JPH0573606U - 光導波路と光ファイバの接続構造 - Google Patents

光導波路と光ファイバの接続構造

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JPH0573606U
JPH0573606U JP2033792U JP2033792U JPH0573606U JP H0573606 U JPH0573606 U JP H0573606U JP 2033792 U JP2033792 U JP 2033792U JP 2033792 U JP2033792 U JP 2033792U JP H0573606 U JPH0573606 U JP H0573606U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アレイ状に並べた光ファイバと光導波路を簡
便な方法で高精度に接続することができる光導波路と光
ファイバの接続構造を提供すること。 【構成】 光導波路基板10上に拡散型の複数本の光導
波路11を設ける。該光導波路基板10の端部をブロッ
ク状に切断する。該切断したブロック20上の光導波路
11部分をエッチングによって除去することでその表面
に複数本の光ファイバ位置決め用の溝21を設ける。該
複数本の溝21に複数本の光ファイバ30をそれぞれ保
持して位置決めし、該位置決めされた各光ファイバ30
を前記光導波路基板10に設けた複数本の光導波路11
にそれぞれ接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光通信の分野で使用される光導波路と光ファイバの接続構造に関す るものである。
【0002】
【従来技術】
光導波路と光ファイバを接続する場合、両者をいかに効率良く結合させるかが 問題であり、両者の精密な位置合わせが必要になる。そして従来、光導波路に光 ファイバを接続するには、図4(a)に示すように光導波路80と光ファイバ 83の端面同士を直接突き合わせて接続する方法(バッドジョイント法)や、 図4(b)に示すように光ファイバ83の先端を先球状に加工して光ファイバ8 3から出射される光を光導波路80の端面に集光させる方法や、図4(c)に 示すように光ファイバ83と光導波路80の間にレンズ85を配設して光ファイ バ83と光導波路80間を光学的に結合する方法や、図4(d)に示すように 光導波路80の上面にプリズム86を載置して該プリズム86を介して光導波路 80への光の入出射を行う方法等がある。
【0003】 そして一般には、のバッドジョイント法がよく用いられるが、この方法を用 いる場合は、通常、図5に示すように、V溝91を設けたブロック90を用いる ことが多い。即ち同図(a)に示すようにまずブロック90のV溝91内に光フ ァイバ83の端部を載置して保持し、次に同図(b)に示すように光ファイバ8 3の端面を光導波路80の端面に接合するのである。
【0004】 一方図7に示すように、エッチングによって光導波路基板93上に光導波路9 4の形成と同時に2つの凸部95,96を設けてその間にガイド溝97を形成し 、該ガイド溝97内に光ファイバ83を挿入して該光ファイバ83の保持・位置 決めを行う方法も提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、アレイ状に配列した複数の光ファイバと光導波路を前記図5に示す ようなV溝を使って接続する場合は、図6に示すように、ブロック70上に複数 のV溝71を設けなければならないが、このとき該複数のV溝71間の間隔は、 これらに対応する複数の光導波路80間の間隔と非常に高精度に一致しなければ ならない。何故なら該精度が保てなければ、各V溝71に保持される光ファイバ と各光導波路80間の高精度な接合ができなくなってしまうからである。しかし ながら従来この精度を保つことは困難で、特にV溝71の数(幅方向の数)が増 加すればするほど困難となっていた。
【0006】 一方前記図7に示す方法を用いてアレイ状に配列した複数の光ファイバと光導 波路を接続する場合は、光導波路基板93上に多数の凸部95,96を並列に設 けて多数のガイド溝97を形成しなければならないが、この場合、ガイド溝97 を形成するためのエッチング用のパターニングが複雑となってしまう。またガイ ド溝97を形成するためのパターニング自体の精度が悪ければ、各光ファイバと 光導波路の高精度な接合はできない。
【0007】 更にガイド溝97を形成するための凸部95,96は、光ファイバを支えるた めにある程度の強度が必要で太くしなければならないが、該凸部95,96を太 くすると、多数の光ファイバをアレイ状に並べた場合の隣接する光ファイバ間の 間隔が大きくなり、このため空間利用効率が悪くなってしまう。
【0008】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アレイ状に並べ た光ファイバと光導波路を簡便な方法で高精度に接続することができる光導波路 と光ファイバの接続構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案は、光導波路基板10上に拡散型の複数本の 光導波路11を設け、該光導波路基板10の端部をブロック状に切断し、該切断 したブロック20上の光導波路11部分を除去することでその表面に複数本の光 ファイバ位置決め用の溝21を設け、該複数本の溝21に複数本の光ファイバ3 0をそれぞれ保持して位置決めし、該位置決めされた各光ファイバ30を前記光 導波路基板10に設けた複数本の光導波路11にそれぞれ接続した。
【0010】
【作用】
上記のように構成すれば、ブロック20の各溝21間の間隔は、各光導波路1 1間の間隔と全く一致し、従って該溝21に保持された各光ファイバ30間の間 隔も各光導波路11間の間隔と完全に一致する。従って各光ファイバ30と光導 波路11は高精度に接続される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 〔第1実施例〕 図1は本考案の第1実施例を用いて光導波路と光ファイバを接続する工程を示 す図である。即ちまず同図(a)に示すように、その上面に拡散型の光導波路1 1を複数本並列に設けた光導波路基板10を用意する。この拡散型の光導波路1 1は、例えばニオブ酸リチウムからなる光導波路基板10にチタンを拡散して作 製したり、シリコン基板からなる光導波路基板10にゲルマニウムを拡散して作 製したりする。つまり拡散型の光導波路を設けた通常の光導波路基板を用意する のである。
【0012】 次に同図(b)に示すように、該光導波路基板10の端部を所定長さで切断し て、これを光ファイバ載置用のブロック20とする。
【0013】 次に同図(c)に示すように、該ブロック20をエッチング液に浸して、その 光導波路11の部分だけ(つまり不純物を拡散した部分だけ)を選択的にエッチ ングする。例えばシリコン基板にゲルマニウムを拡散した光導波路11ならば、 フッ化水素溶液によってゲルマニウムが拡散されている領域のみがエッチングさ れる。
【0014】 これによって同図(d)に示すように、ブロック20上に複数本の溝21が形 成される。なおこのときブロック20の高さを所定寸法だけ低くするためその底 面を研磨しておく。
【0015】 次に同図(e)に示すようにこれら各溝21にそれぞれ光ファイバ30の端部 を保持して位置決めして固定する。そして同図(f)に示すように該ブロック2 0を光導波路基板10(同図(b)でブロック20を切断した後の光導波路基板 10)の端面に当接して、各光ファイバ30のコア端面を光導波路11の端面に 接続するのである。
【0016】 ここでブロック20の各溝21の間隔は、各光導波路11の間隔と全く一致し ているので、該溝21に保持された各光ファイバ30の間隔も各光導波路11の 間隔と完全に一致する。従ってアレイ状の各光ファイバ30と光導波路11は高 精度に接続できる。
【0017】 〔第2実施例〕 図2は本考案の第2実施例を用いて光導波路と光ファイバを接続する工程を示 す図である。
【0018】 この実施例においても前記第1実施例と同様に、その上面に拡散型の光導波路 11を複数本並列に設けた光導波路基板10の端部を所定長さで切断して、これ を光ファイバ載置用のブロック20′とする(同図(a)参照)。
【0019】 次にこの実施例においては、該ブロック20′を熱処理して、光導波路11内 の不純物を拡散して、同図(b)の拡大図に示すように、該光導波路11の径を 大きくする。
【0020】 その後は前記第1実施例と同様に、該ブロック20′をエッチング液に浸して 、光導波路11の部分だけを選択的にエッチングして(同図(c)参照)、同図 (d)に示すようにブロック20′上に複数本の溝21′を形成する。そして同 図(e)に示すようにこれら各溝21′にそれぞれ光ファイバ30の端部を保持 して位置決めして固定する。そして該ブロック20′を同図(a)で切断した光 導波路基板10の端面に当接して、各光ファイバ30のコア端面を光導波路11 の端面に接続するのである。
【0021】 この実施例においては、光導波路11の径を熱処理によって拡大しているので 、これをエッチングして得られる溝21′の径も大きくなる。このため前記第1 実施例の場合に比べて、より深くより確実に光ファイバ30を保持できる。なお 溝21′の径が大きくなっても、各溝21′の中心間の間隔が各光導波路11の 中心間の間隔と完全同一なのは第1実施例の場合と同様である。
【0022】 〔第3実施例〕 図3は本考案の第3実施例を用いて光導波路と光ファイバを接続する工程を示 す図である。
【0023】 この実施例においては、同図(a)に示すように、光導波路11の端部の部分 のみの幅を予め広くパターニングしておく。
【0024】 次に同図(b)に示すように、光導波路基板10を光導波路11の幅の変わる ところで切断して、これを光ファイバ載置用のブロック20″とし、次に同図( c)に示すように該ブロック20″をエッチング液に浸して光導波路11の部分 だけを選択的にエッチングして、同図(d)に示すようにブロック20″上に複 数本の溝21″を形成する。
【0025】 このようにして形成された溝21″の径も、前記第1実施例の場合に比べて大 きくなり、より深くより確実に光ファイバを保持できる。
【0026】 なお上記各実施例においてはブロックに設けた溝の数を4本としたが、たとえ この本数が増加しても各光ファイバと光導波路の接続が高精度に行えることは言 うまでもない。
【0027】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかる光導波路と光ファイバの接続構造 によれば、以下のような優れた効果を有する。 ブロックの溝に保持して整列させた各光ファイバの間隔と、これに接続する 各光導波路の間隔は完全に一致し、高精度な接続が容易に行える。
【0028】 従来からある通常の光導波路をエッチングするだけで光ファイバを保持する 溝が形成できるので、溝を形成するための特別なパターンニングが不要となり、 その製造工程数が減少し、その製造が容易となる。
【0029】 光導波路基板と溝を設けたブロックの材質が同一のため、両者の接合後に熱 膨張係数の差によるズレが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を用いて光導波路と光ファ
イバを接続する工程を示す図である。
【図2】本考案の第2実施例を用いて光導波路と光ファ
イバを接続する工程を示す図である。
【図3】本考案の第3実施例を用いて光導波路と光ファ
イバを接続する工程を示す図である。
【図4】光導波路と光ファイバを接続する従来の方法を
示す図である。
【図5】光導波路と光ファイバを接続する従来の方法を
示す図である。
【図6】光導波路と光ファイバを接続する従来の方法を
示す図である。
【図7】光導波路と光ファイバを接続する従来の方法を
示す図である。
【符号の説明】
10 光導波路基板 11 光導波路 20,20′,20″ ブロック 21,21′,21″ 溝 30 光ファイバ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路基板上に拡散型の複数本の光導
    波路を設け、該光導波路基板の端部をブロック状に切断
    し、該切断したブロック上の光導波路部分を除去するこ
    とでその表面に複数本の光ファイバ位置決め用の溝を設
    け、該複数本の溝に複数本の光ファイバをそれぞれ保持
    して位置決めし、該位置決めされた各光ファイバを前記
    光導波路基板に設けた複数本の光導波路にそれぞれ接続
    したことを特徴とする光導波路と光ファイバの接続構
    造。
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