JPH0571881U - 表示盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】表示盤自体を大形化させずに多量の情報を表示
できる表示盤の提供。 【構成】第１の情報の部分情報が表示された第１の表示
面12a と第１の表示面12a と所定角度をなし第２の情報
の部分情報が表示された第２の表示面12b とを有する複
数のパネル部12と、複数のパネル部12を回動自在に保持
すると共に複数のパネル部12の回転軸17を平行に位置付
ける保持部と、複数のパネル部12を回動し第１及び第２
の表示面12a ，12b のうちのいずれか一方を所定面上に
位置付けるモータ14及びベルト15を具備する構成となっ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路情報、河川情報などの各種情報を表示する表示盤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図６乃至図８にこの種の従来の表示盤を示す。

【０００３】 この表示盤１は、図８に示す如く、壁２に掛けて用いられるものであり、パネ ル部３とこのパネル部３を囲繞する外筐部４とで構成されており、パネル部３の 面3aには地図、文字等の情報５が表示されている。また、パネル面3aの所定の位 置にはＬＥＤ（情報）６が設けられ、必要に応じて点灯させる構成となっている 。尚、図７に示す如く、ＬＥＤ６の配線はパネル部３の背面側においてＬＥＤ６ を線材７で接続することにより行われている。

【０００４】 この従来の表示盤１によると、多量の情報をパネル面3aに表示しようとすると 情報が見難くなるという不具合があり、この不具合を解決するべくパネル面3aの 面積を大きくしたのでは、表示盤１全体が大きくなるので、表示盤１設置用のス ペースを広く必要とするという不具合を生じる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述の如く、上記表示盤では、パネル面に多量の情報を表示しようとすると情 報が見難くなり、パネル面の面積を大きくしたのでは、表示盤全体が大形化する という不具合があった。

【０００６】 本考案はこのような従来の欠点を解決するべくなされたものであり、表示盤全 体を大形化することなく多量の情報を表示できる表示盤を提供することを目的と する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の表示盤は、第１の情報の部分情報が表示された第１の表示面とこの第 １の表示面と所定角度をなし第２の情報の部分情報が表示された第２の表示面と を有する複数のパネル部と、前記複数のパネル部を回動自在に保持すると共に前 記複数のパネル部の夫々の回転中心を並行に位置付ける保持部と、前記複数のパ ネル部を同時に回動し前記第１及び第２の表示面のうちのいずれか一方を所定の 面上に位置付ける回動手段とを具備して構成される。

【０００８】

【作用】

本考案の表示盤では、夫々のパネル部を回動して第１の表示面を所定の面上に 位置付けることにより第１の情報が表示され、第２の表示面を所定の面上に位置 付けることにより第２の情報が表示される。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図５を参照して詳述する。

【００１０】 図１乃至図４は第１の実施例を説明する図であり、図１は図２のＡ−Ａ線断面 図、図２は第１の情報が表示された表示盤の正面図、図３は図２の表示盤が壁に 掛けられた状態の側面図、図４は第２の情報が表示された表示盤の正面図である 。

【００１１】 本考案に係る表示盤11は、図１に示す如く、複数のパネル部12、このパネル部 12を回動自在に保持する外筐部（保持部）13、及びパネル部12を回動する回動手 段である駆動モータ14、タイミングベルト15を具備しており、図３に示す如く、 壁16に掛けて用いられる。

【００１２】 パネル部12は断面が正三角形の筒形形状をしており、その上下両端部であって 正三角形の中心部位には軸17が設けられている。また、この軸17にはプーリ18が 設けられている。

【００１３】 一方、パネル部12の３つの側面のうち、第１の側面12a は第１の情報の部分情 報が表示された第１の表示面となっており、第２の側面12b は第２の情報の部分 情報が表示された第２の表示面となっている。これらの表示面12a ，12b には地 図、文字等の情報19やＬＥＤ（情報）20が設けられている。また、第３の側面 12c には保守用の蓋22が設けられており、ＬＥＤ20のパネル部12への取り付け作 業やＬＥＤ20を線材23で接続する作業を蓋22を開けることにより、パネル部12内 で行える。

【００１４】 外筐部13は、前記複数のパネル部12が並行に位置付けられる状態で、パネル部 12の軸17を回動自在に保持している。また、この外筐部13には、パネル部12を露 出するための開口部13a が形成されており、図２に示す如く、開口部13a の開口 面（所定の面）上に夫々のパネル部12の第１の表示面12a を位置付けることによ り、第１の情報が表示され、図４に示す如く、開口部13a の開口面上に夫々のパ ネル部12の第２の表示面12b を位置付けることにより、第２の情報が表示される 。尚、本例では、第１の情報としては「市の全体図」が表示され、第２の情報と しては「市内の住宅密集地部分拡大図」が表示される構成となっている。

【００１５】 また、駆動モータ14は、外筐部13内の右端上部に設けられ、タイミングベルト 15は、モータ14の軸14a に設けられたプーリ24及び夫々のパネル部12のプーリ18 に巻き付けられている。従って、モータ14の回動により、複数のパネル部12は同 時に回転し、夫々のパネル部12の第１の表示面12a 或いは第２の表示面12b を開 口部13a の開口面上に位置付けることができる。尚、タイミングベルト15は外筐 部13内に設けられたベルトサポート26によってプーリ18，24に密着させられてい る。

【００１６】 このような構成となっているので、モータ14を駆動することにより、表示盤11 に第１の情報又は第２の情報を表示することが可能であり、従って、表示盤11は 従来例の表示盤１と同程度の大きさであっても、従来の２倍の量の情報を表示す ることが可能である。

【００１７】 尚、本例では、パネル部12の断面を正三角形の形状とし、このうちの２つの側 面を表示面としたが、これに限定されるものではなく、３つの側面すべてを表示 面としても良く、また、パネル部12の断面形状を正三角形以外の形状としても良 い。 図５は本考案の第２の実施例を説明する断面図である。

【００１８】 本例の表示盤11Ａでは、パネル部12の軸17にはピニオン28が設けられ、外筐部 13内にはこれらのピニオン28とかみ合うラック30が設けられ、正逆回転を可能と されたソレノイドモータ32を用いてラック30を矢印方向に移動させ、これにより ピニオン28を介してパネル部12を回動する構成となっている。その他の構成、作 用は第１の実施例と同様である。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の表示盤では、夫々のパネル部を回動して第１の表 示面を所定の面上に位置付けることにより第１の情報が表示され、第２の表示面 を所定の面上に位置付けることにより第２の情報が表示される。従って、表示盤 自体を大形化することなく、多量の情報を表示できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２のＡ−Ａ線断面図。

【図２】本考案の第１の実施例に係る表示盤であって第
１の情報が表示された状態の正面図。

【図３】上記表示盤が壁に掛けられた状態の側面図。

【図４】上記表示盤に第２の情報が表示された状態の正
面図。

【図５】本考案の第２の実施例に係る表示盤の断面図。

【図６】従来の表示盤の正面図。

【図７】図６の表示盤のＢ−Ｂ線断面図。

【図８】図６の表示盤を壁に掛けた状態の側面図。

【符号の説明】

11 表示盤 12 パネル部 12a 第１の表示面 12b 第２の表
示面 13 保持部 14 モータ 15 ベルト 17 軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の情報の部分情報が表示された第１
   の表示面とこの第１の表示面と所定角度をなし第２の情
   報の部分情報が表示された第２の表示面とを有する複数
   のパネル部と、前記複数のパネル部を回動自在に保持す
   ると共に前記複数のパネル部の夫々の回転中心を並行に
   位置付ける保持部と、前記複数のパネル部を同時に回動
   し前記第１及び第２の表示面のうちのいずれか一方を所
   定の面上に位置付ける回動手段とを具備することを特徴
   とする表示盤。