JPH0574394B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、複数枚の硬貨を積み上げ状に収容
する硬貨ホルダーを備えたパチンコ機に関する。

（従来技術） 近時、パチンコ店において、パチンコ機とパチ
ンコ機との間に小型の玉自動販売機を挟み込むよ
うな形に設備し、遊戯者はパチンコ機の前から離
れることなく、この玉自動販売機を利用してパチ
ンコ玉（以下、単に玉という）を入手できるよう
にした玉の販売システムが採用されている。

（発明が解決しようとする課題） 上記するような玉自動販売機は、主に硬貨を使
うように出来ており、遊戯者が遊戯中にこの種の
玉自動販売機を利用して玉を入手するには、予め
多くの硬貨を用意しておくことが求められる。

ところが、遊戯者が玉自動販売機を利用するた
めに用意する硬貨は、一般に遊戯者自身の被服の
ポケツトや、財布、或いは小銭入れ等に入れてあ
ることが多く、いざ、硬貨を出して玉を購入しよ
うとする段で、硬貨を取り出すのに基が面倒な面
があり、また、遊戯に使う金額を決めて計画的に
パチンコを楽しもうとする場合でも、ポケツトや
小銭入れ等に入れた硬貨を使う時には残金が判ら
ず、ついつい予定する金額をオーバーするような
ことも往々にしてある。

この発明は上記の点に鑑みなされたものであつ
て、パチンコ機に装着した硬貨ホルダーを使用し
て遊戯途中における玉の購入を容易にすると共
に、計画的に遊戯を楽しむことが出来る便利な硬
貨ホルダー付きパチンコ機を提供することを目的
とする。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成させるためのこの発明の要旨
とするところは、硬貨収納凹部を形成した半割筒
体を立ててその上端部を若干後方に傾斜させ、該
半割筒体下端に、硬貨収納凹部底に鋭角をなして
傾斜する受け座を設け、該受け座上に積み上げ状
に硬貨を載置する硬貨ホルダーをパチンコ機の前
面ガラスの片隅部に装着したことを特徴とする硬
貨ホルダー付きパチンコ機にある。

（作用） 受け座上に硬貨を載置して硬貨収納凹部に積み
上げ状に収納すると、各硬貨はそれぞれに硬貨収
納凹部底側を低くして傾斜し、重量を硬貨ホルダ
ーに預けるような形に収納されて安定する。

遊戯中はこの硬貨が常に目の前に見えて残金高
が直ぐ分かり、また、硬貨の取り出しは、最上位
硬貨の上面に指先を当てて手前に引き出す要領で
積み上げ位置から一枚づつ簡単に取り出されると
共に、ホルダーに対して複数枚の硬貨を一括して
出し入れするのも簡単に出来る。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図において、１はパチンコ機、２はパチン
コ機１とパチンコ機１間に挟み込み状に配装した
小型の玉自動販売機である。

上記パチンコ機１の本体は、その前面に設けた
遊戯面１ａに対して玉打ちレバー１ｂの操作によ
つて玉を打ち上げて遊戯を楽しむようにした周知
構成のものであり、また、玉自動販売機２は、硬
貨投入口２ａから硬貨を投入することによつて硬
貨の金額に見合つた所定数量の玉がその取り出し
口２ｂに出て来るようにした周知構成のものであ
る。

３は上記パチンコ機１の遊戯面１ａを覆つて開
閉自在に装着した前面ガラスで、枠４にガラス板
３ａを嵌装してなり、パチンコ機１に対して開閉
自在に出来ている。

５はこの前面ガラス３に対して装着した硬貨ホ
ルダーで、この硬貨ホルダー５は第２図に示すよ
うに、ホルダー本体６と、このホルダー本体６を
保持し、且つ前面ガラス３に装着するための保持
板７からなり、ホルダー本体６は硬貨Ａ外周の略
半分程度をカバーする大きさの硬貨収納凹部を形
成した半割筒体６ａからなり、該半割筒体６ａを
立ててその上端部を若干後方に傾斜させ、該半割
筒体６ａ下端に、硬貨収納凹部底に鋭角をなして
傾斜する受け座６ｂを設け、この受け座６ｂ上に
硬貨Ａを載置して積み上げ状に収納するものであ
る。

尚、図中６ｃは受け座６ｂに設けた指先挿入用
の切込み溝、６ｄは同じく受け座６ｂに設けたゴ
ミ等の排出用穴である。

上記保持板７は、第３図及び第４図に示すよう
に、前面ガラス３上に添接されてガラス板３ａと
枠４との間に挟挿されるもので、この挟挿のため
に、保持板７の片側縁部に、枠４の側辺部の突縁
４ａが嵌挿される溝条７ａと、突縁４ａに弾発的
に接してがたつき防止のための弾力片７ｂが設け
てあり、また、保持板７の下縁部には、枠４の下
辺部の突縁４ａとガラス板３ａ間に挿入される傾
斜縁７ｃが設けてあつて、これで保持板７は前面
ガラス３の片隅部に確りと装着される。

上記構成において、第４図に示すように、硬貨
ホルダー５に対する硬貨Ａの収納は、受け座６ｂ
上に遊戯者が手持ちの硬貨Ａを載置して積み上げ
状になされる。ここで、全硬貨Ａは硬貨収納凹部
底側を低くして傾き、各硬貨Ａはそれぞれに重量
を硬貨ホルダー５に預けるような形になる。

（効果） 上述のように構成したこの発明によれば、次の
ような効果を奏する。

(1) 硬化ホルダーがパチンコ機の前面で、常に遊
戯者の目の前に見える位置に装着してあるか
ら、これに遊戯者の手持ちの硬化を収納してお
くと、遊戯途中の玉の購入に便利であり、ま
た、玉の購入に使う金の残高が一見して分か
り、計画的に遊戯を楽しむことが出来る。

(2) 硬化ホルダーに収納される硬貨は傾斜してそ
の重量を硬貨ホルダーに預ける形をとるから、
硬貨外周の略半分はホルダー外部に露出してい
ても、実用上からホルダーに対して加わる衝撃
程度、例えば、前面ガラスの開閉時等でもホル
ダーから硬貨が飛び出して脱落するようなこと
がなく、安定性が高い。

(3) 硬貨ホルダーから硬貨を一枚づつ取り出すに
は、最上位硬貨の上面に指先を当てて手前に引
き出すだけで積み上げ位置からそのままに簡単
に取り出され、しかも、取り出される硬貨はそ
の傾斜分を上向きにスライドして手前に引き出
されるから、取り出される硬貨は確実に一枚が
素早く取り出される。

また、硬貨ホルダーに収容の全硬貨を一括して
取り出すには、その最上位硬貨を受け座に接する
最下位硬貨を２つの指で挟んでそのままに引き出
せばよく、複数枚の硬貨を一括して出し入れする
取り扱いにも極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す正面図、第２
図は硬貨ホルダーの斜視図、第３図は前面ガラス
に装着状態にある硬貨ホルダーの平面図、第４図
は同縦断側面図、第５図は他の実施例を示す硬貨
ホルダーの斜視図である。 １……パチンコ機、２……玉自動販売機、３…
…前面ガラス、４……枠、５……硬貨ホルダー、
６……ホルダー本体、７……保持板、Ａ……硬
貨。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 硬貨収納凹部を形成した半割筒体を立ててそ
   の上端部を若干後方に傾斜させ、該半割筒体下端
   に、硬貨収納凹部底に鋭角をなして傾斜する受け
   座を設け、該受け座上に積み上げ状に硬貨を載置
   する硬貨ホルダーをパチンコ機の前面ガラスの片
   隅部に装着したことを特徴とする硬貨ホルダー付
   きパチンコ機。