JPH0793982B2 - 硬貨ホルダー付パチンコ店用手持ち玉箱 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、硬貨ホルダーを付設したパチンコ店用手持
ち玉箱に関する。

〔従来の技術〕

パチンコ店では常時多量のパチンコ玉（以下、玉とい
う）が取扱われ、遊技者が玉を持ち運んだり整理したり
するために、パチンコ店には収容玉量が異なる大小種類
のプラスチック製の玉箱が自由に使えるように常備して
あり、遊技中はこれ等の玉箱を、パチンコ機の前に設備
した小さな置き棚に於いて使用することが多い。

また、遊技者は遊技中に玉がなくなると、パチンコ機前
から離れないでも玉の購入ができるように、パチンコ機
とパチンコ機との間にはサンドイッチ状に硬貨を使用す
る玉貸し機が設備してあり、遊技途中における玉の購入
を予定して用意した硬貨は、これが直ぐに玉貸し機に使
えるように置き棚に置かれることが多い。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記するパチンコ機の前に設備された小さな
置き棚は、一人の遊技者が利用できる範囲は制限があ
り、ここには玉箱やその他の物も置かれるため、これ等
と一緒に沢山の硬貨が置いてあると、硬貨の整理が付か
ず、知らずしらずの内に移動して見失ったりするような
ことがあり、また、置き棚上で移動した硬貨の一枚一枚
を拾い上げて使用するには何かと手間が掛かり不便なも
のである。

この発明の上記の点に鑑みなされたものであって、遊技
者が用意した硬貨を玉箱に付設した硬貨ホルダーに整列
状態に収容し、その使用を便利にした硬貨ホルダー付パ
チンコ店用手持ち玉箱を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するためのこの発明の要旨とするとこ
ろは、玉箱縁部に、立位とされる複数枚の硬貨を落し込
み状に収容する硬貨ホルダー凹設し、該硬貨ホルダーで
硬貨を受ける受け座を傾斜状にし、該受け座の下位端部
に垂直状の保持壁を設け、該保持壁に指掛け用の凹部を
設けたことを特徴とする硬貨ホルダー付パチンコ店用手
持ち玉箱にある。

〔作用〕

玉箱縁部に凹設した硬貨ホルダーに複数枚の硬貨を収容
すると、これ等の硬貨は傾斜状をなす受け座を自重で下
がり最下位の硬貨が保持壁に凭れ掛かり、順次に各硬貨
同志はそれぞれに下位硬貨に面合わせ状となり、上位硬
貨は下位硬貨より若干上向けに突出状に段差が付いて自
然整列して収容される。こうして硬貨は、その一枚一枚
でも全体一括としても自由に出し入れが簡単にできる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は玉箱の全体斜視図、第２図は要部の縦断面図で
ある。

実施例の玉箱１は比較的大型のもので、長方形状をなす
底板２周りに側壁３を形成し、側壁３上縁周りに張出縁
４を形成し、玉箱１の短辺がわで張出縁４から連設状に
把持部５を形成している。

６は上記把持部５に対応して玉箱縁部に凹設した硬貨ホ
ルダーで、複数枚の硬貨Ａを落し込み状に収容するもの
で、この硬貨ホルダー６で立位とされる硬貨Ａの下半部
を受ける受け座７を傾斜状にし、受け座７の下位端部に
垂直状の保持壁８を設けて受け座７上の硬貨Ａを保持す
るようにし、また、保持壁８には切り込み状に指掛け用
の凹部10を設けて全硬貨Ａを一括して取り出す時等に便
利なようにしている。

なお、図中９は硬貨ホルダー６内からのごみやホルダー
６内に落ち込んだ玉等を排出するために受け座７に設け
た孔である。

また、上記実施例では一つの把持部５に対して３つの硬
貨ホルダー６を設け、複数種の硬貨を区別して収容可能
にした比較的大型の玉箱１に適用した例を示している
が、把持部５のない小型の玉箱ではその張出縁の一部を
拡張状にして硬貨ホルダーを設けることができる。

上記構成において、硬貨ホルダー６に複数枚の硬貨Ａを
入れると、硬貨Ａは傾斜状をなす受け座７を自重で下が
り最下位の硬貨Ａが垂直状の保持壁８に凭れ掛かり、順
次に各硬貨同志はそれぞれに下位硬貨に面合わせして全
硬貨Ａはホルダー内で段差が付いて自然整列して収容さ
れる。

こうして収容された硬貨Ａは、保持壁８と売れ座７の角
度の関係で、上位硬貨は下位硬貨より若干上向けに突出
状に段差が付くので、硬貨Ａを一枚づつ取り出すには、
指先を最上位硬貨Ａの外面に当てて少し上向きに引き上
げると簡単に摘み出される。

また、硬貨Ａ全体を一括して取り出すには、例えば人差
指を最上位硬貨Ａの外面に当て、親指を保持壁８に設け
た指掛け用の凹部10のところで最下位硬貨Ａの外面に当
てて両方の指で挟持するようにして簡単に摘み出され
る。

〔効果〕

上述のようにこの発明によれば、パチンコ店に常備され
る玉箱に硬貨ホルダーを付設し、遊技者が玉貸し機を利
用する硬貨をこの硬貨ホルダーに収容するようにしたか
ら、パチンコ機の前での硬貨の整理が簡単にできる。ま
た、ホルダーに複数枚の硬貨を収容した時にこれ等の硬
貨は傾斜状をなす受け座で自然に整列して安定し、しか
も、各硬貨は段差が付いて収容されるから、硬貨の一枚
一枚の取り出しが簡単にできる。また、保持壁に設けた
凹部のところから指先を当てて多数の硬貨を全体一括に
取り扱うこともできて便利なものであり、遊技中に硬貨
わ見失ったりするようなことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は玉箱の全体斜視図、第２図は要部の縦断面図で
ある。 １……玉箱、２……底板、３……側壁、４……張出縁、
５……把持部、６……硬貨ホルダー、７……受け座、８
……保持壁、９……孔、10……指掛け用凹部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】玉箱縁部に、立位とされる複数枚の硬貨を
   落し込み状に収容する硬貨ホルダーを凹設し、該硬貨ホ
   ルダーで硬貨を受ける受け座を傾斜状にし、該受け座の
   下位端部に垂直状の保持壁を設け、該保持壁に指掛け用
   の凹部を設けたことを特徴とする硬貨ホルダー付パチン
   コ店用手持ち玉箱。