JPH0570236B2 - - Google Patents

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JPH0570236B2
JPH0570236B2 JP59031218A JP3121884A JPH0570236B2 JP H0570236 B2 JPH0570236 B2 JP H0570236B2 JP 59031218 A JP59031218 A JP 59031218A JP 3121884 A JP3121884 A JP 3121884A JP H0570236 B2 JPH0570236 B2 JP H0570236B2
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JP
Japan
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case
tape
shutter
bottom plate
hub
Prior art date
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JP59031218A
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JPS60175274A (ja
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Takashi Sumida
Shigeo Sasaki
Takao Ketori
Ikuo Nishida
Kenji Ogiji
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Hitachi Ltd
Maxell Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Priority to JP3121884A priority Critical patent/JPS60175274A/ja
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Publication of JPH0570236B2 publication Critical patent/JPH0570236B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は本体ケース内を二重底構造にしたテ
ープカートリツジに関する。
〔背景技術〕
例えば図面に示すごときテープカートリツジ、
すなわちデツキに装填したとき本体ケース1の前
面からテープ2がケース前方に引き出される形態
のビデオ用やオーデイオ用のテープカートリツジ
においては、本体ケース1の前面に前方および下
方が開口するテープローデイング用のポケツト2
9が入り込み状の凹設形成されているが、不使用
時にはケース前面に導出したテープ2の前面外側
を本体ケース1に枢着した前蓋20でカバーする
とともに、該ポケツト29の開口下面から塵埃な
どが侵入してくることもシヤツター40で防止す
ることが望まれる。
かかる要望に応えるために、本発明者等は先に
シヤツター40に関してこれを本体ケース1の底
壁4の内面上に前後摺動自在に装置し、不使用時
にはシヤツター40をこれの前端部40aが第5
図に示すごとくポケツト29の開口下面を閉じる
前方への進出姿勢に保持しておき、デツキ装填時
には第3図に示すごとくシヤツター40を後方へ
退入させてポケツト29の下面を開口状態にする
形態のものを提案した(特開昭60−136079号公
報)。
そこでは更に、本体ケース1内の後方の左右隅
部に第2図に示すごとくブレーキ片71を含む左
右一対のハブ回り止め手段70が組み込み、本体
ケース1内の左右に装置されるテープ巻回用ハブ
3をフランジレスのものとし、この各ハブ3の下
端外周に係合歯75を形成して、不使用時には各
ブレーキ片71が各ハブ3の係合歯75に接当係
合してハブの回り止めを図るものとした。
しかるに、この種のシヤツター40およびハブ
回り止め手段70を組み込むに際しては、シヤツ
ター40やブレーキ片71がハブ3に対するテー
プ2の巻き領域およびテープ2の走行領域に干渉
するために、テープ2の下側エツジより下方に潜
り込んで移動するようにしなければならない。逆
に言えば本体ケース1内でテープ2が弛んだとき
でも、これの下側エツジがシヤツター40やブレ
ーキ片71の一部に接当干渉しないように確保す
る必要がある。
この点に関して本発明者等は、ハブ3に対する
テープ2の巻き領域およびテープ2の走行領域に
ケース底壁4からリブを点散状に突設し、このリ
ブでテープ2の下端を受け止めれば、それで必要
かつ十分であると考えていた。しかし、実際には
テープ弛みがあるとこれがシヤツター40やブレ
ーキ片71の一部に接当干渉するおそれが多分に
あることに気付き、本発明を提案するに至つた次
第である。
〔発明の目的と概要〕
すなわち、本発明はテープの損傷防止を確保す
るために、本体ケース1内を二重底構造にし、つ
まりケース底壁4の上に更に底板30に敷設した
構造とし、以て底板30でテープ2の下側エツジ
を受け止める。具体的には、本体ケース1内に、
硬質の平板からなる底板30を本体ケース1の底
壁4から浮き離れた状態で敷設し、テープ2の下
端エツジがスリツプシート38を介して該底板3
0の受け止め支持されるようにしたものである。
そして、ケース底壁4と底板30との間に生じる
空間31において、例えば前述のシヤツター40
やブレーキ片71の類が必要に応じて作動するよ
うにしたものである。
因に、底板30の介在によりケース底壁4との
間に生じる空間31は、シヤツター40又はブレ
ーキ片71を収めるためのものに限定されない。
シヤツター40やハブ回り止め手段70はそれ自
体が本発明に必須のものではないからである。底
板30はテープ2を受け止めて円滑に走行させる
ためにのみ機能する場合も含む。更に底板30は
ケース底壁4に多数明けられる透孔を介して内部
に塵埃が侵入するのを防止するためにのみ機能す
るものであつてもよい。
〔実施例〕
図面は本発明に係るテープカートリツジの第1
実施例を示しており、具体的にはデイジタル記録
再生方式のオーデイオ用テープカートリツジが提
示されている。
基本構成 第1図ないし第3図において、1は本体ケース
である。本体ケース1はプラスチツク製の上下ケ
ース1a,1bを蓋合わせ状にねじ結合してな
り、内部左右にテープ2が巻かれるハブ3,3を
有する。これらのハブ3,3は第6図に示すごと
く本体ケース1の底壁4に透設した左右の各駆動
軸挿入孔5,5上にあつて回転し、デツキに装填
するとデツキ側の駆動軸が各挿入孔5を介して各
ハブ3のハブ穴8に嵌係合する。本体ケース1の
前方左右に部分円弧状のガイド面を有する板状の
テープガイド部材9,9をケース底壁4から一体
に立設してあり、これらガイド部材9,9を介し
てテープ2が一方のハブ3からケース前面に導出
されて他方のハブ3に巻き取られる。因に、テー
プガイド部材9を図のように板状にするときは円
柱状のものに比べて下ケース1bのプラスチツク
成形時において該当部位に熱収縮変形の生じるこ
とをよく防止できる。第1図において符号10は
ケース上壁6に設けた透明窓であり、この透明窓
10を介して各ハブ3へのテープ巻き量が外部か
ら視認できる。
上下ケースのねじ止め形態 第1図において、上下ケース1a,1bは前方
の左右2箇所でねじ締結され、また後方の左右2
箇所においてもねじ締結される。このうち、前方
の各ねじ締結箇所においては、第3図および第8
図に示すごとく各テープガイド部材9よりもケー
ス内方寄り部位にケース底壁4の内面からねじ下
穴11を有する円形のボス12をケース上壁6の
内面に達する高さで立設し、ケース上壁6にねじ
挿通孔をねじ下穴11と対向状に透設し、上ケー
ス1a側からタツピンねじ15を該ねじ挿通孔に
挿通してねじ下穴11にそれぞれねじ込んであ
る。また、後方左右の各ねじ締結箇所において
は、第14図に示すごとくケース底壁4の内面か
らねじ下穴16を有する円形のボス17を立設
し、ケース上壁6にねじ挿通孔を透設し、上ケー
ス1a側からタツピンねじ15を該ねじ挿通孔に
挿通してねじ下穴16にそれぞれねじ込んであ
る。
前 蓋 本体ケース1にはこれの前面を閉合するテープ
保護用の前蓋20が開閉操作可能に枢着されてい
る。
第1図および第2図において、この前蓋20は
本体ケース1の前面を左右間に亘つて閉合する前
面板21と、前面板21の左右両端から後方に連
出した連結片22,22と、連結片22,22の
内面に対向状に突設した枢軸23,23とを有す
るプラスチツク成形品である。本体ケース1の左
右側壁25,25の前端部に蓋取付壁24,24
がケース内方側に位置して一連に形成されてお
り、第8図に示すごとく左右の各連結片22が対
向する蓋取付壁24に外嵌した状態で枢軸23が
該蓋取付壁24に透設の枢支孔26にそれぞれ嵌
合枢支されており、前蓋20は枢軸23まわりに
本体ケース1の前面を閉じる姿勢と上向きの開き
姿勢とにわたつて回動自在であり、図上左側の枢
軸23に装着した捩りばね27で閉じ姿勢に回動
付勢されている。
テープカートリツジの不使用時に前蓋20は閉
じられていて、テープ2の前面外側をカバーして
保護し、テープカートリツジをデツキに装填する
と、前蓋20が開いてテープ2がケース前方に引
き出し可能なスタンバイ状態になる。
テープローデイング用ポケツト 第3図ないし第6図において、本体ケース1の
前方中央部位には前方および下方が開口するテー
プローデイング用ポケツト29をケース内方に向
けて入り込み状に凹設形成してあり、デツキ側の
テープローデイング部材からケース下方から該ポ
ケツト29に突入して来てテープ2をケース前方
に引き出す。
底 板 本体ケース1の内部にはケース底壁4から浮き
離れた状態で底板30を水平姿勢で敷設し、ケー
ス底壁4と底板30との間に空間31が形成され
た二重底構造になつており、本発明はこの点に特
徴を有する。
第2図、第5図および第6図において、底板3
0は本体ケース内の底壁4をほぼ全面的に覆う広
がりを有する硬質の平板であつて、好ましくは軽
量化のためにプラスチツク製とするが金属製であ
つてもよい。底板30の中央部左右には透孔3
2,32が明けられており、左右の各ハブ3が該
透孔32に遊嵌してケース底壁4に受け止められ
ている。
図では前述の各駆動軸挿入孔5の外周に各ハブ
3の遊動を規制するための環状ボス33を突設し
てあり、底板30はまず左右の環状ボス33,3
3の突出端面で水平に受け止められている。その
うえで、底板30は後端部の左右中央部および前
方の左右隅部の3点でもケース底壁4から突設の
部材で水平に支持されている。すなわち、ケース
底壁4内の後方の左右中央部位には第5図に示す
ごとく位置決め突部34aを有する段付きの受け
部材34を一体に突設してあり、該当部位に透孔
35を有する底板30が該透孔35を介して前記
突部34aに嵌合する状態で受け部材34の段付
き上面で受け止められ、ケース上壁6から垂設さ
れて該受け部材34に突き合わせ嵌合する押え部
材36で底板30が押圧固定されている。因に、
押え部材36の下端には突起36aが突設されて
おり、該突起36aで底板30を上下方向のガタ
止めを図つて押圧している。また、第2図および
第9図に示すごとくケース底壁4内の前方の左右
隅部にも受け部材37をそれぞれ突設して該受け
部材37で底板30を受け止め、該受け部材37
に対向させてケース上壁6から垂設した押え部材
38で底板30の上面を押圧してこれが浮き上が
るのを防止している。尤も、ケース底壁4側の受
け部材34,37はいずれの位置にあつてもよ
く、またケース上壁6側の押え部材36,38を
省略して、底板30をケース底壁4との間で超音
波溶接などにより固定するようにしてもよい。
第6図において、底板30の上面に例えばカー
ボン含有の四ふつ化エチレン樹脂などからなるス
リツプシート38を載せ、ケース上壁6の内面に
も同じくスリツプシート39を上下対向状に配置
し、底板30でテープ2の下側エツジをスリツプ
シート38を介して受け止め、上下のスリツプシ
ート38,39間でテープ2をはさんだ状態にあ
る。図では上下のスリツプシート38,39が底
板30の平面形状にほぼ合致し、少なくとも各ハ
ブ3に巻かれるテープ2のロール巻き層2aの大
半が上下のスリツプシート38,39ではさまれ
ることを予想している。
シヤツター 本体ケース1には不使用時に該ポケツト29の
開口下面を閉じるシヤツター40を備えている。
第2図、第5図および第10図において、この
シヤツター40は前端部40aがポケツト29の
平面形状にほぼ合致するプラスチツク製の平板状
部材であり、前記空間31内に収納配置されて、
ケース底壁4の内面上を前端部40aがポケツト
29の開口下面を全面的に閉じる前方への突出姿
勢と、ポケツト29の開口下面を全面的に開放状
態にする後方への退入姿勢とにわたつて水平姿勢
で前後方向に進退摺動する。シヤツター40の前
方進出限界は本体ケース1側の壁部材で適宜接当
規制される。このシヤツター40の前後幅は前方
限界まで摺動した状態において後端がポケツト2
9の内奥端面よりケース後方に残るとともに、シ
ヤツター40の後端縁が底板30の後方にあつて
シヤツター40の後退時にこれの後端縁が底板3
0の前端縁に突つ掛からないように設定してあ
り、また後方限界まで摺動した状態においてもシ
ヤツター40の後端縁が前記ハブ3,3に接当干
渉しない。なお、シヤツター40の前端部40a
は第3図および第8図に示すごとくポケツト21
の左右に形成された張り出し棚41,41で水平
姿勢に受け止め支持されている。
シヤツター40の摺動時におけるガタ止めを図
るために、第2図および第6図に示すごとくポケ
ツト29に臨ませてケース上壁6の前端部からほ
ぼ左右間にわたつて垂設された隔壁42(2図に
仮想線で示す)の下端とケース底壁4との間をシ
ヤツター40が移動するのもとし、この隔壁42
でシヤツター40の浮き上がりを接当規制してい
る。また、シヤツター40の上面左右端からは後
方に延びてケース左右側壁25,25に近接して
沿うガイドプレート43,43が一体連設されて
いる。各ガイドプレート43,43は十分な上下
幅を有し、第7図に示すごとく上端縁がケース上
壁6に、下端縁がケース底壁4にそれぞれ摺接す
るとともに、横外側面がケース側壁25に摺接す
る。そして、ケース上壁6から垂設の案内リブ4
4が各ガイドプレート43の内側面に近接対向し
てこれでもガタ止め案内を図つている。
ポケツト29の開口下面は不使用時にシヤツタ
ー40で常に閉じておく必要がある。そこで、シ
ヤツター40の前方の突出限界にまで摺動付勢す
るためのばね部材46を備えている。
図示例のばね部材46としては捩りコイルばね
を使用する。シヤツター40の前端部40aには
前端近くの上面の左右中央部位に丸ピン状のばね
受け47を一体に突設し、第3図および第8図に
示すごとく左側の前記ねじ止め用ボス12の下端
にばね部材46の中間コイル部46aを上方から
嵌装し、ばね部材46の長く延ばした一方の連出
端46bをばね受け47に、他方の連出端46c
をばね受け壁48にそれぞれ受け止め支持してあ
る。因に、このばね受け47は上端がケース上壁
6に近接対向する高さに設定し、シヤツター40
の前端部40aが下方から強く押されたとき、ば
ね受け47の上端がケース上壁6の内面に突つ掛
かつて該カバー先端部40aの変形・損傷を防止
する。
しかるときは、テープカートリツジが不使用状
態にあるとき前蓋20のテープ2の前面外側を閉
じており、ばね部材46で前方に移動付勢されて
いるシヤツター40は、これの前端部40aがポ
ケツト29の開口下面を全面的に閉じている。シ
ヤツター40は前方への移動限界が接当規制され
ていて、シヤツター前端縁が前蓋20の前面板2
1の下端部内面に近接対向ないしは接当する状態
にある。
因に、この不使用状態においてポケツト29の
下方から指先などが前蓋20の前面板21の下端
部内面に引つ掛ると、前面板21を含む前蓋20
を開き方向にこじることになり、各部に損傷を受
けるおそれがあるため、図示例では第4図ないし
第6図に示すごとくシヤツター40の前端縁から
下向きにリブ40bを一体に折り曲げ形成し、該
リブ40bの存在で前面板21の下端内面部分を
指先などで引つ掛けないようにしてある。
テープカートリツジをデツキに装填すると、シ
ヤツター40はケース底壁4と底板30との間の
空間31においてばね部材46に抗して後方に退
入する。すなわち、本体ケース1の左右の各側壁
25には、第7図および第11図に示すごとく上
下のほぼ中央部に前後方向のスリツト50が形成
されており、このスリツト50の前端部50aは
前方下り傾斜の案内面51を有する前方広がり状
に形成されていて、前記ガイドプレート43,4
3から突設のノブ52,52がそれぞれ該スリツ
ト50,50に前後動自在に臨んでいる。しかる
ときはテープカートリツジをデツキに装填する
と、未だ前蓋20が閉じている状態においてデツ
キ側の部材53が第3図に示すごとく左右のスリ
ツト50,50に係入案内されてノブ52,52
に接当作用し、これでシヤツター40これ全体が
ばね部材46に抗して後方に摺動変位し、ポケツ
ト29の開口下面が全面的に開放状態になり、デ
ツキ側のテープローデイング部材が下方からポケ
ツト29に突入して来るのを許す。
このシヤツター40はケース底壁4の内面上に
あるが前記底板30の下側にあり、テープ2は底
板30の上方にあるからシヤツター40の前後摺
動時にこれがテープ2に接当干渉することはな
い。
前蓋の閉蓋ロツク機構 前蓋20は前記ばね27で閉じ勝手に回動付勢
されてはいるが、なお不使用時に開き回動しない
ように作動ロツクするための機構が付設されてい
る。
それにはシヤツター40の左側のガイドプレー
ト43が利用される。すなわち、第11図に示す
ごとくシヤツター40の前方に進出させた状態に
おいて、これのガイドプレート43の前端部は前
蓋20の連結片22とケース側の蓋取付壁24と
の間に割り込むよう長さ設定し、該プレート43
の前端に上下面が前方に下り傾斜するロツク部5
4を突設し、前記連結片22の後端内面から突設
した壁部材55に切欠きあな56を設け、前蓋2
0が閉じ姿勢にあるとき枢軸23の中心より後方
位置においてロツク部54が前記あな56に楔状
に係入するものとした。
しかるときは、不使用時に前蓋20を閉じ姿勢
から前方上向きに開き作動させようとしても前蓋
20が開かず、しかも前蓋20が閉じ姿勢でガタ
つくことがない。デツキにテープカートリツジを
装填したときにデツキ側の部材53が前記スリツ
ト50に係入してシヤツター40を後方に摺動変
位させると、前記ロツク部54が前記あな56か
ら抜け外れて前蓋20の回動ロツクが解除され
る。その後に、デツキ側の別の部材が前蓋20の
前面板21の下端適所に接当作用して前蓋20を
ばね27に抗して上向きに開く。
なお、上記の前蓋ロツク機構において重要なの
は前蓋20の連結片22側の下向き端面がロツク
部54の上面に突き当つて不使用時に前蓋20が
上開き回動しないようにする点である。
但し、かかる形態を採る場合、上方から前蓋2
0を介してロツク部54にこれを下向きに押圧す
る力が加わると、下ケース1bの側端部分が下向
きに曲げ変形を受け、上下ケース1a,1bの合
わせ目が開き加減になりがちである。これは小型
化を図るために下ケース1bも含めて全体的に肉
薄化していること、タツピングねじ15によるね
じ締結個所から遠く離れていること、上下ケース
1a,1b間にスリツト50が形成されているこ
となどが複合してのことであり、上下ケース1
a,1bが開いたまま戻らなくなつたり、シヤツ
ター40の摺動がスムーズに行かなくなる事態を
招くおそれがある。そこでこの点を解消するため
に図示例では第12図に示すごとく上ケース1a
に前記ロツク部54の貫通を許す前後方向の通孔
57を設け、該通孔57の下端でロツク部54を
受け止めるようにしてある。つまり、考えかたと
しては上ケース1a側にロツク部54を受け止め
る手段を設けた。因に、組付けの容易化をはかる
ために、シヤツター40のロツク部54はこれが
後退限界にまで摺動した状態において前記通孔5
7から抜け外れるものとなつている。
テープ端検出手段 第3図において、デツキにテープカートリツジ
を装填したとき、テープ2の始端と終端とを光学
的に検出するために、ケース底壁4の前方左右部
位にテープ端検出用の透孔60,60を明け、左
右のケース底壁25,25には前記スリツト5
0,50に通じる通孔61,61(第11図参
照)をそれぞれ内外貫通状に明けてある。
不使用時には第2図に示すごとく左右の透孔6
0,60はシヤツター40で閉じられており、ま
た通孔61,61もシヤツター30のガイドプレ
ート43,43で閉じられており、内部に塵埃の
侵入することが防止されている。しかし、テープ
カートリツジをデツキに装填してシヤツター40
を後方に退入させると、第3図に示すごとく透孔
60,60および通孔61,61が開き、デツキ
側のランプ62,62が透孔60,60に下方か
ら突入して来て、該ランプ62からの光がテープ
2の両端に接続した透明リーダーテープ部分を透
過して左右の各通孔61,61を通り抜け、デツ
キ側のセンサー63,63に受光される。図中、
符号Lはそのセンサー光路を示す。尤もデツキ側
からの検出光を本体ケース1の左右外側から通孔
61,61を介して本体ケース内に投射し、透孔
60,60に突入して来たデツキ側のセンサーで
投射検出光を受けてもよいであろう。
ハブ回り止め手段 本体ケース1内の後方の左右隅部には、第2図
に示すごとく両ハブ3,3にそれぞれ個別に作用
する一対のハブ回り止め手段70,70を有す
る。
第13図ないし第15図において、この各ハブ
回り止め手段70は組み付け部材としてプラスチ
ツク製のブレーキ片71を備えており、前述のね
じ止め用ボス17が利用される。
ここで注目すべきはブレーキ片71も前記シヤ
ツター40と同様に上下方向の肉厚が薄い扁平状
で、ケース底壁4と底板30との間の空間31内
に収まつている点である。
このブレーキ片71は基端ボス部72が前記ボ
ス17に上方から嵌合され、ケース底壁4の内面
で受け止め支持されて該ボス17まわりに水平回
動する。そして、捩りコイルばね73のコイル部
が該ボス17に嵌装されて一端がブレーキ片71
の基端ボス部72側に、他端がケース側壁25側
にそれぞれ受け止め支持され、このばね73でブ
レーキ片71をこれの先端係合爪74が常にハブ
3側に向けて接当作用するよう揺動付勢してい
る。各ハブ3にはこれの下端外周に係合歯75を
前記空間31に臨ませて周回状に連続形成してあ
り、ブレーキ片71の先端係合爪74が前記環状
ボス33に設けた切欠き76を介して該係合歯7
5に係合する関係にある。
ケース底壁4には左右のボス17,17の近傍
にブレーキ解除用操作口77,77が透設されて
いて、各ブレーキ片71の中間部が各操作口77
上の一部を跨いでいる。この操作口77,77は
第2図および第4図に示すごとく左右の一方が小
判形で他方が円形の異形になつており、デツキ装
填時における位置決め用基準孔を兼ねている。
不使用時には各ブレーキ片71の先端係合爪7
4が第13図に示すごとく対応する各ハブ3の係
合歯75に接当係合しており、これで各ハブ3の
回り止めを図る。デツキにテープカートリツジを
装填すると、デツキ側の位置決め用基準ピンを兼
ねたブレーキ解除部材が下方から各操作口77に
係入して来て各ブレーキ片71の中間部に接当作
用し、これでブレーキ片71がばね73のばね圧
に抗してブレーキ解除位置に揺動退避し、各ハブ
3を自由回転状態にする。
なお、駆動軸挿入孔5上の各ハブ3は径方向に
一定範囲内で遊動自在であり、このハブ3の遊動
方向がテープ弛みに少なからず影響を与える。し
たがつて、ブレーキ片71によるハブ3の押圧方
向が問題になり、これはハブ3に対するブレーキ
片71の係合爪74の作用点およびブレーキ片7
1の回動支点をどこに設定するかに依存する。す
なわち、左右の各ハブ3はケース中央側若しくは
ケース後方側の間で好ましくは中央寄りの斜め後
方に移動するよう押圧付勢されることが望まれ
る。そこで、図示例では第16図に示すごとく駆
動軸挿入孔5の中心を通る左右方向の横軸をX、
前後方向の縦軸をYとしたとき、ハブ3に対する
係合爪74の作用点PをXY軸が交差する前方の
横外側方の90度のゾーンZ内、更に詳しくは該ゾ
ーンZの正しく中央に設定し、該作用点Pの接線
L上若しくは該接線L上の近傍にブレーキ片71
の回動支点P′を設定した。つまり、図では本体ケ
ース1内の左右の後方の各隅部にブレーキ片71
の回動支点P′を前記接線Lよりもケース中央側に
位置せしめて設定し、前述したようにブレーキ片
71の基端をねじ止め用ボス17を利用して回動
枢支した。しかるときはブレーキ片71によるハ
ブ3の押圧方向Qは中央寄りの斜め後方になる。
基本的にはかかる考えかたに基づいてブレーキ片
71の作用点Pおよび回動支点P′を設定する限
り、該回動支点P′がハブ3の前方中央寄りに設定
されていて、ブレーキ片71がハブ3のテープ弛
み方向への回転に対して突つ張り状になるものと
してもよいが、そうした場合にはブレーキ片71
が薄肉のときなどに曲げ変形を受けるなどして浮
き上がり、係合爪74がハブ3の係合歯75から
外れるおそれがある。したがつて、この意味から
も図示例のようにブレーキ片71はハブ3に対し
てこれがテープ弛み方向に回転しようとするとき
引つ掛るように作用する形態が望まれる。
〔変形例〕
図示例の全容は以上の通りであるが、本発明は
これに限られるものではない。例えば、底板30
の上面に滑性を付与し、前述のスリツプシート3
8を省略してテープ2の下側エツジを底板30で
直接に受け止め支持してもよい。また、スリツプ
シート38が介在するような場合には軽量化のた
めに底板30を孔明き状にすること、つまりパン
チングボードで構成することが望まれる。
また、シヤツター40は本体ケース1の底壁4
の下面外側を前後摺動するものとしてもよい。ま
た、ハブ回り止め手段70に関しても、各ハブ3
が下フランジを有し、この下フランジの外周に形
成した係合歯75にブレーキ片71の先端係合爪
74が係合するものとし、該係合爪74と係合歯
75との係合部位においてはその上方に底板30
が存在しない形態でもよい。この下フランジが底
板30上に位置していてもよい。
その他、底板30の支持構造としては、例えば
第17図に示すごとく底板30の前記透孔35の
周縁部35aを皿ばね状に形成してケース底壁4
側の受け部材34とケース上壁6側の押え部材3
6との間で底板30をガタ止めを図つて挾着固定
するようにしてもよい。
また、この受け部材34に代えて、又は該受け
部材34とは別に第18図および第19図に示す
ごとくケース底壁4の後方の内面から左右間に走
る線状の受け部材80を突設し、該受け部材80
で底板30を受け止め、ケース上壁6からの押え
部材で適宜押圧するようにしてもよい。このよう
に受け部材80は左右に長く形成したリブ状にす
るときは、ケース底壁4に透設した駆動軸挿入孔
5やテープ端検出用透孔60などを介してケース
内に侵入した塵埃が前記空間31を通つて底板3
0の上方に回り込み、ケース内のテープ2に付着
するといつたことを有効に防止できる。もちろ
ん、底板30をケース底壁4から僅かに浮き上が
る状態で支持する具体的手段については、該底板
30側から一体に下向きに突設した部材がケース
底壁4に受け止められるようにするなどの設計変
更は自由に行なえるところである。
また、同じ第19図に示すごとく前記環状リブ
33を段突き状に形成し、この段付き面33aに
底板30側のハブ挿通用透孔32の周縁が嵌合し
て受け止められるものとすれば、底板30の水平
方向ガタもよく規制して位置決めに有利なものと
なる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば本体ケ
ース1内に底板30を張つて二重底構造とし、こ
の底板30上でハブ3に巻かれるテープ2を受け
るものとしたので、本来のケース底壁4と底板3
0との間に生じる空間31が、例えばテープ2と
の接当干渉を防止する部材などの配置スペースと
して有効に利用できるなど、コンパクト化した小
型テープカートリツジなどにおいて特に有用であ
る。しかも、底板30の上面にスリツプシート3
8を配し、テープ2の下端エツジを該スリツプシ
ート38を介して底板30で受け止めるようにし
たので、底板30が介在してもテープ2は円滑に
走行案内できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るテープカートリツジを例示
しており、第1図は全体の斜視図、第2図は内部
構造の全体平面図、第3図は内部構造の部分拡大
平面図、第4図は底面図である。第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図はそれぞれ第2図に
おけるA−A線、B−B線、C−C線、D−D
線、E−E線に沿う断面図である。第10図はシ
ヤツターの斜視図、第11図は一部を破断した本
体ケースの左側面図、第12図は第11図におけ
るF−F線である。第13図ないし第16図はハ
ブ回り止め手段を示しており、第13図は拡大平
面図、第14図は第13図におけるG−G線断面
図、第15図は第13図におけるH−H線断面
図、第16図はハブ回り止め手段の作動を説明す
る概略平面図である。第17図は本発明の構成部
材のひとつである底板の支持構造に関する別実施
例を示す要部の縦断面図である。第18図および
第19図は本発明の構成部材のひとつである底板
の支持構造に関する更に異なる別実施例を示して
おり、第18図は概略平面図、第19図は第18
図におけるJ−J線断面図である。 1……本体ケース、2……テープ、3……ハ
ブ、4……本体ケースの底壁、6……本体ケース
の上壁、20……前蓋、29……ポケツト、30
……底板、31……空間、40……シヤツター、
46……ばね部材、70……ハブ回り止め手段、
71……ブレーキ片、73……ばね、74……ブ
レーキ片の係合爪、75……ハブ側の係合歯。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体ケース1内にテープ2が巻かれるハブ3
    を内蔵したテープカートリツジにおいて、 本体ケース1内に、硬質の平板からなる底板3
    0を本体ケース1の底壁4から浮き離れた状態で
    敷設し、テープ2の下端エツジがスリツプシート
    38を介して該底板30で受け止め支持されてい
    ることを特徴とするテープカートリツジ。
JP3121884A 1984-02-20 1984-02-20 テ−プカ−トリツジ Granted JPS60175274A (ja)

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JPS5312721B2 (ja) * 1975-11-18 1978-05-04
JPS60124081A (ja) * 1983-12-07 1985-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd テ−プカセツト

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