常、可変ノズル1
は、その一方側に設けられた軸1aを回動させる
ことによつて回動させるが、可変ノズル1の回動
動作を抵抗なく行うため、環状ガス通路3の内壁
と可変ノズル1の両端面との間には若干の〓間3
a,3bが設けられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の構造では、可変ノズルの
両端面と環状ガス通路の内壁との間の〓間がター
ボチヤージヤの性能に大きな影響を及ぼす。すな
わち、〓間が大きいと、この〓間から多量の排気
ガスが漏れ、漏れた排気ガスは下流側のタービン
翼に有効に当らず大きな損失が生じる。したがつ
て、可変ノズルの開度を変化させてガス流路面積
を小にしても、タービンホイールに必要な回転エ
ネルギを十分に付与することができず、エンジン
出力を向上させることができないという問題があ
る。
また、〓間を小にしすぎると、可変ノズルやハ
ウジング等の熱歪により可変ノズがハウジング内
面と接触し、焼付きが生じて可変ノズルが円滑に
作動できなくなる問題がある。
本考案に関連する先行技術として、特公昭41−
11484号公報に開示されているラジアルタービン
の流量調整装置が知られているが、これは回動操
作によつて開度調整を行う可変ノズルを有する構
造ではないので、可変ノズル式ターボチヤージヤ
の特有の問題である熱歪による可変ノズルの回動
動作不良を解決することはできない。
本考案は、上記の問題に着目し、熱歪による可
変ノズルの動作不良を防止するとともに、排気ガ
スを有効にタービン翼に流入させて、エンジンの
出力性能を向上させることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するための本考案に係る可変ノ
ズル式ターボチヤージヤは、ハウジングによつて
形成されエンジンからの排気ガスをタービンホイ
ールに向けて流す環状ガス通路に、回動により開
度を調整する可変ノズルの翼部を配置し、前記可
変ノズルの翼部の下流側翼幅を上流側翼幅よりも
小に形成し、前記可変ノズルの直下流に位置する
タービン翼の外周部翼端の先端翼幅を、前記可変
ノズルの翼部の下流側翼幅よりも大とし、該可変
ノズルの翼部の軸方向翼端面に対向する環状ガス
通路壁を、前記タービン翼の外周部翼端の中央寄
りに向けて滑らかに湾曲させ、前記可変ノズルの
軸方向翼端面と前記環状ガス通路壁との間に、干
渉回避〓間を設けたものから成る。
〔作用〕
このように構成された可変ノズル式ターボチヤ
ージヤにおいては、環状ガス通路に流入した排気
ガスは、可変ノズルの翼部に沿つて流れ、可変ノ
ズルの直下流のタービン翼へ導かれる。可変ノズ
ルの翼部の軸方向翼端面と環状ガス通路壁との間
には、熱歪によつて可変ノズルが環状ガス通路壁
と接触するのを回避する干渉回避〓間が設けられ
ているので、接触による可変ノズルの焼付きの発
生が確実に防止される。
この場合、可変ノズルの下流側翼幅が上流側翼
幅よりも小に形成され、かつタービン翼の外周部
翼端の先端翼幅が可変ノズルの翼部の下流側翼幅
よりも大であるので、可変ノズルの翼部に沿つて
流れる排気ガスのほぼすべてをタービン翼に導く
ことが可能となる。
さらに、可変ノズルの翼部の軸方向翼端面に対
向する環状ガス通路壁を、タービン翼の外周部翼
端の中央寄りに向けて滑らかに湾曲させているの
で、干渉回避〓間を流れる排気ガスをタービン翼
に確実に導くことも可能となる。
このように、可変ノズルの翼部に沿つて流れる
排気ガスと、干渉回避〓間に流れる排気ガスの双
方をタービン翼に確実に導くことが可能となり、
タービン効率の向上がはかれる。
〔実施例〕
以下に、本考案の可変ノズル式ターボチヤージ
ヤの望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例に係る可変ノズル
式ターボチヤージヤを示している。図中、11は
タービンハウジング、12はセンタハウジング、
13は環状ガス通路を示している。環状ガス通路
13は、タービンハウジング11とタービンハウ
ジング11のセンタハウジング側の壁を形成する
バツクプレート14によつて構成されている。環
状ガス通路13には、排気ガスの流入速度を調整
する可変ノズル15が、円周方向に適当数配設さ
れている。可変ノズル15の一方にはシヤフト1
5aが設けられており、シヤフト15aは、ター
ビンハウジング11とバツクプレート14に取付
けられたブツシユ16に挿通されている。ブツシ
ユ16はナツト17によつてハウジングに固定さ
れており、可変ノズル15のシヤフト15aの端
部には、可変ノズル15を回動させるバー18が
取付けられている。
可変ノズル15の翼部15bは、環状ガス通路
13に位置しており、上述のシヤフト15aの回
動により開度調整が可能になつている。翼部15
bの下流側翼幅Aは、上流側翼幅Bよりも小に形
成されている。すなわち、翼部15bのシヤフト
15a側の翼端面15cは、ブツシユ16の端面
およびバツクプレート14の端面に沿つた平面に
形成されており、翼部15bのタービンハウジン
グ11側の軸方向翼端面15dは、下流側にいく
にしたがつてバツクプレート14側に滑らかに湾
曲する曲面に形成されている。
可変ノズル15の直下流には、タービンホイー
ル19のタービン翼20の外周部翼端20aが位
置しており、外周部翼端20aの先端翼幅Dは可
変ノズル15の下流側翼幅Aよりも大に形成され
ている。可変ノズル15の翼部15bの下流端
は、タービン翼20の外周部翼端20aと重なる
ように配置されており、可変ノズル15の翼部1
5bに沿つて流れる排気ガスのほぼすべてがター
ビン翼20の外周部翼端20aに当たるようにな
つている。
可変ノズル15の軸方向翼端面15dに対向す
る環状ガス通路壁11aは、タービン翼20の外
周部翼端20aの中央寄りに向けて滑らかに湾曲
している。可変ノズル15の軸方向翼端面15d
と環状ガス通路壁11aとの間には、熱歪によつ
て可変ノズル15が環状ガス通路壁11aと接触
するのを回避する干渉回避〓間Cが形成されてい
る。
タービンハウジング11によつて形成される環
状ガス通路壁11aの下流端には、リセス11b
が設けられている。リセス11bは、環状ガス通
路壁11aに設けられた段差部であり、このリセ
ス11bにタービン翼20の外周部翼端20aの
先端角部が位置している。
リセス11bが設けられた部位に位置する環状
ガス通路壁11aとタービン翼20の側部20b
との間には〓間Eが形成されている。この〓間E
と上述の可変ノズル15の端面側に形成される〓
間Cとは従来のターボチヤージヤのように一直線
に形成されず、互いに位置ずれしている。すなわ
ち、干渉回避〓間Cを流れる排気ガスはタービン
翼20の先端翼部20aのほぼ中央に流入するよ
うになつており、干渉回避〓間Cから流出した排
気ガスが〓間Eに直接流れないようになつてい
る。
タービン翼20のバツクプレート14側の側部
20cの位置は、可変ノズル15のシヤフト15
a側の端面15cに沿う〓間Fよりもセンタハウ
ジング12側に位置しており、〓間Fを流れる排
気ガスがタービン翼20に有効に当たるようにな
つている。
つぎに上記の可変ノズル式ターボチヤージヤに
おける作用について説明する。
エンジンが始動されると、エンジンから排出さ
れた排気ガスが環状ガス通路13に配設された可
変ノズル15の翼部15bを通つてタービン翼2
0に当たり、タービンホイール19が回転され
る。エンジン低回転域においては、エンジンから
排出される排気ガスの流量が少ないので、可変ノ
ズル15は、開度調整によりノズル流路面積が小
になるよう制御される。これにより、タービンハ
ウジング内のガス圧が高くなり、タービンホイー
ル19に付与される回転エネルギは高められる。
すなわち、エンジン低回転域においては、第2
図に示すように、開度調整によりノズル間の〓間
aが狭くなりノズル流路面積(可変ノズル15間
の〓間aにノズル翼幅Aと翼数を掛けたもの)が
小さくなる。そのため、環状ガス通路13を通過
する排気ガスの流速が速くなり、タービンホイー
ル19に付与される回転エネルギが高められる。
この場合、タービン翼20の外周部翼端20a
の先端翼幅Dは、可変ノズル15の下流側翼幅A
よりも大となつているので、可変ノズル15の翼
部15bに沿つて流れる排気ガスのほとんどをタ
ービン翼20の外周部翼端20aに導くことが可
能となる。また、可変ノズル15の翼部15bの
軸方向翼端面15dに対向する環状ガス通路壁1
1aが、タービン翼20の外周部翼端20aの中
央寄りに向けて滑らかに湾曲しているので、干渉
回避〓間Cを流れる排気ガスはタービン翼20の
外周部翼端20aに確実に導かれる。
したがつて、環状ガス通路13を流れる排気ガ
スのほとんどがタービン効率を高めることに寄与
することになり、エンジン出力の向上がはかれ
る。
また、ターボチヤージヤの作動時には排気ガス
の熱によつて熱歪が生じるが、干渉回避〓間Cを
十分に確保することが可能となるので、環状ガス
通路壁11との接触による可変ノズル15の焼付
きは確実に回避される。
〔考案の効果〕
本考案の可変ノズル式ターボチヤージヤによれ
ば、ハウジングによつて形成されエンジンからの
排気ガスをタービンホイールに向けて流す環状ガ
ス通路に、回動により開度を調整する可変ノズル
の翼部を配置し、可変ノズルの翼部の下流側翼幅
を上流側翼幅よりも小に形成し、可変ノズルの直
下流に位置するタービン翼の外周部翼端の先端翼
幅を、可変ノズルの翼部の下流側翼幅よりも大と
し、可変ノズルの翼部の軸方向翼端面に対向する
環状ガス通路壁を、タービン翼の外周部翼端の中
央寄りに向けて滑らかに湾曲させ、可変ノズルの
軸方向翼端面と環状ガス通路壁との間に、干渉回
避〓間を設けるようにしたので、可変ノズルの翼
部に沿つて流れる排気ガスと干渉回避〓間を流れ
る排気ガスの双方をタービン翼の外周部翼端に確
実に導くことができる。
その結果、タービン効率が大幅に高められ、エ
ンジン出力性能を向上させることができるという
効果が得られる。
また、可変ノズルの軸方向翼端面と環状ガス通
路壁との間の〓間を大にしても、タービン効率は
良好に維持されるので、熱歪による可変ノズルと
環状ガス通路壁との接触による焼付きを確実に防
止することができ、装置の信頼性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る可変ノズル式
ターボチヤージヤの部分断面図、第2図は第1図
の可変ノズルの作動状態を示した説明図、第3図
は従来の可変ノズル付ターボチヤージヤの部分断
面図、である。 11……タービンハウジング、11a……環状
ガス通路壁、13……環状ガス通路、15……可
変ノズル、15b……可変ノズルの翼部、15d
……可変ノズルの軸方向翼端面、19……タービ
ンホイール、20……タービン翼、20a……外
周部翼端、A……可変ノズルの翼部の下流側翼
幅、B……可変ノズルの翼部の上流側翼幅、C…
…干渉回避〓間、D……タービン翼の先端翼幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングによつて形成されエンジンからの排
    気ガスをタービンホイールに向けて流す環状ガス
    通路に、回動により開度を調整する可変ノズルの
    翼部を配置し、前記可変ノズルの翼部の下流側翼
    幅を上流側翼幅よりも小に形成し、前記可変ノズ
    ルの直下流に位置するタービン翼の外周部翼端の
    先端翼幅を、前記可変ノズルの翼部の下流側翼幅
    よりも大とし、該可変ノズルの翼部の軸方向翼端
    面に対向する環状ガス通路壁を、前記タービン翼
    の外周部翼端の中央寄りに向けて滑らかに湾曲さ
    せ、前記可変ノズルの軸方向翼端面と前記環状ガ
    ス通路壁との間に、干渉回避〓間を設けたことを
    特徴とする可変ノズル式ターボチヤージヤ。
JP1986039829U 1986-03-20 1986-03-20 Expired - Lifetime JPH057461Y2 (ja)

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JP5039730B2 (ja) * 2009-02-26 2012-10-03 三菱重工業株式会社 可変容量型排気ターボ過給機
DE102011108195B4 (de) * 2011-07-20 2022-10-27 Ihi Charging Systems International Gmbh Turbine für einen Abgasturbolader
CN106715838B (zh) * 2014-08-28 2018-12-04 三菱重工发动机和增压器株式会社 膨胀涡轮及涡轮增压器

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