JPH0574367A - インライン型カラー受像管用電子銃 - Google Patents
インライン型カラー受像管用電子銃Info
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- JPH0574367A JPH0574367A JP23261091A JP23261091A JPH0574367A JP H0574367 A JPH0574367 A JP H0574367A JP 23261091 A JP23261091 A JP 23261091A JP 23261091 A JP23261091 A JP 23261091A JP H0574367 A JPH0574367 A JP H0574367A
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- Japan
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- electrode
- focusing electrode
- electron beam
- focusing
- tube axis
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Abstract
(57)【要約】
【構成】第１集束電極１４の第２集束電極１５側に内部
電極３０を設ける。この内部電極３０の両外側電子ビー
ム通過孔側には筒状突状縁が設けられている。この筒状
突状縁は、管軸と反対側の高さが管軸側の高さより高く
されている。 【効果】第２集束電極に印加されるダイナミック電圧の
変動によるコンバージェンスのズレを少なくすることが
でき、優れたフォーカス特性を得ることができる。
電極３０を設ける。この内部電極３０の両外側電子ビー
ム通過孔側には筒状突状縁が設けられている。この筒状
突状縁は、管軸と反対側の高さが管軸側の高さより高く
されている。 【効果】第２集束電極に印加されるダイナミック電圧の
変動によるコンバージェンスのズレを少なくすることが
でき、優れたフォーカス特性を得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン型カラー受
像管用電子銃に関する。
像管用電子銃に関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー受像管の解像度を上げるために
は、電子ビームのスポット径を小さくすることおよび３
本の電子ビームのスポットを画面全域に亘って１点に集
中させることが必要であり、このどちらかが劣化しても
解像度を悪化させ画質を劣化させてしまうことになる。
は、電子ビームのスポット径を小さくすることおよび３
本の電子ビームのスポットを画面全域に亘って１点に集
中させることが必要であり、このどちらかが劣化しても
解像度を悪化させ画質を劣化させてしまうことになる。
【０００３】３本の電子ビーム放出部を水平方向の同一
平面内に並べて配置されているインライン型電子銃を備
えた一般的なカラー受像管では、図７（ａ）に示すよう
に水平偏向磁界分布１をピンクッション状に、そして図
７（ｂ）に示すように垂直偏向磁界分布２をバレル状に
歪ませた偏向磁界を組み合せることにより、画面上の任
意の点で３本の電子ビーム１７Ｒ，１７Ｇ，１７Ｂを集
中させることができる、いわゆるセルフコンバージェン
ス方式を採用している。
平面内に並べて配置されているインライン型電子銃を備
えた一般的なカラー受像管では、図７（ａ）に示すよう
に水平偏向磁界分布１をピンクッション状に、そして図
７（ｂ）に示すように垂直偏向磁界分布２をバレル状に
歪ませた偏向磁界を組み合せることにより、画面上の任
意の点で３本の電子ビーム１７Ｒ，１７Ｇ，１７Ｂを集
中させることができる、いわゆるセルフコンバージェン
ス方式を採用している。
【０００４】しかしながら、上記のセルフコンバージェ
ンス偏向磁界の中を電子ビームが通過すると、その磁界
歪みの影響を受け偏向を受けない画面中央では円形であ
った電子ビームスポットが、画面周辺部に偏向された場
合には、図８に示すような横長のビームコア３とビーム
コア３の上下に放射状のハロー４を伴なう歪んだ電子ビ
ーム形状となってしまう。すなわち、画面中央において
径小にしてかつ真円の電子ビームスポットが得られる最
適フォーカス電圧に保つと、画面周辺部では水平方向に
比べて垂直方向ではオーバーフォーカスとなるため、上
下方向にハローがでやすくなる。従って、画面周辺部の
歪んだ電子ビームは画面中央での円形状電子ビームより
その径が大きくなるため、画面周辺部での解像度を著し
く劣化させてしまう。
ンス偏向磁界の中を電子ビームが通過すると、その磁界
歪みの影響を受け偏向を受けない画面中央では円形であ
った電子ビームスポットが、画面周辺部に偏向された場
合には、図８に示すような横長のビームコア３とビーム
コア３の上下に放射状のハロー４を伴なう歪んだ電子ビ
ーム形状となってしまう。すなわち、画面中央において
径小にしてかつ真円の電子ビームスポットが得られる最
適フォーカス電圧に保つと、画面周辺部では水平方向に
比べて垂直方向ではオーバーフォーカスとなるため、上
下方向にハローがでやすくなる。従って、画面周辺部の
歪んだ電子ビームは画面中央での円形状電子ビームより
その径が大きくなるため、画面周辺部での解像度を著し
く劣化させてしまう。
【０００５】前述したセルフコンバージェンス偏向磁界
による画面周辺での電子ビーム形状を改善する方法とし
て、種々の提案がなされている。例えば、特開昭６１−
９９２４９には、図９に示すように三本の電子ビームを
放出する三個の陰極１１Ｒ，１１Ｇ，１１Ｂ，制御電極
１２、加速電極１３、第１集束電極２４、第２集束電極
１５、最終加速電極１６から成り、第１集束電極２４の
第２集束電極１５側の端面には縦長の電子ビーム通過孔
２４１Ｒ，２４１Ｇ，２４１Ｂを、そして第２集束電極
１５の第１集束電極２４側の端面には横長の電子ビーム
通過孔１５１を設け、第１集束電極２４には一定の第１
フォーカス電圧を印加し、第２集束電極１５には電子ビ
ームの偏向角の増大に伴ない、図１０に示すような水平
偏向，垂直偏向に同期した例えばパラボラ波形のダイナ
ミック電圧を印加することにより、第１集束電極２４と
第２集束電極１５との間に図１１に示すような四重極レ
ンズ５を構成し、電子ビーム１７の垂直方向には発散の
力を加え、逆に水平方向には集束の力を加えてセルフコ
ンバージェンス磁界による電子ビームの歪みを相殺し、
画面全体で一様に小さなビームスポット径を得る方法が
提案されている。
による画面周辺での電子ビーム形状を改善する方法とし
て、種々の提案がなされている。例えば、特開昭６１−
９９２４９には、図９に示すように三本の電子ビームを
放出する三個の陰極１１Ｒ，１１Ｇ，１１Ｂ，制御電極
１２、加速電極１３、第１集束電極２４、第２集束電極
１５、最終加速電極１６から成り、第１集束電極２４の
第２集束電極１５側の端面には縦長の電子ビーム通過孔
２４１Ｒ，２４１Ｇ，２４１Ｂを、そして第２集束電極
１５の第１集束電極２４側の端面には横長の電子ビーム
通過孔１５１を設け、第１集束電極２４には一定の第１
フォーカス電圧を印加し、第２集束電極１５には電子ビ
ームの偏向角の増大に伴ない、図１０に示すような水平
偏向，垂直偏向に同期した例えばパラボラ波形のダイナ
ミック電圧を印加することにより、第１集束電極２４と
第２集束電極１５との間に図１１に示すような四重極レ
ンズ５を構成し、電子ビーム１７の垂直方向には発散の
力を加え、逆に水平方向には集束の力を加えてセルフコ
ンバージェンス磁界による電子ビームの歪みを相殺し、
画面全体で一様に小さなビームスポット径を得る方法が
提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】３本の電子ビーム放出
部を水平方向の同一平面内に並べて配置されているイン
ライン型電子銃を備えた一般的なカラー受像管では、放
出された３本の電子ビームを画面中央で一点に集中させ
るため、両外側電子ビームを集束する主電子レンズを形
成する集束電極とそれに対向して配置される最終加速電
極の両外側電子ビーム通過孔において、最終加速電極側
の両外側電子ビーム通過孔の中心軸を集束電極側の中心
軸に対して管軸から離れる外側の方向に偏心させること
によって非軸対称な主電子レンズを形成し両外側電子ビ
ームを管軸方向に屈折させている。
部を水平方向の同一平面内に並べて配置されているイン
ライン型電子銃を備えた一般的なカラー受像管では、放
出された３本の電子ビームを画面中央で一点に集中させ
るため、両外側電子ビームを集束する主電子レンズを形
成する集束電極とそれに対向して配置される最終加速電
極の両外側電子ビーム通過孔において、最終加速電極側
の両外側電子ビーム通過孔の中心軸を集束電極側の中心
軸に対して管軸から離れる外側の方向に偏心させること
によって非軸対称な主電子レンズを形成し両外側電子ビ
ームを管軸方向に屈折させている。
【０００７】ところで前述した図９に示すようなセルフ
コンバージェンス偏向磁界による電子ビーム形状の歪み
を相殺させる特開昭６１−９９２４９に記載されている
カラー受像管用電子銃は、最終加速電極１６に対向する
第２集束電極１５にダイナミック電圧を印加して所定の
フォーカス特性を得ようとするものであるが、第２集束
電極１５に印加する電圧を高くすると、第２集束電極１
５と最終加速電極１６間の電位差が小さくなるため主電
子レンズの強度は弱くなる。従って、両外側電子ビーム
を管軸方向に屈折させる力が弱くなり、両外側電子ビー
ムの集中が不足する。このため画面上において、画面中
央では３本の電子ビームのコンバージェンスは合ってい
るものの画面中央から離れるに従って分離してしまうパ
ターンとなる。３本の電子ビームを画面全体に亘って１
点に集中させることができないときには色ズレとなり、
解像度を劣化させるとともに画像品質を極めて劣化させ
てしまうことになる。
コンバージェンス偏向磁界による電子ビーム形状の歪み
を相殺させる特開昭６１−９９２４９に記載されている
カラー受像管用電子銃は、最終加速電極１６に対向する
第２集束電極１５にダイナミック電圧を印加して所定の
フォーカス特性を得ようとするものであるが、第２集束
電極１５に印加する電圧を高くすると、第２集束電極１
５と最終加速電極１６間の電位差が小さくなるため主電
子レンズの強度は弱くなる。従って、両外側電子ビーム
を管軸方向に屈折させる力が弱くなり、両外側電子ビー
ムの集中が不足する。このため画面上において、画面中
央では３本の電子ビームのコンバージェンスは合ってい
るものの画面中央から離れるに従って分離してしまうパ
ターンとなる。３本の電子ビームを画面全体に亘って１
点に集中させることができないときには色ズレとなり、
解像度を劣化させるとともに画像品質を極めて劣化させ
てしまうことになる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも管
軸方向にほぼ垂直に一直線上に配列された中央電子ビー
ムと両外側電子ビームを放出する陰極，制御電極，加速
電極，第１集束電極および第２集束電極，最終加速電極
を有し、前記第１集束電極の第２集束電極側の端面に縦
長の電子ビーム通過孔を設け、そして前記第２集束電極
の第１集束電極側の端面には前記電子ビーム通過孔に対
向するように横長もしくは円形の電子ビーム通過孔を設
け、前記第１集束電極には一定の集束電圧を印加し前記
第２集束電極には偏向磁界による電子ビームの歪みを相
殺させるようなダイナミック電圧を印加して駆動するイ
ンライン型カラー受像管用電子銃において、前記第１集
束電極及び第２集束電極の少なくとも一方の集束電極内
部には、中央電子ビーム通過孔及び筒状突状縁を有する
両外側電子ビーム通過孔を設けた内部電極を備えてお
り、前記筒状突状縁は、前記第１集束電極の第２集束電
極側及び第２集束電極の第１集束電極側の端面方向に対
向する様に設けられ、かつ、第１集束電極内部において
は管軸と反対側の高さを管軸側の高さより高くし、第２
集束電極内部においては管軸側の高さを管軸と反対側の
高さより高くした斜切形状としたことを特徴とする。
軸方向にほぼ垂直に一直線上に配列された中央電子ビー
ムと両外側電子ビームを放出する陰極，制御電極，加速
電極，第１集束電極および第２集束電極，最終加速電極
を有し、前記第１集束電極の第２集束電極側の端面に縦
長の電子ビーム通過孔を設け、そして前記第２集束電極
の第１集束電極側の端面には前記電子ビーム通過孔に対
向するように横長もしくは円形の電子ビーム通過孔を設
け、前記第１集束電極には一定の集束電圧を印加し前記
第２集束電極には偏向磁界による電子ビームの歪みを相
殺させるようなダイナミック電圧を印加して駆動するイ
ンライン型カラー受像管用電子銃において、前記第１集
束電極及び第２集束電極の少なくとも一方の集束電極内
部には、中央電子ビーム通過孔及び筒状突状縁を有する
両外側電子ビーム通過孔を設けた内部電極を備えてお
り、前記筒状突状縁は、前記第１集束電極の第２集束電
極側及び第２集束電極の第１集束電極側の端面方向に対
向する様に設けられ、かつ、第１集束電極内部において
は管軸と反対側の高さを管軸側の高さより高くし、第２
集束電極内部においては管軸側の高さを管軸と反対側の
高さより高くした斜切形状としたことを特徴とする。
【０００９】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は、本発明のインライン型カラー受像管用電子
銃の一実施例の斜視図である。なお、説明の簡略化のた
め前出と同一のものには以下の説明では同一の符号を付
けている。第１集束電極１４の内部には図５に示すよう
な内部電極３０が備えられている。内部電極３０は、第
１集束電極１４の第２集束電極１５側の端面に設けられ
た縦長の電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｇ，１４１
Ｂと各々同軸と成すように３つの縦長の電子ビーム通過
孔３０１Ｒ，３０１Ｇ，３０１Ｂが一つの共通な面に設
けられ、かつ、両外側電子ビーム通過孔３０１Ｒ，３０
１Ｂには管軸と反対側の高さを管軸側の高さより高くし
た斜切形状の筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂを有する電
極構体である。従って、図１において内部電極３０の筒
状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂを第１集束電極１４の第２
集束電極１５側に対向するように内部電極３０を備えつ
けることにより、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１
４１Ｂにおける筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂまでの距
離は管軸と反対側では最小ではあるものの管軸方向に向
かうにつれ徐々に大きくなる。
る。図１は、本発明のインライン型カラー受像管用電子
銃の一実施例の斜視図である。なお、説明の簡略化のた
め前出と同一のものには以下の説明では同一の符号を付
けている。第１集束電極１４の内部には図５に示すよう
な内部電極３０が備えられている。内部電極３０は、第
１集束電極１４の第２集束電極１５側の端面に設けられ
た縦長の電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｇ，１４１
Ｂと各々同軸と成すように３つの縦長の電子ビーム通過
孔３０１Ｒ，３０１Ｇ，３０１Ｂが一つの共通な面に設
けられ、かつ、両外側電子ビーム通過孔３０１Ｒ，３０
１Ｂには管軸と反対側の高さを管軸側の高さより高くし
た斜切形状の筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂを有する電
極構体である。従って、図１において内部電極３０の筒
状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂを第１集束電極１４の第２
集束電極１５側に対向するように内部電極３０を備えつ
けることにより、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１
４１Ｂにおける筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂまでの距
離は管軸と反対側では最小ではあるものの管軸方向に向
かうにつれ徐々に大きくなる。
【００１０】図２は、本実施例において、第１集束電極
１４には一定の第１フォーカス電圧が、そして、第２集
束電極１５には第１フォーカス電圧よりも高いダイナミ
ック電圧が印加されている状態の等電位分布を表わした
主要部の水平方向断面図である。第１集束電極１４の中
央電子ビーム通過孔１４１Ｇに形成される等電位線２０
１は水平方向に関して対称であるのに対し、両外側電子
ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂに形成される等電位線
２０２は、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂ
と筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂまでの距離が小さい管
軸と反対側の部分において第２集束電極１５からの高電
位の侵入を抑える働きが強いため、斜めに傾斜した形状
を成す。このため陰極１１Ｇより放出された中央電子ビ
ーム１７Ｇは、第１集束電極１４の中央電子ビーム通過
孔１４１Ｇにおいて直進するのに対し、陰極１１Ｒ，１
１Ｂから放出された両外側電子ビーム１７Ｒ，１７Ｂ
は、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂにおい
て管軸方向に屈折する力を受ける。
１４には一定の第１フォーカス電圧が、そして、第２集
束電極１５には第１フォーカス電圧よりも高いダイナミ
ック電圧が印加されている状態の等電位分布を表わした
主要部の水平方向断面図である。第１集束電極１４の中
央電子ビーム通過孔１４１Ｇに形成される等電位線２０
１は水平方向に関して対称であるのに対し、両外側電子
ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂに形成される等電位線
２０２は、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂ
と筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂまでの距離が小さい管
軸と反対側の部分において第２集束電極１５からの高電
位の侵入を抑える働きが強いため、斜めに傾斜した形状
を成す。このため陰極１１Ｇより放出された中央電子ビ
ーム１７Ｇは、第１集束電極１４の中央電子ビーム通過
孔１４１Ｇにおいて直進するのに対し、陰極１１Ｒ，１
１Ｂから放出された両外側電子ビーム１７Ｒ，１７Ｂ
は、両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂにおい
て管軸方向に屈折する力を受ける。
【００１１】従って、前述のように第２集束電極１５に
印加するダイナミック電圧を高くすると、第２集束電極
１５と最終加速電極１６の間の主電子レンズ部では管軸
方向への屈折作用が弱まり両外側電子ビーム１７Ｒ，１
７Ｂの集中が不足となるが、四重極レンズ部の第１集束
電極１４の両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂ
では内部電極３０の筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂによ
って形成される傾斜電位によって屈折作用が強くなり両
外側電子ビーム１７Ｒ，１７Ｂの集中が増す。このため
ダイナミック電圧の変動に対し主電子レンズ部と四重極
レンズ部における両外側電子ビームの屈折作用がお互い
に反対方向に打ち消し合う形で働くため、結局、ダイナ
ミック電圧を印加した時のコンバージェンスのズレを極
めて少なくすることができ、解像度を著しく劣化させる
こともない。
印加するダイナミック電圧を高くすると、第２集束電極
１５と最終加速電極１６の間の主電子レンズ部では管軸
方向への屈折作用が弱まり両外側電子ビーム１７Ｒ，１
７Ｂの集中が不足となるが、四重極レンズ部の第１集束
電極１４の両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂ
では内部電極３０の筒状突状縁３０２Ｒ，３０２Ｂによ
って形成される傾斜電位によって屈折作用が強くなり両
外側電子ビーム１７Ｒ，１７Ｂの集中が増す。このため
ダイナミック電圧の変動に対し主電子レンズ部と四重極
レンズ部における両外側電子ビームの屈折作用がお互い
に反対方向に打ち消し合う形で働くため、結局、ダイナ
ミック電圧を印加した時のコンバージェンスのズレを極
めて少なくすることができ、解像度を著しく劣化させる
こともない。
【００１２】図３は、他の実施例を示す四重極レンズ部
の斜視図である。前述の図１に示す実施例においては第
２集束電極１５の横長の電子ビーム通過孔１５１は三本
の電子ビームにまたがる一つの電子ビーム通過孔であっ
たが、この実施例では三つの独立した横長の電子ビーム
通過孔１５１Ｒ，１５Ｇ，１５Ｂとしている。又、第２
集束電極１５の内部には図６に示すような内部電極３１
が備えられている。内部電極３１は、第２集束電極１５
の第１集束電極１４側の端面に設けられた横長の電子ビ
ーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｇ，１５１Ｂと各々同軸と
成すように３つの横長の電子ビーム通過孔３１１１Ｒ，
３１１Ｇ，３１１Ｂが一つの共通な面に設けられ、か
つ、両外側電子ビーム通過孔３１１Ｒ，３１１Ｂには管
軸側の高さを管軸と反対側の高さより高くした斜切形状
の筒状突状縁３１２Ｒ，３１２Ｂを有する電極構体であ
る。従って、図３において内部電極３１の筒状突状縁３
１２Ｒ，３１２Ｂを第２集束電極１５の第１集束電極４
側に対向するように内部電極３１を備えつけることによ
り、両外側電子ビーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｂにおけ
る筒状突状縁３１２Ｒ，３１２Ｂまでの距離は管軸側で
は最小であるものの管軸と反対方向に向かうにつれて徐
々に大きくなる。
の斜視図である。前述の図１に示す実施例においては第
２集束電極１５の横長の電子ビーム通過孔１５１は三本
の電子ビームにまたがる一つの電子ビーム通過孔であっ
たが、この実施例では三つの独立した横長の電子ビーム
通過孔１５１Ｒ，１５Ｇ，１５Ｂとしている。又、第２
集束電極１５の内部には図６に示すような内部電極３１
が備えられている。内部電極３１は、第２集束電極１５
の第１集束電極１４側の端面に設けられた横長の電子ビ
ーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｇ，１５１Ｂと各々同軸と
成すように３つの横長の電子ビーム通過孔３１１１Ｒ，
３１１Ｇ，３１１Ｂが一つの共通な面に設けられ、か
つ、両外側電子ビーム通過孔３１１Ｒ，３１１Ｂには管
軸側の高さを管軸と反対側の高さより高くした斜切形状
の筒状突状縁３１２Ｒ，３１２Ｂを有する電極構体であ
る。従って、図３において内部電極３１の筒状突状縁３
１２Ｒ，３１２Ｂを第２集束電極１５の第１集束電極４
側に対向するように内部電極３１を備えつけることによ
り、両外側電子ビーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｂにおけ
る筒状突状縁３１２Ｒ，３１２Ｂまでの距離は管軸側で
は最小であるものの管軸と反対方向に向かうにつれて徐
々に大きくなる。
【００１３】図４は、第１集束電極１４には一定の第１
フォーカス電圧が、そして第２集束電極１５には第１フ
ォーカス電圧よりも高いダイナミック電圧が印加されて
いる状態の等電位分布を表わした主要部の水平方向断面
図である。第２集束電極１５の中央電子ビーム通過孔１
５１Ｇに形成される等電位線２１１は水平方向に関して
対称であるのに対し、両外側電子ビーム通過孔１５１
Ｒ，１５１Ｂに形成される等電位線２１２は、両外側電
子ビーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｂと筒状突状縁３１２
Ｒ，３１２Ｂまでの距離が小さい管軸側の部分において
第１集束電極１４からの低電位の侵入を抑える働きが強
いため、図４に示すような斜めに傾斜した形状を成す。
このため陰極１１Ｒ，１１Ｂから放出された両外側電子
ビーム１７Ｒ，１７Ｂは図４で示すように第１集束電極
１４の両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂのみ
ならず、第２集束電極１５の両外側電子ビーム通過孔１
５１Ｒ，１５１Ｂにおいても管軸方向に屈折する力を受
ける。
フォーカス電圧が、そして第２集束電極１５には第１フ
ォーカス電圧よりも高いダイナミック電圧が印加されて
いる状態の等電位分布を表わした主要部の水平方向断面
図である。第２集束電極１５の中央電子ビーム通過孔１
５１Ｇに形成される等電位線２１１は水平方向に関して
対称であるのに対し、両外側電子ビーム通過孔１５１
Ｒ，１５１Ｂに形成される等電位線２１２は、両外側電
子ビーム通過孔１５１Ｒ，１５１Ｂと筒状突状縁３１２
Ｒ，３１２Ｂまでの距離が小さい管軸側の部分において
第１集束電極１４からの低電位の侵入を抑える働きが強
いため、図４に示すような斜めに傾斜した形状を成す。
このため陰極１１Ｒ，１１Ｂから放出された両外側電子
ビーム１７Ｒ，１７Ｂは図４で示すように第１集束電極
１４の両外側電子ビーム通過孔１４１Ｒ，１４１Ｂのみ
ならず、第２集束電極１５の両外側電子ビーム通過孔１
５１Ｒ，１５１Ｂにおいても管軸方向に屈折する力を受
ける。
【００１４】従って、図１に示す実施例と同様に、第２
集束電極１５に印加されるダイナミック電圧の変動に対
し主電子レンズ部と四重極レンズ部における両外側電子
ビームの屈折作用がお互いに反対方向に打ち消し合う形
で働くため、コンバージェンスのズレを極めて少なくす
ることができ、解像度を著しく劣化させることもない。
集束電極１５に印加されるダイナミック電圧の変動に対
し主電子レンズ部と四重極レンズ部における両外側電子
ビームの屈折作用がお互いに反対方向に打ち消し合う形
で働くため、コンバージェンスのズレを極めて少なくす
ることができ、解像度を著しく劣化させることもない。
【００１５】なお、図３に示される実施例では、傾斜電
界を形成する内部電極を第１集束電極側ならびに第２集
束電極側の両方に設けたが、どちらか一方のみの場合に
おいても同様の効果が得られることは言うまでもない。
界を形成する内部電極を第１集束電極側ならびに第２集
束電極側の両方に設けたが、どちらか一方のみの場合に
おいても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【００１６】又、本実施例では図５，図６に示すように
内部電極の電子ビーム通過孔及び筒状突状縁の形状を縦
長・横長形状として説明したが、円形状の電子ビーム通
過孔及び筒状突状縁としても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
内部電極の電子ビーム通過孔及び筒状突状縁の形状を縦
長・横長形状として説明したが、円形状の電子ビーム通
過孔及び筒状突状縁としても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第１集束
電極及び第２集束電極の少なくとも一方の集束電極内部
には、両外側電子ビームを管軸側へ集中させるための傾
斜電界を形成するように、第１集束電極の第２集束電極
側及び第２集束電極の第１集束電極側の端面方向に対向
する様に設けられ、第１集束電極内部においては管軸と
反対側の高さを管軸側の高さより高くし、第２集束電極
内部においては管軸側の高さを管軸と反対側の高さより
高くした斜切形状を成す筒状突状縁を両外側電子ビーム
通過孔に設けた内部電極を備えることによって、第２集
束電極に印加されるダイナミック電圧の変動によるコン
バージェンスのズレを極めて少なくすることができより
優れたフォーカス特性を得られる効果がある。
電極及び第２集束電極の少なくとも一方の集束電極内部
には、両外側電子ビームを管軸側へ集中させるための傾
斜電界を形成するように、第１集束電極の第２集束電極
側及び第２集束電極の第１集束電極側の端面方向に対向
する様に設けられ、第１集束電極内部においては管軸と
反対側の高さを管軸側の高さより高くし、第２集束電極
内部においては管軸側の高さを管軸と反対側の高さより
高くした斜切形状を成す筒状突状縁を両外側電子ビーム
通過孔に設けた内部電極を備えることによって、第２集
束電極に印加されるダイナミック電圧の変動によるコン
バージェンスのズレを極めて少なくすることができより
優れたフォーカス特性を得られる効果がある。
【図１】本発明のインライン型カラー受像管用電子銃の
第１の実施例の斜視図である。
第１の実施例の斜視図である。
【図２】図１に示す第１の実施例の主要部における水平
方向断面図である。
方向断面図である。
【図３】四重極レンズ部における本発明の第２の実施例
の斜視図である。
の斜視図である。
【図４】図３に示す第２の実施例の主要部における水平
方向断面図である。
方向断面図である。
【図５】本発明による第１集束電極側内部電極の斜視図
である。
である。
【図６】本発明による第２集束電極側内部電極の斜視図
である。
である。
【図７】インラインセルフコンバージェンス方式の水平
方向（ａ）および垂直方向（ｂ）の偏向磁界分布を示す
図である。
方向（ａ）および垂直方向（ｂ）の偏向磁界分布を示す
図である。
【図８】図７（ａ），（ｂ）の偏向磁界による電子ビー
ムスポットの歪みパターンを示す図である。
ムスポットの歪みパターンを示す図である。
【図９】従来のインライン型カラー受像管用電子銃を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図１０】第２集束電極に印加する最適なダイナミック
電圧の例を示す図である。
電圧の例を示す図である。
【図１１】四重極レンズを示す図である。
１ 水平偏向磁界分布 ２ 垂直偏向磁界分布 ３ ビームコア ４ ハロー ５ 四重極レンズ １１Ｒ，１１Ｇ，１１Ｂ 陰極 １２ 制御電極 １３ 加速電極 １４，２４ 第１集束電極 １４１Ｒ，１４１Ｇ，１４１Ｂ，２４１Ｒ，２４１Ｇ，
２４１Ｂ 第１集束 電極の縦長電子ビーム通過孔 １５ 第２集束電極 １５１，１５１Ｒ，１５１Ｇ，１５１Ｂ 第２集束電
極の横長電子ビーム通過孔 １６ 最終加速電極 １７，１７Ｒ，１７Ｇ，１７Ｂ 電子ビーム ３０，３１ 内部電極 ３０１Ｒ，３０１Ｇ，３０１Ｂ，３１１Ｒ，３１１Ｇ，
３１１Ｂ 内部電極の電子ビーム通過孔 ３０２Ｒ，３０２Ｂ，３１２Ｒ，３１２Ｂ 筒状突状
縁 ２０１，２０２，２１１，２１２ 等電位線
２４１Ｂ 第１集束 電極の縦長電子ビーム通過孔 １５ 第２集束電極 １５１，１５１Ｒ，１５１Ｇ，１５１Ｂ 第２集束電
極の横長電子ビーム通過孔 １６ 最終加速電極 １７，１７Ｒ，１７Ｇ，１７Ｂ 電子ビーム ３０，３１ 内部電極 ３０１Ｒ，３０１Ｇ，３０１Ｂ，３１１Ｒ，３１１Ｇ，
３１１Ｂ 内部電極の電子ビーム通過孔 ３０２Ｒ，３０２Ｂ，３１２Ｒ，３１２Ｂ 筒状突状
縁 ２０１，２０２，２１１，２１２ 等電位線
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも、管軸方向にほぼ垂直に一直
線上に配列された中央電子ビームと両外側電子ビームを
放出する陰極，制御電極，加速電極，第１集束電極およ
び第２集束電極，最終加速電極を有し、前記第１集束電
極の第２集束電極側の端面に縦長の電子ビーム通過孔を
設け、そして前記第２集束電極の第１集束電極側の端面
には前記電子ビーム通過孔に対向するように横長もしく
は円形の電子ビーム通過孔を設け、前記第１集束電極に
は一定の集束電圧を印加し、前記第２集束電極には偏向
磁界による電子ビームの歪みを相殺させるようなダイナ
ミック電圧を印加して駆動するインライン型カラー受像
管用電子銃において、前記第１集束電極及び第２集束電
極の少なくとも一方の集束電極内部には、中央電子ビー
ム通過孔及び筒状突状縁を有する両外側電子ビーム通過
孔を設けた内部電極を備えており、前記筒状突状縁は、
前記第１集束電極の第２集束電極側及び第２集束電極の
第１集束電極側の端面方向に対向する様に設けられ、か
つ、第１集束電極内部においては管軸と反対側の高さを
管軸側の高さより高くし、第２集束電極内部においては
管軸側の高さを管軸と反対側の高さより高くした斜切形
状を成していることを特徴とするインライン型カラー受
像管用電子銃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23261091A JPH0574367A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | インライン型カラー受像管用電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23261091A JPH0574367A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | インライン型カラー受像管用電子銃 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574367A true JPH0574367A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16942047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23261091A Pending JPH0574367A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | インライン型カラー受像管用電子銃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0574367A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6005339A (en) * | 1995-05-12 | 1999-12-21 | Hitachi, Ltd. | CRT with deflection defocusing correction |
| US6201344B1 (en) | 1996-10-14 | 2001-03-13 | Hitachi, Ltd. | CRT having an electron gun with magnetic pieces attached to one of a plurality of electrodes, configured to correct deflection defocusing |
| KR20020072866A (ko) * | 2001-03-13 | 2002-09-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 칼라 음극선관용 전자총 |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP23261091A patent/JPH0574367A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6005339A (en) * | 1995-05-12 | 1999-12-21 | Hitachi, Ltd. | CRT with deflection defocusing correction |
| US6329746B1 (en) | 1995-05-12 | 2001-12-11 | Hitachi, Ltd. | Method of correcting deflection defocusing in a CRT, a CRT employing same, and an image display system including same CRT |
| US6201344B1 (en) | 1996-10-14 | 2001-03-13 | Hitachi, Ltd. | CRT having an electron gun with magnetic pieces attached to one of a plurality of electrodes, configured to correct deflection defocusing |
| US6376980B1 (en) | 1996-10-14 | 2002-04-23 | Hitachi, Ltd. | CRT having an electron gun with magnetic pieces attached to one of a plurality of electrodes, configured to correct deflection defocusing |
| KR20020072866A (ko) * | 2001-03-13 | 2002-09-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 칼라 음극선관용 전자총 |
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