JP2020007836A - 保全シート - Google Patents
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Abstract
Description
縦パイプ11が間隔をあけて垂直に立てられ、複数の縦パイプ11,11間に横パイプ12が渡しかけて金具で固定される。足場板10の短辺の両側にはフックが設けれられていて、このフックが横パイプ12に引掛けられて足場板10が設置される。
足場板10,10が2枚並列に設けられた場合、その長辺間には、隙間gが生じる。この隙間gは縦パイプ11の直径よりやや大きいので、約10cm位となる。
そして、この隙間gから、足場上での作業中に用いられる工具とかボルトやナットなどの小部品が落下する事故が生じていた。
特許文献1の従来技術は、隣接する足場板における短辺間の隙間からの小部品落下を防ぐためのもので、足場板の短辺の両側に設けているフックに隙間埋めプレートが取り付けられるものである。
しかるに、この従来技術では、隣接する足場板の10,10間の長辺間の隙間gを埋めることはできないので、小部品の落下事故を完全に防ぐことはできなかった。
係合手段は、プレート本体の定位置に固定された固定係合部材と、プレート本体の幅方向と移動可能なボルトを含む可動係合部からなり、固定係合部材はプレート本体の下面に溶接で固定され、可動係合部材のボルトを案内するガイド部材もプレート本体の下面に溶接されている(同文献の段落0014)。
プレート本体の足場板への取付けは、ボルトの締付けによって行われる。プレート本体は溶接可能な部材であるため金属製である。
第2発明の保全シートは、第1発明において、前記シート部材の幅方向両側部において、該シート部材の長手方向に延び、かつ該シート部材の表裏両面から凸状に突起した滑止めリブが形成されていることを特徴とする。
第3発明の保全シートは、第2発明において、前記滑止めリブが、前記シート部材の両端部のそれぞれにおいて、最外縁に設けた外側リブと該最外縁から内側へ寄った位置に形成した内側リブとが互いに平行に形成されていることを特徴とする。
第4発明の保全シートは、第3発明において、前記シート部材の幅方向両側部において、外側滑止めリブと内側滑止めリブとで囲まれた部分に、固縛用孔が形成されていることを特徴とする。
第5発明の保全シートは、第1発明において、前記柔軟性素材がゴムであることを特徴とする。
第2発明によれば、足場板の上に置いたとき滑止めリブによって保全シートが動かないよう拘束できるので、足場板の間の隙間を塞いだままにできる。このため、小部品の落下事故を確実に防止できる。
第3発明によれば、シート部材の両端部とも、外側リブと内側リブを設けているので、滑止め効果が高く、使用中のズレ動きが生じにくい。また、必要な剛性を確保できるので作業員の足がのっても隙間に落ち込まない。
第4発明によれば、固縛用孔に針金を通してシート部材を足場板に固縛できるので、使用中のズレ落ちを確実に防止できる。
第5発明によれば、シート部材がゴム製できるので、巻取りも容易であり手でちぎることも容易に行える。
本実施形態の保全シートAは図1に示すように、帯状であり、柔軟性のあるシート部材1から構成されている。
シート部材1は長さには制限がなく、後述するように適宜の長さに切って使用される。また、柔軟性のある素材を用いているので、クルクルと巻き取ることが可能であり、巻き取ってコンパクトにした状態で保管したり搬送ができる。そして使用に際しては簡単に巻き戻して平坦に延ばすことができる。
幅寸法Wが20cmを下廻ると隙間gに落ち込みやすくなり、幅寸法Wが50cmより広いと重たくなる。このため、幅寸法Wが20〜50cmが隙間gを確実に塞ぎ重量化を防止できる意味で好ましい。そして、幅寸法Wが25〜40cmであると、設置位置が多少ズレても隙間gを塞ぐことができ、かつ軽量化も達成できるので、より好ましい。
また、外側リブ2aと内側リブ2bの対からなる滑止めリブ2は、シート部材1の幅方向の両端部で同様に形成されている。
両リブ2a,2bの厚さt2は、シート部材1の厚さt1より片面で1〜3mm位大きければ滑止め効果を発揮できる。ゆえに、表裏面で2〜6mm位、シート部材1の厚さt1よりも厚くなるものが好ましい。
このように厚さt2を厚くすることで、シート部材1に必要な剛性を確保でき、作業員の足がのっても隙間gに落ち込まないようにできる。
リブ2a,2bの断面形状は、図3に示すように、二つの楕円形が互いに接合した形でもよいが、一個の楕円形、あるいは四角形であってもよい。ただし、角ばっておらず丸みを帯びていることが、作業員に手傷を負わせないため好ましい。
滑り止めリブ2におけるリブ2a,2bの表裏両面は、平坦でもよいが、微少な凹凸や多状溝などが形成されていてもよい。その場合、足場板10に対する摩擦力が高くなり滑りにくくなる。
この切り目3は、シート部材1の長手方向に対し直角な方向、すなわち幅方向に延び、一側縁から他側縁にかけて形成されている。
切り目3,3間の間隔は等間隔としておくことが好ましい。等間隔であれば、切り目3で切り取ったシート部材1の長さの見当が付けやすいからである。
切り目3,3間の間隔d(図2参照)は100〜150mmが好ましい。この間隔dであると、足場板10の長さに合わせやすいからである。
図では、両リブ2a,2bで囲まれ、かつ切り目3で囲まれた領域に1個ずつ固縛用孔4が形成されているが、これに限られることはない。
切り目3で囲まれた領域の1マスおきに固縛用孔4を形成してもよい。
この固縛用孔4の内径は、針金等を通す作業が容易に行えればよい。寸法は、5〜15mm位が好適であるが、この寸法に限られない。
この場合、つぎの効果を奏する。
(1)シート部材1が柔軟性を有しているので、巻取ってコンパクトにした状態で運搬ができ、建設現場での取扱いが容易である。
(2)作業床と足場板10との間に段差があったとしても、その作業床との間を滑らかにつなぐことができ、作業員が作業しやすくなる。
(3)切り目3に沿って人手によってちぎることができるので、現場で必要な長さに合わせた長さ調整が簡単に行える。
(4)足場板10の上に置いたとき滑止めリブ2によって保全シートAが動かないよう規制できるので、足場板10の間の隙間gを塞いだままにできる。このため、工具や資材などの小部品の落下事故を確実に防止できる。また、作業員が隙間gに足を取られることも無くなる。
(5)シート部材1の両端部とも、外側リブ2aと内側リブ2bを設けているので、滑止め効果が高く、使用中のズレ落ちが生じにくい。かつ、保全シートAに必要な剛性を与えることができる。
(6)固縛用孔4に針金を通してシート部材1を足場板10に固縛できるので、使用中のズレ落ちを確実に防止できる。
(7)シート部材1がゴム製できるので、巻取りも容易であり手でちぎることも容易に行える。
2 滑止めリブ
2a 外側リブ
2b 内側リブ
3 切り目
4 固縛用孔
10 足場板
A 保全シート
Claims (5)
- 隣接して並べられた複数枚の足場板の間の隙間を塞ぐ保全シートであって、
柔軟性素材からなる帯状のシート部材であり、
該シート部材の長手方向に間隔をあけて切り目が形成されている
ことを特徴とする保全シート。 - 前記シート部材の幅方向両側部において、
該シート部材の長手方向に延び、
かつ該シート部材の表裏両面から凸状に突起した滑止めリブが形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の保全シート。 - 前記滑止めリブが、
前記シート部材の両端部のそれぞれにおいて、
最外縁に設けた外側リブと該最外縁から内側へ寄った位置に形成した内側リブとが
互いに平行に形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の保全シート。 - 前記シート部材の幅方向両側部において、
外側滑止めリブと内側滑止めリブとで囲まれた部分に、
固縛用孔が形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の保全シート。 - 前記柔軟性素材がゴムである
ことを特徴とする請求項1記載の保全シート。
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JP2018131189A JP7063158B2 (ja) | 2018-07-11 | 2018-07-11 | 保全シート |
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JP7063158B2 JP7063158B2 (ja) | 2022-05-09 |
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ID=69150815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018131189A Active JP7063158B2 (ja) | 2018-07-11 | 2018-07-11 | 保全シート |
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2018
- 2018-07-11 JP JP2018131189A patent/JP7063158B2/ja active Active
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JP7063158B2 (ja) | 2022-05-09 |
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