JPH0572577A - 非線形光学結晶の保持具 - Google Patents

非線形光学結晶の保持具

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JPH0572577A
JPH0572577A JP23148691A JP23148691A JPH0572577A JP H0572577 A JPH0572577 A JP H0572577A JP 23148691 A JP23148691 A JP 23148691A JP 23148691 A JP23148691 A JP 23148691A JP H0572577 A JPH0572577 A JP H0572577A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical crystal
nonlinear optical
holder
heat
laser light
Prior art date
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Pending
Application number
JP23148691A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Takehisa
究 武久
Makoto Yano
眞 矢野
Koji Kuwabara
皓二 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH0572577A publication Critical patent/JPH0572577A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非線形光学結晶により波長変換させたレーザ光
の強度分布が、非対称な不均一分布にならず、従来に比
べて放熱の効果を向上できる非線形光学結晶保持具を提
供する。 【構成】角柱状の非線形光学結晶101は、V字型の溝
をもった銅製の金属板102a,102bとをねじ10
4a,104bとで締め付けると、V字型の溝と四つの
側面とを強く密着させることができる。その結果、非線
形光学結晶101の内部で発生する熱はそれら四つの側
面から放熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を波長変換す
るために用いられる非線形光学結晶を保持するための装
置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】非線形光学結晶にレーザ光を入射させる
と、元のレーザ光の波長を変換することができ、この技
術は波長変換と呼ばれる。また、非線形光学結晶には、
一般に角柱状のものが用いられる。
【0003】この非線形光学結晶を保持する従来の保持
具は、例えば、図2に示した様な構造をしている。
【0004】図2は、従来の例として非線形光学結晶保
持具200の断面図である。角柱状の非線形光学結晶2
01は、金属板202に対して二つの側面で接してお
り、残りの二つの側面に付けられたアルミ板203a,
203bを押す様に、ねじ204a,204bとで締め付け
ると、非線形光学結晶201は、その下側と左側の二面
とが金属板202に密着する様に固定される。
【0005】この非線形光学結晶201にレーザ光を入
射させると、レーザ光を多少吸収し、内部で発熱するこ
とがある。そこで非線形光学結晶201の温度上昇を抑
制するために、発生する熱を逃がす必要がある。それに
関しては、図2で示した様に、非線形光学結晶201
は、その下側と左側の二面で金属板202と密着してい
るため、内部で発生する熱を、それらの二面から金属板
202へ伝達させて、放熱させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの様に放熱
させると、非線形光学結晶201の内部の温度分布とし
て、金属板202と接触している下側の面と左側の面に
近い部分の温度が低く、右側の面と上側の面に近い部分
の温度は高くなることがある。その結果、レーザ光の通
過領域205の内部では、左下の部分の温度が低く、右
上の部分の温度が高い非対称な不均一温度分布となって
しまう。
【0007】これに対してレーザ光の波長変換では、波
長変換効率が非線形光学結晶の温度に依存するため、レ
ーザ光通過領域205内で、この様に非対称な不均一温
度分布が生じると、波長変換されるレーザ光のビーム断
面内でも、同様に非対称で不均一なレーザ光強度分布に
なることがあった。
【0008】また、波長変換されるレーザ光が、比較的
対称なレーザ光強度分布になる従来の非線形光学結晶保
持具の一例として、図3で示した様な構造のものもあ
る。
【0009】図3は従来の非線形光学結晶保持具300
の断面図である。非線形光学結晶301は、図の様なコ
の字型の溝をもった金属板302a,302bとで挟ま
れるように保持されており、周囲の四つの側面全でこれ
らの溝と接触させることができる。ところが、ねじ30
4a,304bとで締め付けても、非線形光学結晶30
1の下側の面と上側の面とを、それぞれ金属板302
a、302bとに強く密着させることはできるが、左側
の面と右側の面とを強く密着させることはできない。そ
の結果、非線形光学結晶301の内部で発生する熱は、
おもにこれら下側の面と上側の面との二面からしか放熱
させることができなかった。
【0010】本発明の目的は、波長変換させたレーザ光
の強度分布が、上記の様に非対称で不均一な分布になら
ず、さらに従来に比べて放熱の効果が二倍程度向上でき
る非線形光学結晶保持具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明のV字型の溝をもった複数の金属板の相
互間で非線形光学結晶を挟んだものである。
【0012】
【作用】非線形光学結晶の周囲の四つの側面の内、隣合
う二つの側面を、一方の金属板のV字型の溝と接触する
様に置き、残りの二つの側面を、もう一方の金属板のV
字型の溝と接触する様に置けば、これら二枚の金属板で
非線形光学結晶を挟み込む様にして保持することがき
る。その場合、これら二枚の金属板を締め付けると、こ
れら四つの側面全てが金属板と強く密着する様に接触さ
せることができるため、内部で発生する熱をこれら四つ
の面から均等に放熱させることができる。その結果、非
線形光学結晶内のレーザ光通過領域内部では、ほぼ対称
な均一温度分布となり、ほぼ均一に波長変換させること
ができる。また、これら四つの側面全てから放熱させる
ことができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0014】本発明の一実施例を図1を用いて説明す
る。図1は、本発明に係る非線形光学結晶保持具100
を説明するための断面図である。
【0015】非線形光学結晶101は、図の様に断面が
正方形の角柱状であり、V字型の溝をもつ銅製の金属板
102aと102bとの溝に納められている。それによ
り金属板102aと102bとを、ねじ104a,10
4bとで締め付けると、それらV字型の溝と、非線形光
学結晶101の四つの側面とを強く密着させることがで
きる。その結果、非線形光学結晶101にレーザ光を入
射させて波長変換させる時に、内部で熱が発生しても、
それら四つの側面から均等に放熱するため、レーザ光通
過領域105内では、ほぼ対称で均一な温度分布にな
る。それにより波長変換されるレーザ光を対称な強度分
布で得ることができる。
【0016】この実施例では、非線形光学結晶101と
してβ−BaB24結晶が用いられており、波長変換さ
せるための元のレーザ光は、波長532nmの緑色のレ
ーザ光である。波長変換により、第二高調波である波長
266nmの紫外域のレーザ光を発生させることができ
る。ところがβ−BaB24結晶の様な紫外域で利用で
きる非線形光学結晶のほとんどは、紫外域での透過率が
90%程度しか無く、10%程度のレーザ光は内部で吸
収され、熱に変換されることから、レーザを高出力化さ
せる場合、内部での発熱が大きくなる。しかし本発明の
様に、非線形光学結晶101は、四つの側面全てから放
熱させることができるため、放熱効果が大きく、非線形
光学結晶101が過度に温度上昇せずに済み、長時間安
定して波長変換できる様になった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、非線形光学結晶のレー
ザ光通過領域内で、ほぼ対称な均一温度分布となるた
め、波長変換されたレーザ光が、左右や上下などで非対
称な不均一強度分布になることはない。さらに角柱状の
非線形光学結晶の四つの側面全てから放熱させることが
できるため、二つの側面から放熱させる従来の保持具に
比べて放熱効果が二倍程度も向した。
【0018】さらに本発明の非線形光学結晶保持具を利
用して、V字型の溝をもつ金属板をヒータ等で加熱する
と、非線形光学結晶を、ほぼ均一な温度分布のまま高い
温度にすることもできる。それにより温度位相整合と呼
ばれる非線形光学結晶を一定の高い温度に保つ波長変換
を行う場合でも、波長変換されるレーザ光を対称な強度
分布で得られる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である非線形光学結晶保持具
の断面図。
【図2】従来例である非線形光学結晶保持具の断面図。
【図3】従来例である非線形光学結晶保持具の断面図。
【符号の説明】
100…非線形光学結晶保持具、101…非線形光学結
晶、102a,102b…金属板、104a,104b…ね
じ、105…レーザ光通過領域。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】V字型の溝をもった複数枚の金属板を設
    け、前記金属板の相互間で非線形光学結晶を挟むことを
    特徴とする非線形光学結晶の保持具。
JP23148691A 1991-09-11 1991-09-11 非線形光学結晶の保持具 Pending JPH0572577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23148691A JPH0572577A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 非線形光学結晶の保持具

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23148691A JPH0572577A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 非線形光学結晶の保持具

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JPH0572577A true JPH0572577A (ja) 1993-03-26

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ID=16924248

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23148691A Pending JPH0572577A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 非線形光学結晶の保持具

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