JPH0573130B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0573130B2 JPH0573130B2 JP61152035A JP15203586A JPH0573130B2 JP H0573130 B2 JPH0573130 B2 JP H0573130B2 JP 61152035 A JP61152035 A JP 61152035A JP 15203586 A JP15203586 A JP 15203586A JP H0573130 B2 JPH0573130 B2 JP H0573130B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface treatment
- blocking
- treatment liquid
- silicone oil
- low molecular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は弾性体を積み重ねた場合などに生じる
粘着を防止するための後処理表面処理方法に関
し、さらに具体的にはその表面処理液に関する。 〔従来の技術〕 従来、ベアリングシールあるいはオイルシール
等のゴム弾性体で形成された成型物は、重ね合わ
せたり包装すると互いに粘着して接合し合うブロ
ツキングを起こすため作業上種々の問題を起こし
ていた。 このため粘着防止の後処理が必要となり、その
対策として表面処理液を塗布したり薬品によつて
表面を化学的に変化させたりして対処していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、前者の表面処理液を塗布する方法の有
機溶剤にシリコーンオイル及び界面活性剤などを
溶解して得ていた表面処理液あるいはエマルジヨ
ン型シリコーンオイル系表面処理液は、ブロツキ
ング防止剤としてよりも美観処理剤としての降下
があつても十分に粘着力を押さえることができな
いばかりか、弾性体表面がシリコーンオイル等の
液状成分によつて濡れた状態になり外観不良の原
因となるなどの欠点があつた。 また、後者の化学的処理を行う薬品は、例えば
ジエン系ゴムをハロゲン化させるなど表面を化学
的に処理することにより摩擦係数を下げ表面だけ
を硬化させブロツキングを防止するものである
が、所望する適度の表面粗さ及び表面硬化を得る
には薬品配合割合及び処理時間など調整に大変難
しい問題が残り、また高価であり、またハロゲン
の残存により金属を含む複合製品では錆の発生に
つながるなど多くの欠点を有していた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はこのような欠点を除去し、すべり及び
ブロツキング対策に有効ですべり性のよい表面処
理液を提供するものである。 本発明における表面処理液は、融点45〜50℃の
低分子量プリビニルエーテルを0.1〜10重量部と、
10〜1000csのジメチルシロキサン系シリコーンオ
イルを0.1〜10重量部溶媒に溶解または分散ある
いは乳化せしめて得られる表面処理液である。 ここで用いられた低分子量ポノビニルエーテル
は具体的には下記一般式で表すことができる。
粘着を防止するための後処理表面処理方法に関
し、さらに具体的にはその表面処理液に関する。 〔従来の技術〕 従来、ベアリングシールあるいはオイルシール
等のゴム弾性体で形成された成型物は、重ね合わ
せたり包装すると互いに粘着して接合し合うブロ
ツキングを起こすため作業上種々の問題を起こし
ていた。 このため粘着防止の後処理が必要となり、その
対策として表面処理液を塗布したり薬品によつて
表面を化学的に変化させたりして対処していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、前者の表面処理液を塗布する方法の有
機溶剤にシリコーンオイル及び界面活性剤などを
溶解して得ていた表面処理液あるいはエマルジヨ
ン型シリコーンオイル系表面処理液は、ブロツキ
ング防止剤としてよりも美観処理剤としての降下
があつても十分に粘着力を押さえることができな
いばかりか、弾性体表面がシリコーンオイル等の
液状成分によつて濡れた状態になり外観不良の原
因となるなどの欠点があつた。 また、後者の化学的処理を行う薬品は、例えば
ジエン系ゴムをハロゲン化させるなど表面を化学
的に処理することにより摩擦係数を下げ表面だけ
を硬化させブロツキングを防止するものである
が、所望する適度の表面粗さ及び表面硬化を得る
には薬品配合割合及び処理時間など調整に大変難
しい問題が残り、また高価であり、またハロゲン
の残存により金属を含む複合製品では錆の発生に
つながるなど多くの欠点を有していた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はこのような欠点を除去し、すべり及び
ブロツキング対策に有効ですべり性のよい表面処
理液を提供するものである。 本発明における表面処理液は、融点45〜50℃の
低分子量プリビニルエーテルを0.1〜10重量部と、
10〜1000csのジメチルシロキサン系シリコーンオ
イルを0.1〜10重量部溶媒に溶解または分散ある
いは乳化せしめて得られる表面処理液である。 ここで用いられた低分子量ポノビニルエーテル
は具体的には下記一般式で表すことができる。
一般にポリエチレンワツクスなど重合体ワツク
スはその被膜自体がかたくブロツキングに対して
は有利であるが軟化点以上の温度でもその流動性
に乏しく加硫ゴム表面上に均一な被膜を形成する
ことは非常に困難であり、美的観点からは不利で
ある。 一方固体パラフイン系ワツクスにおいては、融
点以上の温度では流動性に富み、加硫ゴム表面上
に均一な膜を形成するには有利であるが、被膜が
やわらかくブロツキングに対しては不利である。 しかし、前述の低分子量ポリビニルエーテルに
おいては、融点以上の温度では固形パラフインと
同様の流動性があり、容易に均一な被膜を形成せ
しめることができ、しかも被膜自体固形パラフイ
ンに比較して非常にかたく、ブロツキングに対し
て非常に有利であり美的観点からも良好である。 このように低分子量ポリビニルエーテルを使用
することにより、ポリエステルワツクスなどの重
合体や固形パラフインの持つ欠点を解消し、利点
を兼ね備えたものとなる。 さらに10〜10000csのジメチルシロキサン系シ
リコーンオイルを添加することにより、耐ブロツ
キング性を損なうことなくすべり性を向上させ、
また撥水性、防塵効果も増大する。 以上の説明のように本発明は、積み重ねた加硫
ゴムの界面に耐ブロツキング性に対して有利なか
たい被膜を均一に形成し、満足のいく耐ブロツキ
ング性とすべり性を与える表面処理液である。 次に実施例を示す。 〔実施例 １〕 低分子量ポリビニルエーテル（ヘキストワツク
スＶ：ヘキスト社製）：１部、シリコーンオイル
（KF96，100cs，信越化学製）：0.5部を60℃に加
熱し、フロン113（ダイフロンS3，ダイキン工業
製）：100部を加えデスパーザーで分散させ表面処
理液を調整した。（上記ヘキストワツクスＶは具
体的には、オクタデシルアルコールのポリビニル
エーテルである。） 大きさの異なる10種類の加硫ゴム片を各1000枚
づつ用意し、これらに上記のような割合で混合し
て得られた表面処理液をデイツピングし、70℃で
５分間、乾燥、硬化せしめた。これを100枚づつ
積み重ねると共に、表面処理液を施さない加硫ゴ
ム片をこれも1000枚用意し、100枚づつ同様に積
み重ね、これらを40℃の雰囲気中に７日間放置
後、ブロツキング状態を観察した。 観察の結果、本発明の表面処理液を施した加硫
ゴム片にはブロツキングは見られず、良好な状態
を保つており、すべり特性にも優れていた。 しかし表面処理液を施さない加硫ゴム片は100
枚中ほぼ全体にブロツキングを起こし、平均53枚
がブロツキング度が大きくなかなかはずれない状
態であつた。 〔発明の効果〕 このように本発明による表面処理液はこれをゴ
ム表面に塗布せしめるという簡単な方法で、ゴム
弾性体特有の粘着性をなくして、ブロツキングを
確実に防止すると共に、かつすべり特性を向上せ
しめると共に外観の向上にも貢献する理想的な表
面処理液を提供するものである。 なお、この表面処理液はベアリングシールやオ
イルシールに限定されるものではなく、ゴム弾性
体で作られたブロツキングが問題になる製品に広
く応用されることは言うまでもない。
スはその被膜自体がかたくブロツキングに対して
は有利であるが軟化点以上の温度でもその流動性
に乏しく加硫ゴム表面上に均一な被膜を形成する
ことは非常に困難であり、美的観点からは不利で
ある。 一方固体パラフイン系ワツクスにおいては、融
点以上の温度では流動性に富み、加硫ゴム表面上
に均一な膜を形成するには有利であるが、被膜が
やわらかくブロツキングに対しては不利である。 しかし、前述の低分子量ポリビニルエーテルに
おいては、融点以上の温度では固形パラフインと
同様の流動性があり、容易に均一な被膜を形成せ
しめることができ、しかも被膜自体固形パラフイ
ンに比較して非常にかたく、ブロツキングに対し
て非常に有利であり美的観点からも良好である。 このように低分子量ポリビニルエーテルを使用
することにより、ポリエステルワツクスなどの重
合体や固形パラフインの持つ欠点を解消し、利点
を兼ね備えたものとなる。 さらに10〜10000csのジメチルシロキサン系シ
リコーンオイルを添加することにより、耐ブロツ
キング性を損なうことなくすべり性を向上させ、
また撥水性、防塵効果も増大する。 以上の説明のように本発明は、積み重ねた加硫
ゴムの界面に耐ブロツキング性に対して有利なか
たい被膜を均一に形成し、満足のいく耐ブロツキ
ング性とすべり性を与える表面処理液である。 次に実施例を示す。 〔実施例 １〕 低分子量ポリビニルエーテル（ヘキストワツク
スＶ：ヘキスト社製）：１部、シリコーンオイル
（KF96，100cs，信越化学製）：0.5部を60℃に加
熱し、フロン113（ダイフロンS3，ダイキン工業
製）：100部を加えデスパーザーで分散させ表面処
理液を調整した。（上記ヘキストワツクスＶは具
体的には、オクタデシルアルコールのポリビニル
エーテルである。） 大きさの異なる10種類の加硫ゴム片を各1000枚
づつ用意し、これらに上記のような割合で混合し
て得られた表面処理液をデイツピングし、70℃で
５分間、乾燥、硬化せしめた。これを100枚づつ
積み重ねると共に、表面処理液を施さない加硫ゴ
ム片をこれも1000枚用意し、100枚づつ同様に積
み重ね、これらを40℃の雰囲気中に７日間放置
後、ブロツキング状態を観察した。 観察の結果、本発明の表面処理液を施した加硫
ゴム片にはブロツキングは見られず、良好な状態
を保つており、すべり特性にも優れていた。 しかし表面処理液を施さない加硫ゴム片は100
枚中ほぼ全体にブロツキングを起こし、平均53枚
がブロツキング度が大きくなかなかはずれない状
態であつた。 〔発明の効果〕 このように本発明による表面処理液はこれをゴ
ム表面に塗布せしめるという簡単な方法で、ゴム
弾性体特有の粘着性をなくして、ブロツキングを
確実に防止すると共に、かつすべり特性を向上せ
しめると共に外観の向上にも貢献する理想的な表
面処理液を提供するものである。 なお、この表面処理液はベアリングシールやオ
イルシールに限定されるものではなく、ゴム弾性
体で作られたブロツキングが問題になる製品に広
く応用されることは言うまでもない。
Claims (1)
- １ 低分子量ポリビニルエーテルを0.1〜10重量
部と、ジチメルシロキサン系シリコーンオイルを
0.1〜10重量部とを溶媒に溶解または分散または
乳化せしめたことを特徴としたゴム弾性体の表面
処理液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15203586A JPS638429A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 表面処理液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15203586A JPS638429A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 表面処理液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS638429A JPS638429A (ja) | 1988-01-14 |
| JPH0573130B2 true JPH0573130B2 (ja) | 1993-10-13 |
Family
ID=15531630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15203586A Granted JPS638429A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 表面処理液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS638429A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5262336A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-23 | Gurinton Kk | Coating agent composite for forming protective coat |
| JPS60206842A (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-18 | Uchiyama Mfg Corp | 表面処理液 |
-
1986
- 1986-06-27 JP JP15203586A patent/JPS638429A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5262336A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-23 | Gurinton Kk | Coating agent composite for forming protective coat |
| JPS60206842A (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-18 | Uchiyama Mfg Corp | 表面処理液 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS638429A (ja) | 1988-01-14 |
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