JPH0570437U

JPH0570437U - 調理容器の把持具

Info

Publication number: JPH0570437U
Application number: JP1839792U
Authority: JP
Inventors: 敦子菱山
Original assignee: 敦子菱山
Priority date: 1992-02-26
Filing date: 1992-02-26
Publication date: 1993-09-24

Abstract

(57)【要約】【目的】どんな調理容器にも対応可能な調理容器の把
持具を提供すること。【構成】ハンドル１４を一方の手で握り、支持片１０を
調理容器９の外壁面に当接させ、他方の手でレバー１６
を回転させると、カム１３は支持片１１上面に形成した
突起１５を下方へ押し、支持片１１は調理容器９の内壁
面に当接し、支持片１０、支持片１１は調理容器９を把
持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、調理容器をレンジから取り出したり、或いは食卓へ移動させる等の目的のために、調理容器に着脱自在に把持する把持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、レンジ用のトレイをレンジから出し入れする道具として、金属板を打ち抜き、曲げ加工をした把持具が一般的である。この把持具は、トレイの口縁部を引っ掛ける爪とトレイの底部を支える支持板とから構成されており、その使用は、把持具の爪をトレイの口縁部に係合させて把持具の方向に引っ張り、トレイの底部を支持板で支えるようになっている。また、取手の備わっていない調理容器は、その口縁部に於ける直径により、段階的にサイズが用意されており、大きい調理容器の中に小さい調理容器を収納できるなどの利点があるが、取手の備わっていない調理容器を使用するには、金属製のペンチ等で調理容器の口縁部を上から摘み上げているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記レンジ用の把持具はトレイに対して、専用の道具であり、他に対しては互換性が無く、転用は不可能である。電子レンジに、取手の付いた調理容器を入れることも不可能であるし、調理されて高温になった取手の備わっていない調理容器をレンジから取り出すには、断熱手袋等が必要である。また、取手の備わっていない調理容器に金属製ペンチを使用する場合、握持している手は、金属製ペンチと調理容器との挟持部分がすべることの無いよう常に緊張を強いられる。本考案は、従来、あたりまえとされてきたこれらの点に鑑みてなされたものであり、その目的は、調理容器の大きさに左右されることなく、共有性を持ち、簡単な操作で確実に把持を行えるよう構成した調理容器の把持具を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為に、本考案による調理容器の把持具は、調理容器の外壁面に当接する外側支持片と、調理容器の内壁面に当接する内側支持片とを、ハンドル前部に形成し、外側支持片と、内側支持片とは、互いに上下に連動して、調理容器を把持した後、掛止される機構を設けたことを特徴とする調理容器の把持具を要旨としている。調理容器の外壁面を支持する支持片には、当該支持片を補強する補強部材を備えると良い。ハンドル前部には、調理容器の外壁面に当接して、支持片を補助する補強部材を備えると良い。

【０００５】

【作用】

本考案の把持具で調理容器を把持するには、ハンドルを握り、先ず、外側支持片を調理容器の外壁面に当接させて、次に、内側支持片を調理容器の内壁面に当接させるか、若しくは、内側支持片を調理容器の内壁面に当接させて、次に、外側支持片を調理容器の外壁面に当接させることにより、調理容器は把持され、外側支持片、及び、内側支持片は掛止されて、把持具は調理容器に固定される。また、調理容器の外壁面を支持する外側支持片は、当該外側支持片を補強する補強部材で補強される。ハンドル前部に、調理容器の外壁面に当接して、外側支持片を補助する補強部材を備えることで外側支持片は補助される。

【０００６】

【実施例】

以下に、本考案の調理容器の把持具の実施例について、図面に基づいて説明する。

【０００７】図１は第１実施例の斜視図であり、図２は第１実施例の断面図である。図面は、ハンドル１４前部に一体に形成された外側支持片１０と、当該ハンドル１４の中程より前部へ向けて付設された内側支持片１１と、当該ハンドル１４前部と当該内側支持片１１とを貫設する軸１２と、当該軸１２に一体に形成された正面カム１３及びレバー１６と、当該正面カムに当接すべく内側支持片１１に突設された突起１５を示すものであって、その使用は、支持片１０を調理容器９の外壁面に当接させて、レバー１６を回転させると、正面カム１３は突起１５を押し下げて掛止して、支持片１１は調理容器９の内壁面に当接し、把持具５は調理容器９に固定される。図６は、補強部材１０Ｂを、支持片１０とは別体にして、ハンドル前部に突設したものであり、より安定した把持ができる。

【００１２】図３は第２実施例の斜視図であり、図４は第２実施例の断面図である。図面は、ハンドル２４前部に一体に形成された支持片２１と、当該ハンドル２４の下面中程より前部へ向けて付設された支持片２０と、当該ハンドル２４前部に貫設し、当該支持片２０に螺合する軸２２と、当該軸２２に一体に形成されたレバー２６を示すものであって、その使用は、支持片２１を調理容器９の内壁面に掛け、レバー２６を回転させると、軸２２は支持片２０を引き上げて掛止されて、支持片２０は調理容器９の外壁面に当接し、把持具６は調理容器９に固定される。図５は、補強部材２０Ｂを、支持片２０とは別体にして、ハンドル前部に突設したものであり、より安定した把持ができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明によって明らかな様に、本考案による調理容器の把持具は、調理容器の外壁面に当接する外側支持片と、調理容器の内壁面に当接する内側支持片とを、ハンドル前部に形成し、外側支持片と、内側支持片とは、互いに上下に連動して、調理容器を把持した後、掛止される機構を設けた構成とした。また、調理容器の外壁面を支持する支持片には、当該支持片を補強する補強部材を備えた構成とした。更に、ハンドル前部には、調理容器の外壁面に当接して、支持片を補助する補強部材を備えた構成とした。その為、此等の把持具は、一旦、調理容器に固定されると、不用意にはずれることが無く、調理容器をあやまって落とすことも無い。また、調理容器に固定された此等の把持具をはずすには、固定する際の手順を逆に行えば良いのであって、この手順は簡便である。従って、本考案の調理容器の把持具は、取手のない調理容器を、例えば、冷蔵庫からレンジへ、レンジから食卓へと容易に出し入れ及び移動が可能となるので、一つの調理容器で、調理にも食事にも使用できると言う効果をもたらし、調理後、食事後の整理がたやすくなる等、現代生活に望まれる優れた調理容器の把持具である。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を表した斜視図である。

【図２】第１の実施例を表した断面図である。

【図３】第２の実施例を表した斜視図である。

【図４】第２の実施例を表した断面図である。

【図５】第２実施例の補強部材を別体にした断面図であ
る。

【図６】第１実施例の補強部材を別体にした断面図であ
る。

【符号の説明】

１，１Ｂ，２，２Ｂ把持具１０，２０外側支持片１１，２１内側支持片１２，２２軸９調理容器１４，２４ハンドル１５突起１３正面カム１６，２６レバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】調理容器の外壁面に当接する外側支持片
と、調理容器の内壁面に当接する内側支持片とを、ハン
ドル前部に形成し、外側支持片と、内側支持片とは、互
いに上下に連動して、調理容器を把持した後、掛止され
る機構を設けていることを特徴とする調理容器の把持
具。
【請求項２】調理容器の外壁面を支持する支持片に
は、当該支持片を補強する補強部材を備えたことを特徴
とする請求項第１項記載の調理容器の把持具。
【請求項３】ハンドル前部には、調理容器の外壁面に
当接して、支持片を補助する補強部材を備えたことを特
徴とする請求項第１項記載の調理容器の把持具。