JPH0572877U - 乗客コンベアのレール清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗客コンベアを運転することにより、自動的
にかつ安全に前輪レール及び後輪レールを同時に清掃す
る。 【構成】 多数の踏段５の中から任意の踏段５を選び、
この踏段５を支持するローラを外すとともに踏段５位置
に払拭体６、７を取付けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乗客コンベアのレール清掃装置に係り、乗客コンベアの踏段を支持 する車輪の案内レール表面を清掃するための乗客コンベアのレール清掃装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

乗客コンベアのレール清掃装置の従来例としては、特開昭５８−８９５７７号 公報記載のものが挙げられる。すなわち、この装置は、乗客コンベアの案内レー ル上を摺擦可能な摺擦片と、この摺擦片を曲直自在に支持する支持部材とからな る清掃具が、回転軸に回転自在に取り付けられ、この回転軸が枠体に保持された 構成となっている。そして、使用に際しては、前記枠体を乗客コンベアの踏段の 車輪軸に装着し、乗客コンベアを運転させることにより、前記摺擦片が案内レー ル上を摺擦してその清掃が行われる。なお、この種の装置として関連するものに は例えば実開昭６２−１４７６７６号公報が挙げられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記した従来例は、摺擦片が枠体に支持され、この枠体を踏段を 取り外してその車輪軸に装着するというものであることから、清掃中に当該清掃 装置が乗客コンベアの乗降端部に達すると同時に、乗客コンベアを停止、反転駆 動させないと、清掃装置が返り用の下部案内レールに巻き込まれて事故を起こす 危険性があった。そのため、清掃中は継続監視している必要があった。また、実 開昭６２−１４７６７６号公報では前輪レールしか清掃できないという問題があ った。

【０００４】 本考案の目的とするところは、上記従来技術の問題点を解消し、清掃中に継続 監視を必要とせず安全に乗客コンベアを運転できかつ、前輪レール及び後輪レー ルを同時に清掃できる乗客コンベアの案内レール清掃装置を提供することにある 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、案内レールと、この案内レール上を転動 するローラと、多数連設され前記ローラに支持されて移動する踏段を含んでなる 乗客コンベアのレール清掃装置において、前記多数の踏段の中から任意の踏段を 選び、この踏段を支持するローラを外すとともに払拭体を取り付けたものである 。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、多数の踏段の中から任意の踏段を選び、この踏段を支持する ローラを外して、その代わりに払拭体を取り付けて乗客コンベアを運転して自動 的に前輪及び後輪の両レールを同時に清掃するので能率が良くまた、払拭体取り 付け用の特別な機構を必要とせず、さらに拭払体が、乗客コンベア内部の他の構 造体と干渉するおそれがない。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１ないし図３に基づいて説明する。図１は、エス カレーターの概要図、図２は要部断面図、図３はレール清掃踏段見取図である。 図において、１は前輪レール、２は後輪レール、３は前輪レール１上を転動する 前輪ローラ、４は後輪レール２上を転動する後輪ローラ、５は多数連設され、そ れぞれ前輪ローラ３及び後輪ローラ４に支持されて移動する踏段の中から任意に 選ばれたレール清掃踏段、６は前輪ローラ３を外して、その代わりに取り付けら れた払拭体、７は後輪ローラ４を外して、その代わりに取り付けられた払拭体で ある。

【０００８】 上記構成からなるレール清掃踏段５を用いて前輪レール１及び後輪レール２の 清掃を行う際には、まず踏段をＲ部付近にて１段取り外し、前輪ローラ３を払拭 体６に後輪ローラ４払拭体７に付け替えることにより、図３に示すレール清掃踏 段５とする。このレール清掃踏段５の払拭体６、７が、前輪レール１及び後輪レ ール２に密着するように取り付ける。こうしてレール清掃踏段５を取り付けた後 、乗客コンベアを２周ほど運転すると、払拭体６及び払拭体７は、前輪レール１ 上及び後輪レール２上を摺擦して清掃を行えばレール上のごみが、払拭体６及び 払拭体７に付着するので、元の前輪ローラ３及び後輪ローラ４に付け替えればよ い。

【０００９】 このように、レール清掃踏段５を取り付けたまま、乗客コンベアを清掃に必要 な所定周運転させればよいので、継続監視の必要がなく、前記レール及び後輪レ ール２を同時に効率的かつ安全に清掃することができる。払拭体としては例えば フェルトなど吸油性のあるものが望ましい。形状については、四角に限定される ものでなく、ようはレール面を摺擦できる形状であればよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、多数の踏段の中から任意の踏段を選び、この踏段を支持する ローラを外して、その代わりに払拭体を取り付けて乗客コンベアを運転して自動 的に前輪及び後輪の両レールを同時に清掃するので能率が良くまた、払拭体取り 付け用の特別な機構を必要とせず、さらに払拭体が乗客コンベア内部の他の構造 体と干渉するおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】エスカレーターの概要図である。

【図２】要部断面図である。

【図３】本考案の一実施例を示すレール清掃踏段の見取
図である。

【符号の説明】

１ 前輪レール ２ 後輪レール ３ 前輪ローラ ４ 後輪ローラ ５ レール清掃踏段 ６、７ 払拭体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 案内レールと、この案内レール上を転動
   するローラと、多数連設され前記ローラに支持されて移
   動する踏段を含んでなる乗客コンベアのレール清掃装置
   において、前記多数の踏段の中から任意の踏段を選び、
   この踏段を支持するローラを外すとともに払拭体を取り
   付けたことを特徴とする乗客コンベアのレール清掃装
   置。