JPH0573889A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH0573889A JPH0573889A JP23771991A JP23771991A JPH0573889A JP H0573889 A JPH0573889 A JP H0573889A JP 23771991 A JP23771991 A JP 23771991A JP 23771991 A JP23771991 A JP 23771991A JP H0573889 A JPH0573889 A JP H0573889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back coat
- coat layer
- magnetic
- powder
- recording medium
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、オーディオテープ、ビデオテー
プ、磁気ディスク等に用いる磁気記録媒体に関するもの
で、電磁変換特性を劣化させることなく走行安定性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とする 【構成】 バックコート層中に多孔質でモース硬度５以
上の非磁性粉体を含有する磁気記録媒体。
プ、磁気ディスク等に用いる磁気記録媒体に関するもの
で、電磁変換特性を劣化させることなく走行安定性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とする 【構成】 バックコート層中に多孔質でモース硬度５以
上の非磁性粉体を含有する磁気記録媒体。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオテープ、ビ
デオテープ、磁気ディスク等に用いる磁気記録媒体に関
するものである。
デオテープ、磁気ディスク等に用いる磁気記録媒体に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、特にビデオテープにおいて高画質
化を目的として、磁性層の表面性の平滑化が進んでい
る。しかしながら、磁性層の平滑化に伴いテープ走行安
定性が悪化する等の問題が発生していた。これらの問題
を解決するための改善策として、固体潤滑剤量を多くす
る、高級脂肪酸を添加する等の方法がすでに取られてい
る。
化を目的として、磁性層の表面性の平滑化が進んでい
る。しかしながら、磁性層の平滑化に伴いテープ走行安
定性が悪化する等の問題が発生していた。これらの問題
を解決するための改善策として、固体潤滑剤量を多くす
る、高級脂肪酸を添加する等の方法がすでに取られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上に述
べたような方法では、電磁変換特性、耐久性を十分に満
足させることはきわめて困難であった。すなわち、固体
潤滑剤量を多くする方法では、磁性層中の磁性粉体の充
填密度が低下することにより電磁変換特性が低下し、ま
た高級脂肪酸を添加する方法では、磁性層の塗膜強度が
低下するために耐久性が低下する等の現象が生じ、いま
だ解決には到っていない。本発明はこの課題に対し電磁
変換特性、耐久性を劣下させる事なく、走行安定性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
べたような方法では、電磁変換特性、耐久性を十分に満
足させることはきわめて困難であった。すなわち、固体
潤滑剤量を多くする方法では、磁性層中の磁性粉体の充
填密度が低下することにより電磁変換特性が低下し、ま
た高級脂肪酸を添加する方法では、磁性層の塗膜強度が
低下するために耐久性が低下する等の現象が生じ、いま
だ解決には到っていない。本発明はこの課題に対し電磁
変換特性、耐久性を劣下させる事なく、走行安定性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性支持体
の一方の面に磁性層、他方の面にバックコート層がそれ
ぞれ形成されている磁気記録媒体であって、前記バック
コート層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉体が
含有されていることを特徴とする磁気記録媒体である。
の一方の面に磁性層、他方の面にバックコート層がそれ
ぞれ形成されている磁気記録媒体であって、前記バック
コート層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉体が
含有されていることを特徴とする磁気記録媒体である。
【０００５】
【作用】本発明は上記した構成、すなわちバックコート
層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉体を含有す
ることにより細孔中に潤滑剤を担持せしめることを得、
テープ走行安定性の改善が可能となる。またバックコー
ト層中に含有する前記非磁性粉体の平均直径が小さいこ
とにより表面粗さが改善され、電磁変換特性の低下を招
来することなく、走行安定性を向上することができる。
層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉体を含有す
ることにより細孔中に潤滑剤を担持せしめることを得、
テープ走行安定性の改善が可能となる。またバックコー
ト層中に含有する前記非磁性粉体の平均直径が小さいこ
とにより表面粗さが改善され、電磁変換特性の低下を招
来することなく、走行安定性を向上することができる。
【０００６】
【実施例】以下本発明を具体的に説明する。
【０００７】本発明に用いられる非磁性粉体は、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化
珪素、ベンガラ等があり、気相加水分解法、液相加水分
解法、水熱分解法等によって得られる。本発明品の非磁
性粉体は、平均直径が０．０１μｍ以上、０．５μｍ以
下であることが望ましい。０．０１μｍより小さいと粉
体の粒子形状が均一でなくなるだけでなく、分散が困難
になる。また０．５μｍより大きいと磁性層表面の平滑
性が悪化する。バックコート層中の添加重量部数は、１
重量部以上、２０重量部以下であることが望ましい。１
重量部より少ないと走行安定性が得られない。また２０
重量部より大きいと磁性層表面平滑性が悪化する。本発
明に用いられる非磁性粉体以外に、研磨剤として酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、酸化珪素、ベンガラ等を使用
してもよい。
タン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化
珪素、ベンガラ等があり、気相加水分解法、液相加水分
解法、水熱分解法等によって得られる。本発明品の非磁
性粉体は、平均直径が０．０１μｍ以上、０．５μｍ以
下であることが望ましい。０．０１μｍより小さいと粉
体の粒子形状が均一でなくなるだけでなく、分散が困難
になる。また０．５μｍより大きいと磁性層表面の平滑
性が悪化する。バックコート層中の添加重量部数は、１
重量部以上、２０重量部以下であることが望ましい。１
重量部より少ないと走行安定性が得られない。また２０
重量部より大きいと磁性層表面平滑性が悪化する。本発
明に用いられる非磁性粉体以外に、研磨剤として酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、酸化珪素、ベンガラ等を使用
してもよい。
【０００８】磁性層に用いる強磁性粉末は、メタル磁性
粉、コバルト被着磁性酸化鉄、バリウムフェライト磁性
粉等がある。結合剤としては、ポリウレタン系樹脂、ニ
トロセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニ
ル系共重合樹脂等が使用できる。帯電防止剤として、導
電性カーボンを使用することができる。潤滑剤として
は、高級脂肪酸や高級脂肪酸エステル、あるいは各種界
面活性剤を単独もしくは複数種を組み合わせて使用する
ことができる。
粉、コバルト被着磁性酸化鉄、バリウムフェライト磁性
粉等がある。結合剤としては、ポリウレタン系樹脂、ニ
トロセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニ
ル系共重合樹脂等が使用できる。帯電防止剤として、導
電性カーボンを使用することができる。潤滑剤として
は、高級脂肪酸や高級脂肪酸エステル、あるいは各種界
面活性剤を単独もしくは複数種を組み合わせて使用する
ことができる。
【０００９】バックコート層には、走行性、遮光性改善
のために、カーボンブラックを添加してもよい。この時
バックコート層に添加されるカーボンブラックは、ファ
ーネスブラック、サーマルブラック、カラー用ブラッ
ク、アセチレンブラック等を、単独もしくは複合種組み
合わせて使用することができる。
のために、カーボンブラックを添加してもよい。この時
バックコート層に添加されるカーボンブラックは、ファ
ーネスブラック、サーマルブラック、カラー用ブラッ
ク、アセチレンブラック等を、単独もしくは複合種組み
合わせて使用することができる。
【００１０】本発明で得られるテープ状磁気記録媒体の
構成層である磁性層、バックコート層用塗料の混練分散
に当たっては、各種の混練機、例えばロールミル、ニー
ダ、アトライタ、ダブルプラネタリーミキサー、高速ミ
キサ高速ストーンミル、アジテータミル、サンドミル、
ピンミル、ボールミル、高速かくはん機、超音波分散機
等を単独あるいは複数種組み合わせて使用することがで
きる。
構成層である磁性層、バックコート層用塗料の混練分散
に当たっては、各種の混練機、例えばロールミル、ニー
ダ、アトライタ、ダブルプラネタリーミキサー、高速ミ
キサ高速ストーンミル、アジテータミル、サンドミル、
ピンミル、ボールミル、高速かくはん機、超音波分散機
等を単独あるいは複数種組み合わせて使用することがで
きる。
【００１１】本発明で得られる磁気記録媒体用磁性層、
バックコート層は、非磁性支持体（通常はプラスチック
フィルム）上に公知の方法により形成することができ
る。
バックコート層は、非磁性支持体（通常はプラスチック
フィルム）上に公知の方法により形成することができ
る。
【００１２】以下、本発明を実施例を用いて説明する。 （実施例１） 磁性層の作成 コバルト被着磁性酸化鉄 １００部 （ＢＥＴ ５×１０4ｍ2／ｋｇ） （σｓ １×１０-4Ｗｂｍ／ｋｇ） （Ｈｃ ６．２×１０4Ａ／ｍ） 酸化アルミニウム ５部 （平均直径 ０．２μｍ） カーボンブラック １部 塩化ビニル樹脂 １０部 ポリウレタン樹脂 １０部 メチルエチルケトン １５０部 トルエン １５０部 上記組成を加圧ニーダ、サンドミルで分散した磁性塗料
にディスパーで撹拌しながら ミリスチン酸 １部 ｎ−ブチルステアレート １部 ポリイソシアネート ５部 を添加し、１５μｍ厚の非磁性支持体上に塗布、配向、
乾燥した後、カレンダー処理による鏡面加工を施して
２．５μｍ厚の磁性層を作成した。
にディスパーで撹拌しながら ミリスチン酸 １部 ｎ−ブチルステアレート １部 ポリイソシアネート ５部 を添加し、１５μｍ厚の非磁性支持体上に塗布、配向、
乾燥した後、カレンダー処理による鏡面加工を施して
２．５μｍ厚の磁性層を作成した。
【００１３】バックコート層の作成 カーボンブラック １００部 多孔質酸化チタン ５部 （モース硬度６ 平均直径 ０．０２μｍ） 酸化アルミニウム ５部 （平均直径０．２μｍ） ニトロセルロース樹脂 ４０部 ポリウレタン樹脂 ４０部 メチルエチルケトン ２００部 トルエン ２００部 上記組成を加圧ニーダ、サンドミルで分散した塗料にデ
ィスパーで撹拌しながら ステアリン酸 １部 ポリイソシアネート ２０部 を添加し、バックコート塗料とし、磁性層とは反対側の
非磁性支持体上に塗布、乾燥して０．５μｍ厚のバック
コート層を作成し、１／２インチ幅に切断してビデオテ
ープ試料を得た。
ィスパーで撹拌しながら ステアリン酸 １部 ポリイソシアネート ２０部 を添加し、バックコート塗料とし、磁性層とは反対側の
非磁性支持体上に塗布、乾燥して０．５μｍ厚のバック
コート層を作成し、１／２インチ幅に切断してビデオテ
ープ試料を得た。
【００１４】（実施例２） （実施例１）における多孔質酸化チタンの平均直径を
０．１μｍにした他は、すべて（実施例１）と同様にし
てビデオテープを作製した。 （実施例３） （実施例１）における多孔質酸化チタンの平均直径を
０．４μｍにした他は、すべて（実施例１）と同様にし
てビデオテープを作製した。
０．１μｍにした他は、すべて（実施例１）と同様にし
てビデオテープを作製した。 （実施例３） （実施例１）における多孔質酸化チタンの平均直径を
０．４μｍにした他は、すべて（実施例１）と同様にし
てビデオテープを作製した。
【００１５】（実施例４） （実施例１）における多孔質酸化チタンの添加部数を２
部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデオ
テープを作製した。
部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデオ
テープを作製した。
【００１６】（実施例５） （実施例１）における多孔質酸化チタンの添加部数を１
５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデ
オテープを作製した。
５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデ
オテープを作製した。
【００１７】（比較例１） （実施例１）におけるバックコート層中の多孔質酸化チ
タンの平均直径を０．００８μｍにした他は、すべて
（実施例１）と同様にしてビデオテープを作製した。
タンの平均直径を０．００８μｍにした他は、すべて
（実施例１）と同様にしてビデオテープを作製した。
【００１８】（比較例２） （実施例１）におけるバックコート層中の多孔質酸化チ
タンの平均直径を０．８μｍにした他は、すべて（実施
例１）と同様にしてビデオテープを作製した。
タンの平均直径を０．８μｍにした他は、すべて（実施
例１）と同様にしてビデオテープを作製した。
【００１９】（比較例３） （実施例１）における多孔質酸化チタンの添加部数を
０．５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にして
ビデオテープを作製した。
０．５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にして
ビデオテープを作製した。
【００２０】（比較例４） （実施例１）における多孔質酸化チタンの添加部数を２
５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデ
オテープを作製した。
５部にした他は、すべて（実施例１）と同様にしてビデ
オテープを作製した。
【００２１】得られた各試料について以下の評価を行っ
た。 （１）バックコート層、磁性層表面粗さ［ｎｍ］ ランク・テーラー・ホブソン社製のタリステップ触針型
表面粗さ計を用いて測定したバックコート層、及び磁性
層の表面粗さにおけるピーク高さの自乗平均平方根を算
出して求めた。 （２）バックコート層摩擦係数［−］ 直径４ｍｍのＳＵＳ３０３金属ピンにバックコート層表
面が半周にわたって接触するように巻き付け、ピンに対
して入側張力を２０ｇ、テープ走行速度を３．３ｃｍ／
ｓｅｃに設定したときの出側の張力Ｘｇを測定し、次式
から摩擦係数を求めた。
た。 （１）バックコート層、磁性層表面粗さ［ｎｍ］ ランク・テーラー・ホブソン社製のタリステップ触針型
表面粗さ計を用いて測定したバックコート層、及び磁性
層の表面粗さにおけるピーク高さの自乗平均平方根を算
出して求めた。 （２）バックコート層摩擦係数［−］ 直径４ｍｍのＳＵＳ３０３金属ピンにバックコート層表
面が半周にわたって接触するように巻き付け、ピンに対
して入側張力を２０ｇ、テープ走行速度を３．３ｃｍ／
ｓｅｃに設定したときの出側の張力Ｘｇを測定し、次式
から摩擦係数を求めた。
【００２２】 （摩擦係数）＝（１／π）ｌｎ（Ｘ／２０） （３）Ｃ／Ｎ［ｄＢ］ 松下電器産業（株）製Ｓ−ＶＨＳビデオデッキＮＶ−Ｆ
Ｓ１を用いて７ＭＨｚの信号と５ＭＨｚのノイズの比
（Ｃ／Ｎ）を測定し、松下電器産業（株）製Ｓ−ＶＨＳ
ビデオテープＸＤ１２０を０ｄＢとして比較したＣ／
Ｎ。
Ｓ１を用いて７ＭＨｚの信号と５ＭＨｚのノイズの比
（Ｃ／Ｎ）を測定し、松下電器産業（株）製Ｓ−ＶＨＳ
ビデオテープＸＤ１２０を０ｄＢとして比較したＣ／
Ｎ。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明によれば、バ
ックコート層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉
体を用いたことにより、電磁変換特性を劣下させること
なく走行安定性の向上した磁気記録媒体を提供すること
ができる。
ックコート層中に多孔質でモース硬度５以上の非磁性粉
体を用いたことにより、電磁変換特性を劣下させること
なく走行安定性の向上した磁気記録媒体を提供すること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 非磁性支持体の一方の面に磁性層、他方
の面にバックコート層がそれぞれ形成されている磁気記
録媒体であって、前記バックコート層中に多孔質でモー
ス硬度５以上の非磁性粉体が含有されていることを特徴
とする磁気記録媒体。 - 【請求項２】 非磁性粉体の平均直径が０．０１μｍ以
上、０．５μｍ以下であることを特徴とする請求項１記
載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23771991A JPH0573889A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23771991A JPH0573889A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0573889A true JPH0573889A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=17019485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23771991A Pending JPH0573889A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0573889A (ja) |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP23771991A patent/JPH0573889A/ja active Pending
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