JPH057400B2 - - Google Patents

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JPH057400B2
JPH057400B2 JP2006886A JP2006886A JPH057400B2 JP H057400 B2 JPH057400 B2 JP H057400B2 JP 2006886 A JP2006886 A JP 2006886A JP 2006886 A JP2006886 A JP 2006886A JP H057400 B2 JPH057400 B2 JP H057400B2
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JP
Japan
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clay
sennoside
sennosides
based adsorbent
water
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JP2006886A
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JPS62178598A (ja
Inventor
Masana Iwata
Kenzo Okada
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MARUZEN SEIYAKU KK
Original Assignee
MARUZEN SEIYAKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、下剤として有用なセンノサイドの精
製法に関するものである。
従来の技術 センノサイドは、センナ葉、大黄等に比較的多
量に含まれているジアンスロン配糖体であつて、
センノサイドAおよびセンノサイドBのほか、少
量のセンノサイドC、D、E、Fなどの立体異性
体がある。単離されたものは、カルシウム塩の形
で水に可溶になる。便通を促す作用があり、下剤
として有用な物質である。センナ葉や大黄を水
(アルカリを加えることもある)、含水有機溶媒等
で抽出処理すると容易に抽出されるが、抽出物そ
のものはセンノサイド以外の可溶性成分を多量に
含むため、薬効が低い。したがつて、抽出物はな
んらかの手段により精製してから下剤として利用
するのが普通である。
センノサイドの精製法としては、従来次のよう
な方法が知られている。
粗センノサイドを第四級アンモニウム塩で処
理し、センノサイドを水に難溶性の塩として分
離する方法(特公昭53−25003号) 粗センノサイドを含水n−ブタノールで処理
し、更に低級アルコール類で洗浄する方法(特
開昭49−11820号) 巨大網状構造を有する非極性合成吸着樹脂を
用いる方法(特開昭54−140709号) しかしながら、これら従来の精製法はいずれも
満足できるものではなかつた。すなわち、上記
の方法は高価な第四級アンムニウム塩を多量に必
要とするばかりでなく脱塩のためのイオン交換樹
脂も必要であるから、精製コストは著しく高いも
のとなる。またの方法は、n−ブタノールおよ
びセンノサイドの損失が多大であり、の方法
も、多量の吸着樹脂と再生用有機溶媒を必要とし
且つそれらの劣化・損失が精製コストを高くする
のが欠点である。更にこれらの精製法によるとき
は、センノサイドの純度が普通40〜60%程度にし
かならず、精製度をさらに高めようとするとセン
ノサイドの損失がふえ、精製品が著しく高価なも
のになつてしまうという問題があつた。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、従来のセンノサイド精製法が上述の
ような欠点を持つものであつたことに鑑み、より
高純度のセンノサイドをより高収率で、しかもよ
り低いコストで得られる新規なセンノサイドの精
製法を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 本発明が提供するセンノサイドの精製法は、精
製しようとする粗センノサイドをまず酸性の水溶
液に粘土系吸着剤にして接触させ、吸着剤にセン
ノサイドを選択的に吸着させる。次いで吸着され
なかつた不純物を含む被処理液と粘土系吸着剤と
を分離し、粘土系吸着剤よりセンノサイドを脱着
させて回収するものである。
粘土系吸着剤には種々のものがあるが、この方
法で用いる粘土系吸着剤として好適なものは、モ
ンモリロナイト、ハロイサイト、アロフエン、ア
タパルジヤイト、パリゴルスカイト、酸性白土、
活性白土などであり、これらの中でも、酸性白土
および活性白土は吸着能がすぐれ、かつ安価で入
手も容易なので、特に好ましい。
粗センノサイドの酸性水溶液を粘土系吸着剤に
接触させたときに起こる吸着は、センノサイドを
よく吸着するがセンノサイド以外の植物体成分は
ほとんど吸着しない選択的吸着である。このよう
な選択的吸着は、被処理液が中性ないしアルカリ
性のときは生じない。粘土系吸着剤によるセンノ
サイドの選択的吸着は、巨大網状構造を有する非
極性吸着樹脂やイオン交換樹脂による吸着の場合
と類似の、粘土粒子内部における吸着と陰イオン
交換によるものと思われるが、吸着やイオン交換
を行う極性基の相違に基づき、非極性吸着樹脂や
イオン交換樹脂による吸着と比べるとはるかに強
い選択性を示す。したがつて、粗センノサイドの
酸性溶液を粘土系吸着剤に接触させたのち粘土系
吸着剤と被処理液とを分離すれば、センノサイド
と大部分の不純物との分離が行われる。
本発明の方法により精製することのできる粗セ
ンノサイドは、センナ葉、大黄等から得られるセ
ンノサイド含有抽出液もしくは抽出物、およびこ
れらの精製物であつてさらに精製を必要とするも
のである。精製処理を行うに当つてはこれを適当
な濃度の水溶液とし、酸(たとえば希塩酸、希硫
酸、希硝酸など)を加えて、PHを望ましくは1.0
〜6.0に調整する。なお含水有機溶媒を用いた抽
出液の場合は、有機溶媒を完全に除いておく。
被処理液と粘土系吸着剤とを接触させる方法は
任意であるが、通常は被処理液中に粘土系吸着剤
を投入して攪拌し、その後、静置すればよい。粘
土系吸着剤は、被処理液中の固形分に対して0.5
〜20%程度を用いる(適量はその吸着剤の種類や
被処理液中のセンノサイドの純度により異なる)。
吸着処理後の粘土系吸着剤と被処理液との分離
は、デカンテーシヨン、遠心分離、ろ過等により
行う。
センノサイドを吸着した粘土系吸着剤よりセン
ノサイドを脱着させるには、メタノール、エタノ
ール等の低級脂肪族アルコールやアセトン等の低
級脂肪族ケトン等の親水性有機溶媒、これら親水
性有機溶媒と水との混合物、アルカリ金属もしく
はアルカリ土類金属の水酸化物もしくは炭酸塩ま
たはアンモニアを加えてアルカリ性にした水など
を、粘土系吸着剤の約10〜50倍量、接触させれば
よい。
上記吸着処理および脱着処理は、2〜3回くり
返すことにより、ほぼ定量的に、センノサイドの
吸・脱着を生起させることができる。
吸着剤から吸着されたセンノサイドを含む脱着
液からセンノサイドを回収するには、単なる濃縮
によつて溶媒または水を除く方法のほか、濃縮液
にしたあと水酸化カルシウム、酢酸カルシウム等
を加え、更にメタノールを加えて、センノサイド
をカルシウム塩の形で析出させる方法などがあ
る。
発明の効果 本発明の精製法は、上述のように安価な粘土系
吸着剤を使用するものであり、しかも粘土系吸着
剤を特定の条件で使用する場合に起こる高度の選
択的吸着を利用するものであるから、従来の方法
では容易に得られなかつたような高純度のセンノ
サイドが高収率で、且つ低いコストで、容易に得
られるという特長がある。
実施例 以下実施例を示して本発明を説明する。
実施例 1 炭酸水素ナトリウム50gを溶解した水10に、
センナ葉(センノサイドAおよびB合計1.2%を
含有)1Kgを投入し、3時間攪拌してセンノサイ
ドを抽出した。抽出液を分離したのち、抽出残渣
に水10を加えて2回抽出を行い、抽出液合計
25.2を得た。この抽出液に、希塩酸を加えてPH
を4.0に調整し、次いで活性白土15gを添加して
1時間攪拌し、センノサイドを吸着させた。この
あと静置し、沈降した活性白土と上澄液とをデカ
ンテーシヨンで分離した。上澄液について上記と
同じ活性白土処理を2回繰り返した後、すべての
活性白土を合せてろ過、水洗した(最後の吸着処
理の上澄液、ろ過および洗浄液を合せてその中の
センノサイドを定量したところ、センノサイドA
およびB合計量で0.06gであつた。)。
洗浄後の活性白土を次いで85%メタノール1
中に投入し、1時間攪拌を続けてセンノサイドを
脱着させてから静置した。沈降した活性白土と上
澄液とをデカンテーシヨンで分離し、活性白土に
再度同様の脱着処理を施し、最後に活性白土をろ
過し85%メタノール100mlで洗浄した。すべての
上澄液、ろ液および洗浄液を合せた脱着液中のセ
ンノサイドを定量したところ、センノサイドAお
よびB合計量で11.7gであつた(回収率97.5%)。
上記脱着液を150mlになるまで40℃以下で減圧
濃縮し、得られた濃縮液を水酸化カルシウムで中
和したのち無水メタノール1.35を加え、センノ
サイドをセンノサイドカルシウムとして析出させ
た。析出物をろ別し、減圧下に40℃で乾燥し、黄
褐色の粉末17.7g(センノサイドAおよびBの合
計含有量65%、原料中のセンノサイド基準の回収
率95.9%)を得た。
実施例 2 70%メタノール5に、実施例1で用いたもの
と同じセンナ葉1Kgを投入し、3時間攪拌してセ
ンノサイドを抽出した。抽出液を分離したのち、
抽出残渣に70%メタノール5を加えて2回抽出
を行い、抽出液合計13.1を得た。
この抽出液を40℃以下で減圧濃縮し、得られた
濃縮液に水10を加え、さらに希硫酸を加えてPH
を2.0に調整し、次いで酸性白土10gを添加して
1時間攪拌し、センノサイドを吸着させた。この
あと静置し、沈降した酸性白土と上澄液とをデカ
ンテーシヨンで分離した。上澄液について上記と
同じ酸性白土処理を2回繰り返した後、すべての
酸性白土を合せてろ過、水洗した(最後の吸着処
理の上澄液、ろ過および洗浄液を合せてその中の
センノサイドを定量したところ、センノサイドA
およびB合計量で0.1gであつた。)。
洗浄後の酸性白土を次いで水1中に投入し、
アンモニアを加えてPHを10.0に調整し、1時間攪
拌を続けてセンノサイドを脱着させてから静置し
た。沈降した酸性白土と上澄液とをデカンテーシ
ヨンで分離し、酸性白土に再度同様の脱着処理を
施し、最後に酸性白土をろ過し、水洗した。すべ
ての上澄後、ろ液および洗浄液を合せた脱着液中
のセンノサイドを定量したところ、センノサイド
AおよびB合計量で11.3gであつた(回収率94.4
%)。
以下実施例1と同様に操作して、黄褐色の粉末
16.5g(センノサイドAおよびBの合計含有量67
%、原料中のセンノサイド基準の回収率92.1%)
を得た。
注:センノサイドの定量は下記条件の高速液体ク
ロマトグラフイーによる。
カラム:μ−Bondopak C18 移動層:H2O:AcCN:AcOH=84:15:1 検出:UV340nm 流速:2ml/min

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粗センノサイドを酸性の水溶液にして粘土系
    吸着剤に接触させ、次いで被処理液と分離した粘
    土系吸着剤よりセンノサイドを脱着させて回収す
    ることを特徴とするセンノサイドの精製法。 2 粘土系吸着剤としてモンモリロナイト、ハロ
    イサイト、アロフエン、アタパルジヤイト、パリ
    ゴルスカイト、酸性白土または活性白土を用いる
    特許請求の範囲第1項記載の精製法。 3 親水性有機溶媒、含水有機溶媒またはアルカ
    リ性の水によりセンノサイドを脱着させる特許請
    求の範囲第1項記載の精製法。 4 粗センノサイドがセンナ葉または大黄の水抽
    出物である特許請求の範囲第1項記載の精製法。
JP2006886A 1986-02-03 1986-02-03 センノサイドの精製法 Granted JPS62178598A (ja)

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JPS62178598A JPS62178598A (ja) 1987-08-05
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105254689A (zh) * 2015-11-04 2016-01-20 安徽九方药物研究院有限公司 番泻叶苷a·b盐化合物及其制备方法和应用

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