JPS638428A - 表面処理液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は弾性体を積重ねた場合などに生じる粘着を防止
するための後処理表面処理方法に関しさらに具体的には
表面処理液に関する。

〔従来の技術〕

従来、ベアリングシールあるいはオイルシール等の弾性
体で形成された成型物は、重ね合せたり包装すると互い
に粘着して接合し合うブロッキングを起すため作業上程
々の問題を起していた。このため粘着防止の後処理が必
要となり、その対策として表面処理液を塗布したり薬品
によって表面を化学的に変化させたりして対処していた
。

（発明が解決しようとする問題点〕 しかし、前者の表面処理液を塗布する方法の有機溶剤に
シリコーンオイル及び界面活性剤などを溶解して得てい
た表面処理液あるいはエマルジョン型シリコーンオイル
系表面処理液はプロツキング防止剤としてよりも美観処
理剤としての効果はあっても十分に粘着力を押えること
ができないばかりか弾性体表面がシリコーンオイル等の
液状成分によって漏れた状態になり外観不良の原因とな
るなどの欠点があった。また後者の化学的処理を行う薬
品は、例えばジエン系ゴムをハロゲン化させるなど表面
を化学的に処理することによりＩｌｌｌｌ微係数げ表面
だけを硬化させ、ブロッキングを防止するものであるが
、所望する適度の表面粗さ及び表面硬化を得るには薬品
配合割合及び処理時間など調整に大変難しい問題が残り
また高価であり、またハロゲンの残存により金属を含む
複合製品では錆の発生につながる多くの欠点を有してい
た。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこの様な欠点を除去し、すべり及びブロッキン
グ対策に有効な表面処理液を提供するものである。

本発明は、ゴム等の弾性体の表面に塗布する表面処理液
であって、軟化点８０〜１２０℃、平均粒径１０μ以下
好ましくは５μ以下の低分子量ホ。

リエチレンを水１００重量部に対して０．１〜１０重量
部の割合で分散もしくは乳化して得られる表面処理液で
ある。

さらに、前記表面処理液に植物系、石油系、ワックス（
キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワッ
クス、固形パラフィンワックスなど）を０．１〜１０重
量部添加し、混合もしくは乳化したものでもよい。

また、前記表面処理液にジメチルシロキサン系シリコー
ンオイル（１０〜１０００Ｃ！Ｓ）を一種もしくは数種
組合わせて添加したものでもよい。

（作用〕 この表面処理液を加硫ゴムに塗布あるいは浸漬して８０
〜２００℃好ましくは１００〜１６０℃に加熱し、冷却
する。冷却の方法については、自然冷却でもよく、強制
的な冷却方法でもよい。これにより処理液中の水分が蒸
発し、さらにはポリエチレンワックスが軟化し、表面に
透明かつ均一な膜が形成され（夏場を想定した１１０℃
程度の雰囲気中においても十分な耐ブロッキング性を有
する）、また植物系、石油系ワックスを添加した場合に
は、植物系、石油系ワックスの透明かつ平坦な膜上にポ
リエチレンワックスが点在するという海鳥構造という形
態をとり、島部を形成しているポリエチレンワックスが
コロの効果を発揮シ、積み重ね荷重が増した場合にも接
触部の接触面積を減少し、これによりｌＩｉ擦係微係数
少し、良好なすべり性を与える様になる。

さらに、１０〜１００００３のシリコーンオイルを添加
した場合には、被膜中にシリコーンオイルが包括され、
さらにすべり性が向上し、また撥水性、防じん効果も増
加する。

以上の説明の様に、本発明は積み重ねた加硫ゴム同志の
界面に非粘着性の固体層を形成し、粘着性、摩擦係数を
大幅に減少せしめ、満足のいく耐ブロッキング性とすべ
り性を与える表面処理液である。

次に実施例を示す。

〔実施例〕

低分子量ポリエチレン分散液（固形分４０％）：４ｙ（
ケミバールＷ−４００三井石油化学社製）パラフィンエ
マルジョン（固形分ｉｓ％）ニアｙ（パラフィンは１３
５’Ｆ　　モービル石油社製）シリコーンオイルエマル
ジョン（１０％＞：５９（シリコーンオイルはＫＦ９６
　１［］（）ａｓ　　信越化学社製） 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　：８４　ｙ００ｙ 大きさの異なる１０種類の加硫ゴム片を各１０００枚づ
つ用意し、これらに上記のような割合いで混合して得ら
れた表面処理液をディッピングし、１２０℃で５分間、
乾燥、硬化せしめた。これを１００枚づつ積重ねると共
に、表面処理液を施こさない加硫ゴム片をこれも１００
０枚用意し、１００枚づつ同様に積重ね。これらを４０
℃の雰朋気中に７日間放置後、ブロッキング状態を観察
した。観察の結果、本発明の表面処理液を施こした加硫
ゴム片にはブロッキングは見られず、良好な状態を保っ
ており、すべり特性にもすぐれていた。しかし表面処理
液を施こさない加硫ゴム片は１００枚中はぼ全体にブロ
ッキングを起し、平均５３枚がブロッキング度が大きく
なかなかとれない状態であった。

〔発明の効果〕

この様に本発明による表面処理液はこれをゴム表面に塗
布せしめるという簡単な方法で、ゴム弾性体特有の粘着
性をなくして、ブロッキングを確実に防止すると共にか
つすべり特性を向上せしめると共に、外観の向上にも貢
献する理想的な表面処理液を提供するものである。

なお、この表面処理液はベアリングシールやオイルシー
ルに限定されるものではなく、ゴム弾性体で作られブロ
ッキングが問題になる製品に広く応用さ九ることは言う
までもない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）（Ａ）軟化点８０〜１２０℃平均粒径１０μ以下の
   低分子量ポリエチレンワックスを、水１００重量部に対
   して、０．１〜１０重量部の割合で分散または乳化して
   得られるゴム弾性体の表面処理液。 ２）（Ｂ）前記表面処理液１００重量部に対して、植物
   系または石油系ワックスを０．１〜１０重量部を添加し
   、分散もしくは乳化した特許請求の範囲第１項記載の表
   面処理液。 ３）前記（Ａ）又は（Ｂ）の表面処理液１００重量部に
   対して、１０〜１０００ＯＳのジメチルシロキサン系シ
   リコーンオイルの一種もしくは数種組合わせて０．１〜
   １０重量部を添加した特許請求の範囲第１項または第２
   項記載の表面処装置。