JPH0570351A - 医療用製剤 - Google Patents

医療用製剤

Info

Publication number
JPH0570351A
JPH0570351A JP26258991A JP26258991A JPH0570351A JP H0570351 A JPH0570351 A JP H0570351A JP 26258991 A JP26258991 A JP 26258991A JP 26258991 A JP26258991 A JP 26258991A JP H0570351 A JPH0570351 A JP H0570351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methoxyphenylazo
albumin
imidazole
imidazole derivative
polyethylene glycol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26258991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Ono
雅人 小野
Masahiro Fukuda
正博 福田
Minako Yasu
▲みな▼子 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP26258991A priority Critical patent/JPH0570351A/ja
Publication of JPH0570351A publication Critical patent/JPH0570351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 数平均分子量100〜2000のポリエチレ
ングリコールに2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐
1H‐イミダゾール誘導体を溶解させ、場合によりさら
にアルブミン水溶液で希釈して成る医療用製剤。 【効果】 2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H
‐イミダゾール誘導体をポリエチレングリコールに溶解
させることにより、長期保存安定性に優れた医療用製剤
が得られる。またこれをアルブミン水溶液で希釈するこ
とにより、該イミダゾール誘導体を水可溶化することが
できる。本発明製剤は注射剤、点滴剤、経口投与剤など
として好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な医療用製剤、さ
らに詳しくは、種々の薬理作用を有する2‐(2′‐メ
トキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を有
効成分として含有し、注射剤、点滴剤、経口投与剤など
として好適な医療用製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2‐(2′‐メトキシフェニルア
ゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体は種々の薬理作用を有
することが知られており、例えば該イミダゾール誘導体
を主成分とする子宮収縮作用を有する医療組成物や(特
開昭57−154130号公報)、浮腫、低血圧、心不
全及び粘膜充血治療用剤(特公昭60−56123号公
報)などが知られている。
【0003】このように、2‐(2′‐メトキシフェニ
ルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体は、種々の薬理作
用を有し、医療用として有用であるものの、水に対する
溶解性が低いという欠点を有しており、したがって、そ
の薬効を高め、かつ調剤を容易化するために、水可溶性
にすることが望まれていた。
【0004】医療用製剤分野においては、このような非
水溶性物質を水可溶化してその有用性を高め、かつ調剤
の容易化を図るために、通常界面活性剤ミセルへの可溶
化、リポソーム脂質二分子膜への包埋、シクロデキスト
リンなどへの包接、合成高分子又は生体内分解性高分子
化合物との化学結合、マトリックスによる包埋などの手
段が講じられているが、該2‐(2′‐メトキシフェニ
ルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体については、それ
自体の安定性や可溶化効率などの点から、前記手段は必
ずしも十分に満足しうる方法とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、種々の薬理
作用を有する2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1
H‐イミダゾール誘導体を効率よく可溶化し、このもの
を有効成分として含有する注射剤、点滴剤、経口投与剤
などとして有用で、良好な安定性をもつ医療用製剤を提
供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2‐
(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール
誘導体を有効成分として含有する安定な医療用製剤を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリエチレングリコー
ルはこのイミダゾール誘導体を容易に溶解し、かつその
溶液は保存安定性が良好であること、また、これをさら
にアルブミン水溶液で希釈することにより、水難溶性の
該イミダゾール誘導体を水可溶化しうることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、数平均分子量100
〜2000のポリエチレングリコールに2‐(2′‐メ
トキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を溶
解させ、さらに場合によりアルブミン水溶液で希釈して
成る医療用製剤を提供するものである。
【0008】本発明製剤における有効成分の2‐(2′
‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体
としては、一般式
【化1】 (式中のXは水素原子又はハロゲン原子である)で表わ
されるアゾ化合物又はその塩が用いられる。
【0009】前記一般式(I)で表わされる化合物とし
ては、2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イ
ミダゾール、2‐(5′‐フルオロ‐2′‐メトキシフ
ェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール、2‐(5′‐クロ
ロ‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾー
ル、2‐(5′‐ブロモ‐2′‐メトキシフェニルア
ゾ)‐1H‐イミダゾール、2‐(5′‐ヨード‐2′
‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールが挙げ
られる。またこれらの化合物の塩としては、薬理上許容
しうる塩、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫
酸、硝酸、リン酸などの無機酸や、酢酸、マレイン酸、
クエン酸、酒石酸、シュウ酸、コハク酸などの有機酸と
の酸付加塩を挙げることができる。これらのイミダゾー
ル誘導体は、例えば子宮収縮作用や浮腫、低血圧、心不
全、粘膜充血などの治療に有効な薬理作用を有してお
り、本発明製剤においては、1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】一方、本発明製剤に用いられるポリエチレ
ングリコールとしては、数平均分子量が100〜200
0、好ましくは200〜1000の範囲にあるものが使
用される。この数平均分子量が100未満のものは安全
性の点で問題があるし、2000を超えるものでは固体
状となり、アルブミン水溶液での水可溶化に長時間を要
するので、実用的でない。
【0011】また、場合により用いられるアルブミン水
溶液のアルブミンについては特に制限はないが、該製剤
を人に対して使用する場合には、健康人血漿由来であっ
て、HBs抗原・抗HIV抗体陰性であり、しかも肝炎
ウイルス不活性であるものが望ましい。また、人血漿タ
ンパク質からフィブリノーゲンなどを除いた血清タンパ
ク質や、アルブミン画分のみの人血清アルブミンなどを
用いることができるが、アルブミン純度が80重量%以
上のものが好適である。
【0012】このような人由来のアルブミンは、例えば
エタノール分画法(特公昭47−2869号公報、特公
昭35−5297号公報)などによって調製することが
できるが、本発明では脱脂などの前処理を行ったものを
用いてもよいし、特殊血液製品として市販されているも
のをそのまま使用することもできる。
【0013】本発明でのアルブミンの含有量は、使用目
的に応じて適宜選ばれるが、通常使用する該イミダゾー
ル誘導体1mg当り、500〜5000mg、好ましく
は600〜2000mgになるように選ばれる。また、
使用するアルブミン水溶液中のアルブミン濃度は通常1
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%の範囲で選ば
れる。
【0014】本発明の医療用製剤を調製するには、前記
ポリエチレングリコールに、2‐(2′‐メトキシフェ
ニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を飽和可溶化量
以下の濃度になるように添加してもよいし、飽和可溶化
量以上の該イミダゾール誘導体を加えたのち、不溶分を
ろ過などの手段を用いて除去することにより調製しても
よい。また、この際、薬理上許容しうる種類と量との任
意の添加剤を任意成分として配合することができる。
【0015】このようにして調製したポリエチレングリ
コールに2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐
イミダゾール誘導体を溶解させて成る製剤は、そのまま
用いてもよいし、水溶液として使用する場合には、アル
ブミン水溶液でさらに希釈可溶化させて用いてもよい。
この際、アルブミン水溶液に、薬理上許容される電解質
や糖などをあらかじめ添加しておいてもよい。該電解質
としては、例えば塩化ナトリウムやカプリル酸ナトリウ
ムが挙げられ、糖としては、例えばグルコースやマルト
ースなどが挙げられるが、該電解質のナトリウム含量は
4mg/ml以下の濃度に、また糖は300mg/ml
以下の濃度になるように用いるのが望ましい。
【0016】ポリエチレングリコールに2‐(2′‐メ
トキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を溶
解させた製剤を、アルブミン水溶液でなく、単に水で希
釈すると該イミダゾール誘導体が結晶として析出する場
合があるが、アルブミン水溶液で希釈すると、界面活性
物質でない該イミダゾール誘導体とアルブミンとが結合
して水溶性物質を形成し、該イミダゾール誘導体の結晶
析出が防止される。該イミダゾール誘導体とアルブミン
との結合は電気泳動法により確認することができる。す
なわち、2‐(5′‐クロロ‐2′‐メトキシフェニル
アゾ)‐1H‐イミダゾールを溶解した人血清アルブミ
ン水溶液のポリアクリルアミドゲル電気泳動を行うと、
人血清アルブミンバンドとともに、黄色の2‐(5′‐
クロロ‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダ
ゾールが泳動するのが観察される。
【0017】血清アルブミンは、一般に、親油性のポケ
ット状部分に、1分子当り高級脂肪酸12分子を結合し
て輸送することが報告されており〔「ザ・プラズマ・プ
ロティンズ(The Plasma Protein
s)」第179ページ、アカデミック・プレス・ニュー
ヨーク(1960年)〕、これによって、高級脂肪酸や
その他の界面活性物質の疎水基が該親油性のポケット状
部分に結合することが容易に類推できる。
【0018】また、血清アルブミンをいったん変性させ
たのち、これにフルオレセインを加え、その溶液を急激
に希釈すると、フルオレセインは血清アルブミンが折り
たたまれる際に、分子の内部に強固に取り込まれるこ
と、及びこの色素をベンゼンに代えても同様な現象が認
められることが報告されており〔「バイオヒミカ・バイ
オフィジカ・アクタ(Biochim.Biophy
s.Acta)」、第278巻、第193ページ(19
72年)〕、さらに、ベンゾピレンを含む2‐クロロエ
タノールによって血清アルブミンを変性後、凍結乾燥に
よって溶媒を取り除くと、血清アルブミンは1分子当
り、10分子のベンゾピレンを分子内部に取り込むこと
も見い出されている〔「バイオヒミカ・バイオフィジカ
・アクタ(Biochim.Biophys.Act
a)」、第365巻、第181ページ(1974
年)〕。
【0019】このように、アルブミンは高級脂肪酸など
の界面活性物質を結合して、その水溶性を向上させる性
質や、熱、pH、有機溶媒、界面活性剤などで変性させ
ることにより、界面活性を有していないものでも分子内
に取り込み、その水溶性を向上させる性質を有してお
り、このような性質を利用して、水に不溶性又は難溶性
の薬剤を可溶化するための可溶化剤として、該アルブミ
ンを医療用製剤に用いる試みが種々なされている。
【0020】例えば、(1)水難溶性薬剤を注射用製剤
として利用するために、該薬剤とアルブミンとを第三物
質のアミノ酸などを介して、化学的に結合させ、該薬剤
を水可溶性にする研究〔「モレキュラー・ファーマコロ
ジー(Mol.Pharmacol)」、第13巻、第
8088(1977年)、「プロシーリング・オブ・ナ
ショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.
Natl.Acad.Sci.,U.S.A)」、第7
9巻、第626〜629ページ(1982年)〕、
(2)アルブミンが熱変性を受けやすいことを利用し
て、アルブミンマイクロスフェアーを形成させて、これ
に薬剤を包埋させ、水可溶性にする研究〔「ケミカル・
アンド・ファーマスティカル・ブリテン(Chem.P
harm.Bull.)」、第29巻、第1433〜1
438ページ(1981年)〕が報告されており、また
(3)プロスタン酸又はプロスタン酸類似骨格を有する
脂肪酸若しくはその誘導体とアルブミンとの複合体(特
開昭48−33013号公報)、(4)アルブミンを配
合した医療用カリクレイン製剤(特開昭56−1157
23号公報)などが提案されている。
【0021】しかしながら、前記(1)及び(2)の研
究においては、第三物質を介してアルブミンと薬剤とを
化学的に結合させたり、アルブミンを熱変性することに
よって、薬剤の水可溶性を向上させたものであり、しか
も2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダ
ゾール誘導体については全く考慮されていない。また、
前記(3)のアルブミンとの複合体においては、薬剤と
アルブミンとの複合体をなんらかの結合力で形成させる
ことによって、該薬剤の水溶性を向上させており、この
複合体を形成させるためには、該薬剤を前処理により脱
脂したのち、透析平衡法などの操作を行い、最終的には
凍結乾燥するといった煩雑な操作を必要とする上、使用
する薬剤は、長鎖脂肪酸の炭化水素鎖の中間にシクロペ
ンタン環を有するプロスタン酸及びその類似体に限定さ
れている。一方、(4)の医薬用カリクレイン製剤は、
凍結乾燥時における溶解性の改善(復元性)についての
ものであって、薬物そのものの溶解性の改善や凍結乾燥
時における溶解性の改善にアルブミンの効果があること
は全く触れられていない。
【0022】さらに、人血清アルブミンから成る溶解補
助剤も知られているが(特開昭58−216126号公
報)、この溶解補助剤により可溶化されるのは、立体障
害の大きな芳香族性官能基を有する長鎖型のカルボン
酸、立体障害の大きな芳香族官能基を有する非長鎖型の
カルボン酸やプロゲステロン、テストステロン、エスト
ラジオールなどのステロイドホルモン類、アモバルビタ
ール、フェノバルビタールなどのバルビタール系化合物
及び2‐〔3‐(5‐メチル‐13,14‐オキサジア
ゾール‐2‐イル)‐3,3‐ジフェニルプロピル〕‐
アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンのような薬剤であ
り、本発明における2‐(2′‐メトキシフェニルア
ゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体のような化合物につい
ては、アルブミンを用いて水可溶化しうることは、これ
まで全く知られていなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、2‐(2′‐メトキシ
フェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体をポリエチ
レングリコールに溶解させることにより、長期保存安定
性に優れた医療用製剤が得られる。
【0024】また、前記製剤をアルブミン水溶液で希釈
することにより、2‐(2′‐メトキシフェニルアゾ)
‐1H‐イミダゾール誘導体を該アルブミンに物理的に
吸着させて水可溶化することができる。該アルブミン
は、脱脂処理などの特別の前処理を施さなくても、ま
た、熱、pH、有機溶媒、界面活性剤などによってアル
ブミンを変性させなくても、該イミダゾール誘導体を水
可溶性できるので、本発明製剤は、例えば注射剤、点滴
剤、経口投与剤などとして好適に用いられる。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0026】実施例1 マクロゴール400〔三洋化成工業(株)製、ポリエチ
レングリコール、数平均分子量400〕50gに、2‐
(5′‐クロロ‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H
‐イミダゾールを過剰に加え、室温で約1時間軽く振と
うしたのち、これを0.22μmのフィルターでろ過
し、ポリエチレングリコールに2‐(5′‐クロロ‐
2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールを
溶解させた製剤を調製した。
【0027】次に、このようにして得られた製剤につい
て、調製直後及び10℃、20℃、25℃、40℃で3
か月間保存後における2‐(5′‐クロロ‐2′‐メト
キシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールの可溶化量を
HPLCにより定量分析した。その結果を表1に示す。
【0028】比較例1 実施例1において、マクロゴール400の代りに精製水
を用いた以外は、同様にして製剤を調製し、調製直後及
び25℃、40℃で3か月間保存後における可溶化量を
HPLCにより定量分析した。その結果を表1に示す。
【表1】
【0029】実施例2 実施例1において、マクロゴール400の代りにマクロ
ゴール200〔三洋化成工業(株)製、ポリエチレング
リコール、数平均分子量200〕を用いた以外は、実施
例1と同様に実施した。その結果を表2に示す。
【表2】
【0030】実施例3 PEG#1000〔ライオン(株)製、ポリエチレング
リコール、数平均分子量1000〕50gを60℃に加
熱し液状にした後、2‐(5′‐クロロ‐2′‐メトキ
シフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールを100mg加
え、約1時間軽く振とうし、ポリエチレングリコールに
2‐(5′‐クロロ‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐
1H‐イミダゾールを溶解させた製剤を調製した。
【0031】次に、このようにして得られた製剤につい
て調製直後及び10℃、20℃、25℃、40℃で3か
月間保存後における2‐(5′‐クロロ‐2′‐メトキ
シフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールの可溶化量をH
PLCにより定量した。その結果を表3に示す。
【表3】
【0032】実施例4 実施例1において、2‐(5′‐クロロ‐2′‐メトキ
シフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾールの代りに、2‐
(5′‐ブロモ‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H
‐イミダゾールを用いた以外は、実施例1と同様に実施
した。その結果を表4に示す。
【表4】
【0033】実施例5〜10 人血清アルブミン水溶液として、アルブミン25%‐ア
ルファ〔(株)ミドリ十字製〕の原液及び希釈液を用
い、実施例1における10℃で3か月間保存後の製剤1
gを希釈可溶化したのち、これを0.22μmのフィル
ターでろ過し、そのろ液に含まれる2‐(5′‐クロロ
‐2′‐メトキシフェニルアゾ)‐1H‐イミダゾール
の量を、マクロゴール400に対する濃度としてHPL
Cにより定量分析した。その結果を表5に示す。
【0034】比較例2 アルブミン25%‐アルファの原液の代りに精製水を用
いた以外は、実施例5と同様にして実施した。その結果
を表5に示す。
【表5】 注1)マクロゴール400 1g当りの量である。
【0035】実施例11〜16 人血清アルブミン水溶液として、アルブミン(25%)
・カッター(バイエル薬品社製)を用い、実施例5〜1
0と同様にして実施した。その結果を表6に示す。
【表6】 注1)マクロゴール400 1g当りの量である。
【0036】実施例17〜22 実施例1における10℃、3か月間保存後の製剤1gの
代わりに実施例2における10℃、3か月間保存後の製
剤1gを用いて、実施例5〜10と同様に実施した。そ
の結果を表7に示す。ただし可溶化量はマクロゴール2
00に対する濃度として示す。
【表7】 注)マクロゴール200 1g当りの量である。
【0037】実施例23〜28 実施例1における10℃、3か月間保存後の製剤1gの
代わりに実施例3における10℃、3か月間保存後の製
剤を用いて実施例5〜10と同様に実施した。その結果
を表8に示す。ただし可溶化量はPEG#1000に対
する濃度として示す。
【表8】 注)PEG#1000 1g当りの量である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/42 G 7329−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量100〜2000のポリエ
    チレングリコールに2‐(2′‐メトキシフェニルア
    ゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を溶解させて成る医療
    用製剤。
  2. 【請求項2】 数平均分子量100〜2000のポリエ
    チレングリコールに2‐(2′‐メトキシフェニルア
    ゾ)‐1H‐イミダゾール誘導体を溶解させ、さらにア
    ルブミン水溶液で希釈して成る医療用製剤。
JP26258991A 1991-09-17 1991-09-17 医療用製剤 Pending JPH0570351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26258991A JPH0570351A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 医療用製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26258991A JPH0570351A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 医療用製剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0570351A true JPH0570351A (ja) 1993-03-23

Family

ID=17377904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26258991A Pending JPH0570351A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 医療用製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0570351A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031642A1 (ja) 2007-09-05 2009-03-12 Pola Pharma Inc. 医薬組成物
WO2009031644A1 (ja) 2007-09-05 2009-03-12 Pola Pharma Inc. 抗真菌医薬組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031642A1 (ja) 2007-09-05 2009-03-12 Pola Pharma Inc. 医薬組成物
WO2009031644A1 (ja) 2007-09-05 2009-03-12 Pola Pharma Inc. 抗真菌医薬組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4882164A (en) Parenteral micelle solutions
AU749220B2 (en) Lipid complexes and liposomes of highly insoluble platinum complexes
CZ2000156A3 (cs) Farmaceutické kompozice pro kyselé lipofilní sloučeniny ve formě samoemulgující formulace
HU195918B (en) Process for producing pharmaceutical compositions containing non-steroide antiflogistic active components
EP0261234A1 (en) TWO-PHASE SOLVENT SUPPORT SYSTEM.
JPS6021570B2 (ja) ド−パ類の高濃度製剤の製法
CN1802171B (zh) 不包含血清白蛋白的人红细胞生成素的稳定水溶液
JPH0278699A (ja) ベンゾイルウレア系化合物・アルブミン複合体
JP3552240B2 (ja) 高濃度tcf製剤
JP2001199883A (ja) 消炎鎮痛外用剤
JPS605567B2 (ja) オキシテトラサイクリンの調合液
JPS63192714A (ja) 非経口用溶液
JPH0570351A (ja) 医療用製剤
JPH0242814B2 (ja)
JPH0135803B2 (ja)
WO2004030665A1 (en) Transparent gel composition, for the administration of diclofenac sodium through the skin
JP2905210B2 (ja) 経皮、経粘膜吸収促進剤および経皮、経粘膜製剤
EP0599943A1 (en) Leukotriene receptor antagonist-antihistamine complex
JP2001163776A (ja) 安定化された液剤
CA2030911C (en) Pharmaceutical preparations
JPS59181223A (ja) インタ−フエロンの安定化法
JPH0371409B2 (ja)
JPH01203336A (ja) 経皮・口腔粘膜適用製剤
JP4475405B2 (ja) 医薬組成物
JPH0449233A (ja) 医療用製剤