JP2543084B2 - 断熱箱体 - Google Patents

断熱箱体

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JP2543084B2
JP2543084B2 JP62160041A JP16004187A JP2543084B2 JP 2543084 B2 JP2543084 B2 JP 2543084B2 JP 62160041 A JP62160041 A JP 62160041A JP 16004187 A JP16004187 A JP 16004187A JP 2543084 B2 JP2543084 B2 JP 2543084B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫等に用いられる断熱箱体に関するも
のである。
従来の技術 近年、冷蔵庫等に用いられる断熱箱体は、極めて低熱
伝導率の発泡性断熱材を用いた高断熱箱体が求められて
いる。
以下、図面を参照しながら上述した従来の断熱箱体の
一例について説明する。
第3図から第4図は、従来の断熱箱体を示すものであ
る。図において、1は断熱箱体で、ABS等でできた内箱
2と、鉄板等でできた外箱3及び内外箱2,3間に注入
し、発泡した硬質ウレタンフォーム等の発泡性断熱材4
とからなっている。発泡性断熱材4中の気泡5内ガス
は、発泡剤として含まれるフロンガス(例えば、CCl3F
トリクロロフルオロメタン)と、発泡中に水とイソシア
ネートから発生する炭酸ガスとの混合ガスである。
近年の発泡性断熱材4の水の配合部数は、この炭酸ガ
ス(図示せず)を減らし、低熱伝導率化を目指すため、
極力少なくしてある。(表−1)に代表的な一例を示
す。
(表−1)の場合で、発泡後の発泡性断熱材4の気泡5
に含まれるガスの組成比は、(表−2)の様になる。
また、気泡5中ガスのガス熱伝導率は、純ガスの場合
では、炭酸ガスが0.014(Kcal/mhr℃)、トリクロロフ
ルオロメタンが0.0067(Kcal/mhr℃)であるため、(表
−2)の場合、気泡5中ガスのガス熱伝導率は、0.0071
〜0.0082(Kcal/mhr℃)となる。一方、(表−1)の一
例の発泡性断熱材4の熱伝導率は、0.0115(Kcal/mhr
℃)であり、その内のガス熱伝導率が前記ガス熱伝導率
となる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、発泡性断熱材
4の気泡5中ガスが、フロンガス100%の理想状態が達
成できず、炭酸ガスが熱伝導率を悪化させているため、
発泡性断熱材4の熱伝導率は、0.115(Kcal/mhr℃)が
限界であった。
また、炭酸ガスをゼロにする方法として、水の配合部
数をゼロにする方法が採られるが、発泡性断熱材4の流
動性、充填性を悪化させ、キャビティ(図示せず)やボ
イド(図示せず)を生成し、断熱箱体1の断熱性をかえ
って悪化させる結果となっていた。
また、断熱箱体1中に、塗布されたり、シート状に加
工した炭酸ガス用吸着剤(図示せず)を配設するという
構成で発泡性断熱材4の気泡5中の炭酸ガスを吸着し、
フロンガス100%化をして、熱伝導率を低減する試みも
あるが、前記吸着材(図示せず)を配設してから発泡性
断熱材4を注入するまでの間に、吸着材(図示せず)が
外気中の水中や炭酸ガスを吸着してしまい、吸着能力が
低下するばかりでなく、吸着された水分が炭酸ガス増加
の一因となり、断熱箱体1の断熱性向上を図れなかっ
た。
本発明は、上記問題点に鑑み、発泡性断熱材の気泡内
の炭酸ガスを除去し、気泡内をフロンガスにすることに
よって、ガス熱伝導率の低減つまり、発泡性断熱材の熱
伝導率を低減して、断熱箱体の断熱性向上を図ることを
目的としたものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の断熱箱体は、外
箱と、内箱と、両箱間に充填したフロンガスを発泡剤と
した発泡断熱材とからなり、前記内箱の外箱と対向する
側を炭酸ガスを吸着する外層としたものである。
作用 本発明は内箱の外層に吸着材粉を含有するので、発泡
断熱材の気泡内の炭酸ガスを除去し、気泡内をフロンガ
スにすることによって、気泡内ガス熱伝導率をフロンガ
スのガス熱伝導率まで下げ、発泡断熱材の熱伝導率を低
減させることができる。
実 施 例 以下本発明の一実施例の断熱箱体につき図面を参照し
ながら説明する。
第1図から第2図に本発明の一実施例の断熱箱体を示
す。従来例と同一構成については、同一番号を符して、
その詳細な説明を省略する。
6は、発泡性断熱材と非接着性を有するポリプロピレ
ン製の内箱であり、ポリプロピレン製の内層7と、炭酸
ガスを吸着するゼオライト,活性炭等の吸着材粉8を3
〜20wt%含有するポリプロピレン製の外層9からなり、
その外層9を外箱3の凹面に対面し配設されている。
前記吸着材粉8は、数ミクロンオーダーの粉体であり
ポリプレンで複層シート(図示せず)を押し出す時に、
一層中に混練させる。含有量は、20wt%を超えると対衝
撃性の劣化が著しく適用できず、3wt%未満では、外層
aの中へ入り込み、また絶対量も少ないため、吸着能力
が不足する。
外層9と内層7の厚さは、複層シート(図示せず)時
で、0.5mmと1.5mmで、合わせて2.0mm程度である。厚さ
の比は、吸着材粉8の必要量で調整する。300クラス
の内容積を有する断熱箱体1の発泡性断熱材3容積が、
150であり、その中の吸着しようとする炭酸ガス通
は、従来例(表−1)の発泡性断熱材3の場合、(表−
2)の比率なので、炭酸ガスは最大30であり、ゼオラ
イトを用いる場合、その必要量は200〜250gである。
前記内箱6は、複層シート(図示せず)を真空成形し
て作るため、板厚の分布は様々であり、どこも同じには
ならないが、外層9は、全体に伸び0.1〜0.3mmの板厚と
なる。また中に含有される吸着材粉8は、外層9の表面
10に出るものと、出ないものとに均一に分散している。
従って、従来の様に吸着材を含んだ塗料の塗布やシート
状に加工した吸着材の配設とは違い、外層9の内部にあ
る吸着材粉8は吸着スピードが遅いので、発泡性断熱材
3を注入するまでの時間に吸着材が炭酸ガスをすぐに吸
着してしまい、発泡性断熱材3を注入し発泡した後、吸
着能力が低下してしまうことない。本実施例でも、内外
箱の組み立て後、発泡性断熱材3の注入までに24時間経
過しても、吸着能力が極端に低下することはない。
また、外層9のみに吸着材粉8を含有させるのは、対
衝撃性を低下させないこと、表面光沢性が内層7に求め
られること、外気からの水分と炭酸ガスの吸着を防ぐこ
と等が理由である。
また、発泡性断熱材4は、外層9の表面10と、ポリプ
ロピレンの非接着性の故に、非接着状態となる。従っ
て、発泡性断熱材4から前記外層9の表面10へ全体に、
炭酸ガスの吸着が行なわれ、場所による不均一な吸着は
生じない。
以上の構成において、断熱箱体1の内箱6の外層9に
含有された吸着材粉8は、発泡性断熱材4の気泡5内の
炭酸ガスを吸着作用で除去し、気泡5内をフロンガス10
0%にすることができる。その結果気泡5内ガスのガス
熱伝導率は、最大で0.0082(Kcal/mhr℃)から、0.0067
(Kcal/mhr℃)へ低減でき、発泡性断熱材4の熱伝導率
は、0.0115(Kcal/mhr℃)から、0.0100(Kcal/mhr℃)
へ向上でき、断熱箱体1の断熱性は約12%向上する。
以上の様に本実施例によれば、外箱3にポリプロピレ
ン製の内層7及び炭酸ガスを吸着する吸着材粉8を含む
ポリプロピレン製の外層9からなる複層の内箱6を前記
外層9が、外箱3の凹面に対面するように配設し、さら
に内外箱間に発泡性断熱材4を注入し発泡してなる断熱
箱体1は、内箱6の外層9に含有する吸着材粉8が前記
外層9の発泡性断熱材3と非接着の表面10を通し、発泡
性断熱材3の気泡5から、均一に炭酸ガスを吸着し気泡
5内をフロンガス100%にするので、ガス熱伝導率を低
減でき、発泡性断熱材3の熱伝導率の低減、断熱箱体1
の断熱性の向上ができるという効果がある。
発明の効果 以上の様に本発明は、発泡性断熱材と非接着性を有す
る内箱の外層に含有した吸着材粉の非接着表面を通した
均一な炭酸ガス吸着作用により、発泡性断熱材の気泡内
をフロンガスにできるので、ガス熱伝導率を低減でき、
発泡性断熱材の熱伝導率の低減、断熱箱体の断熱性の向
上ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における断熱箱体の断面図、
第2図は第1図の内箱部分の要部拡大図、第3図は従来
の断熱箱体の断面図、第4図は発泡性断熱材の気泡の拡
大図である。 1……断熱箱体、3……外箱、4……発泡性断熱材、6
……内箱、7……内層、8……吸着材粉、9……外層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外箱と、内箱と、両箱間に充填したフロン
    ガスを発泡剤とした発泡断熱材とからなり、前記内箱の
    外箱と対向する側を炭酸ガスを吸着する外層としたこと
    を特徴とする断熱箱体。
JP62160041A 1987-06-26 1987-06-26 断熱箱体 Expired - Lifetime JP2543084B2 (ja)

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JPS646674A JPS646674A (en) 1989-01-11
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