JPH0572853B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ブローヘツドが設けられており、こ
のブローヘツドが、熱可塑化したプラスチツクチ
ユーブ用の出口リングギヤツプ、外側冷却空気に
よつて動作する外側冷却装置、及び内側冷却空気
によつて動作する内側冷却装置を有し、この内側
冷却装置が、リング状内側冷却空気出口、及び内
側冷却空気用の供給リング通路を有し、かつブロ
ーヘツドに接続されたスタビライザが設けられて
おり、ブローヘツドから出た内側冷却空気がこの
スタビライザのまわりを流れ、その際スタビライ
ザが接続部を有し、かつ内側冷却空気用の中央放
出管によつて貫通されており、プラスチツクチユ
ーブとして押出されかつふくらませてインフレー
シヨンフイルムを形成する熱可塑性プラスチツク
からチユーブフイルム、特に多層チユーブフイル
ムのインフレーシヨンを行う装置に関する。

装置が垂直に立てられており、かつ垂直方向に
上方に向つて動作することは明らかである。イン
フレーシヨンフイルムは上方で平らに置かれ、か
つ引出される。このインフレーシンヨンフイルム
はプラスチツクチユーブから形成され、すなわち
適当に供給かつ放出される内側冷却空気によつて
ふくらませる。

従来の技術 本発明の前提となる周知の装置において、スタ
ビライザは長く延びた円筒形の部品であり、この
部品はガイド部品を有する。ガイド部品は、フイ
ルタ状に開いたシリンダ壁を有するガイドシリン
ダ及び閉じる蓋である。このことは、首が、すな
わち出口リングギヤツプとインフレーシンヨンフ
イルムの間のプラスチツクチユーブが長すぎない
限り、優れたものとわかつている。しかし現在の
慣行では、特に高圧ポリエチレンのような特殊な
プラスチツクの場合、いわゆる長い首で作業を行
う。この時周知の構成では、インフレーシヨンフ
イルムのポンピング、インフレーシヨンフイルム
のゆがみ及びその他の欠陥が生じることがあり、
これらの欠陥は、修正又は防止が極めて困難であ
る。

これらの欠点を除去するため、プラスチツクチ
ユーブに沿つて流れる外側冷却空気流の範囲に、
プラスチツクチユーブから間隔を置いて周面を配
置することが提案されており、この周面は、長さ
にわたつて互いに間隔を置いて配置されたリング
円板を有し、これらリング円板は外側冷却空気流
内に突出している。これらの処置は、満足なもの
ではなく、種々の動作条件に合わせて動作に応じ
た調節を可能にするものではない。

発明の目的 本発明の課題は、前記の障害を起こすことなく
いわゆる長い首で作業できるように、初めに述べ
たような構成の装置を改善することにある。

発明の構成 この課題を解決するため、本発明は次のことを
示している。すなわちスタビライザがスタビライ
ザ周面を有し、このスタビライザ周面が、内部冷
却空気の２次流用の流れリングギヤツプによつて
内部冷却空気用の放出管を同心的に囲んでおり、
流れリングギヤツプが、内側冷却空気出口の範囲
において内側冷却空気供給リング通路に接続され
ており、かつ上端部の範囲においてまわりを囲む
２次流出口を有し、かつ２次流出口が、いわゆる
広がり点、すなわちフイルムチユーブとインフレ
ーシヨンフイルムの間の移行範囲に配置されてお
り、又は広がり点において調節可能である。

その際スタビライザ周面は、２次流の流れの方
向に円すい形に収縮して延びていてもよく、その
際流れリングギヤツプのギヤツプ幅は相応して減
少している。しかしスタビライザ周面を円筒形に
構成してもよい。広がり点における２次流出口の
配置は、組合わせにおいて特に重要である。それ
により特に安定な動作状態が得られる。２次空気
出口から出る２次空気流は、この範囲においてス
タビライザの外側に沿つて案内され１次空気流に
なる内側冷却空気流に交差する。交差により乱流
範囲が生じ、この乱流範囲は、いわば同心的な空
気クツシヨンを形成し、かつプラスチツクインフ
レーシヨンフイルムの前記のポンピング及びゆが
みを防止する。１次空気流及び２次空気流の流量
を調節可能な適当な摺動体及び／又は絞りによつ
て調整できることは明らかである。

本発明による装置を大幅に異なつた動作状態に
簡単に設定するため、本発明によれば、スタビラ
イザ周面が入れ子状周面部分から構成されてお
り、かつ長さを調節可能に構成されていることは
望ましい。これに関連して、２次流出口はスタビ
ライザ周面の長手方向に調節可能な出口幅を有す
ることができる。２次空気出口に流れガイド素子
を設けることは、本発明の範囲内にある。動作に
応じて本発明による装置のパラメータを調節でき
るようにするため、２次空気出口の高さ及び／又
は出口幅は、外から制御可能な操作素子によつて
調節可能であると有利である。内側冷却空気流の
量は制御可能又は調節可能にする。流入内側冷却
空気流と流出内側冷却空気流との間の比を制御可
能又は調節可能にすることは、有利なこともあ
る。このようにして平らな状態で取出す際にプラ
スチツクインフレーシヨンフイルムに生じる内側
冷却空気損失は、簡単に補償できる。

驚くべきことに本発明による装置を使用する場
合、長い首で作業した場合にも安定な動作状態が
得られる。これら動作状態が外部から容易に制御
でき、すなわち挿入すべき又は放出すべき内側冷
却空気の圧力と速度を制御することによつて制御
できることは特に有利である。インフレーシヨン
フイルムのポンピング又はインフレーシヨンフイ
ルムのゆがみは、このようにして簡単に防止でき
る。

実施例 本発明の実施例を以下図面によつて詳細に説明
する。

図示した装置は、熱可塑性プラスチツクから成
るチユーブフイルム、特に多層チユーブフイルム
のインフレーシヨンを行うために使われる。熱可
塑性プラスチツクは、押出し器内に準備され、か
つ溶融される。この熱可塑性プラスチツクは、プ
ラスチツクチユーブＳとして押出され、かつふく
らませてインフレーシヨンフイルムＢを形成す
る。

基本的構成には、ブローヘツド１及びこのブロ
ーヘツド１に接続されたスタビライザ２が含まれ
ている。ブローヘツド１は、熱可塑化したプラス
チツクチユーブＳ用の出口リングギヤツプ３、外
側冷却空気によつて動作する外側冷却装置４、及
び内側冷却空気によつて動作する内側冷却装置５
を有する。ブローヘツド１から出た内側冷却空気
はスタビライザ２のまわりを流れる。このスタビ
ライザは接続部６を有し、かつ内側冷却空気用の
中央放出管７によつて貫通されている。図中空気
流は矢印によつて示されている。

特に第１図〜第３図を比較考察すれば明らかな
ように、スタビライザ２はスタビライザ周面８を
有し、このスタビライザ周面は、内側冷却空気の
２次流用の流れリングギヤツプ９によつて内側冷
却空気用の放出管７を同心的に囲んでいる。さら
に流れリングギヤツプ９は、内側冷却空気出口１
０の範囲において内側冷却空気供給リング通路１
１に接続されており、かつ上端部の範囲において
まわりを囲む２次流出口１２を有することが明ら
かである。第１図〜第３図による構成において、
スタビライザ周面８は円筒形に構成されている。
第４図による構成においては、スタビライザ周面
は２次流の流れの方向に円すい形に収縮してい
る。流れリング通路９のギヤツプ幅は相応して減
少している。第１図に示すように、スタビライザ
周面８は入れ子状周面部分８ａ，８ｂから構成さ
れており、かつそれにより簡単に長さを調節可能
である。しかし第４図による円すい形の構成の場
合にも、円すい度はそれ程はつきりしたものでは
なく、かつ長さ調節の際に生じる円すい部分間の
ギヤツプは周知の処置、例えばパツキンリングに
より簡単に密閉できるだけになおさらのこと、こ
のような長さ調節が可能である。しかしわずかな
空気ギヤツプがあつても支障はない。

本発明による装置においてかつ本実施例におい
て、配置は次のようになつている。すなわち２次
流出口１２は、いわゆる広がり点Ｐ、すなわちフ
イルムチユーブＳとインフレーシヨンフイルムＢ
の間の移行範囲に配置されており、又はこの広が
り点Ｐにおいて調節可能である。

２次流出口１２は、スタビライザ周面８の長手
方向に調節可能に出口幅を有することができる。
その他にこの２次流出口は流れガイド素子１３を
有する。２次空気出口１２の高さ及び／又は出口
幅は、外から制御可能な操作素子によつて調整可
能であるが、このことは図示していない。内側冷
却空気流の量は制御可能又は調節可能にすること
ができる。そのため必要な部品及び操作素子は図
示していないが、専門家にとつえは容易に実現で
きる。このことは、流入内側冷却空気流と流出内
側冷却空気流との間の比が制御可能又は調節可能
であるような構成にもあてはまる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置の上部の垂直断面
図、第２図は、第１図による装置の部分Ａを拡大
して示す図、第３図は、第１図による装置の部分
Ｂを拡大して示す図、第４図は、本発明による装
置の別の実施例を示す第１図に相当する図であ
る。 １……ブローヘツド、２……スタビライザ、３
……出口リングギヤツプ、４……外側冷却装置、
５……内側冷却装置、６……接続部、７……放出
管、８……スタビライザ周面、９……流れリング
ギヤツプ、１０……内側冷却空気出口、１１……
内側冷却空気供給リング通路、１２……２次流出
口、１３……流れガイド素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ブローヘツドが設けられており、このブロー
   ヘツドが、熱可塑化したプラスチツクチユーブ用
   の出口リングギヤツプ、外側冷却空気によつて動
   作する外側冷却装置、及び内側冷却空気によつて
   動作する内側冷却装置を有し、この内側冷却装置
   が、リング状内側冷却空気出口、及び内側冷却空
   気用の供給リング通路を有し、かつブローヘツド
   に接続されたスタビライザが設けられており、ブ
   ローヘツドから出た内側冷却空気がこのスタビラ
   イザのまわりを流れ、その際スタビライザが接続
   部を有し、かつ内側冷却空気用の中央放出管によ
   つて貫通されており、プラスチツクチユーブとし
   て押出されかつふくらませてインフレーシヨンフ
   イルムを形成する熱可塑性プラスチツクからチユ
   ーブフイルム、特に多層チユーブフイルムのイン
   フレーシヨンを行う装置において、 スタビライザ２がスタビライザ周面８を有し、
   このスタビライザ周面が、内部冷却空気の２次流
   用の流れリングギヤツプ９によつて内部冷却空気
   用の放出管７を同心的に囲んでおり、流れリング
   ギヤツプ９が、内側冷却空気出口１０の範囲にお
   いて内側冷却空気供給リング通路１１に接続され
   ており、かつ上端部の範囲においてまわりを囲む
   ２次流出口１２を有し、かつ２次流出口１２が、
   いわゆる広がり点Ｐ、すなわちフイルムチユーブ
   ＳとインフレーシヨンフイルムＢの間の移行範囲
   に配置されており、又は広がり点Ｐにおいて調節
   可能であることを特徴とする、チユーブフイル
   ム、特に多層チユーブフイルムのインフレーシヨ
   ンを行う装置。 ２ スタビライザ周面８が、２次流の流れの方向
   に円すい形に収縮して延びており、かつ流れリン
   グギヤツプ９のギヤツプ幅が相応して減少する、
   請求項１記載の装置。 ３ スタビライザ周面８が円筒形に構成されてい
   る、請求項１記載の装置。 ４ スタビライザ周面８が、入れ子状周面部分８
   ａ，８ｂから構成されており、かつ長さを調節可
   能に構成されている、請求項１〜３の１つに記載
   の装置。 ５ ２次流出口１２が、スタビライザ周面８の長
   手方向に調節可能な出口幅を有する、請求項１〜
   ４の１つに記載の装置。 ６ ２次空気出口１２が流れガイド素子１３を有
   する、請求項１〜５の１つに記載の装置。 ７ ２次空気出口１２の高さ及び／又は出口幅
   が、外から制御可能な操作素子によつて調節可能
   である、請求項１〜６の１つに記載の装置。 ８ 内側冷却空気流の量が制御可能又は調節可能
   である、請求項１〜７の１つに記載の装置。 ９ 流入内側冷却空気流と流出内側冷却空気流と
   の間の比が、制御可能又は調節可能である、請求
   項１〜８の１つに記載の装置。