JPH0570740A - 耐熱性塗料 - Google Patents

耐熱性塗料

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JPH0570740A
JPH0570740A JP30859291A JP30859291A JPH0570740A JP H0570740 A JPH0570740 A JP H0570740A JP 30859291 A JP30859291 A JP 30859291A JP 30859291 A JP30859291 A JP 30859291A JP H0570740 A JPH0570740 A JP H0570740A
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JP
Japan
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coating film
heat
parts
weight
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP30859291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Nishihara
義夫 西原
Kunio Takai
邦男 高井
Takashi Yoshida
吉田  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
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Publication of JPH0570740A publication Critical patent/JPH0570740A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた耐熱性を有すると共にフッ素樹脂との密
着性が優れた塗膜を形成する耐熱性塗料を提供する。 【構成】ポリメタロカルボシラン、ポリメタロキサン、
シリコーン樹脂、及び無機充填材が有機溶剤に分散又は
溶解されている耐熱性塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐熱性を有すると
共にフッ素樹脂との密着性が優れた塗膜を形成する耐熱
性塗料に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】特開昭62−54768
号公報には、ポリメタロカルボシラン、シリコーン樹脂
及び無機充填材が有機溶剤に分散又は溶解された耐熱性
塗料、及びこの耐熱性塗料が優れた耐熱性を有する塗膜
を形成することが記載されている。特開平2−2826
26号公報には、高温調理器の調理面あるいは加熱室壁
面などの基材の上に、主要成分であるポリチタノカルボ
シランがセラミック化されたセラミック層を設け、この
セラミック層の上にさらにフッ素樹脂粉末を含む層とを
設けた皮膜が開示されている。特開昭62−54768
号公報に記載の耐熱性塗料から形成される塗膜の上にフ
ッ素樹脂層を形成させた場合、高温調理器のように室温
から300〜500℃の温度変化が繰り返して与えられ
ると、上記塗膜上に形成されたフッ素樹脂層が剥離する
ようになる。
【0003】
【問題点を解決するための技術的手段】本発明は、優れ
た耐熱性を有すると共にフッ素樹脂層との密着性の優れ
た塗膜を形成することのできる、耐熱性塗料を提供す
る。本発明によれば、ポリメタロカルボシラン、ポリメ
タロキサン、シリコーン樹脂、及び無機充填材が有機溶
剤に分散又は溶解されている耐熱性塗料が提供される。
【0004】本発明におけるポリメタロカルボシランは
公知の有機ケイ素重合体であり、例えば特公昭61−4
9335号公報、同62−60414号公報、同63−
37139号公報、同63−49691号公報に記載の
方法に従って調製することができる。これら公報の記載
は本明細書の一部として参照される。ポリメタロカルボ
シランの代表的な製法は、数平均分子量が200〜10
00のポリカルボシランとチタンあるいはジルコニウム
のアルコキシドとを反応させる方法である。この反応に
よって、ポリカルボシランが、その骨格中のケイ素原子
の一部が酸素原子を介してチタン原子あるいはジルコニ
ウム原子で結合された、数平均分子量が700〜100
000の架橋重合体であるポリメタロカルボシランが得
られる。
【0005】本発明におけるポリメタロキサンは、式
M(OR)で示されるアルコキシドの加水分解及び重
合によって容易に調製することができ、代表的には、一
般式
【化1】 (式中、Mはチタンあるいはジルコニウムであり、Rは
炭素数1〜4のアルキル基であり、nは3〜20であ
る。)で示される重合体である。ポリメタロキサンの配
合割合は、ポリメタロカルボシラン100重量部当たり
0.1〜50重量部、特に0.5〜10重量であること
が好ましい。ポリメタロキサンの配合割合が過度に小さ
いとフッ素樹脂層との密着性の良好な塗膜を形成するこ
とができず、その配合割合が過度に高くなると塗膜の耐
熱性が損なわれるようになる。
【0006】本発明におけるシリコーン樹脂の具体例と
しては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、ジフェニルポリシロキサンなどの純シリコ
ーン樹脂、純シリコーン樹脂をアルキッド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの変成用
樹脂と反応させた変成シリコーンが挙げられる。シリコ
ーン樹脂の配合割合は、ポリメタロカルボシラン100
重量部当たり、10〜900重量部、特に50〜500
重量部であることが好ましい。シリコーン樹脂の配合割
合が過度に小さいと焼付け塗膜の可撓性が低下し、その
割合が過度に高くなると焼付け塗膜の耐熱性及び耐食性
が低下する。
【0007】本発明における無機充填材としては、酸化
物、ホウ化物、リン酸塩、ケイ酸塩、ケイ化物、ホウ化
物、窒化物及び炭化物から選ばれる少なくとも一種が使
用される。その例としては、マグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、チタン、ジルコニウム、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ホウ素、アル
ミニウム、ケイ素の酸化物、炭化物、窒化物、ケイ化
物、ホウ化物、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウムあるいは亜鉛のホウ酸塩、リン酸
塩、ケイ酸塩が挙げられる。無機充填材の配合割合は、
ポリメタロカルボシラン100重量部当たり、10〜9
00重量部、特に50〜500重量部であることが好ま
しい。無機充填材を配合することによって、焼付け塗膜
の基材に対する密着性が向上するが、その配合割合が過
度に高くなると塗膜の可撓性が低下する。
【0008】本発明における有機溶剤としては、ポリメ
タロカルボシラン、ポリメタロキサン及びシリコーン樹
脂の溶解能がある溶剤であればすべて使用することがで
きる。その具体例としては、トルエン、キシレン、n−
ブタノール、イソブタノール、酢酸ブチル、ミネラルス
ピリット、ソルベントナフサ、エチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート、イソプロピルアミン、ジブチルアミ
ン、トリアミルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミンが挙げられる。こ
れらの中でも、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素溶剤と上記アミン系溶剤との混合溶剤を使用するこ
とが、フッ素樹脂との密着性の高い塗膜を形成するうえ
で好ましい。この混合溶剤における芳香族炭化水素溶剤
の使用割合ははアミン系溶剤の2〜10重量倍であるこ
とが好ましい。有機溶剤の使用割合は、一般的に塗膜形
成性成分100重量部当たり20〜500重量部である
が、塗膜形成成分種類及び配合割合に応じて変えること
もできる。
【0009】本発明の耐熱性塗料は、金属基材、電線あ
るいはセラミック、耐火レンガなどの非金属基材に、刷
毛塗り、ロールコータ、スプレー、浸漬などのそれ自体
公知の手段で塗布され、ついで乾燥され、焼付けされ
る。耐熱性塗料の塗布量は20〜100g/mである
ことが好ましい。塗布量が過度に小さいと塗膜にピンホ
ールが発生しやすくなり、耐食性が低下する。他方、塗
布量が過度に大きいと塗膜が高温下又は冷熱サイクルに
曝される際に塗膜にクラックが発生しやすくなる。焼付
け温度は150℃以上、特に200〜400℃であるこ
とが好ましい。焼付け温度が過度に低いと塗料成分の一
つであるポリメタロカルボシランの硬化が充分に起こら
ず、塗膜の強度が低くなると共に耐衝撃性が低下する。
焼付け温度を過度に高くすると既述したように塗装効率
が低下する。尚、塗料の塗装後に被塗装物が150℃以
上の使用環境に置かれる場合には焼付け工程を省略する
こともできる。
【0010】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示す。以下におい
て特別の言及がない限り、「%」及び「部」は、それぞ
れ、「重量%」及び「重量部」を示す。本発明の耐熱性
塗料から形成される塗膜とフッ素樹脂との密着性はつぎ
のようにして測定した。JIS K5400(6.1
5)記載のごばん目試験に従って、塗膜にカッターナイ
フで縦、横各11本の2mm刻みの切れ目を入れ、この
部分にセロファンテープを丁寧に貼り付けては急に引き
剥がす操作を10回繰り返し、試験後の塗膜の剥離状態
から密着性を判定した。評価結果は、10×10=10
0個のごばん目の内でいくつか剥離したかで示す。即
ち、a/100は100個のごばん目の内でa個が剥離
したことを意味する。
【0011】実施例1 ポリチタノカルボシランの50%キシレン溶液(宇部興
産(株)製、チラノコート▲R▼ワニスタイプ)100
部、前記一般式においてRがブチル基でありnが約10
であるポリチタノキサンの50%キシレン溶液10部、
メチルフェニルポリシロキサンの50%キシレン溶液
(東芝シリコーン社製、TSR−116)100部、炭
化ケイ素粉末100部部、及びトリエタノールアミン1
0部をミキサーにより混合して耐熱性塗料を調製した。
これとは別に基材として厚さ0.6mmのステンレス鋼
板(SUS 316L)をアセトンで脱脂した後に風乾
した。前記耐熱性塗料を基材にスプレーガンによって約
30μm厚さに塗装し、空気オーブン中で300℃で2
5分焼成焼付けした後に徐冷した。ついで、この塗膜上
に、ポリテトラフルオロエチレンからなる上塗りエナメ
ル塗料(ダイキン工業(株)製、ポリフロンエナメル
EK−5109BK)を膜厚が20〜30μmになるよ
うにスプレー塗装し、150℃で10分間乾燥した後、
380℃で20分間焼き付けた。こうして得られた塗膜
について密着性は0/100であり、またごばん目の切
れ目に欠けや割れは認められなかった。
【0012】実施例2 ポリチタノキサンにに代えて、前記一般式においてRが
ブチル基でありnが約10のポリジルコノキサンの50
%キシレン溶液10部を使用した以外は実施例1を繰り
返した。塗膜の密着性は0/100であり、またごばん
目の切れ目に欠けや割れは認められなかった。
【0013】実施例3 トリエタノールアミンを使用することなく、キシレンの
みを15部使用した以外は実施例1を繰り返した。塗膜
の密着性は5〜10/100であった。
【0014】比較例1 ポリチタノキサンを使用しなかった以外は実施例1を繰
り返した。塗膜の密着性は5〜10/100とほぼ良好
であったが、塗膜は白く荒れた仕上がりとなり、フッ素
樹脂独特の表面性が欠如していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリメタロカルボシラン、ポリメタロキサ
    ン、シリコーン樹脂、及び無機充填材が有機溶剤に分散
    又は溶解されている耐熱性塗料。
JP30859291A 1991-09-13 1991-09-13 耐熱性塗料 Pending JPH0570740A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30859291A JPH0570740A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 耐熱性塗料

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JP30859291A JPH0570740A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 耐熱性塗料

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JPH0570740A true JPH0570740A (ja) 1993-03-23

Family

ID=17982897

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JP30859291A Pending JPH0570740A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 耐熱性塗料

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JP (1) JPH0570740A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029400A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 三菱重工業株式会社 帯電防止塗料、並びにそれを用いた複合材製構造体およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029400A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 三菱重工業株式会社 帯電防止塗料、並びにそれを用いた複合材製構造体およびその製造方法

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