JPH0227121Y2 - - Google Patents

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JPH0227121Y2
JPH0227121Y2 JP12139584U JP12139584U JPH0227121Y2 JP H0227121 Y2 JPH0227121 Y2 JP H0227121Y2 JP 12139584 U JP12139584 U JP 12139584U JP 12139584 U JP12139584 U JP 12139584U JP H0227121 Y2 JPH0227121 Y2 JP H0227121Y2
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annular
nozzle vane
turbine rotor
variable
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車用エンジン等に使用される排
気過給機、特にタービンノズルに角度調節機能を
持たせた可変ベーン付排気過給機に関する。
従来の技術 排気過給機は内燃機関の排気マニホルドから供
給される高温高圧の排気でタービンを回転させ、
タービンに直結されるコンプレツサを駆動するこ
とにより、吸気マニホルドを介し各シリンダに供
給される吸気を過給するよう作動する。通常、内
燃機関に取付けられる排気過給機は、内燃機関の
設定運転域の下限側に近づくと、排気過給機の過
給効果は低下することが多い。このような低速運
転域における過給効果を増大させ、内燃機関の低
速トルクの増大を計るため、角度可変のタービン
ノズルベーンを備えた排気過給機が既に知られて
いる(例えば、実開昭58−82439号)。
この種の公知の可変ベーン付排気過給機は、例
えば第4図および第5図に示すような構造のもの
である。すなわち、第4図および第5図におい
て、排気過給機10は中央のベアリングハウジン
グ11と、このベアリングハウジングの左側に取
付けられる吸気側のコンプレツサハウジング12
と、右側に取付けられる排気側のタービンハウジ
ング13とで構成される。ベアリングハウジング
11はそのほぼ中心部でセンタシヤフト15を回
転可能に支持している。このセンタシヤフト15
はその左右端にコンプレツサロータ16とタービ
ンロータ17とを取付けている。ベアリングハウ
ジング11とタービンハウジング13との間には
タービンロータ17が収容され、このタービンロ
ータ17の外周囲に環状流路22が形成される。
この環状流路22には排気マニホルド(図示せ
ず)からタービンハウジング13へ流入する高温
高圧の排気ガスが供給され、この排気の速度エネ
ルギを受けてタービンロータ17が回転する。こ
のように、タービンロータ17が回転することに
より、センタシヤフト15を介してコンプレツサ
ロータ16が回転し、吸気管(図示せず)より供
給された吸入空気を過給して吸気マニホルドおよ
びシリンダ(図示せず)へ供給するのである。環
状流路22には、複数個のノズルベーン24が環
状に配列され、それぞれ壁部23を貫通する支軸
25の一端に固着される。各ノズルベーン24は
支軸25中心に回動することにより、互いに隣り
合うノズルベーン24との間の間隔t(第5図)
を可変することになり、これにより、環状流路2
2の開口量を可変することができる。このように
角度可変のノズルベーンは、第4図に示すよう
に、環状流路22の2平行面間に設置されてお
り、その面に直角な支軸25まわりに角度が変化
する。ノズルベーン24の軸方向の幅は、2平行
面間の幅より若干小さくなつているが、そのクリ
アランスが小さいほど流体力学的性能が優れてい
る。すなわち、そのクリアランスからの排気ガス
の漏れは少なく、環状流路22の開口量を精度良
く制御できると共に排気ガスの圧力を有効に使用
することができる。一方、そのクリアランスが大
きいほどノズルベーン24と環状流路22の壁と
の接触が防止でき、熱変形やノズルベーン支軸2
5のガタの影響を受けにくく、ノズル可変機構の
信頼性が高くなる。小形ターボチヤージヤではそ
のクリアランスの影響が大きい為に、クリアラン
スを小さくする必要があるが、同時に、ノズル可
変機構の信頼性確保が必須である。
考案が解決しようとする問題点 本考案はタービンロータの外周囲に環状流路が
形成され、該環状流路にはタービンロータの軸に
平行な軸まわりに回動可能な多数の可変ノズルベ
ーンが設けられ、これらの可変ノズルベーンを具
えた前記環状流路よりタービンロータに向けて排
気ガスを流入せしめ、排気ガスの圧力により該タ
ービンロータを回転せしめるようにした可変ベー
ン付排気過給機において、機関回転数が低く排気
ガスの流量が少ない域での流体力学的特性の向上
を図り、もつて過給効率を上昇させ、一方機関回
転数が高く排気ガスの流量が多い域での可変ベー
ンの信頼性の向上を図ることである。
問題点を解決するための手段 本考案によれば、上述のような可変ベーン付排
気過給機において、環状流路を形成する相対向す
る壁を、タービンロータの軸を中心とし可変ノズ
ルベーンの軸までの所定半径の近傍の環状領域で
は、ノズルベーン軸に直角な所定の平行幅とし、
該平行幅の環状領域の内径側および外径側の環状
領域を前記所定の平行幅より大きな幅を有する領
域とし、ノズルベーンの最も閉じた位置では該ノ
ズルベーンは前記所定の平行幅の領域にのみ位置
し、ノズルベーンの最も開いた位置では該ノズル
ベーンは前記内径側および外径側の領域にわたつ
て位置することを特徴とする可変ベーン付排気過
給機が提供される。この場合において、前記内径
側および外径側の環状領域は、それぞれ内径およ
び外径に向うに従つて幅が漸増するテーパ状とす
るのが望ましい。
実施例 第1図および第2図は本考案の第1実施例を示
すものである。前述のように、内燃機関から排出
された排気ガスはタービンハウジング13に導か
れ、環状流路22を通る。その際、この環状流路
22内にある多数のノズルベーン24で方向を変
えられて加速され、隣接するこれらのノズルベー
ン24間の間隔tを通り、タービンロータ17を
回転せしめて排出される。
ノズルベーン24は各支軸25のまわりで回動
して角度が変化できるようになつており、これに
より隣接するノズルベーン24間の間隔tが変化
する。支軸25は、タービンロータ17の軸17
a、すなわち第4図のセンターシヤフト15の軸
と平行であり、このタービンロータ軸17aを中
心とする所定半径Rの円周上に多数配列されてい
る。環状流路22は、相対向するベアリングハウ
ジング11側の壁22aとタービンハウジング1
3側の壁22bとの間に規定されている。これら
の相対向する2つの壁22a,22bは、複数の
面で形成されている。すなわち、タービンロータ
17の軸17aから前述の所定半径Rの近傍の環
状領域、例えばタービンロータ17の軸17aを
中心として半径がR1−R2の領域Aでは、ノズル
ベーン支軸25に直角な所定の平行幅Wの領域と
し、またその環状領域Aから内径側および外径側
の環状領域B,Cでは、それぞれ内径側および外
径側に向うに従つて幅が漸増するような円錐面、
すなわちテーパ状断面となるように構成した。
一方、ノズルベーン24の軸方向の幅は一定で
ある。従つて、ノズルベーン24の端面24a,
24bから相対向する壁22a,22bまでのク
リアランスxは領域Aでは一定で小さく、また領
域Bでは内径側へ向うに従つて、領域cでは外径
側へ向うに従つてそれそれれ漸次大きくなる。
今、第2図の実線で示すように、ノズルベーン2
4が最も閉じた状態にあり、隣接するノズルベー
ン24間の間隔tが最小である時、ノズルベーン
24は完全に平行な領域Aに含まれており、従つ
てクリアランスxを小さくすることができる。ま
た、第2図の破線で示すように、ノズルベーン2
4が最も開いた状態にあり、隣接するノズルベー
ン24間の間隔tが最大である時、ノズルベーン
24は支軸25から離れた部分がテーパ状の領域
B,Cにあるので、クリアランスxが大きくな
る。
ノズルベーン24の支軸25は、機関回転数又
は負荷により図示しない機構によつて駆動され、
機関回転数又は負荷が大きく排気ガスの流量が多
い時は、第2図の破線のようにノズルベーン24
は反時計方向に回転して隣接するノズルベーン2
4間の間隔tを大きくする。一方、機関回転数又
は負荷が小さく排気ガスの流量が少ない時は、第
2図の実線で示すようにノズルベーン24は時計
方向に回転して隣接するノズルベーン24の間隔
tを小さくする。このように排気ガス流量の少な
い時は、クリアランスxが流体力学的特性に与え
る影響は大であるが、本考案ではノズルベーン2
4が環状流路22の平行領域Aにあるのでクリア
ランスxを小さくすることができ、従つて排気ガ
ス流の流体力学的特性を損なわずにタービンロー
タ17を回転させるために排気ガス流を有効に使
用し、過給効率を高めることができる。
一方、排気ガスの流量の多い時は、クリアラン
スxが流体力学的特性に与える影響は小さいの
で、、ノズルベーン24が環状流路22の平行領
域Aからテーパ領域B,Cへ延びていてクリアラ
ンスxを大きくしても過給効率に影響を与えるこ
とはなく、ノズルベーン24と環状流路22の壁
22a,22bとの干渉を避けることができ、可
変ベーンの信頼性を高めることができる。
第3図は本考案の第2実施例であり、この実施
例では、環状流路32の相対向する壁32a,3
2bは、前述と同様の平行壁の環状領域Aを有
し、その内径側および外径側の環状領域D,Eで
は領域Aの軸方向の幅Wよりも大きな軸方向の幅
を有し、ノズルベーン24は前述と同様最も閉じ
た位置では領域A内にあり、最も開いた位置では
領域Aから領域D,Eへ延びている。作用は第1
実施例の場合とほぼ同様である。
なお、第1および第2実施例において、環状流
路22,32の相対向する壁22a,22b,3
2a,32bの両側でなくて、片側のみに前述の
ようなテーパ壁や軸方向に幅の大きくなつた部分
を設けてもよい。
考案の効果 800℃以上のエンジン排気ガスの中で、可動機
能を発揮する為には、熱変形を吸収する為に、各
部のクリアランスは大きくならざるをえないが、
本考案によれば、排気ガス流量の少ない域では排
気ガスの流体力学的特性が改善され、排気過給効
率を高めることができ、排気ガス流量の多い域で
は熱変形を吸収してノズルベーンと環状流路壁と
の干渉が防止され可変ベーンの耐久性、信頼性の
向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す断面図、第
2図は第1図−より見た可変ノズルベーンの
図、第3図は本考案の第2実施例を示す断面図、
第4図は可変ベーンを備えた従来の排気過給機の
断面図、第5図は第4図の線V−V断面図であ
る。 13……タービンハウジング、17……タービ
ンロータ、17a……タービンロータ軸、22…
…環状流路、22a,22b……対向壁、24…
…ノズルベーン、25……支軸、A……平行幅の
環状領域、B,C……テーパ状の環状領域、R…
…所定半径、W……平行幅。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 タービンロータ17の外周囲に環状流路22
    が形成され、該環状流路にはタービンロータの
    軸に平行な軸25まわりに回動可能な多数の可
    変ノズルベーン24が設けられ、これらの可変
    ノズルベーンを具えた前記環状流路よりタービ
    ンロータに向けて排気ガスを流入せしめ、排気
    ガスの圧力により該タービンロータを回転せし
    めるようにした可変ベーン付排気過給機におい
    て、前記環状流路22を形成する相対向する壁
    22a,22bを、タービンロータ17の軸1
    7aを中心とし可変ノズルベーン24の軸25
    までの所定半径Rの近傍の環状領域Aでは、ノ
    ズルベーン軸に直角な所定の平行幅Wとし、該
    平行幅の環状領域の内径側および外径側の環状
    領域B,Cを前記所定の平行幅より大きな幅を
    有する領域とし、ノズルベーンの最も閉じた位
    置では該ノズルベーンは前記所定の平行幅の領
    域Aにのみ位置し、ノズルベーンの最も開いた
    位置では該ノズルベーンは前記内径側および外
    径側の領域B,Cにわたつて位置することを特
    徴とする可変ベーン付排気過給機。 2 前記内径側および外径側の環状領域は、それ
    ぞれ内径および外径に向うに従つて幅が漸増す
    るテーパ状となした実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の過給機。
JP12139584U 1984-08-09 1984-08-09 可変ベ−ン付排気過給機 Granted JPS6137404U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12139584U JPS6137404U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 可変ベ−ン付排気過給機

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12139584U JPS6137404U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 可変ベ−ン付排気過給機

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Publication Number Publication Date
JPS6137404U JPS6137404U (ja) 1986-03-08
JPH0227121Y2 true JPH0227121Y2 (ja) 1990-07-23

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ID=30680182

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12139584U Granted JPS6137404U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 可変ベ−ン付排気過給機

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Families Citing this family (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289050A (ja) * 1999-05-20 2001-10-19 Hitachi Ltd 可変容量ターボ過給機
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WO2020202613A1 (ja) * 2019-04-01 2020-10-08 株式会社Ihi 可変容量型過給機

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