JPH0571013B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0571013B2
JPH0571013B2 JP63161382A JP16138288A JPH0571013B2 JP H0571013 B2 JPH0571013 B2 JP H0571013B2 JP 63161382 A JP63161382 A JP 63161382A JP 16138288 A JP16138288 A JP 16138288A JP H0571013 B2 JPH0571013 B2 JP H0571013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cfc
polyurethane foam
frame
foaming agent
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63161382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH029609A (ja
Inventor
Norimasa Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP63161382A priority Critical patent/JPH029609A/ja
Publication of JPH029609A publication Critical patent/JPH029609A/ja
Publication of JPH0571013B2 publication Critical patent/JPH0571013B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば冷蔵庫の内箱材として用いら
れる断熱体に関するものである。 〔従来技術〕 従来、この種の断熱体では、例えば鉄板からな
る外箱と、熱可塑性樹脂のABS(アクリロニトリ
ルブタジエンスチロール樹脂)若しくはHIPS
(ハイインパクトスチロール樹脂)からなる板材
を加熱成形することにより形成される内箱とで枠
体が組み立てられる。 そして、上記枠体内にポリウレタンフオームと
共に発泡剤が注入され、該枠体内で上記ポリウレ
タンフオームを発泡させて断熱材とすることによ
り、断熱体が形成される。 尚この場合、上記発泡剤として、従来はフロン
CFC−11が用いられている。 上記したようにして形成された断熱体の外箱に
より冷蔵庫の外面が構成され、他方、上記内箱に
より冷蔵庫の内面が構成される。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記フロンCFC−11を発泡剤として用いたウ
レタンフオームは諸物性に優れているが、該フロ
ンCFC−11は、成層圏のオゾン層を破壊する物
質として近年問題となつている。 成層圏のオゾン層保護を目的としたウイーン条
約及びオゾン層を破壊する物質(フロンCFC−
11、CFC−12、CFC−113、CFC−114、CFC−
115等)を規制するモントリオール議定書に基づ
き、我国においても、1989年の7月よりこれらの
物質の生産量が規制され、1998年には、1986年度
における生産量水準の50%しか生産できない状況
となる。 従つて、例えば冷蔵庫の断熱体として用いられ
ているウレタンフオームの発泡剤としてのフロン
CFC−11の生産にも影響が波及する。そこで、
このフロンCFC−11の代替物質として、近年、
フロンCFC−123を用いることが提案されてい
る。 以下の表1に、フロンCFC−123とフロンCFC
−11の各物性を示す。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明が採用する
主たる手段は、その要旨とするところが、合成樹
脂製の板材で外覆された枠体内にポリウレタンフ
オームと共に発泡剤を注入し、該枠体内でポリウ
レタンフオームを発泡させることにより形成され
る断熱体において、上記発泡剤にフロンCFC−
123を有してなる材料を用いると共に、上記板材
をアクリルニトリル系熱可塑性樹脂により形成す
るか、若しくは、上記板材と上記ポリウレタンフ
オームとの間にアクリルニトリル系熱可塑性樹脂
からなる分離層を形成してなる点にかかる断熱体
である。 〔作用〕 本発明にかかる断熱体は上記したように構成さ
れているため、フロンCFC−123のガスに対する
透過率が極めて小さく、剛性劣化も殆どない。 従つて、合成樹脂製の板材がフロンアタツクを
受けて物性劣化を起こすことはない。 尚、上記アクリルニトリル系熱可塑性樹脂は、
フロンCFC−11に対してもフロンCFC−123に対
する場合と同様の特性を示すため、上記発泡剤と
して、フロンCFC−123にフロンCFC−11を混合
したものを用いることも可能である。 〔実施例〕 以下添付図面を参照して、本発明を具体化した
実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下の実施例は、本発明を具体化した一例で
あつて、本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。 ここに、第1図aは本発明の一実施例にかかる
断熱体を有して構成された冷蔵庫の外観図、同図
bは同図aにおける縦断面図である。 以下、本実施例にかかる断熱体を、例えば冷蔵
庫(第1図a,b参照)に用いる場合を例に説明
する。 上記断熱体では、鉄板製の外箱1と、ABS樹
脂若しくはHIPS樹脂の板材を熱成形してなる内
箱2とにより枠体を形成する。そして、該枠体内
にポリウレタンフオームと共に発泡剤を注入し、
該枠体内で上記ポリウレタンフオームを発泡させ
て断熱材3となすことにより形成される。 尚この場合、上記ポリウレタンフオームを発泡
させる発泡剤として、将来的にフロンガスの生産
規制を受けないフロンCFC−123が用いられてい
る。 そして、上記内箱2と上記ポリウレタンフオー
ムとの間に、フロンCFC−123に対して優れた特
性を有するアクリルニトリル系熱可塑性樹脂から
なる薄膜5(分離層)が形成されている。 上記アクリルニトリル系熱可塑性樹脂として
は、例えばバレツクス(三井東圧化学株式会社
製)が知られている。 上記バレツクスは、アクリロニトリルブタジエ
ンラバーにアクリロニトリルとメチルアクリレー
トを共重合させたものであつて、アクリロニトリ
ルの含有率は、約75%である。 従つて、上記バレツクスからなる薄膜5は、
ABS樹脂やHIPS樹脂の場合と比較して、フロン
ガスの透過率が極めて小さく、該薄膜5をフロン
CFC−123の液中に浸漬させても重量変化は殆ど
なく、また、剛性劣化も殆ど起こらない。 その結果、ABS樹脂若しくはHIPS樹脂からな
る内箱2とポリウレタンフオームとの間に、バレ
ツクスからなる薄膜5を形成することにより、該
内箱2がフロンアタツクを受けて物性劣化を起こ
すことはない。 尚、上記内箱2の表面に薄膜5を形成する方法
としては、ABS樹脂若しくはHIPS樹脂を押出成
形して内箱2を構成するシートを形成する際、バ
レツクスからなる薄膜5を共押出しても良い。ま
た、予めシート状に形成されたバレツクスフイル
ムを、ウレタン系接着剤を用いてラミネート加工
することにより形成しても良い。 更には、物性的に優れた上記バレツクスにより
内箱2を形成するようにしても良い。 本実施例にかかる断熱体は上記したように構成
されているため、外箱1と内箱2とからなる枠体
内でウレタンフオームを発泡させる際に、該ウレ
タンフオームと内箱2との接触部にボイド6が形
成されても、該ボイド6内で充満したフロン
CFC−123からなるガスにより、内箱2がフロン
アタツクを受けて物性劣化を起こすことはない。 尚本実施例においては、上記アクリルニトリル
系熱可塑性樹脂は、フロンCFC−11に対しても
フロンCFC−123に対する場合と同様の特性を示
すため、上記発泡剤として、フロンCFC−123に
フロンCFC−11を混合したものを用いても良い。 〔発明の効果〕 本発明は、上記したように、合成樹脂製の板材
で外覆された枠体内にポリウレタンフオームと共
に発泡剤を注入し、該枠体内でポリウレタンフオ
ームを発泡させることにより形成される断熱体に
おいて、上記発泡剤にフロンCFC−123を有して
なる材料を用いると共に、上記板材をアクリルニ
トリル系熱可塑性樹脂により形成するか、若しく
は、上記板材と上記ポリウレタンフオームとの間
にアクリルニトリル系熱可塑性樹脂からなる分離
層を形成してなることを特徴とする断熱体である
から、発泡剤として、将来的にフロンガスの生産
規制を受けないフロンCFC−123を有してなる材
料を用い、例えば従来と同様の機能を有する冷蔵
庫を生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明の一実施例にかかる断熱体を
有して構成された冷蔵庫の外観図、同図bは同図
aにおける縦断面図である。 〔符号の説明〕、1……外箱、2……内箱、3
……断熱材、5……薄膜(分離層)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成樹脂製の板材で外覆された枠体内にポリ
    ウレタンフオームと共に発泡剤を注入し、該枠体
    内でポリウレタンフオームを発泡させることによ
    り形成される断熱体において、上記発泡剤にフロ
    ンCFC−123を有してなる材料を用いると共に、
    上記板材をアクリルニトリル系熱可塑性樹脂によ
    り形成するか、若しくは、上記板材と上記ポリウ
    レタンフオームとの間にアクリルニトリル系熱可
    塑性樹脂からなる分離層を形成してなることを特
    徴とする断熱体。
JP63161382A 1988-06-29 1988-06-29 断熱体 Granted JPH029609A (ja)

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JP63161382A JPH029609A (ja) 1988-06-29 1988-06-29 断熱体

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JPH029609A JPH029609A (ja) 1990-01-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03206971A (ja) * 1990-01-09 1991-09-10 Mitsubishi Electric Corp 光変成器
JP2678514B2 (ja) * 1990-04-09 1997-11-17 三菱電機株式会社 断熱用箱体
JP3463182B2 (ja) * 1994-11-28 2003-11-05 ヤマハ発動機株式会社 乗物用シート

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JPH029609A (ja) 1990-01-12

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