JPH0572382U - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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JPH0572382U
JPH0572382U JP1177692U JP1177692U JPH0572382U JP H0572382 U JPH0572382 U JP H0572382U JP 1177692 U JP1177692 U JP 1177692U JP 1177692 U JP1177692 U JP 1177692U JP H0572382 U JPH0572382 U JP H0572382U
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tightening
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JP1177692U
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Inventor
昭 春原
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日産車体株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車高調整の自動化を図り労働環境を改善する
と共に、作業能率を向上させること。 【構成】 ベース1にツールホルダ2が上下回動可能に
取り付けられ、ツールホルダ2には車高変更可能な懸架
装置SのナットNを締め付けおよび緩めるツール5と、
ツール5に自在継手8を介して駆動力を与えるツール用
エアモータ6とが設けられ、車高を検出する各車高セン
サ3,4からの信号に基づいて、車高が所定の高さとな
るようツール用エアモータ6を駆動させるコントローラ
7が設けられている構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車製造時において、各種車両を設定された所定の車高とするの に用いる車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車を製造する場合、車体に懸架装置を組み付けるが、その際に、車高を設 定された車高に調整するようになっている。 そして、懸架装置にあっては、例えば、ダブルウイッシュボーン型のトーショ ンバー式のように、トーションバーの捩れ状態を決定するブラケットの締め付け 具合により車高が大きく変化するものがあり、また、同じ懸架装置を採用しなが ら、二輪駆動車と四輪駆動車というように車種によって、異なる車高に設定する ことがある。
【0003】 このような車高調整を行うにあたり、従来では、作業者が車体が流れるライン の下に設けられたピットに入って、車高を測定するゲージを見ながら所定のボル トをエアツールを用いて締め付けたり緩めたりして車高を調整するもので、その ような作業を自動的に行うものは知られていない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は上述のように、作業者が、ゲージを見ながら車体を下か ら見あげるような無理な姿勢で、重いエアツールを持って作業を行うことから、 労働環境の改善が望まれていた。また、このように姿勢に無理があることから、 ゲージの確認がおろそかになると、車高が設定車高からずれてしまって、車高調 整作業を何度かやり直すことになり、その分だけ作業能率が低下するもので、作 用能率の向上も望まれていた。
【0005】 本考案は、上述の問題点に着目して成されたもので、車高調整の自動化を図り 労働環境を改善すると共に、作業能率を向上させることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の車高調整装置では、ベースにツールホルダが上下回動可能に 取り付けられ、このツールホルダには、締め付けたり緩めることで車高変更可能 な懸架装置の締付手段を締め付けおよび緩める締付工具と、この締付工具に自在 継手を介して駆動力を与える締付用アクチュエータとが設けられ、車高変更対象 の車両の車高を検出する車高検出手段が設けられ、この車高検出手段からの信号 に基づいて、車高変更対象の車両の車高が所定の高さとなるよう前記締付用アク チュエータを駆動させる駆動制御手段が設けられている構成とした。
【0007】
【作用】
懸架装置に設けた締付手段を締め付けたり緩めたりすることで車高が変化する 構造となっている車両の車高調整を行う手順を説明すると、まず、締付工具を懸 架装置の締付手段を締め付けおよび緩め可能な状態にセットする。 次に、駆動制御手段の制御に基づいて、締付用アクチュエータが駆動して締付 工具が締め付け側や緩め側に作動する。つまり、駆動制御手段は、車高検出手段 により検出している車高に基づいて車高を所定の車高とする側に駆動制御する。 この時、締付用アクチュエータが駆動して車高が変化するのに伴なって、懸架 装置の締付手段が上下方向に変位し、それと共に締付工具の位置も上下方向に変 位する。 この場合、締付工具および締付用アクチュエータを支持しているツールホルダが ベースに対して上下に回動することで、締付手段の上下方向の変位に対応する。 また、このようなツールホルダの回動によって、この回動中心と締付手段および 締付工具との距離が変化するが、この相対変位は、締付工具とアクチュエータと の間に設けた自在継手で吸収する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 実施例を説明するにあたり、本実施例装置Aにより車高を調整する車両の懸架 装置Sについて簡単に説明すると、図2は、その懸架装置Sの左前輪部分を示す 正面図であって、この懸架装置Sは、一般に、ダブルウイッシュボーン型トーシ ョンバースプリング式と呼ばれる形式のもので、図中Tはタイヤ,UAはアッパ アーム,LAはロアアーム,SAはショックアブソーバである。前記アッパアー ムUAが車体に上下方向に回動可能に取り付けられている一方、ロアアームLA は、クロスメンバCMに上下方向に回動可能に取り付けられている。
【0009】 そして、ロアアームLAの後方には、スプリングとして作用する図3に示すト ーションバーTBが前後方向に延在されている。そして、このトーションバーT Bの後端部に、ブラケットBKが設けられていると共に、このブラケットBKに アジャスタブルボルトABおよびナット(締付手段)Nが設けられていて、ナッ トNの締付量を調整してブラケットBKの位置を想像線で示すように変化させる ことで、車高を変更可能となっている。なお、この懸架装置Sを有した車両は、 例えば、二輪駆動車と四輪駆動車等のような形式の際により、h1,h2,h3 の異なる車高が設定されている(なお、h1>h2>h3である)。
【0010】 次に、実施例装置Aの構成について説明する。 図1は、実施例装置Aの全体を示す図であって、1はベースである。そして、 このベース1には、ツールホルダ2が回動可能に取り付けられていると共に、姿 勢制御用車高センサ3および設定用車高センサ4が設けられている。また、前記 ツールホルダ2には、前記ナットNを締め付けたり緩めたりするレンチ状のツー ル(締付工具)5が設けられていると共に、このツール5を回転させるツール用 エアモータ(締付用アクチュエータ)6が設けられている。さらに、このツール 用エアモータ6は、コントローラ7に接続されていて、各車高センサ(車高検出 手段)3,4に設けられた後述する各リミットスイッチ3a,4aから入力され る信号に基づいて、このコントローラ(駆動制御手段)7により駆動を制御され る。なお、図1において、Pは車体が流れるラインの下に形成されているピット である。
【0011】 次に、上記の各構成についてそれぞれ詳細に説明する。
【0012】 図4に示すように、前記ベース1は、略薄板長方形状に形成されたベースプレ ート1aと、このベースプレート1a上に重ねられた、ツールベース1bとで構 成されている。前記ベースプレート1aは、図1に示しているように、下面に複 数の車輪1cが設けられて床F上を移動可能に形成され、さらに、上面には車輪 1cに駆動伝達して回転させる自走用エアモータ11が設けられている。なお、 この自走用エアモータ11の駆動は、自走用バルブ11aの作動によりコントロ ールされるもので、この自走用バルブ11aの作動はコントローラ7により制御 される。
【0013】 図4に戻り、ツールベース1bは、4つのフリーベアリング1dが設けられて ベースプレート1a上を水平方向に移動自在に形成されている一方、左右両側部 には、ストッパユニット12,12が設けられている。すなわち、このストッパ ユニット12は、図5にも示しているように、基端がツールベース1bの上面に ヒンジ12aにより回動可能に取り付けられ、先端がベースプレート1aの下側 に形成された係止溝1eに係止されたクランプ12bと、このクランプ12bを 上方回動方向に付勢するためのアクチュエータとしてのストッパ用ホース12c とで構成されている。なお、このストッパ用ホース12cは、ゴム製であり、給 排気口12dから内部にエアを供給すると、膨らんでクランプ12bを上方回動 付勢し、給排気口12dからエアを排出すると、収縮してクランプ12bへの上 方回動付勢力がなくなる構造となっている。また、このストッパ用ホース12c に対するエアの給排気は、ストッパ用バルブ12eにより制御され、このストッ パ用バルブ12eの作動は前記コントローラ7により制御される。
【0014】 前記ツールベース1bの上面には、略扇形形状の側板1f,1fを並設して、 この扇形の円弧部分を平板状の正面板1gで連結した形状の支持ブラケット1h が立設されている。なお、正面板1gの中央には上下に長い長穴1kが形成され ている。
【0015】 そして、前記支持ブラケット1hの内側に、略コの字形状に形成された前記ツ ールホルダ2が、枢軸2aを中心に回動自在に取り付けられている。そして、図 6に示すように、ツールホルダ2には、ツール用エアモータ6が取り付けられ、 このツール用エアモータ6の回動軸6aが前記正面板1gの長穴1kから外側に 突出されている。そして、回動軸6aの先端には、自在継手8が設けられ、さら に自在継手8の先には、前記ツール5が設けられている。 なお、前記ツール用エアモータ6の駆動は、ツール用バルブ6aの作動により コントロールされるもので、このツール用バルブ6aの作動はコントローラ7に より制御される。また、前記支持ブラケット1hには、円弧形状の長穴1mが形 成されていて、この長穴1mにツールホルダ2に設けたカムフォロワ2bが挿通 され、このカムフォロワ2bによりツールホルダ2の回動可能な範囲が所定範囲 に規制されている。
【0016】 さらに、ツールベース1bとツールホルダ2との間には、ツールホルダ2を回 動させる回動ユニット9が設けられている。この回動ユニット9は、ツールベー ス1bとツールホルダ2との間に折り畳み状態で設けられた回動用ホース(前記 ストッパ用ホース12cと同様の部材)9aと、回動用ホース9aにエアを給排 気する回動用バルブ9bとで構成されている。この回動用バルブ9bも、コント ローラ7により作動を制御される。
【0017】 前記各車高センサ3,4は、図7に示すように、支持ブラケット1hの図中左 右両側に配置されてツールベース1bの上に設けられている。前記姿勢制御用車 高センサ3は、図中右側に配設されたもので、この姿勢制御用車高センサ3は、 図6に示すように、前記枢軸2aによりツールホルダ2と共に回動可能に支持さ れ、かつ、カムフォロワ2bによりツールホルダ2と連動して回動可能に連結さ れた回動ロッド3bを有している。そして、この回動ロッド3bの先端に立設さ れた支持ロッド3cには略L字形状に形成された検知レバー3dが回動可能に取 り付けられている。なお、この検知ロッド3dは、車体のサイドシルSS(図1 参照)の下端に当接する検知部3eと、回動ロッド3bに設けられた第1リミッ トスイッチ3aを投入可能なスイッチ部3fとで構成されている。
【0018】 前記設定用車高センサ4は、図8に示すように、支持ブラケット4bとロッド レスシリンダ4cとが並んで立設され、ロッドレスシリンダ4cを上下するスラ イドブロック4dには、支持ロッド4eが固定され、この支持ロッド4eに、第 2リミットスイッチ4aが取り付けられていると共に、検知レバー4fが回動自 在に取り付けられている。また、検知レバー4fは、検知部4gとスイッチ部4 hとで略L字形状に形成されており、スイッチ部4hは前記第2リミットスイッ チ4aを投入可能(ON状態とする)に設けられ、さらに、この検知レバー4f は、スプリング4kにより検知部4gが図中上方に回動する方向に付勢されてい る。 一方、前記支持ブラケット4bには、第1ピンシリンダ4m,第2ピンシリンダ 4n,第3ピンシリンダ4pが上下に並んで設けられている。各ピンシリンダ4 m,4n,4pは、検知レバー4fの検知部4gを各車高h1,h2,h3の高 さに配置した時に、スライドブロック4dに当接する位置に配置されている。
【0019】 次に、図1により前記コントローラ7について説明する。 コントローラ7は、入力側に、前記第1リミットスイッチ3a,第2リミット スイッチ4aおよび制御スイッチ10を有していると共に、出力側には、ツール 用バルブ6a,回動用バルブ9b,自走用バルブ11aおよびストッパ用バルブ 12eが設けられている。 なお、前記制御スイッチ10は、ピットP内に設けられていて、呼出釦10a, 戻し釦10bおよび起動釦10cが設けられている。
【0020】 そして、コントローラ7の自走用バルブ11aの作動制御については、呼出釦 10aを投入した時には、実施例装置AがピットPに近づく方向に床F上を走行 する側に自走用エアモータ11を駆動させるように自走用バルブ11aを作動さ せ、一方、戻し釦10bを投入した時には、実施例装置AがピットPから離れる 側に自走用エアモータ11を駆動させるように自走用バルブ11aを作動させる よう構成されている。
【0021】 また、ツール用バルブ6a,回動用バルブ9bおよびストッパ用バルブ12e の作動制御については、図9のフローチャートに示すとおりである。
【0022】 この図に示すフローは起動釦10cの投入によりスタートするもので、最初の ステップ101は、ストッパ用バルブ12eをエア供給作動させるステップであ る。 ステップ102は、回動用バルブ9bをエア供給作動させるステップである。 ステップ103は、第1リミットスイッチ3aがONであるか否かを判定する ステップであって、YESでステップ104に進み、NOでステップ102に戻 る。 ステップ104は、回動用バルブ9bを排気作動させるステップである。 ステップ105は、第1リミットスイッチ3aがOFFであるか否かを判定す るステップであって、YESでステップ106に進み、NOでステップ104へ 戻る。 ステップ106は、ツール用バルブ6aを、ツール用エアモータ6がナットN を緩める側に駆動するように作動させるステップである。 ステップ107は、第1リミットスイッチ3aがONであるか否かを判定する ステップであって、YESでステップ108に進み、NOでステップ109に進 む。 ステップ108は、ツール用バルブ6aを、ツール用エアモータ6の駆動を停 止させる側に作動させるステップで、この処理の後ステップ104に戻る。 ステップ109は、第2リミットスイッチ4aがONであるか否かを判定する ステップであって、YESでステップ110に進み、NOでステップ106に戻 る。 ステップ110は、ツール用バルブ6aを、ツール用エアモータ6の駆動を停 止させる側に作動させるステップで、以上で制御を終了する。
【0023】 次に、実施例装置Aの作動について説明する。
【0024】 車体がラインから流れてくると、ピッチP外に位置している作業員が車体に付 けられているバーコードに基づき車種を選定し、設定用車高センサ4の高さを設 定する。すなわち、3種の車高h1,h2,h3のうちのいずれかを選定して、 図4に示す設定用車高センサ4のロッドレスシリンダ4cを駆動させ、スライド ブロック4dを、その選定車高に応じたピンシリンダ4m,4n,4pが当接す る位置に配置させる。これにより、検知部4gの高さが車高h1,h2,h3の いずれかの高さに配置される。なお、ラインを流れる車体にあっては、懸架装置 Sの組付時に、あらかじめ、懸架装置SのブラケットBKのナットNを締めて最 も高い車高h1よりもさらに高い車高に設定しておく。
【0025】 次に、ピットP内に位置する作業者が図1に示す制御スイッチ10の呼出釦1 0aを投入操作する。この操作に基づいて、実施例装置Aの自走用エアモータ1 1が駆動して、実施例装置AがピットP側に走行し、その後、所定位置で停止す る。
【0026】 そして、ピットP内の作業者が、ツール5をナットNにセットした後、起動釦 10cを投入する。それにより、コントローラ7が図9のフロチャートに示す制 御を行う。 すなわち、まず、ストッパ用バルブ12eをエア供給作動させて図5に示すスト ッパ用ホース12cを膨らませ、ツールベース1bをベースプレート1aに対し て固定させる(ステップ101)。その後、回動用バルブ9bをエア供給作動さ せ(ステップ102)、回動用ホース9a(図6)を膨らませツールホルダ2を 上方回動させる。この回動に伴なって、姿勢制御用車高センサ3では回動ロッド 3bがカムフォロワ2bを介して駆動伝達されて上方に回動し、検知レバー3d が上昇する。 こうして、姿勢制御用車高センサ3の検知部3eが車体のサイドシルSSに触れ ると、第1リミットスイッチ3aがOFFからONに切り換わり、この第1リミ ットスイッチ3aがOFFとなるまで、回動用バルブ9bがエア排気作動を行う (ステップ103→104→105)。これにより、ツールホルダ2および検知 レバー3dが下降する。
【0027】 次に、第1リミットスイッチ3aがOFFとなると、ツール用バルブ6aが作 動してツール用エアモータ6が、ナットNを緩める側に駆動する(ステップ10 6)。これにより、車高が低下して、再び、サイドシルSSと検知部3eとが触 れて第1リミットスイッチ3aがONとなる。そうすると、ツール用バルブ6a をツール用エアモータ6の駆動が停止する側に作動させ(ステップ108)、再 び、第1リミットスイッチ3aがOFFとなるまで回動用バルブ9bをエア排気 作動させ、車高を低下させる。こうして、第1リミットスイッチ3aがOFFと なると、再び、この第1リミットスイッチ3aがONとなるまで、ツール用エア モータ6がナットNを緩める側に駆動する。
【0028】 このようにして、車高が徐々に低下し、所定の車高に設定している設定用車高 センサ4の検知部4gにサイドシルSSが当接して、第2リミットスイッチ4a がONとなるまで(ステップ109)、以上の作動を繰り返し行い、第2リミッ トスイッチ4aがONとなると、ツール用バルブ6aをツール用エアモータ6の 駆動が停止する側に作動させる(ステップ110)。
【0029】 なお、上述のようにして車高が低下するのに伴なって、ナットNの位置が鉛直 方向に低下すると共に、これにセットしているツール5の位置も鉛直方向低下す る。また、ツールホルダ2も下方に回動するが、この場合は、枢軸2aを中心と した回動となる。したがって、車高が低下するにつれて、ツール5とツール用エ アモータ6との間隔が近づくことになり、この間隔の変化を吸収すべく自在継手 8が折れ曲ることになる。
【0030】 以上のようにして、車高が所定の車高となってツール用エアモータ6の駆動が 停止したら、ピットP内の作業者がツール5をナットNから外し、戻し釦10b を投入操作する。これにより、実施例装置Aは、床F上をピットPから離れる方 向に自走する。 以上により、車高調整を終える。
【0031】 以上説明してきたように、本実施例装置では、ピットP内の作業者の作業とし ては、ツール5をナットNにセットする作業および制御スイッチ10の各釦10 a,10b,10cを操作する作業だけで車高が所定の車高に調整されるため、 作業が楽になって労働環境を改善できるという効果が得られる。また、設定用車 高センサ4に基づいて自動的に車高が確実に所定の車高となるから、作業能率も 向上するという効果が得られる。
【0032】 以上実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例に限 られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっ ても本考案に含まれる。
【0033】 例えば、実施例では、車高検出手段として、単純にリミットスイッチ3a,4 aがONであるかOFFであるかで車高を検出する簡単な構造で低コストのセン サ3,4を用いた結果、最初に車高を高く設定しておき、コントローラ7は、車 高を所定の車高まで下げて行く構成としたが、車高検出手段として、常時車高を 検出するものを用いることもでき、この場合には、コントローラ7も、目標とす る車高と現在の車高との差を求め、この差を無くす側にツール用エアモータ6等 の締付用アクチュエータを締付作動させたり緩め作動させたりする構成としても よい。
【0034】
【考案の効果】
以上、説明してきたように本考案の車高調整装置にあっては、ベースに回動可 能に取り付けたツールホルダに、締付工具および締付用アクチュエータを設け、 この締付用アクチュエータと締付工具の間に自在継手を設け、車高検出手段から の信号に基づいて、車高が所定の高さとなるよう締付用アクチュエータを駆動さ せる駆動制御手段を設けた構成としたため、締付工具を懸架装置の締付手段にセ ットした後は自動的に車高を所定の車高とすることができるもので、車高を測定 するゲージを見ながら車体を見上げた状態で重いツールを持って行う作業が不要 となって、労働環境を改善することができると共に、作業能率も向上させること ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の車高調整装置を示す全体図であ
る。
【図2】実施例装置により車高調整する車両の懸架装置
を示す構造説明図である。
【図3】実施例装置により車高調整する車両の懸架装置
を示す構造説明図である。
【図4】実施例装置のベースを示す斜視図である。
【図5】実施例装置のベースの要部を示す断面図であ
る。
【図6】実施例装置の要部を示す側面図である。
【図7】実施例装置の要部を示す平面図である。
【図8】実施例装置の設定用車高センサを示す側面図で
ある。
【図9】実施例装置のコントローラの制御作動を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ベース 2 ツールホルダ 3 姿勢制御用車高センサ(車高検出手段) 4 設定用車高センサ(車高検出手段) 5 ツール 6 ツール用エアモータ(締結用アクチュエータ) 7 コントローラ(駆動制御手段) 8 自在継手 S 懸架装置 N ナット(締結手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースにツールホルダが上下回動可能に
    取り付けられ、 このツールホルダには、締め付けたり緩めることで車高
    変更可能な懸架装置の締付手段を締め付けおよび緩める
    締付工具と、この締付工具に自在継手を介して駆動力を
    与える締付用アクチュエータとが設けられ、 車高変更対象の車両の車高を検出する車高検出手段が設
    けられ、 この車高検出手段からの信号に基づいて、車高変更対象
    の車両の車高が所定の高さとなるよう前記締付用アクチ
    ュエータを駆動させる駆動制御手段が設けられているこ
    とを特徴とする車高調整装置。
JP1177692U 1992-03-10 1992-03-10 車高調整装置 Pending JPH0572382U (ja)

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