JPH0573475U - 温度自動制御時におけるエラーの検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は室内冷暖空調時において該運転中、
何らかの原因にてトラブル発生時に該トラブルの異常状
体を速やかに表示しようとする。 【構成】並列に配置した数台のフアンコイルユニットＡ
の冷温水電動制御弁Ｄ及び送風機Ｆを電源ユニットＢに
連通すると共に該電源ユニットＢを操作スイッチＳに接
続し、上記操作スイッチの温度表示部にトラブル状体を
速時に表示行わしめる機構を組込んだ温度自動制御時に
おけるエラーの検知装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は室内冷暖空調時において予じめ設定せる室内温度に冷暖気を送配し 該室内に常時、快適にて健康的な空調分布を求め得ようとする室内の温度自動制 御装置において該運転中、何らかの原因にてトラブルが発生した時に該トラブル の異常状体を速やかに外部より知有することが出来得る温度自動制御時における エラーの検知装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、ビル等多数の部屋、または会議場、ホテルの待合室等比較的汎範な室内 を冷暖房する手段として該室内に数台の冷暖房機器、例えばフアンコイルユニッ トが併列に据付けらている。 またこれらの運転は室内の適宜箇所に取付けられている操作スイッチの入力に より該室内の設定温度に応じて自動的または手動によって入断操作が行なわれて いたのである。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

かかる状体において、何らかの原因にて熱交換コイルの冷温水電動制御弁の作 動不良、通水パイプの目詰まり、または送風機の故障、電気的トラブルが発生し た場合には当然、併設せる全てのフアンコイルユニットの運転が停止し確実な室 温を保持求めることは困難であった。 この考案は叙上の欠点に鑑みて、室内において上記の異常発生を速時に表示す ることが出来得ると共に該トラブルの発生原因を速やかに知有し爾後の処理作業 を確実に行わしめんとするをその主な目的としているものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する手段としてこの考案は、並列に配置した数台のフアンコ イルユニットを夫々の室温センサーを介して該室温に対応させこれを操作スイッ チＳの入力信号によって制御運転を行なわしめるべく構成してなる室温制御装置 で、上記各フアンコイルユニットの熱交換コイルの冷温水電動制御弁及び送風機 を電源ユニットに連通短絡すると共に該電源ユニットを上記の操作スイッチＳに 接続し、通水回路あるいは送風回路、電気回路において万一トラブル等の不良事 態が発生すると同時に上記操作スイッチの温度表示部に該トラブル状体を速時に 表示行わしめることを特徴とする温度自動制御時におけるエラーの検知装置を提 供しようとする。

【０００５】 また請求項２項記載の如く、上記の表示手段としてスイッチランプの点滅によ る方法は勿論のこと、操作スイッチの温度表示部に予めトラブル原因を想定した 種別の色別また数字等の表示を組み込みし、トラブル発生時に上記、操作スイッ チの表示部の信号の表示状体にによって該トラブルの内容を速やかに知有行わし めることも一考である。

【０００６】

【作用】

操作スイッチＳを入力し各フアンコイルユニットＡの電源ユニットＢに通電す るにおいて送風機Ｆの運転と同時に電動制御弁Ｄが作動して熱交換コイルＣに所 定の冷温水を通流し室内に適当温度の冷暖風を送配する。 かかる状体で何らかの原因にて上記、電動制御弁Ｄが作動不良を生じた場合、 または冷温水送流パイプＰの目詰まり等により通常の場合には当然、熱交換コイ ルＣへの冷温水の送流が絶たれているにも関わらず送風機Ｆが回転し電気エネル ギーを徒らに消費するは勿論、送風機Ｆが故障した場合においても熱交換コイル Ｃへの送水が停止することなく余剰に冷温水が流れこれが更に故障を続発する誘 因であることは必至である。 しかるにこの考案においては上記の構成によって該故障箇所が電源ユニットＢ を介して操作スイッチＳの表示ランプＲを点滅行わしめ上記の故障を速やかに報 知することが出来得るのである。

【０００７】 また上記、表示ランプＲの点滅表示は勿論のこと、該点滅表示方式と併せて温 度表示部に予めトラブルの原因を想定した種別の色別また数字等の表示を組み込 みし、トラブル発生内容を速やかに表示行わしめることも可能である。

【０００８】

【実施例】

以下この考案の実施の態様を例示する図面について詳説すると、Ａはフアンコ イルユニットにて内部に送風機Ｆ、熱交換コイルＣおよび該熱交換コイルＣに連 通せる冷温水送流パイプＰに接続した電動制御弁Ｄ（比例式電動作動弁）とによ って構成され、該送風機Ｆ、電動制御弁Ｄは電源ユニットＢを通して機外に設置 せる操作スイッチＳに電気的に接続されている。 また該操作スイッチＳには数個の操作ボタンと共に故障時の電気的作動によっ てランプを点滅行わしめる点滅表示ランプＲを、また予めトラブル原因を想定し た種別の色別ランプ、あるいは数字を表示するデジタル表示部等の表示部を付設 することも一考である。

【０００９】 また図示例においては省略しているが夫々のフアンコイルユニットＡに室内の 温度を感知する室温センサーを取付けし、室内の温度環境によって予め設定せる 室温設定温度に一台のフアンコイルユニットＡが到達し停止したとしても他のフ アンコイルユニットＡ｀が上記の設定温度に到達するまでは更に運転を続行する 等夫々が独立した個々の制御運転を可能とした温度自動制御システム、所謂マル チ形式に併設することも出来得る。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明した如く、この考案はフアンコイルユニットＡの熱交換コイルＣの冷 温水電動制御弁Ｄと送風機Ｆを電源ユニットＢに連通すると共に該電源ユニット Ｂを操作スイッチＳに接続した構成を有するものであるから、作用の欄において 説明している如く、運転中において何らかの原因にて電動制御弁Ｄが作動不良、 送流パイプＰの目詰まり、送風機ｆの故障の発生時において、電源ユニットＢを 通して操作スイッチＳの表示ランプＲを点滅行わしめ以て上記の故障を速やかに 知有することが出来得る。 しかも上記の表示ランプＲの点滅表示を予めトラブルの原因を想定した種別の 色別、数字の表示方式に構成することによってトラブルの発生内容と原因箇所を 速時に知有し、該故障原因を速やかに修理排除出来得、従って不経済な送水、電 気エネルギー等を大巾に節減得る等益大な経済的効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る温度自動制御時におけるエラー
の検知装置の構成図である。 符号の説明 Ａ フアンコイルユニット Ｂ 電源ユニット Ｄ 電動制御弁 Ｆ 送風機 Ｓ 操作スイッチ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 並列に配置した数台のフアンコイルユニ
   ットを夫々の室温センサーを介して該室温に対応させこ
   れを操作スイッチＳの入力信号によって制御運転を行な
   わしめるべく構成してなる室温制御装置で、上記各フア
   ンコイルユニットの熱交換コイルの冷温水電動制御弁及
   び送風機を電源ユニットに連通短絡すると共に該電源ユ
   ニットを上記の操作スイッチＳに接続し、通水回路ある
   いは送風回路、電気回路において万一トラブル等の不良
   事態が発生すると同時に上記操作スイッチの温度表示部
   に該トラブル状体を速時に表示行わしめる機構を組込ん
   だことを特徴とする温度自動制御時におけるエラーの検
   知装置。
2. 【請求項２】 上記、請求項１項記載の操作スイッチの
   温度表示部において予めトラブル原因を想定した種別の
   色別また数字等の表示を組み込みし、トラブル発生時に
   上記、操作スイッチの表示信号により該トラブルの内容
   を速時に表示し検知行わしめようとすることを特徴とす
   る温度自動制御時におけるエラーの検知装置。