JPH0572973U - ローラカッタ式繊維束切断装置 - Google Patents

ローラカッタ式繊維束切断装置

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JPH0572973U
JPH0572973U JP2253792U JP2253792U JPH0572973U JP H0572973 U JPH0572973 U JP H0572973U JP 2253792 U JP2253792 U JP 2253792U JP 2253792 U JP2253792 U JP 2253792U JP H0572973 U JPH0572973 U JP H0572973U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
roller
fiber bundle
roller cutter
cutting device
Prior art date
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Pending
Application number
JP2253792U
Other languages
English (en)
Inventor
武士 小岩井
重盛 宮橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維束のミスカットの発生を防止することが
できるローラカッタ式繊維束切断装置を提供する。 【構成】 周面上に複数のカッタ刃4を配設したローラ
カッタと、ローラカッタに捲付けた繊維束を押圧する押
さえローラとからなるローラカッタ式繊維束切断装置で
ある。前記カッタ刃4の刃先部は、ローラカッタの巾方
向に5゜〜30°の勾配 (θ) を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、繊維束をローラカッタに捲付け、押圧しながら連続的に所定の繊維 長に切断するローラカッタ式繊維束切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ローラカッタ式繊維束切断装置(以下、ローラ式カッタと略す。)は、繊維束 をカッタローラに捲付け、押さえローラで押圧しながら切断するものであり、た とえば合成繊維ステープルの製造工程における繊維束切断装置として使用されて いる(実公昭61-38916号公報参照)。また、これらのローラ式カッタにおけるカ ッタローラのカッタ刃4は、刃先部が図3で示したように水平なものが用いられ ている。
【0003】 前記のローラ式カッタを合成繊維ステープルの製造工程に適用する場合、延伸 後の30万〜 300万デニールの繊維束をカッタローラに捲付け、押さえローラで押 圧しながらカッタローラ周面のカッタ刃で切断する。その際、繊維束にカッタ刃 は直角にあたり繊維束は切断されるが、繊維束の中心部と端部では張力の掛かり 方が一定ではなく、中心部の張力が強くなるためミスカットが発生しやすいとい う欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した従来のローラ式カッタの欠点を解消し、繊維束のミスカッ トの発生を防止することができるローラ式カッタを提供することを技術的な課題 とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果,本考案に到達 した。 すなわち、本考案は、周面上に複数のカッタ刃を配設したローラカッタと、ロ ーラカッタに捲付けた繊維束を押圧する押さえローラとからなるローラ式カッタ において、前記カッタ刃の刃先部にローラカッタの巾方向に5゜〜30°の勾配を つけたことを特徴とするローラ式カッタを要旨とするものである。
【0006】 以下、本考案を図面を参照しながら説明する。
【0007】 図1は、ローラ式カッタの概略説明図であり、図1において、1は繊維束、2 はガイドローラ、3はカッタローラ、4はカッタ刃、5は押さえローラである。
【0008】 図1において、ガイドローラ2で供給された繊維束1はカッタローラ3に捲か れ、適当な繊維層を形成すると、ゴム製の押さえローラ5の圧力によって最内層 から等間隔に配設されたカッタ刃4によって所定の長さに切断される。切断され た繊維は、カッタ刃4の間隙を通って排出される。
【0009】 本考案のローラ式カッタはカッタ刃の刃先部に特徴を有し、カッタ刃の刃先部 がローラカッタの巾方向に5゜〜30°の勾配(θ)を有するものであり、また、 カッタ刃の形態としては、図2(a)、(b)等で示したものを採用することが できる。
【0010】 カッタ刃に角度5゜〜30°の勾配をつけると、繊維束がカッタローラのカッタ 刃の上に捲付いた際、勾配をつけた刃の上を傾斜に沿って滑って切断され、ミス カットをなくすことが可能となる。
【0011】 カッタ刃の刃先部の勾配が5゜未満では、刃先部が水平に近くなって刃の上の 繊維束の滑りが悪くなり、ミスカットが発生しやすくなる。また、刃先部の勾配 が30゜を超えると刃先部の勾配が大きすぎ、カッタ刃の上を傾斜に沿って繊維束 が滑り過ぎるため、勾配の低い刃の部分に切断されない繊維束が集まってミスカ ットが発生しやすくなる。
【0012】 なお、カッタ刃の材質は超硬合金刃仕上げとしたものが好ましく、超硬合金刃 仕上げのものは、従来の炭素工具鋼5種(SK−5)を使用したカッタ刃に比べ て耐摩耗性、低摩擦係数、耐溶着性、化学的安定性に優れており、従来の刃に比 べて耐久性が著しく向上する。
【0013】
【実施例】
次に、本考案を実施例により具体的に説明する。
【0014】 実施例1,比較例1 極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレートを吐出量900g/分、紡糸温度 280 ℃、紡糸速度1000m/分で 413孔の紡糸口金より溶融紡糸し、冷却後、油剤濃度 0.3%のエマルジョンを水分付着量20%になるように付与した後、16本分を集束 して108,000 デニールの未延伸束とし、未延伸糸収納缶に収納した。
【0015】 次いで、未延伸糸束24本を引き揃え、3.5倍で延伸して75万デニールの延伸糸 束とし、捲縮をかけて乾燥機で乾燥させた後、カッタ刃の刃先部を15°の勾配を つけた形状とし、かつ刃の材質を超硬合金刃仕上げとしたローラ式カッタ(実施 例1)と、従来のローラ式カッタ(比較例1)を用いて繊維束の切断加工を1カ 月間行った。
【0016】 その結果、ミスカット本数は、抜き取り検査1カ月間の平均で、実施例1では 2.1本/100g、比較例1では27.5本/100gであり、実施例1のミスカット本数は 極めて少なかった。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、繊維束は、カッタローラの周面のカッタ刃に捲付いた際に勾 配のついた刃先部の上を傾斜に沿って滑って切断されるので、ミスカット本数を 減少させることが可能となり、従来のローラ式カッタからのものに比べて品質が 安定した切断繊維を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラ式カッタの概略説明図である。
【図2】(a)、(b) は、本考案のローラ式カッタに使用
するカッタ刃を示す断面図である。
【図3】従来のカッタ刃を示す断面図である。
【符号の説明】
1 繊維束 2 ガイドローラ 3 カッタローラ 4 カッタ刃 5 押さえローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面上に複数のカッタ刃を配設したロー
    ラカッタと、ローラカッタに捲付けた繊維束を押圧する
    押さえローラとからなるローラカッタ式繊維束切断装置
    において、前記カッタ刃の刃先部にローラカッタの巾方
    向に5゜〜30°の勾配をつけたことを特徴とするローラ
    カッタ式繊維束切断装置。
JP2253792U 1992-03-16 1992-03-16 ローラカッタ式繊維束切断装置 Pending JPH0572973U (ja)

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JPH0572973U true JPH0572973U (ja) 1993-10-05

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227041A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Teijin Ltd ポリエステル短繊維の製造方法

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JP2002227041A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Teijin Ltd ポリエステル短繊維の製造方法

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