JPH0571873U - レリーフ切手 - Google Patents

レリーフ切手

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JPH0571873U
JPH0571873U JP923392U JP923392U JPH0571873U JP H0571873 U JPH0571873 U JP H0571873U JP 923392 U JP923392 U JP 923392U JP 923392 U JP923392 U JP 923392U JP H0571873 U JPH0571873 U JP H0571873U
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JP
Japan
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relief
base material
stamp
painting
touch
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Application number
JP923392U
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English (en)
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幸雄 長谷川
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の切手は水ぬれに弱く、ボール紙を主体と
した基材と金属型押し版によるプレスではレリーフの再
現性に欠けるところが見られた。本考案は、基材や型押
し方法を検討し、水に強く型崩れせず、絵画表面の細部
のタッチまで再現したレリーフ切手を提供する。 【構成】裏面に糊剤層(16)を設けた合成紙等の基材(10)
上に絵画の印刷層(11)、保護樹脂層(12)を設けた基材又
は合成紙、プラスチックシート、不織布等の基材(10)上
に絵画の印刷層(11)を設け、その上から透明軟質塩化ビ
ニルシート(14)を貼り合わせた積層基材(K) に、絵画の
タッチを再現したシリコンゴム型押版(S)を用いて加熱
型押しして、前記絵画タッチのレリーフ(T) を形成した
レリーフ切手(18)であり、またレリーフ切手の一部領域
にスタンプインキ吸収層(15,15) を設けたレリーフ切手
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は絵画の印刷層を設けた合成紙等の基材や積層基材上に、前記絵画のタ ッチを模写再現したシリコンゴム型押版を用いて加熱型押しして、前記絵画タッ チのレリーフを形成してなるレリーフ切手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は例えば図5に示すように、基材(20)である厚いボール紙(180g/m2〜 210g/m2程度)上に絵画の印刷層(21)を設け、その表面に印刷層の保護や光沢 のために保護樹脂層(22)を設けて、その表面に型押しをするために押圧版は、キ ャンバスに校正刷(試し刷のこと)した絵柄上にメジューム(透明インキ)或い は透明樹脂溶液で画家が絵を描くのと同様に筆をつかって絵画タッチ(油絵の凹 凸、筆跡等)を模写し、乾燥固化後、シリコンゴム溶液を流し込み母型をとり、 この母型から電鋳方式にて型押版(30)を作製して、パワープレス機(円圧方式の 凹版印刷機)を使用して圧力のみで押圧して、絵画タッチのレリーフを形成し複 製絵画としていた。その後で基材(20)の裏面に糊剤層(23)を設け、目打ち加工を 行なうことで記念・特殊切手等の切手として利用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のレリーフを形成した絵画の記念・特殊切手等の切手は、 基材(20)が厚いボール紙のため、収集等の際、水や温水等で剥離する際、水ぬれ に弱かった。また絵画タッチのレリーフを形成する場合、金属型押版による圧力 のみで押圧しているため、絵画の細部、例えばキャンバスの布目や、微妙な筆の タッチを再現することが難しく、また型押しした際、基材(20)の厚いボール紙裏 面に迄、小さな波打ちや型押しの跡が凹凸となって残り(基材全体が変形した状 態)、裏面の糊剤の塗布が均一にできなかったり、切手として切り取り貼り付け る際、接着が容易にできない問題があった。 そこで本考案は基材や型押し方法を検討し、細部までシャープに再現でき、水 に強い素材を用いた新規なレリーフ切手を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前述の課題を解決するために、裏面に糊剤層(16)を設けた合成紙等の 基材(10)上に絵画の印刷層(11)を設け、その表面に保護樹脂層(12)を設けて、前 記絵画タッチを模写再現したシリコンゴム型押版(S) により加熱型押しして、前 記絵画タッチのレリーフを形成したレリーフ切手(18)である。 また前記基材(10)上に、接着剤(13)を介して透明軟質塩化ビニルシート(14)を 貼り合わせてなる積層基材(K) の前記透明軟質塩化ビニルシート上に、絵画タッ チのレリーフを形成したレリーフ切手(18)である。
【0005】 また前記レリーフ切手の一部領域にスタンプインキ吸収層(15,15) を設けたレ リーフ切手である。
【0006】
【作用】
本考案のレリーフ切手は、裏面に糊剤層(16)を設けた合成紙等の基材(10)上に 絵画の印刷層(11)を設け、その表面に保護樹脂層(12)を設けて、前記絵画のタッ チを模写再現したシリコンゴム型押版(S) を用いて、加熱型押しして絵画タッチ のレリーフを形成したものであるが、前記基材(10)である合成紙にシリコンゴム 型押版(S) で加熱型押しすることによって、合成紙の柔軟性、及び前記シリコン ゴム型押版の弾力性によって、絵画のキャンバス布目や、微妙な筆によるタッチ (油絵の凹凸、筆跡等)がシャープに再現することができる。又、合成紙の裏面 側にもレリーフ形成の変形が多少現われるが、前記合成紙が柔軟性を持っている ので糊剤の塗布や切手としての貼付けに影響は少ない。 また絵画の印刷層(11)を設けた合成紙等のプラスチックシートの基材(10) 上 に透明軟質塩化ビニルシート(14)を貼り合わせた積層基材(K) は上層の透明軟質 塩化ビニルシート(14)上に絵画タッチのレリーフが形成されるので、より一層シ ャープに絵画のタッチを再現することができる。また前記積層基材(K) はレリー フ形成の加熱押圧の影響は受けず裏面は平面を保つことができるので糊剤の塗布 や切手としての貼付けが容易にできる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を詳細に説明する。図1(a),(b) は本考案の一実施例による合 成紙を用いてレリーフを形成する前と形成後の断面説明図である。基材(10)とし ては、直接レリーフ形成をする素材として、例えば合成紙(王子油化株製、商品 名ユポ)や不織布を用いることができるが、レリーフ形成には加工適性の良い合 成紙がよく、厚さは0.2/mm 程度がレリーフ形成に適当である。また図2に示 したように、合成紙、プラスチックシート(ポリエチレンテレフタレート、厚さ 0.18/mm 程度)、不織布等を基材(10)として用いて、この表面上に絵画の印 刷層(11)を設けて、その上から透明軟質塩化ビニルシート(14)(厚さ0.4mm〜 0.6mm程度)を接着剤(13)で貼り合わせて積層基材(K) として、前記積層基材 (K) 上にシリコンゴム型押版(S) により絵画タッチのレリーフ(T) の形成をする と、最上層の透明軟質塩化ビニルシート(14)上に、より一層シャープな絵画タッ チのレリーフを再現することができた。
【0008】 本考案における絵画タッチのレリーフ形成のための型押版(S) は、キャンバス に校正刷(試し刷)した絵柄上にメジューム(東洋インキ製造株製)或いは、透 明樹脂溶液で画家が絵を描くのと同様に、絵柄に合わせて筆で油絵のタッチを模 写し、乾燥、固化させた後、シリコンゴム溶液を流し込み、固化させたものであ る。また前記シリコンゴム型押版(S) を母型として、電鋳方式にて金属型押版を 複製することもできる。
【0009】 前記シリコンゴム型押版(S) を用いての型押しには、高周波ウエルダー(山本 ビニター株社製)が適当であり、前記合成紙や積層基材(K) を前記高周波ウエル ダーに静置し、その上からシリコンゴム型押版(S) を被せて加熱型押しをする。 この型押しの条件は、温度150℃〜180℃, 時間20/sec〜40/sec程度で シャープな絵画タッチを再現したレリーフを形成することができた(図1、図2 を参照)。 尚、シリコンゴム型押板(S) より複製した前記金属型押版を使用して、円圧又 は輪転方式のプレス機で加熱プレスしてレリーフを形成することもできるが、但 し基材(10)が合成紙の場合は高周波ウエルダーでの加熱型押しに比べ、合成紙の 変形は少し大きくなるが、前記合成紙の柔軟性に助けられ糊剤の塗布や切手とし ての貼付けの際しての問題はない。
【0010】 前記糊剤層(16)は、合成紙(10)や積層基材(K) の裏面に水活性の糊剤、例えば アラビアゴム系、又は澱粉系の糊剤をグラビア、又はロールコーターにて塗布し 糊剤層(16)を設けたもので、予め糊剤を塗工した基材でもよく、レリーフ形成後 に塗工してもよい。この裏面の糊剤層(16)は貼付ける対象物によっては更に強力 な接着剤を塗布する必要も生ずるので、必ず設ける必要はなく適宜選択すること ができる。
【0011】 次に図3に示すように、切手にするため絵画のレリーフを形成後、糊剤層を設 けた基材(10)である合成紙、積層基材(K) に目打ち機で目打ちをして、前記切手 の切取り用の目打ち孔(P) を形成するが一般には櫛型の切手専用型(正方形、又 は矩形に目打ちするための目打ち型)でよいが記念・特殊切手などの場合、趣味 で収集する人には、例えば三角型等の変形にすることもできる。
【0012】 本考案のレリーフ切手を普通切手(例えば郵便切手)として使用する場合、日 付等の消印のスタンプを押印する必要があり、前記レリーフ切手(18)の一部領域 に無機物質(炭酸カルシューム粉末等)を混練したインキでスタンプインキ吸収 層(15,15) を設けることで普通切手としても使用できる(図4を参照)。
【0013】
【考案の効果】
本考案のレリーフ切手は、切手基材に合成紙或いは合成紙、プラスチックシー ト、不織布等に厚い透明軟質塩化ビニルシート(0.4mm〜0.6mm)を貼り合 わせた積層基材を使用するので、耐水性があり収集等で水にぬらしても型くずれ しない丈夫なレリーフ切手が得られるので使用範囲もひろくなる(例えば、冷凍 食品、水産物加工品等水に濡れる可能性のが高い郵便切手等)。またシリコンゴ ム型押版を用いて高周波ウエルダーにかけ加熱型押しするので細部まで(キャン パスの布目)絵画タッチ(絵具の凹凸、筆跡等)の再現性がよいレリーフが形成 できる。またシリコンゴム型押版を用いて高周波ウエルダーにより加熱型押しす る絵画タッチのレリーフ形成なので、基材に合成紙を使用しても裏面側の変型が 少なく、また積層基材の裏面側は変形が起こらず糊剤の塗布や貼付に対する問題 のないレリーフ切手である。
【0014】 またスタンプ適性のない合成紙や積層基材を用いているが、切手の一部領域に スタンプインキ吸収層を設けることで、普通切手(郵便切手)として使用するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による基材に合成紙を用いて
の絵画タッチのレリーフ形成を示す断面説明図である。
【図2】本考案の一実施例による積層基材を用いて絵画
タッチのレリーフ形成を示す断面説明図である。
【図3】(a)本考案の一実施例によるレリーフを形成
した積層基材に目打ちを行なって切手シートにした状態
を示す平面図である。(b)上記のA─A断面図であ
る。
【図4】本考案の一実施例によるレリーフ上にスタンプ
インキ吸収層を設けた積層断面図である。
【図5】基材の厚いボール紙に金属型押版を用いて絵画
タッチのレリーフを形成した状態を示す断面説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ……基材(合成紙、プラスチックシート、不
織布等) 11,21……絵画の印刷層 12,22……保護樹脂層 13 ……接着剤 14 ……透明軟質塩化ビニルシート 15 ……スタンプインキ吸収層 16,23……糊剤層 18 ……切手 20 ……基材(ボール紙) 30 ……金属型押版 K ……積層基材 S ……シリコンゴム型押版 T ……レリーフ P ……目打ち孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面に糊剤層を設けた合成紙等の基材上に
    絵画の印刷層を設け、その表面に保護樹脂層を設けて、
    前記絵画のタッチを模写再現したシリコンゴム型押版に
    より加熱型押しして、前記絵画タッチのレリーフを形成
    したことを特徴とするレリーフ切手。
  2. 【請求項2】前記基材上に、接着剤を介して透明軟質塩
    化ビニルシートを貼り合わせてなる積層基材の、前記透
    明軟質塩化ビニルシート上に、絵画タッチのレリーフを
    形成をしたことを特徴とする請求項1に記載のレリーフ
    切手。
  3. 【請求項3】前記レリーフ切手の一部領域にスタンプイ
    ンキ吸収層を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項2に記載のレリーフ切手。
JP923392U 1992-02-27 1992-02-27 レリーフ切手 Pending JPH0571873U (ja)

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JP923392U JPH0571873U (ja) 1992-02-27 1992-02-27 レリーフ切手

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