JPH0570500B2 - - Google Patents

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JPH0570500B2
JPH0570500B2 JP62056436A JP5643687A JPH0570500B2 JP H0570500 B2 JPH0570500 B2 JP H0570500B2 JP 62056436 A JP62056436 A JP 62056436A JP 5643687 A JP5643687 A JP 5643687A JP H0570500 B2 JPH0570500 B2 JP H0570500B2
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JP
Japan
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alumina
catalyst
activity
sodium hydroxide
catalysts
Prior art date
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JP62056436A
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Kenji Mori
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JGC Corp
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JGC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種のガス中に含有されている硫化
カルボニル(COS)を加水分解して除去するた
めの触媒に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
各種のガス中に含まれている硫黄化合物のうち
でCOSは、H2SやSO2のように湿式法で効率良く
除去することが困難であるため、通常は水蒸気及
び触媒の存在下に加水分解しH2Sに転換した後湿
式法により除去されている。
触媒としては、アルミナ(JOURNAL OF
CATALYSIS 32 270、1974)及びシリカ、コ
バルト−モリブデート(アルミナ上に担持)
(JOURNAL OF CATALYSIS 35 218、
1974)が用いられている。
アルミナ触媒は、200℃以上の高温で活性が高
く耐久性もあるため工業的に実用化されている。
そして、COSをH2Sに転換後、このH2Sを湿式
法で除去するプロセスにおいてはCOSの加水分
解をなるべく低温で行なうことが望ましいが、ア
ルミナ触媒を低温で用いると、ガス中に微量に含
まれているベンゼン、ナフタレン誘導体等の炭化
水素が、アルミナ上に吸着・堆積し、その触媒活
性が著しく低下することがわかつた。この傾向は
低温程著しい。従つて必然的に反応温度を上げる
必要があり、時には長期運転が困難になる傾向が
あつた。
シリカ触媒あるいはアルミナ上に担持されたコ
バルト−モリブデート触媒は、本来活性が低く、
また、上記JOURNAL OF CATALYSIS 35
218〜、1974には、シリカ触媒あるいはアルミナ
上に担持されたコバルト−モルブデート触媒に
NaOHを添加することにより活性が向上すると
記載されているが、NaOHの添加による活性の
向上幅は極めて小さいばかりでなく、これらの触
媒を使用する場合にも一般に200℃以上の高温で
用いられ、前記報文においても200℃前後または
それ以上の温度で反応が行なわれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前に述べたようにCOSの加水分解をなるべく
低温で行なうことが望ましいが、本発明者は
COS加水分解用触媒について種々研究を行つて
いたところ、アルミナに水酸化ナトリウム及び/
又は水酸化カリウムを担持せしめることにより、
反応速度定数が大きく従来用いられていたよりも
低温で、しかも原料ガス中に存在するベンゼン、
ナフタレン誘導体を吸着することなく長期間にわ
たつて高い活性を保持しうる触媒を得ることがで
きることを見いだし本発明をなすに至つた。
即ち、本発明は、低温で使用しても炭化水素類
による劣化の少ない、且つ高活性で耐久性に優れ
た硫化カルボニル加水分解用触媒を提供するもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、アルミナと水酸化ナトリウム及び/
又は水酸化カリウムからなる硫化カルボニル加水
分解用触媒である。
アルミナとしては、γ、χ、κ、θあるいはα
−アルミナなど各種のアルミナを使用しうるがγ
−アルミナを用いるのが好ましい。
本発明の触媒は、アルミナに水酸化ナトリウム
あるいは水酸化カリウムの水溶液を含浸させる
か、あるいはアルミナと混練した後200℃以下の
温度で、通常110〜130℃程度の温度で乾燥するこ
とにより得られる。この際焼結が生起するような
高温たとえば300℃以上に加熱すると活性が低下
するので好ましくない。
アルミナに添加する水酸化ナトリウム及び/又
は水酸化カリウムの添加量は、アルミナの重量に
基づいてその1〜15重量%、好ましくは2〜10重
量%の範囲内の量で添加される。
1重量%以下では十分な効果が得られず、又多
量に例えば15重量%以上添加する場合には触媒の
細孔の閉塞並びに表面積が低下するため活性ある
いは性能上好ましくない。
触媒の形状は、一般に球状、ペレツト状、ラシ
ヒリング等の形態で用いられるが、圧力損失、ダ
スト対策等の観点からハニカム状のものも利用可
能である。
本発明の触媒は、硫化カルボニルを含有する各
種の排ガスのほか、特に石炭ガス化ガスあるいは
重質油分解ガスの如き微量のベンゼン誘導体、ナ
フタレン誘導体を含有しているガス中の硫化カル
ボニルを水蒸気の存在下に加水分解してH2Sに変
換するのに有用である。
該反応を行う場合の条件は次のとおりである。
(1) 水蒸気量 1〜30容量%好ましくは2〜10容
量% (2) SV 900〜30000h-1好ましくは1000〜
24000h-1 (3) 圧力 常圧〜20気圧 (4) 反応温度 105〜180℃ 好ましくは110〜160
℃ 反応温度は105℃よりも低過ぎると水蒸気が凝
縮して触媒活性が低下するので実用的ではない。
そして本発明の触媒は、その理由は明らかではな
いが、180℃以下、特に150℃以下の低温度域にお
いても高活性・耐久性を有し、しかもベンゼン誘
導体あるいはナフタレン誘導体の如き炭化水素類
によつて被毒され劣化することのない優れた硫化
カルボニル加水分解用触媒である。
以下、比較例及び実施例等に基づいて本発明を
更に詳しく説明する。
比較例 1 粒径約5mmのアルミナ(γ−アルミナよりな
る)を乾燥器にて110℃で20時間乾燥して触媒A
を得た。
実施例 1 比較例1で用いた原料アルミナ100gを500c.c.の
ビーカーに入れ、1.43mol/の水酸化ナトリウ
ム水溶液45c.c.を室温でアルミナ上に滴下しながら
含浸させた。約1時間放置後、乾燥器にて110℃
で20時間乾燥してアルミナに対し水酸化ナトリウ
ム2.58重量%を含有している触媒Bを得た。
実施例 2〜4 実施例1における水酸化ナトリウムの濃度を
夫々2.86mol/、4.29mol/および5.72mol/
とした以外は実施例1と同様にしてアルミナに
対する水酸化ナトリウムの担持量が夫々5.16重量
%、7.74重量%および10.32重量%の触媒C、D、
Eを得た。
実施例 5 比較例1で用いた原料アルミナ100gを500c.c.の
ビーカーに入れ、1.02mol/の水酸化カリウム
水溶液45c.c.を室温でアルミナ上に滴下しながら含
浸させた。約1時間放置後、乾燥器にて110℃で
20時間乾燥させてアルミナに対し水酸化カリウム
担持量2.58重量%の触媒Fを得た。
実施例 6〜8 実施例5における水酸化カリウムの濃度を夫々
2.04mol/、3.06mol/および4.08mol/と
した以外は実施例5と同様にしてアルミナに対す
る水酸化カリウムの担持量が夫々5.16重量%、
7.74重量%および10.32重量%の触媒G、H、I
を得た。
比較例 2〜4 比較例1で用いたアルミナ100gを500c.c.のビー
カーに入れ、1.43mol/の硝酸ナトリウム水溶
液45c.c.を室温で滴下しながら含浸させた。約1時
間放置後500℃で20時間分解焼成してアルミナに
対し、水酸化ナトリウムを2重量%含有している
触媒Jを得た。
また、硝酸ナトリウム濃度を2.86mol/、
5.72mol/とした以外は、上記と同様にしてア
ルミナに対する酸化ナトリウムの担持量が4重量
%及び8重量%の触媒K及び触媒Lを得た。
使用例 1 比較例1、実施例1〜8及び比較例2〜4で得
られた触媒A〜Lの初期COS加水分解活性を通
常の固定床流通反応装置を用いて測定した。
長さ1m、内径20mmのパイレツクス反応管に触
媒を充填した反応器を用い、COS濃度970ppm、
H2O濃度3%、N2バランスのガスを用い、常圧
で、反応温度120℃、SV24000-1の条件で測定し
た。
結果を第1図に示す。なお、触媒の活性は1次
反応速度定数として表示した。
第1図からわかるように、COS加水分解活性
はアルミナに水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムを担持させることにより向上し、その効果
は水酸化ナトリウムよりも水酸化カリウムが大で
ある。アルミナ上に酸化ナトリウムを担持するこ
とによるCOS加水分解活性の向上は認められな
かつた。
比較例 5 平均粒径5mmのシリカ触媒を乾燥器にて110℃
で20時間乾燥して触媒Mを得た。
比較例 6 13.59gの硝酸コバルト6水和物と13.61gのモ
リブデン酸アンモニウムの150c.c.の水溶液に比較
例1で使用したアルミナ100gを入れ蒸発乾固さ
せた後乾燥器にて110℃で20時間乾燥し、ついで
空気流下に500℃で3時間焼成して3.5重量%CoO
−10重量%MoO3/Al2O3の触媒Nを得た。
比較例 7 比較例5で得られた触媒M100gを500c.c.のビー
カーに入れ3.81mol/の水酸化ナトリウム水溶
液60c.c.を室温で滴下しながら含浸させた。約1時
間放置した後乾燥器にて110℃で20時間乾燥して
シリカに対して水酸化ナトリウムを5.16重量%含
有している触媒Oを得た。
比較例 8 比較例6で得られた触媒N100gを500c.c.のビー
カーに入れ、2.52mol/の水酸化ナトリウム水
溶液45c.c.を室温で滴下しながら含浸させた。約1
時間放置した後乾燥器にて110℃で20時間乾燥し
てアルミナに対する水酸化ナトリウム含有量5.16
重量%の触媒Pを得た。
使用例 2 炭化水素類の触媒表面上への吸着堆積による触
媒活性の劣化を検討するために、触媒A、C〜
F、H、I、L〜P夫々10gを、サンプルビン中
でナフタレン10gと混合放置し、定期的にCOS
加水分解性の経時変化を調べた。活性の評価は使
用例1で用いたのと同じ装置を用い、同じ反応条
件で行つた。
結果を第2図に示す。
第2図から、水酸化ナトリウムあるいは水酸化
カリムウを含有する触媒(C〜F、H、I)はい
ずれもアルミナ単味の触媒(A)に比し高活性を維持
し、その活性の定価も緩慢であることがわかる。
このことは、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムの添加が炭化水素類による活性劣化に対し
て耐久性を増す効果のあることを示している。
また、触媒SiO2(M)およびCo−Mo/Al2O3(N)は
共に初期活性はAl2O3触媒(A)に比して著しく低
く、また、これらの触媒に水酸化ナトリウムある
いは水酸化カリウムを添加してしても活性は殆ん
ど向上せず(触媒O、P)、かつこれらの触媒は
ナフタレン共存下における活性の低下も大きく、
不安定な触媒であるといえる。
また、酸化ナトリウムを含有する触媒(L)は、ア
ルミナ単味の触媒Aと同様に活性が低いことを示
している。
【図面の簡単な説明】
第1図は水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリ
ウムならびに酸化ナトリウムの添加量と反応速度
定数の関係を示す図、第2図は、触媒をナフタレ
ンと混合放置した日数と反応速度定数の関係を示
す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミナと水酸化ナトリウム及び/又は水酸
    化カリウムからなる硫化カルボニル加水分解用触
    媒。 2 アルミナと、その1〜15重量%の水酸化ナト
    リウム及び/又は水酸化カリウムからなる特許請
    求の範囲第1項記載の硫化カルボニル加水分解用
    触媒。
JP62056436A 1987-03-13 1987-03-13 硫化カルボニルの加水分解用触媒 Granted JPS63224736A (ja)

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JP2014528974A (ja) * 2011-07-31 2014-10-30 サウジ アラビアン オイル カンパニー スルホン分解と統合される酸化的脱硫のプロセス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5775142A (en) * 1980-07-21 1982-05-11 Aluminum Co Of America Improved claus catalyst and its manufacture

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