JPH0572384U - ワークハンドリング用吸盤 - Google Patents
ワークハンドリング用吸盤Info
- Publication number
- JPH0572384U JPH0572384U JP2169092U JP2169092U JPH0572384U JP H0572384 U JPH0572384 U JP H0572384U JP 2169092 U JP2169092 U JP 2169092U JP 2169092 U JP2169092 U JP 2169092U JP H0572384 U JPH0572384 U JP H0572384U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- lip
- suction cup
- inner lip
- outer lip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】吸盤の吸着可能範囲の狭い円盤状のワークであ
っても確実に保持することができ、また表面に段差があ
っても確実に保持できるワークハンドリング用吸盤を提
供する。 【構成】可撓性に富んだ合成樹脂よりなる円筒形の吸盤
本体1の先端縁に、ワーク6の表面に密着する円環状の
内側リップ3と外側リップ2を同心円状に一体に形成
し、吸盤本体内に形成されたバキューム孔4の開口が内
側リップと外側リップの間に臨むようにする。そして、
ワークの表面に円状の段差 61 がある場合は、内側リッ
プと外側リップの長さを異ならせ、かつ内側リップと外
側リップの中間の仮想円を段差の直径と等しくする。
っても確実に保持することができ、また表面に段差があ
っても確実に保持できるワークハンドリング用吸盤を提
供する。 【構成】可撓性に富んだ合成樹脂よりなる円筒形の吸盤
本体1の先端縁に、ワーク6の表面に密着する円環状の
内側リップ3と外側リップ2を同心円状に一体に形成
し、吸盤本体内に形成されたバキューム孔4の開口が内
側リップと外側リップの間に臨むようにする。そして、
ワークの表面に円状の段差 61 がある場合は、内側リッ
プと外側リップの長さを異ならせ、かつ内側リップと外
側リップの中間の仮想円を段差の直径と等しくする。
Description
【0001】
本考案は、小型で円盤状をしたワークに吸着してハンドリングするための吸盤 に関するものである。
【0002】
例えば合成樹脂の射出成形品(ワーク)を金型から取り出したり、組立ライン においてワークを次工程に移送する場合のように、小型で軽量のワークをハンド リングするのに、吸盤を取り付けたチャッキングアタッチメントが利用される。 つまり、吸盤は、シリコンゴムのように可撓性に富んだ合成樹脂よりなり、中央 に形成されたバキューム孔の開口が先端に一体に形成された薄肉のリップ内に臨 んでいるが、この吸盤を取付板に複数個取り付け、この複数個の吸盤をワークの 表面に同時に吸着させてハンドリングする。そして、コンパクトディスクのよう に、ワークが円盤状の場合は、複数個の吸盤を同一円周上に配置したチャッキン グアタッチメントを使用している。
【0003】
ところで最近は、外径が2.5インチのミニコンパクトディスクが開発されて いるが、このミニコンパクトディスクは、外周寄りの信号エリアは吸盤を吸着さ せることができないので、信号エリアから外れた中心部の狭い範囲に吸盤を吸着 させてハンドリングする必要がある。このため、前記構成のチャッキングアタッ チメントでは、小さな吸盤を使用する必要があり、しかも吸盤の個数が少なくな る。従って、ワークを保持するのに十分な吸着力が得られず、ハンドリング中に ワークが脱落する不具合があった。また、信号エリアを外れた部分に円状の段差 がある場合は、この段差部を避けて吸盤を吸着する必要があり、ますます吸着可 能範囲が狭くなってハンドリングが困難になる不具合がある。
【0004】 そこで本考案は、吸盤の吸着可能範囲の狭い円盤状のワークであっても確実に 保持することができ、また表面に段差があっても確実に保持できるワークハンド リング用吸盤を提供することを目的とする。
【0005】
かかる目的を達成するために、本考案に係るワークハンドリング用吸盤は、可 撓性に富んだ合成樹脂よりなる円筒形の吸盤本体の先端縁に、ワークの表面に密 着する円環状の内側リップと外側リップを同心円状に一体に形成し、吸盤本体内 に形成されたバキューム孔の開口が内側リップと外側リップの間に臨むようにす る。
【0006】 そして、ワークの表面に円状の段差がある場合は、内側リップと外側リップの 長さを異ならせ、かつ内側リップと外側リップの中間の仮想円を段差の直径と等 しくする。
【0007】
すわわち、吸着部である内側リップと外側リップの間を円環状にしたので、1 個の吸盤のみで広い吸着面積を確保でき、吸盤の吸着可能範囲の狭い円盤状のワ ークであっても、ワークの狭い中央部を確実に吸着して保持することができる。 そして、ワークの表面に円状の段差がある場合は、内側リップと外側リップの間 の吸着部を段差の部分に合わせ、長い方のリップを低い方の面に密着させるとと もに、短い方のリップを高い方の面に密着させることにより、確実に保持するこ とができる。
【0008】
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体的に説明する。図1において、 吸盤本体1は、シリコンゴムのように可撓性に富んだ合成樹脂よりなり、例えば 外径が25mmφ、内径が14.5mmφ、高さが14mmの筒状体である。吸盤本体 1の外周には円環状の係止溝 11 および同じく円環状の通気溝 41 が形成されて おり、取付板5の環状突起 51 が係止溝 11 に係合した状態で取付板5に取り付 けられている。そして、取付板5には減圧装置に接続される通気孔 52 が形成さ れ、この通気孔 52 が通気溝 41 に連通している。
【0009】 吸盤本体1の先端縁には、内側リップ3と外側リップ2が同心円に一体に形成 されている。内側リップ3と外側リップ2は、それぞれ約45゜の角度で斜めに 伸びた薄肉体であり、本実施例では内側リップ3の方が長くなっている。これは 後に説明するように、表面に凹状の円形段差を有するワークに吸着させるためで あり、もし、凸状の円形段差を有するワークに吸着させる場合は、外側リップ2 の方を長くし、段差のないワークの場合は内側リップ3と外側リップ2の長さを 等しくする。
【0010】 吸盤本体1内には、図2に示すように、8個のバキューム孔4が形成されてお り、バキューム孔4の両端の開口が内側リップ3と外側リップ2の間、および通 気溝 41 に臨んでいる。つまり、リング状をした内側リップ3と外側リップ2の 間が減圧装置に連通しており、内側リップ3と外側リップ2の間がリング状をし た吸盤の吸着部である。従って、この吸着部は、従来の吸盤の円形の吸着部を連 結してリング状にしたものであり、従来の1個の吸盤の吸着部に比べてずっと大 きくなっている。
【0011】 かかる構成の吸盤でワーク6をハンドリングするが、ワーク6は、例えば外径 が2.5インチのミニコンパクトディスクであり、これを成形機の金型から取り 出す。そして、ワーク6の信号エリアから離れた中央部に直径が17mmφの凹状 の円形段差 61 が形成されており、円形段差 61 の大きさは内側リップ3と外側 リップ2の間の仮想円に等しくなっている。また、金型で成形されたときに、中 心部にスプルーランナー 62 が突出している。
【0012】 しかして、吸盤本体1の内部にスプルーランナー 62 を入れるようにして内側 リップ3と外側リップ2の間の吸着部をワーク6の段差 61 に押し当てる。これ によって、内側リップ3がワーク6の低い面に密着し、外側リップ2が高い面に 密着する。そして、図示略の減圧装置を作動させるとワーク6に吸着し、ハンド リングすることができる。なお、ワーク6の表面に段差 61 がない場合や凸状の 段差 61 がある場合にも、前記のとおり、内側リップ3と外側リップ2の長さを 調節することにより確実に保持することができる。
【0013】 このように、内側リップ3と外側リップ2の間がリング状をした吸着部が従来 の1個の吸盤の吸着部に比べてずっと大きいので、1個の吸盤で強い吸着力があ り、狭い吸着可能範囲に強く吸着して円盤状のワーク6を確実に保持することが できる。また、表面に段差がある場合でも、内側リップ3と外側リップ2の長さ を異ならせることによって確実に保持することができる。
【0014】
以上説明したように、本考案のワークハンドリング用吸盤は、円筒状の吸盤本 体の先端縁に内側リップと外側リップを形成し、内側リップと外側リップの間に リング状をした大きな吸着部を形成したので、吸盤の吸着可能範囲の狭い円盤状 のワークであっても確実に保持することができ、また表面に段差があっても確実 に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の断面図である。
【図2】本考案実施例の底面図である。
1 吸盤本体 2 外側リップ 3 内側リップ 4 バキューム孔 41 通気溝 5 取付板 6 ワーク 61 段差
Claims (2)
- 【請求項1】 可撓性に富んだ合成樹脂よりなる円筒形
の吸盤本体の先端縁に、ワークの表面に密着する円環状
の内側リップと外側リップが同心円上に一体に形成さ
れ、吸盤本体内に形成されたバキューム孔の開口が内側
リップと外側リップの間に臨んでいることを特徴とする
ワークハンドリング用吸盤。 - 【請求項2】 前記内側リップと外側リップの長さが異
なり、内側リップと外側リップの中間の仮想円がワーク
表面の円状の段差の直径に等しいことを特徴とする請求
項1記載のワークハンドリング用吸盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992021690U JPH0744468Y2 (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | ワークハンドリング用吸盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992021690U JPH0744468Y2 (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | ワークハンドリング用吸盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572384U true JPH0572384U (ja) | 1993-10-05 |
JPH0744468Y2 JPH0744468Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=12062067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992021690U Expired - Lifetime JPH0744468Y2 (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | ワークハンドリング用吸盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744468Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58159156A (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-21 | Fujitsu Ltd | プログラム実行方式 |
-
1992
- 1992-03-12 JP JP1992021690U patent/JPH0744468Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58159156A (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-21 | Fujitsu Ltd | プログラム実行方式 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0744468Y2 (ja) | 1995-10-11 |
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