JPH0570936U

JPH0570936U - 複合コルク材

Info

Publication number: JPH0570936U
Application number: JP1028492U
Authority: JP
Inventors: 雄次今村
Original assignee: 雄次今村
Priority date: 1992-03-03
Filing date: 1992-03-03
Publication date: 1993-09-24

Abstract

(57)【要約】【目的】敷物などに利用した場合でも、輸送、保管、収
納の点で便利であり、取り扱いの点で優れている。【構成】表面層１をコルク材、支持層２をクッション材
とした複合コルク材において少なくとも上記コルク材の
表面層１に一定間隔ごとに平行に延びる複数本のスリッ
ト４を切り込む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はカーペット、マット、尻敷き等の敷物や、床材、壁材などに用いることができる複合コルク材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、表面層をコルク材、支持層を一定の成型物からなるクッション材で構成した複合コルク材が提供されている（実開昭６１−１５５１２５号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この複合コルク材は、弾力性、遮音性及び経済性を有する点で優れているが、表面層がコルク材であることから、一定の大きさのままで輸送し、保管し、収納しなければならず、取り扱い上好ましくなかった。従って実際はタイル状の成型品として利用する場合が多く、一定の大きさを有するカーペット等の敷物に直接利用することは困難であった。

【０００４】この考案の目的は、敷物など一定の大きさのものとして利用した場合でも、輸送、保管、収納の点で便利であり、取り扱いの点できわめて優れている複合コルク材を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するためこの考案は、表面層をコルク材、支持層をクッション材とした複合コルク材において、少なくとも上記コルク材の表面層を一定間隔ごとに平行に延びる複数本のスリットで分割した複合コルク材を採用した。

【０００６】スリットはコルク材の表面層に形成するだけでなく、一部がクッション材にまで到達していてもよい。またクッション材全部にスリットが形成されていてもよいが、この場合は支持層に綿帆布等の裏面材を裏貼りしておくことが望ましい。ただ裏面材はスリットの切り込みの程度に拘らず配設することが好ましい。なおスリットをコルク材の表面層のみか又は一部がクッション材に到達する程度において形成すると、クッション材の性質により折り曲げることが可能であるため、クッション材が裏面材の働きをも併せ持ち、折り曲げ使用に対する耐久性が著しく向上する点で望ましい。

【０００７】クッション材は、例えば塩化ビニルフォームやウレタンフォームなどの各種発泡体や、ポリエステル繊維等を接着剤やニードルパンチなどにより接着等した各種の不織布その他の布帛等が用いられ、特に限定されない。ただポリウレタンフォームのチップ単体或いは該チップと繊維屑、木質系チップ等の増量材との混合物をポリウレタン系結合剤で固結一体化した成型物（以下、「ポリウレタンチップフォーム固結物」と呼ぶ。）」を用いた場合、厚み方向にクッショ性を発揮するが、横方向の引張強度も大きいため、折り曲げ使用に対する耐久性を確保できる点で望ましい。

【０００８】この複合コルク材を製造するには、あらかじめクッション材にコルク材を張り合せた複合コルク片を順次裏面材に配列して接合していく方法も可能であるが、クッション材を支持層に配する構造であるので、クッション材とコルク材を両者容易にカッテングすることができるため、まず複合コルク材のシートを成形した後、コルク材の上から複数のスリット該当位置を軽くハーフカットすることで一挙に所望とする製品を製造することができる。特に上記のポリウレタンチップフォーム固結物をクッション材とした場合は、クッション材の中でも底沈みのない弾力性を有しかつかなり硬質でもあるので、表面層となるコルク材の厚みを薄くすることができるので、さらにカッテングを容易に行なうことができるので好ましい。

【０００９】

【作用】

この考案は表面層をコルク材、支持層をクッション材とした複合コルク材において、少なくとも上記コルク材の表面層が一定間隔ごとに平行に延びる複数本のスリットで分割されている複合コルク材であるので、敷物など一定の大きさのものとして利用した場合でも、輸送、保管、収納の点で便利であり、取り扱いの点できわめて優れている。

【００１０】また支持層がクッション材であるので、クッション材とコルク材を両者容易にカッテングすることができるため、複合コルク材のシートをまず成形した後、コルク材の上から複数のスリット該当位置を軽くハーフカットすることで一挙に所望とする製品を製造することができるため、量産性に極めて優れている。またクッション材であるため、たとえ折り曲げた際にスリット部分に指の一部が挟み込まれても、支持層を木質材とした場合と異なり、弾力性があるので取扱いの面で安全性を発揮する。

【００１１】特にクッション材を、ポリウレタンフォームのチップ単体或いは該チップと繊維屑、木質系チップ等の増量材との混合物をポリウレタン系結合剤で固結一体化した成型物で構成し、かつスリットがコルク材の表面層又は一部がクッション材に到達する程度に切り込まれている複合コルク材の場合は、厚み方向においてクッション性を発揮する一方、横方向の引張強度も大きいため折り曲げ使用に対する耐久性を確保できるとともに、クッション材の中でも底沈みのない弾力性を有しかつかなり硬質でもあるので、表面層となるコルク材の厚みを一層薄くすることもできるので、さらにカッティングを容易に行なうことができ、量産性を向上することもできる。

【００１２】

【実施例】

図１はこの考案に係る複合コルク材の一実施例を示す斜視図、図２は同要部拡大断面図である。

【００１３】図において、１はコルク材の表面層、２はクッション材の支持層である。クッション材の支持層２はコルク材の表面層１を裏面から支持する役割を果たしているが、この実施例では特に敷物に適用するため、クッション材としてポリウレタンチップフォームに繊維屑或は木質系チップ等を配合した混合物をポリウレタン系結合剤で固結一体化したフォーム材を用いている。なお３はクッション材の支持層２に裏打ちされた裏面材である。４は一定間隔ごとにコルク材の表面層１に切り込まれている複数本のスリットである。

【００１４】この実施例に係る複合コルク材は、上述の通りであるので、これを敷物として用いた場合は、コルク材自体の曲げ難さにも拘らず、収納、運搬などをする際はこのスリット４で折り畳むことができ、取扱い上きわめて便利である。なおこの考案は上記の実施例に限定されるものではない。

【００１５】

【考案の効果】

以上の通りこの考案は、コルク材を少なくとも表面層に配したコルク材において、当該コルク材の裏面に、磁気治療用の磁石を装着したので、これを敷物、床材などに適用した場合、輸送、保管、収納の点で便利であり、またコルク材の上からハーフカットすることができるので一挙に所望とする製品を大量に製造することができる点で生産性にきわめて優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る複合コルク材の一実施例を示す
斜視図である。

【図２】同要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１表面層２支持層４スリット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｅ０４Ｆ 15/04 Ｂ 7805−2Ｅ 15/18 Ｊ 7805−2Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表面層をコルク材、支持層をクッション材
とした複合コルク材において、少なくとも上記コルク材
の表面層に一定間隔ごとに平行に延びる複数本のスリッ
トが切り込まれていることを特徴とする複合コルク材。
【請求項２】クッション材が、ポリウレタンフォームの
チップ単体或いは該チップと繊維屑、木質系チップ等の
増量材との混合物をポリウレタン系結合剤で固結一体化
した成型物で、スリットがコルク材の表面層又は一部が
クッション材に到達する程度に切り込まれている請求項
１記載の複合コルク材。