JPH05126320A - ガスコンロ用バーナキヤツプ - Google Patents
ガスコンロ用バーナキヤツプInfo
- Publication number
- JPH05126320A JPH05126320A JP28751991A JP28751991A JPH05126320A JP H05126320 A JPH05126320 A JP H05126320A JP 28751991 A JP28751991 A JP 28751991A JP 28751991 A JP28751991 A JP 28751991A JP H05126320 A JPH05126320 A JP H05126320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- heat
- heat resistant
- titanocarbosilane
- brass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/46—Details, e.g. noise reduction means
- F23D14/72—Safety devices, e.g. operative in case of failure of gas supply
- F23D14/76—Protecting flame and burner parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Gas Burners (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスコンロに用いる、耐熱性、耐熱衝撃性、
耐腐食性に優れかつ生産性に優れたバーナキャップを提
供する。 【構成】 真鍮基材１の表面上に、ボロシロキサン重合
体またはチタノカルボシラン重合体の結合剤、耐熱黒色
顔料および耐熱金属粉末を含有する被膜２を形成してバ
ーナキャップとする。
耐腐食性に優れかつ生産性に優れたバーナキャップを提
供する。 【構成】 真鍮基材１の表面上に、ボロシロキサン重合
体またはチタノカルボシラン重合体の結合剤、耐熱黒色
顔料および耐熱金属粉末を含有する被膜２を形成してバ
ーナキャップとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスコンロに用いるバ
ーナキャップに関する。
ーナキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からこの種のバーナキャップには真
鍮の鍛造品がそのまま用いられてきた。また、一部では
この上に金属珪酸塩、金属燐酸塩などの無機耐熱塗装を
施して用いられる場合もあった。
鍮の鍛造品がそのまま用いられてきた。また、一部では
この上に金属珪酸塩、金属燐酸塩などの無機耐熱塗装を
施して用いられる場合もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バーナキャップでは以下のような課題があった。
バーナキャップでは以下のような課題があった。
【０００４】すなわち、従来の真鍮の鍛造品のバーナキ
ャップ（未処理品）では加熱使用により短時間で表面に
酸化スケールが生成してきたなく変色し、商品価値が著
しく低下していた。また、高温で塩分などの汚染物が付
着すると腐食してコンロ本体に固着してしまうという課
題もあった。
ャップ（未処理品）では加熱使用により短時間で表面に
酸化スケールが生成してきたなく変色し、商品価値が著
しく低下していた。また、高温で塩分などの汚染物が付
着すると腐食してコンロ本体に固着してしまうという課
題もあった。
【０００５】このため、表面保護の観点から各種耐熱塗
料などの処理が検討されたが、耐熱性などから、適用可
能な処理としては金属珪酸塩などの無機塗料しか見あた
らず、これらを処理しても塗膜自体がポーラスなため外
観は改善されるが耐食性は全く改善されなかった。ま
た、これらの無機塗料は被膜形成できるため数十ミクロ
ンの膜厚が必要なので、形状が複雑なバーナキャップに
塗装する場合、膜厚のばらつきが発生して膜厚の厚い部
分で基材との熱膨張率の差が大きくなり、剥離してしま
うという塗装技術上の課題もあった。
料などの処理が検討されたが、耐熱性などから、適用可
能な処理としては金属珪酸塩などの無機塗料しか見あた
らず、これらを処理しても塗膜自体がポーラスなため外
観は改善されるが耐食性は全く改善されなかった。ま
た、これらの無機塗料は被膜形成できるため数十ミクロ
ンの膜厚が必要なので、形状が複雑なバーナキャップに
塗装する場合、膜厚のばらつきが発生して膜厚の厚い部
分で基材との熱膨張率の差が大きくなり、剥離してしま
うという塗装技術上の課題もあった。
【０００６】本発明は上記課題を解決し、耐熱性，耐熱
衝撃性，耐腐食性に優れかつ生産性に優れたバーナキャ
ップを提供することを目的とする。
衝撃性，耐腐食性に優れかつ生産性に優れたバーナキャ
ップを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のバーナキャップは、真鍮基材の表面上に、
ボロシロキサン重合体またはチタノカルボシラン重合体
の結合剤、黒色耐熱金属および耐熱金属粉末を含有する
被膜を形成する。すなわち、真鍮基材の表面に塗装に
て、ボロシロキサン重合体またはチタノカルボシラン重
合体を結合剤として、耐熱黒色顔料および耐熱金属粉末
を含有する塗料を塗布焼成することによりバーナキャッ
プを得る。
めに本発明のバーナキャップは、真鍮基材の表面上に、
ボロシロキサン重合体またはチタノカルボシラン重合体
の結合剤、黒色耐熱金属および耐熱金属粉末を含有する
被膜を形成する。すなわち、真鍮基材の表面に塗装に
て、ボロシロキサン重合体またはチタノカルボシラン重
合体を結合剤として、耐熱黒色顔料および耐熱金属粉末
を含有する塗料を塗布焼成することによりバーナキャッ
プを得る。
【０００８】
【作用】結合剤にボロシロキサン重合体またはチタノカ
ルボシラン重合体を用いるので、数μｍ（ミクロン）レ
ベルのち密な被膜形成が可能となる。
ルボシラン重合体を用いるので、数μｍ（ミクロン）レ
ベルのち密な被膜形成が可能となる。
【０００９】また、真鍮は銅、亜鉛の組成により若干異
なるが、大気中での加熱環境下で表面が酸化し表面上に
脆いスケールが生成し、これが剥離する。被膜を形成し
ても塗膜がポーラスであれば、この酸化が進行し塗膜の
剥離につながる。しかし、本発明では、被膜内に含有す
る金属が酸素の拡散の抵抗となり酸化の進行を防止す
る。
なるが、大気中での加熱環境下で表面が酸化し表面上に
脆いスケールが生成し、これが剥離する。被膜を形成し
ても塗膜がポーラスであれば、この酸化が進行し塗膜の
剥離につながる。しかし、本発明では、被膜内に含有す
る金属が酸素の拡散の抵抗となり酸化の進行を防止す
る。
【００１０】これは、煮こぼれの塩分などで問題となる
湿式腐食についても同様に進行を防止する。
湿式腐食についても同様に進行を防止する。
【００１１】さらに、被膜は耐熱金属を含有しているた
め真鍮に近い熱膨張率となる。
め真鍮に近い熱膨張率となる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【００１３】図１は本発明の一実施例のバーナキャップ
の要部断面図であり、同図において、真鍮基材１の表面
には、本発明の被膜２が形成されている。これは、真鍮
を所定形状に加工後、ボロシロキサン重合体またはチタ
ノカルボシラン重合体の結合剤、耐熱黒色顔料および耐
熱金属粉末を含有する塗料を真鍮基材上に塗布焼成して
得られる。
の要部断面図であり、同図において、真鍮基材１の表面
には、本発明の被膜２が形成されている。これは、真鍮
を所定形状に加工後、ボロシロキサン重合体またはチタ
ノカルボシラン重合体の結合剤、耐熱黒色顔料および耐
熱金属粉末を含有する塗料を真鍮基材上に塗布焼成して
得られる。
【００１４】本発明で用いる耐熱黒色顔料としては、
鉄、マンガン、銅、ニッケル、コバルトなどの遷移金属
の酸化物などを用いることができる。
鉄、マンガン、銅、ニッケル、コバルトなどの遷移金属
の酸化物などを用いることができる。
【００１５】また、耐熱金属粉末としては、アルミニウ
ム、ステンレスなどの微粉末やニッケルアルミニウム、
チタンアルミニウムなどの金属間化合物の粉末も用いる
ことができる。
ム、ステンレスなどの微粉末やニッケルアルミニウム、
チタンアルミニウムなどの金属間化合物の粉末も用いる
ことができる。
【００１６】本発明で用いる塗料は以下の方法で作成す
る。「アトライタ」（商品名）などの分散機を用いて、
耐熱黒色顔料および耐熱金属粉末およびボロシロキサン
重合体などの結合剤を溶剤とともに攪拌して、塗料化す
る。塗料には、基材の真鍮への濡れ性を調整するため界
面活性剤や塗料の安定化すなわち沈降防止などの目的で
添加する充填剤などを配合してもよい。
る。「アトライタ」（商品名）などの分散機を用いて、
耐熱黒色顔料および耐熱金属粉末およびボロシロキサン
重合体などの結合剤を溶剤とともに攪拌して、塗料化す
る。塗料には、基材の真鍮への濡れ性を調整するため界
面活性剤や塗料の安定化すなわち沈降防止などの目的で
添加する充填剤などを配合してもよい。
【００１７】ボロシロキサン重合体は、ジフェニルジク
ロロシランと水酸化ホウ素を出発原料として合成される
Ｓｉ−Ｂ−Ｏからなる６員環、８員環、１０員環の環状
物の混合物よりなる耐熱ポリマーである。また、チタノ
カルボシランは、ポリカルボシランにチタンアルコキシ
ドを添加して重合させた耐熱ポリマーである。いずれ
も、耐熱塗料の結合剤として、室温では、有機物に由来
するポリマーとしての優れた取扱性を有し、数百度を越
えると熱分解して６００℃以上ではきわめて安定な無機
物すなわちセラミック質となる。この間、ポリマー重量
の約１／２が硬化体として残る。
ロロシランと水酸化ホウ素を出発原料として合成される
Ｓｉ−Ｂ−Ｏからなる６員環、８員環、１０員環の環状
物の混合物よりなる耐熱ポリマーである。また、チタノ
カルボシランは、ポリカルボシランにチタンアルコキシ
ドを添加して重合させた耐熱ポリマーである。いずれ
も、耐熱塗料の結合剤として、室温では、有機物に由来
するポリマーとしての優れた取扱性を有し、数百度を越
えると熱分解して６００℃以上ではきわめて安定な無機
物すなわちセラミック質となる。この間、ポリマー重量
の約１／２が硬化体として残る。
【００１８】本実施例で用いた塗料は、以下の配合で行
なった。結合剤として、宇部興産（株）の「チラノポリ
マー」を１００重量部（但し、ポリマー固形分としては
５０％）、耐熱金属粉末として平均粒径が１μｍのＮｉ
3 Ａｌ粉末を２０重量部、黒色顔料として鉄マンガン銅
複合酸化物を６０重量部および充填剤としてアルミナ２
０重量部を１００重量部のキシレン（溶剤）とともに、
塗料分散機「アトライタ」で１０時間攪拌混合して塗料
化した。
なった。結合剤として、宇部興産（株）の「チラノポリ
マー」を１００重量部（但し、ポリマー固形分としては
５０％）、耐熱金属粉末として平均粒径が１μｍのＮｉ
3 Ａｌ粉末を２０重量部、黒色顔料として鉄マンガン銅
複合酸化物を６０重量部および充填剤としてアルミナ２
０重量部を１００重量部のキシレン（溶剤）とともに、
塗料分散機「アトライタ」で１０時間攪拌混合して塗料
化した。
【００１９】バーナキャップは銅６０−亜鉛４０の真鍮
製の市販コンロ部品を基材として、４００℃で３０分加
熱脱脂した後、上記塗料をスプレーにて約２０μｍの乾
燥膜厚が得られるように噴霧して、１００℃で１０分乾
燥、次に３００℃で１０分、最終的に４００℃で１０分
間焼成して作成した。
製の市販コンロ部品を基材として、４００℃で３０分加
熱脱脂した後、上記塗料をスプレーにて約２０μｍの乾
燥膜厚が得られるように噴霧して、１００℃で１０分乾
燥、次に３００℃で１０分、最終的に４００℃で１０分
間焼成して作成した。
【００２０】このサンプルをコンロに実装して、燃焼試
験を実施した。被膜面には変色などの特別の変化は認め
られなかった。
験を実施した。被膜面には変色などの特別の変化は認め
られなかった。
【００２１】次に、同様実装して味噌汁の煮こぼれテス
トを実施した。煮こぼれテスト後、表面をスポンジたわ
しで擦って１０サイクル試験を繰り返した。被膜面は一
部褐色に変色したが、被膜自体には劣化など認められな
かった。
トを実施した。煮こぼれテスト後、表面をスポンジたわ
しで擦って１０サイクル試験を繰り返した。被膜面は一
部褐色に変色したが、被膜自体には劣化など認められな
かった。
【００２２】次に、塩水噴霧試験をＪＩＳ条件で５日間
実施した。未処理品と比較したところ、未処理品では脱
亜鉛腐食を起こして表面に白色の生成物が発生し、生成
物を除くと金属面は赤色化していたが、本実施例では全
く錆の発生は認められなかった。本発明の被膜は膜厚が
厚いと塗膜が剥離する懸念がある。膜厚的には５〜３０
μｍの範囲が望ましい。
実施した。未処理品と比較したところ、未処理品では脱
亜鉛腐食を起こして表面に白色の生成物が発生し、生成
物を除くと金属面は赤色化していたが、本実施例では全
く錆の発生は認められなかった。本発明の被膜は膜厚が
厚いと塗膜が剥離する懸念がある。膜厚的には５〜３０
μｍの範囲が望ましい。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次の効果
が得られる。
が得られる。
【００２４】（１）真鍮基材表面上にボロシロキサン重
合体またはチタノカルボシラン重合体を結合剤とし耐熱
黒色顔料と耐熱金属粉末を含有する数μｍレベルのち密
な被膜を形成するため、耐熱性、耐熱衝撃性、耐腐食性
の優れたバーナキャップが得られる。
合体またはチタノカルボシラン重合体を結合剤とし耐熱
黒色顔料と耐熱金属粉末を含有する数μｍレベルのち密
な被膜を形成するため、耐熱性、耐熱衝撃性、耐腐食性
の優れたバーナキャップが得られる。
【００２５】（２）被膜は塗装により形成するので生産
性に優れ安価に製造できる。
性に優れ安価に製造できる。
【図１】本発明の一実施例におけるバーナキャップの断
面図
面図
１ 真鍮基材 ２ 被膜
Claims (1)
- 【請求項１】真鍮基材の表面上に、ボロシロキサン重合
体またはチタノカルボシラン重合体の結合剤、耐熱黒色
顔料および耐熱金属粉末を含有する被膜を形成したガス
コンロ用バーナキャップ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03287519A JP3116468B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | ガスコンロ用バーナキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03287519A JP3116468B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | ガスコンロ用バーナキャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05126320A true JPH05126320A (ja) | 1993-05-21 |
| JP3116468B2 JP3116468B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=17718399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03287519A Expired - Lifetime JP3116468B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | ガスコンロ用バーナキャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3116468B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0844437A3 (de) * | 1996-11-20 | 1998-12-23 | EGA Engineering GmbH | Gasbrenner mit Brennerdeckel |
| JP2020153538A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 株式会社ノーリツ | バーナーキャップ、コンロバーナー、及び加熱調理器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101855572B1 (ko) | 2016-04-26 | 2018-05-04 | 박지수 | 환자용 숟가락 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP03287519A patent/JP3116468B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0844437A3 (de) * | 1996-11-20 | 1998-12-23 | EGA Engineering GmbH | Gasbrenner mit Brennerdeckel |
| JP2020153538A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 株式会社ノーリツ | バーナーキャップ、コンロバーナー、及び加熱調理器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3116468B2 (ja) | 2000-12-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081006 |
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| ABAN | Cancellation of abandonment | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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