JPH057106B2 - - Google Patents

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JPH057106B2
JPH057106B2 JP14526589A JP14526589A JPH057106B2 JP H057106 B2 JPH057106 B2 JP H057106B2 JP 14526589 A JP14526589 A JP 14526589A JP 14526589 A JP14526589 A JP 14526589A JP H057106 B2 JPH057106 B2 JP H057106B2
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JP
Japan
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mold
continuous casting
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powder
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JP14526589A
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Masaru Washio
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、連続鋳造におけるカーボンピツク
アツプ防止方法に関し、とくに極低炭素鋼(C<
60ppm)の連続鋳造に利用して好適なものであ
る。
(従来の技術) 溶鋼の連続鋳造における問題の一つとして、連
鋳モールド内におけるモールドパウダーからの浸
炭現象いわゆるCピツクアツプがある。かような
CピツクアツプによるCの増加量は、処理条件に
よつても異なるが、通常20〜30ppmにも達し、と
くに極低炭素鋼の製造の際に問題となる。
このためかかるCピツクアツプの防止に関して
は、従来から種々の対策が講じられ、たとえば特
開昭63−174767号公報では、モールドパウダー中
のC濃度を低減することを提案している。
しかしながらモールドパウダー中のC濃度を低
減すると、パウダーの溶解が過大となつて、第2
図に示すように、パウダー溶融量が厚くなる一
方、逆にパウダー粉体層は薄くなるため、モール
ド内溶鋼の保温性が低下してデツケルなどの発生
を招く結果、スラブの表面性状が劣化するという
問題があつた。
またCピツクアツプの防止策としては、モール
ドパウダーの溶融特性を向上させる目的で、プリ
メルトタイプのモールドパウダーを使用する方法
も提案されている。
しかしながらこのプリメルトタイプのモールド
パウダーは、一旦溶融させてから製造する必要が
あるため、コストが嵩むという欠点があつた。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記の問題を有利に解決するもの
で、モールドパウダー中のC濃度を低下させるこ
となく、またプリメルト化する必要なしに、モー
ルドパウダーからのCピツクアツプを効果的に防
止することができる方法を提案することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) すなわちこの発明は、取鍋内の溶鋼をイマージ
ヨンノズルを介して連続鋳造モールドへ供給し、
モールドパウダーの介在下に連続鋳造を行うに際
し、 該モールドパウダー中に2.5wt%(以下単に%
で示す)以上のCを含有させた上で、該モールド
パウダー中のC量とイマージヨンノズルを介して
連続鋳造用モールド内に吹き込まれる不活性ガス
流量とが次式 2/15B+2.5≦A≦2/15B+2.8 ここでA:モールドパウダー中のC量(%) B:不活性ガス流量(/min) の関係を満足する条件下に連続鋳造を行うことか
らなる溶鋼の連続鋳造におけるカーボンピツクア
ツプ防止方法である。
(作用) 以下、この発明を由来するに至つた実験結果に
基づき、この発明を具体的に説明する。
第3図に、モールドパウダー中のC量とこのパ
ウダーを用いて製造されたスラブの表面欠陥(の
ろかみ)発生個数との関係を示す。
同図より明らかなように、のろかみの発生個数
をm2当たり1個以下に抑制するためには、モール
ドパウダー中に2.5%以上のCを含有させる必要
がある。
このC量は、モールドパウダーの溶融層厚で表
すと、第2図から明らかなように、40mm以下に相
当する。
次に第4図に、モールドパウダーの溶融層厚と
Cピツクアツプ量との関係を示す。
同図より明らかなように、溶融層厚が30mm以上
であれば、Cピツクアツプ量を4+ppm以下に抑
制することができる。
ここに溶融層厚が厚くなるほどCピツクアツプ
量が減少する理由は、溶融層中のCは溶鋼に近い
領域では高温にさらされるため燃焼してC濃度が
低くなるが、溶融層厚が厚くなるほど溶鋼近傍の
温度が上昇し、Cの燃焼が促進されるためと考え
られる。
してみれば連続鋳造時において、のろかみの発
生を招くことなしにCピツクアツプを防止するた
めには、モールドパウダーの溶融層厚を30〜40
mm、換言すればモールドパウダー中のC量を2.5
〜2.8%の範囲に規制すれば良いと考えられる。
そこで発明者らは、モールドパウダー中のC量
を上記の範囲に制限して、極低炭素鋼の連続鋳造
を数多く試みたところ、C量を制限しただけでは
必ずしも良好な溶融層厚は得られないことが判明
した。
そこで発明者らは、この原因を解明すべく、さ
らに研究を重ねた結果、モールドパウダーの溶融
層厚は、単にモールドパウダー中のC量のみによ
つて決まるわけではなく、イマージヨンノズルの
詰まり防止のため該ノズル内に供給されひいては
連鋳モールド内に流入する不活性ガスの影響も大
きいことの知見を得た。
すなわち連鋳モールド内にArなどの不活性ガ
スが流入すると、モールド内溶鋼の撹拌が盛んに
なつて溶鋼表面への熱供給量が多くなる結果、溶
融層厚の増大を招くことが判明したのである。
そこで次に、好適な溶融層厚(30〜40mm)を導
くモールドパウダー中のC量と連鋳モールド内へ
の不活性ガス流量との関係について調査したとこ
ろ、第1図に示す結果を得た。
すなわちモールドパウダー中にCを2.5%以上
含有させ、しかもこのC量と不活性ガス流量とが
下記式 2/15B+2.5≦A≦2/15B+2.8 ここでA:モールドパウダー中のC量(%) B:不活性ガス流量(/min) の関係を満たすように調整してやれば、のろかみ
の発生を招くことなしに効果的にCピツクアツプ
が防止できることが究明されたのである。
なおイマージヨンノズル内へ不活性ガスを吹き
込む方法としては、ノズル上部または上ノズルあ
るいは直接イマージヨンノズル内に吹き込む方法
など種々あるけれども、モールド内へ流れ込む効
果としてはいずれも同等である。
参考のため第5図に、上ノズルに不活性ガスを
吹き込んだ場合におけるガスの流れを図解する。
(実施例) 実施例 1 C含有量:18ppmの極低炭素溶鋼を、以下の条
件で連続鋳造した。
●モールドサイズ 260×1600mm ●モールドパウダー組成 C:4.0%、 CaO:40%、SiO2:40%、Al2O3:5%、
Na2O:7%、F:4% ・Arガス流量:10/min かくして得られた鋳片のC濃度を調べたところ
21ppmであり、Cピツクアツプ量は3ppmにすぎ
なかつた。またのろかみの発生個数は0.4個/mm2
であつた。
比較例 1 実施例1と同一のモールドで、C:22ppmの極
低炭素溶鋼を、モールドパウダー中C濃度:5.5
%、Arガス流量:10/minの条件で連続鋳造
したところ、Cのピツクアツプ量は15ppmにも達
した。
実施例 2 実施例1と同一のモールドで、C:15ppmの極
低炭素溶鋼を、モールドパウダー中C濃度:5.3
%、Arガス流量:20/minの条件で連続鋳造
したところ、Cのピツクアツプ量は2ppmであつ
た。またのろかみ発生個数は0.35個/mm2であつ
た。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、溶鋼の連続鋳造に
おいて、のろかみなどの表面欠陥を生じることな
しにモールドパウダーからのCピツクアツプを効
果的に防止することができ、とくに極低炭素鋼の
安定鋳造に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、好適な溶融層厚を導くモールドパウ
ダー中のC量と連鋳モールド内への不活性ガス流
量との関係を示したグラフ、第2図は、モールド
パウダー中のC量と該パウダーの溶融層厚との関
係を示したグラフ、第3図は、モールドパウダー
中のC量とのろかみの発生個数との関係を示した
グラフ、第4図は、モールドパウダーの溶融層厚
とCピツクアツプ量との関係を示したグラフ、第
5図は、上ノズルに不活性ガスを吹き込んだ場合
におけるガスの流れを示した図である。 1……モールド、2……モールドパウダー未溶
融層、3……モールドパウダー溶融層、4……イ
マージヨンノズル、5……イマージヨンノズル内
Arガス吹き込み配管、6……溶鋼。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 取鍋内の溶鋼をイマージヨンノズルを介して
    連続鋳造モールドへ供給し、モールドパウダーの
    介在下に連続鋳造を行うに際し、 該モールドパウダー中に2.5wt%以上のCを含
    有させた上で、該モールドパウダー中のC量とイ
    マージヨンノズルを介して連続鋳造用モールド内
    に吹き込まれる不活性ガス流量とが次式 2/15B+2.5≦A≦2/15B+2.8 ここでA:モールドパウダー中のC量 (wt%) B:不活性ガス流量(/min) の関係を満足する条件下に連続鋳造を行うことを
    特徴とする溶鋼の連続鋳造におけるカーボンピツ
    クアツプ防止方法。
JP14526589A 1989-06-09 1989-06-09 溶鋼の連続鋳造におけるカーボンピックアップ防止方法 Granted JPH0313256A (ja)

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JP14526589A JPH0313256A (ja) 1989-06-09 1989-06-09 溶鋼の連続鋳造におけるカーボンピックアップ防止方法

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JP14526589A JPH0313256A (ja) 1989-06-09 1989-06-09 溶鋼の連続鋳造におけるカーボンピックアップ防止方法

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JPH0313256A JPH0313256A (ja) 1991-01-22
JPH057106B2 true JPH057106B2 (ja) 1993-01-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19913193A1 (de) * 1999-03-24 2000-10-26 Bosch Gmbh Robert Scheibenwischer
DE102010064178A1 (de) 2010-12-27 2012-06-28 Robert Bosch Gmbh Wischvorrichtung, insbesondere Kraftfahrzeugscheibenwischvorrichtung
CN110181011A (zh) * 2019-06-25 2019-08-30 华北理工大学 一种提高连铸方、圆坯表面质量的方法及其系统

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JPH0313256A (ja) 1991-01-22

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