JPH0572804U

JPH0572804U - 使い捨て容器用くず箱

Info

Publication number: JPH0572804U
Application number: JP2135092U
Authority: JP
Inventors: 稔武田
Original assignee: Araco Corp
Current assignee: Araco Corp
Priority date: 1992-03-09
Filing date: 1992-03-09
Publication date: 1993-10-05

Abstract

(57)【要約】【目的】ジュース等の自動販売機の隣に設置されてい
るくず箱であって、紙コップ等の使い捨て容器を捨てる
ためのくず箱の収容効率を高める。【構成】上方開放の箱体をなす本体２に装着される蓋
３には、紙コップ等の使い捨て容器５の口元よりも若干
大きな径の投入口３ａ〜３ａを多数設け、各投入口３ａ
の下方には、容器５の投入時の姿勢を保持可能な保持部
材４〜４を設ける構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばジュースあるいはコーヒーの自動販売機の横に設置される紙コップ等の使い捨て容器のくず箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のくず箱は、例えば図６に示すように上方開放の箱体に、使用済みの紙コップ等を投入するための扉が付設された蓋を装着したものや、あるいは図７に示すようにただ単に鋼製のネットを上方開放の箱体状に組み立てたもの等があった。また、図示は省略したが蓋には、上記扉に代えて紙コップを投入するのに必要かつ十分な径の孔を設けて、紙コップよりも大型のゴミが投入されないよう配慮されたものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、紙コップ等の使い捨て容器が使用されるジュース等の自動販売機には種々態様のくず箱が設置されていたのであるが、いずれもその内部は単に空洞とされていたため、投入された使用済みの紙コップ等はバラバラの姿勢で収容され、非常に嵩張ってしまう。このため、実際に収容できる紙コップはくず箱の容積に比して非常に少なく、すぐに満杯になるため投入された紙コップ等を頻繁に廃棄する必要があった。

【０００４】本考案は、この問題に鑑みなされたもので、収容効率の高い使い捨て容器用くず箱を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題を解決するため、口元の径が底部の径より大きい緩テーパ状をなす容器のためのくず箱であって、上方開放の箱体をなす本体に装着される蓋には、容器の口元よりも若干大きな径の投入口を多数設け、各投入口の下方には、容器の投入時の姿勢を保持可能な保持部材を設ける構成としたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、投入口から投入された使い捨て容器は、投入時の姿勢のまま本体内に収容される。従って、多数の使い捨て容器をその口部あるいは底部のどちらか一方に統一して投入すると、各使い捨て容器は口元が若干大きな緩テーパ状をなすため、後から投入された容器は先に投入された容器に重なった状態に収容され、当該くず箱の収容効率は高まる。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図１ないし図５に基づいて説明する。本例では、使い捨て容器として、ジュースやコーヒーの自動販売機に用いられる紙コップ５を例示して説明し、この紙コップ５を使用後捨てるための使い捨て容器用くず箱１（以下、単に「くず箱」という）は自動販売機の横に並べて設置してある。

【０００８】この紙コップ５は、通常一回限りの使い捨てとされるもので、その口元の径が底部の径よりも若干大きい緩テーパ状をなし、自動販売機の内部の所定位置に相互に重なり合った状態で多数格納されている。

【０００９】さて、図１に示すように本例のくず箱１は、上方開放の箱体をなす本体２と、この本体２の開口部を閉止する蓋３とを有しており、本体２は特に変更を要するものではなく従来通りのものが用いられている。

【００１０】蓋３は本体２とは別体のものであり、上方に持ち上げれば本体２から容易に取り外すことができるものである。この蓋３には、紙コップ５〜５を投入するための多数の投入口３ａ〜３ａが形成されている。

【００１１】各投入口３ａは、紙コップ５の口元の径よりも若干大きな径で形成されている。また、この投入口３ａ〜３ａは、相互に隣接する投入口３ａとの間に適宜隙間をおいてこの蓋３の強度を害さない程度に多数配置されている。

【００１２】次に、各投入口３ａの下方には、紙コップの投入時の姿勢を保持可能な保持部材としての筒体４が取付けられている。この筒体４は投入口３ａとほぼ同一の内径を有する中空円筒体であって、その長さは本体２の深さよりも若干短いものとされている。そして、各筒体４はその上端で蓋３の下面側に取付けられて投入口３ａとほぼ同心状に下方へ突出する状態に取付けられており、この蓋３を本体２に装着した際には、各筒体４の下端が本体２の底部近傍にまで到るようになっている。

【００１３】本例のくず箱１は以上のように構成されており、各筒体４〜４を本体２内に納めて蓋３を閉止した状態で使用に供される。すなわち、図２に示すように蓋３が装着されると、本体２内には筒体４〜４が林立状に配置され、紙コップ５を上方へ一列に重ね合わせるだけのスペースが多数形成される。従って、口元側あるいは底側のどちらか一方（図２では底側から投入した場合を示した）に統一して紙コップ５を任意の投入口３ａから投入すると、紙コップ５は投入時の姿勢のまま筒体４内を落ちて本体２の底部に収容される。そして、ふたたび同じ投入口３ａから別の紙コップ５を同じ姿勢で投入すると、この二つ目の紙コップ５は先に収容された一つ目の紙コップ５に重なり合った状態で収容される。以後、同様にして同じ投入口３ａから投入される紙コップ５〜５は、順次重なり合って本体２内（筒体４内）に収容される。

【００１４】このように、本例のくず箱１によれば、紙コップ５は重なり合った状態に収容されるので、多数の紙コップ５を収容することができ、その収容効率は格段に向上する。

【００１５】なお、各投入口３ａから一定数の紙コップ５が投入されて各筒体４内が満杯になったならば、図３に示すように蓋３を上方へ取り外して各筒体４を本体２内から抜き出すことにより、本体２内には多数の紙コップ５〜５が重なり合った状態で残るので、後はまとめてゴミ袋等に移し廃棄すればよい。

【００１６】次に、別態様の実施例を説明する。前記した実施例では、本体２内に設けられる保持部材が蓋３の下面側に取り付けられた筒体４〜４である場合を例示したが、この保持部材はこれに限定されるものではない。

【００１７】すなわち、図４に示すように蓋３と保持部材とを別体としてもよく、この場合には筒体４′〜４′を図示するように一体に連結しておけばよい。

【００１８】また、保持部材は筒体である必要はなく、例えば図５に示すように各投入口３ａの周縁に沿って適宜本数の保持バー６〜６を下方へ突出状に植え込んでおく構成としてもよい。

【００１９】このように、保持部材は、投入口３ａから投入された紙コップ５が投入時の姿勢のまま本体２内に収容されるようこの紙コップの姿勢を保持可能な構成であれば足り、種々態様の実施が可能である。

【００２０】さらに、本例では使い捨て容器として紙コップ５を例示したがこれに限らず、例えばカップラーメンの容器あるいは合成樹脂製の使い捨てコップ等、通常一回限りの使い捨てとされ、その口元が底部よりも若干大きな緩テーパ状の容器に広く適用可能なものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は上記構成としたことから、くず箱の収容効率が格段に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に関し、保持部材が設けられた
蓋を本体から取り外した状態の斜視図である。

【図２】紙コップが投入された状態のくず箱の縦断面図
である。

【図３】多数の紙コップが投入された後、蓋および保持
部材を本体から取り外した状態の縦断面図である。

【図４】別態様の保持部材を備えたくず箱の全体斜視図
である。

【図５】さらに別態様の保持部材を備えたくず箱の一部
斜視図である。

【図６】従来のくず箱の全体斜視図である。

【図７】従来のくず箱の全体斜視図である。

【符号の説明】

１…使い捨て容器用くず箱２…本体３…蓋４、４′…保持部材５…使い捨て容器（紙コップ）、６…保持バー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】口元の径が底部の径より大きい緩テーパ
状をなす容器のためのくず箱であって、上方開放の箱体
をなす本体に装着される蓋には、容器の口元よりも若干
大きな径の投入口を多数設け、各投入口の下方には、容
器の投入時の姿勢を保持可能な保持部材を設ける構成と
したことを特徴とする使い捨て容器用くず箱。