JPH0572672B2

JPH0572672B2 -

Info

Publication number: JPH0572672B2
Application number: JP58191755A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Tanabe
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1983-10-14
Filing date: 1983-10-14
Publication date: 1993-10-12
Also published as: JPS6085461A

Description

【発明の詳細な説明】技術分野この発明は、磁気記録装置などで用いるフレキ
シブル・デイスク等のデイスクを、セツト位置に
て挟在保持するための挟持装置に関する。

従来技術近年、フロツピーデイスクなどのフレキシブ
ル・デイスクを用いる機器は、多種のものが普及
されつつあり、それらの機器は小型かつ薄型へと
進んでいる。そのために、フレキシブル・デイス
クをセツトするためのデイスク挟持装置も、小型
で適正挟持が得られるものが要求されることにな
る。

一方、従来のデイスク挟持装置は、たとえば、
第１図に示すような構造をなしている。

図において、符号１で示すのがデイスク挟持用
のコレツトで、このコレツトはシフトレバー（あ
るいは開閉カバー）２にコレツトシヤフト３を介
して取り付けられていて、シフトレバー２が板ば
ねなどの枢着部４の支点として上下方向に移動で
き、いわゆる、コレツト１が対向位置にあるスピ
ンドルハブ５に接離できる構造をなしている。な
お、図示では省略してあるが、シフトレバー２
は、フロントパネル６側に位置するドアの開閉な
どと連動して上下に揺動し、ドアを閉じればコレ
ツト１がスピンドルハブ５と嵌合される。これに
よつて、スピンドルハブ５上にセツトされ、セン
ターホールを有するデイスク（図示省略）が、該
コレツトで心出しされながらコレツト１とスピン
ドルハブ５とで上下両面から挟圧保持される。

ところが、シフトレバー２に取り付けられてい
るコレツト１は、図示するようにコレツトシヤフ
ト３がシフトレバー２面と直交する向きに軸着さ
れているために、コレツト１がスピンドルハブ５
と嵌合する際は、コレツトシヤフト３が、枢着部
４を支点として揺動するシフトレバー２で円運動
をなして降下する。これがため、スピンドルハブ
５に嵌合するコレツト１は、軸心方向が傾斜して
いて、不適合状態のままでスピンドルハブ５と嵌
合することになり、フレキシブル・デイスクのセ
ンターホールに対してコレツト１が適正に入りに
くく、コレツト１がスピンドルハブ５と嵌合する
過程で、フレキシブルで薄手のセンターホールの
内径部を、コレツト１で咬み易いという不都合が
ある。

よつて、このことは、フレキシブル・デイスク
の内径部がひだ状に破損されてしまうことにな
り、センターホールの内径が拡大されて偏心さ
れ、フレキシブル・デイスクの心出しが低下して
デイスク本来の信頼性が低下してしまうという問
題点があつた。

他方、上記問題点を解決するものとしては、た
とえば、第２図に示すような構造のものがある。
この場合、コレツト７をガイドするコレツトシヤ
フト８が、スピンドルハブ９の軸心上に位置して
キヤリア１０に固着してあり、キヤリア１０はフ
レーム１１に固定されている。

コレツト７は、溝付きコレツトガイド１２にベ
アリング１３を介して取り付けてあり、コレツト
ガイド１２がコレツトシヤフト８に沿つて上下動
できるようにしてある。コレツトガイド１２の溝
には、先端が又状になしてあるシフトレバー１４
の先端が係合させてあり、シフトレバー１４の基
端は前記キヤリア１０に揺動自在に取り付けてあ
る。また、シフトレバー１４にはクランク部１５
と係接する係止片１６が設けてあり、通常は、ク
ランク部１５の位置が図示１５ａの位置にあり、
これによつて、係止片１６が上方にすくい上げら
れてシフトレバー１４を図示１４ａの位置に引き
上げ、コレツト７をスピンドルハブ９から引き離
してデイスク１７がスピンドルハブ９上に出し入
れできる状態にある。

よつて、クランク部１５を操作して支点１５ｂ
を中心にシフトレバー１４を下方に揺動させる
と、シフトレバー１４が図示実線の状態に押し下
げられ、コレツト７がスピンドルハブ９に同軸で
嵌合される。

しかしながら、この構造の場合は、コレツトシ
ヤフト８を、フレーム１１に固定されているキヤ
リア１０に固着しなければならない。これがた
め、フレーム１１に取り付けられているスピンド
ルハブ９に対して、キヤリア１０に固定されるコ
レツトシヤフト８の位置決めが、シフトレバー１
４とは別途に必要となるうえ、コレツトシヤフト
８の正確な心合せが必要である。また、コレツト
７もコレツトシヤフト８に対して溝付きコレツト
ガイド１２が必要となり、しかも、これをシヤフ
ト８と摺動できるように組み付けなければならな
い。

よつて、構造が複雑となつて部品点数も増し、
組み立てが煩雑となつてしまう。そのうえ、コレ
ツトシヤフト８の先端が偏ると、即スピンドルハ
ブ９に対するコレツト７の嵌合に悪影響を及ぼし
てしまい、挟持装置を小型で薄型とする点で、信
頼性を高めること、および、コストの低減を満た
すという要求に対しては、甚だ不十分である。

目的この発明は、上述の従来例に鑑みてなされたも
ので、その目的は、構成を可及的に簡素化させ
て、信頼性と耐久性の向上、および、コストの低
減とを計り、しかも、スピンドルハブに対するコ
レツトの嵌合において、フレキシブル・デイスク
等のデイスクセンターホールの破損防止が顕著に
高められるようにした、フレキシブル・デイスク
等のデイスクの挟持装置を提供することにある。

構成次に、この発明を、図面に示す一実施例に基づ
いて説明する。

第３図乃至第５図において、コレツト２０は、
コレツトシヤフト２１の下部に、コレツトデイス
ク２２・圧縮スプリング２３・ベアリング２４か
らなるアセンブリでセツトされていて、Ｅリング
２５で位置決めして軸着されている。

コレツトシヤフト２１の上部は、板ばねの枢着
部２６で保持されているキヤリア２７の先端に設
けられている孔２８にゆるく挿通されたうえ、こ
のキヤリア２７の上面に取り付けてありサブプレ
ート２９の孔３０に、Ｅリング３１を介して首振
り自在に挿着してある。３２は前記Ｅリング２５
とキヤリア２７との間に間縮されていて、コレツ
トシヤフト２１に取り付けてある圧縮スプリング
である。

キヤリア２７に対するサブプレート２９は、キ
ヤリア２７の先端を枢着支点とし、上向きに設け
てある爪状の枢着部３３に切り欠き部３３ａを組
み付けて取り付けてあり、サブプレート２９の作
動片３４には操作レバー３５で外部操作可能なカ
ム部材３６が係接させてある。キヤリア２７は板
ばね２６の弾圧などで通常は第３図・第４図で示
す状態に上昇しており、コレツト２０を上方に引
き上げて待機している。

なお、サブプレート２９に対するコレツトシヤ
フト２１は、圧縮スプリング３２の弾性によりＥ
リング３１がサブプレート２９面に圧着されて定
着されており、孔２８，３０内においてコレツト
シヤフト２１が若干の首振りができるように許容
されている。

カム部材３６はカム部３６ａとクランク部３６
ｂとを有していて、カム部３６ａは第４図で明ら
かなように、キヤリア２７の突部２７ａと係接し
ている。

よつて、第４図の状態において、カム部材３６
を反時計方向に回転操作すると、カム部３６ａに
よつてキヤリア２７は先端を下降させる向きに枢
着部２６を支点として揺動し、その揺動に伴つて
クランク部３６ｂの下降回転でサブプレート２９
の作動片３４側が下降追従して、いわゆるサブプ
レート２９の水平維持、即ち、降下するコレツト
シヤフト２１に傾きが生じるのを補償し、コレツ
ト２０の降下状態を平行移動に保つ。

一方、スピンドルハブ３７は、モータ側と連動
する回転軸３８を有していてフレーム３９に軸着
してあり、コレツトシヤフト２１が、上記回転軸
３８に対応してキヤリア２７のサブプレート２９
で垂直状に保持されている。よつて、キヤリア２
７の枢着部２６は、上記関係のもとでフレーム３
９に固定されている。

上記において、サブプレート２９は、キヤリア
２７に対して切り欠き部３３ａを爪状の枢着部３
３に係合させて枢着させてあるが、これは、たと
えば枢着部３３をヒンジとしてもよく、あるい
は、サブプレート２９に弾性を保たせておき、枢
着部３３位置でキヤリア２７にスポツト溶接など
で点着しておき、キヤリア２７に対するサブプレ
ート２９は、これが水平保持状に可撓できるよう
にしてもよい。

効果この発明のデイスク挟持装置は、上述の如くで
あるから、フレキシブル・デイスク等のデイスク
をコレツトでスピンドルハブ面に押え付けて回転
させる過程において、デイスクのセンターホール
と嵌合するコレツトが、該センターホールの内縁
を傷めることがなく、同軸位置においてデイスク
面と平行を保ちながら適切に嵌合できる。また、
上記嵌合において、垂直状に保持されているコレ
ツトは、実施例ではコレツトシヤフトが若干首振
りできる許容構成になしてあるので、スピンドル
ハブに対する軸心は、コレツトの嵌合操作をして
的確に位置合わせができる。しかも、コレツトと
デイスクのセンターホールとの齟齬に対しては、
コレツト側もコレツトシヤフトの首振り許容範囲
内において無理な嵌合が避けられるので、上記セ
ンターホールの縁部破損防止に大きく寄与でき、
フレキシブル・デイスク等のデイスクの耐久性向
上と、該デイスクの偏心解消による記録盤として
の高精度の信頼性確保とに、大きく貢献できる。
なお、この発明の装置は、図示する以外での向き
でも使用できること勿論である。

一方、この発明によれば、コレツトの上下移動
は、傾斜状にあるキヤリアを単に揺動させる機構
を介して、簡単な構成のサブプレートにより対デ
イスクとの嵌合が平行に維持でき、かつ、コレツ
トの軸心がデイスク面と直交して維持でき、コレ
ツトの上下移動区分の抑制としかもその移動機構
の簡略化とが果せられて、デイスク挟持装置の信
頼性向上の他に、小型化・薄型化・低廉化により
大きく貢献できる。

【図面の簡単な説明】

第１図・第２図は従来例の説明図、第３図はこ
の発明の一実施例を示す斜視図、第４図・第５図
は同上の作動説明図である。２０……コレツト、２１……コレツトシヤフ
ト、２７……キヤリア、２９……サブプレート、
３６……カム部材、３７……スピンドルハブ。

Claims

【特許請求の範囲】１心出し位置と退避位置とに揺動可能にキヤリ
アを設け、そのキヤリアを心出し位置として、コ
レツトシヤフトに取り付けるコレツトをデイスク
のセンターホールを通してスピンドルハブに嵌合
し、そのコレツトでデイスクの心出しを行うデイ
スク挾持装置において、前記キヤリアに対して回動自在にサブプレート
を連結し、そのサブプレートで前記コレツトシヤフトを支
持し、前記キヤリアと係合してそれを揺動するととも
に、前記サブプレートとも係合してそのキヤリア
の揺動にともない該サブプレートを回動し、その
姿勢を維持して平行移動し、前記スピンドルハブ
に対して前記コレツトを常に平行に保持する、外
部操作可能なカム部材を備えてなる、デイスク挾持装置。