JPH0570140U - 高圧発生装置の二次側遮断回路 - Google Patents

高圧発生装置の二次側遮断回路

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JPH0570140U
JPH0570140U JP758792U JP758792U JPH0570140U JP H0570140 U JPH0570140 U JP H0570140U JP 758792 U JP758792 U JP 758792U JP 758792 U JP758792 U JP 758792U JP H0570140 U JPH0570140 U JP H0570140U
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幸正 千葉
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Technica Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は高圧発生装置の異常時に電源変圧器
の二次側回路を有効に遮断する回路に関し、高圧発生装
置に異常が発生したとき、半導体素子の直流電源回路を
的確に遮断するように且つ、復旧のときも簡易に出来る
ように二次側回路を構成した高圧発生装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 パルス発生源13からのパルス信号によりオ
ンオフさせる半導体素子14と、該半導体素子14の出
力を昇圧させるパルス変圧器15と、該パルス変圧器1
5の出力を整流平滑させる平滑回路16とを具備し、前
記パルス発生源13に対しパルスを半導体素子14へ印
加することの開始・停止を制御する回路18と、半導体
素子14と電源変圧器二次側の直流電源回路19との間
に挿入された可溶片20とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は高圧発生装置の異常時に電源変圧器の二次側回路を有効に遮断する回 路に関する。
【0002】
【従来の技術】
集積回路チップ上のパッドとリードフレーム間を金の細線で接続するため、パ ッドと細線及び細線とリードフレームとの接続を熱圧着により行うワイヤボンデ ィング装置が開発された。その処理はマイコン動作による完全自動化装置になっ て来た。細線の熱圧着に際し、予め細線の先端に球を作って置くことは圧着処理 に極めて有効であることが判った。その球を作るため直流高電圧をかけたギャッ プ間で放電を起こすことが最適である。
【0003】 その目的に使用するためトランジスタのような半導体素子を使用する直流高電 圧発生装置は図4にブロック図で示すものが知られている。図5において、商用 電源1からの交流を変圧整流する高圧回路3を有し、その変圧器の一次側には異 常時一次切断回路2を挿入している。高電圧回路3の直流出力は約1kVとして 2個のFETが直列接続されたトランジスタ開閉素子4を介して高圧放電端子8 と接続する。端子8は例えば負の高圧とする。金線9はキャピラリ10を通って 高圧放電端子8に接近したり、離れたりする。瞬間的な負高電圧を得るためキッ クオフ電圧発生回路6を図示するように高圧回路3の整流回路と接続し、トラン ジスタ素子4のオンオフは、オンオフ制御回路5により制御する。制御回路12 は放電を含め装置の動作を全て制御する。放電ギャップ電圧・同電流などに関す るデータはギャップ検出回路11で検出されて制御回路12を制御する。外部ス タート信号が制御回路12に印加されたとき、直列トランジスタ4を共にオンと するように制御し、出力側に例えば1kVの直流高圧を発生させる。トランジス タ素子4がオンとなったとき発生した負高圧に対し、キックオフ電圧発生回路6 で得られた微分電圧が重畳されて、約2.1kVとなり、放電用パルス波形が得 られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図4に示す装置は高圧直流をオンオフ制御するためにトランジスタ素子を直列 接続しているから、高電圧に対しトランジスタやその他の部品の定格を限度一杯 に使用しいてる。その結果装置としては湿度などのため使用経過時間と共に障害 が発生し易い欠点があった。耐圧の高い部品は一般に高価・大型であるから、こ のような部品を使用すると装置が重くなり、且つ高価になる欠点があった。
【0005】 また回路が複雑であるため、高電圧の箇所について短絡などの障害が発生し易 かった。例えばトランジスタ素子が直列に接続されている回路が、トランジスタ 素子の両端で短絡すると、高電圧が高圧端子8に常時現れて危険であるから、ギ ャップ検出回路11などで検出して異常信号を発生させ、異常時一次切断回路2 を直ぐ動作させなければならない。そのための回路構成特に、一次切断回路2の 内部構成が複雑であるから、障害復旧の後に再起動させるときの処理もまた複雑 となった。
【0006】 本考案の目的は前述の欠点を改善し、高圧発生装置に異常が発生したとき、半 導体素子の直流電源回路を的確に遮断するように且つ、復旧のときも簡易に出来 るように二次側回路を構成した高圧発生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1は本考案の原理構成を示す図である。図1において、13はパルス発生源 、14は半導体素子、15はパルス変圧器、16は整流平滑回路、17は高圧端 子、18は直流高圧回路の開始・停止制御回路、19は直流電源、20は可溶片 を示す。
【0008】 本考案は下記の構成とする。即ち、 パルス発生源13からのパルス信号によりオンオフさせる半導体素子14と、 該半導体素子14の出力を昇圧させるパルス変圧器15と、該パルス変圧器15 の出力を整流平滑させる平滑回路16とを具備し、 前記パルス発生源13に対しパルスを半導体素子14へ印加することの開始・ 停止を制御する回路18と、半導体素子14と電源変圧器二次側の直流電源回路 19との間に挿入された可溶片20とで構成したことである。
【0009】
【作用】
パルス発生元13からのパルスがパルス制御回路18により制御されて半導体 素子14に印加されると、パルス変圧器15の二次側において高電圧が得られる 。整流平滑回路16により直流とし、端子17に取り出す。パルス発生源13か らのパルスについて制御回路18は半導体素子14への印加開始と停止とを制御 する。パルス変圧器15の出力などの高電圧や動作に異常を生じたとき、或いは パルス発生源からのパルス発生を停止出来ず、半導体素子14がオン状態を続け たとき半導体素子14へは正常時よりも余計の電流が流れ続けるため、電源変圧 器二次側の直流電源19と半導体素子との間に挿入された可溶片20が断となる 。異常の原因を取り除き、可溶片20を新品と差換えるのみで動作再開ができる 。
【0010】
【実施例】
図2は本考案の実施例として、半導体チップに対するボンディングワイヤの先 端に球を作るための直流放電装置に適用する場合のパルスを、半導体素子14へ 印加することの開始・停止を制御する回路18の構成を示す図である。図2にお いて、21はパルス発生源を起動させる信号、22は発生したパルスにより直流 放電を継続する時間幅に比例する大きさの信号の印加端子、23は放電電流値を 設定する信号の印加端子、24は直流放電を継続する最大時間幅(例えば30ミ リ秒)を設定する単安定マルチバイブレータ、25は積分回路、26は信号比較 回路、27はナンド回路、28はパルス発生発生源13のパルスと同期した三角 波を発生させる回路、29は三角波と放電電流を設定する信号との比較回路、3 0はアンド回路、31はフリップフロップ、32-1,32-2 はオア回路を示す。なお 、図2において、13はパルス発生源、14-1,14-2 はプッシュプル接続された半 導体素子、15は直流電源回路を示す。
【0011】 図3は、図2における動作波形図を示す。図3を用いて、図2の動作を説明す る。図3の各波形図に示す記号は図2に示す同一記号を付した点の波形図である ことを示している。図2に13と示すパルス発生源からは図3Gと示すパルスが 常に発生しているが、半導体素子14-1,14-2 と示す所には図3Aに示す起動の位 置から、図3Dに示す時間幅設定信号の値までの間だけ半導体素子に到達するよ うに制御する。図3Bは単安定マルチバイブレータ24の出力信号を示し、例え ば30ミリ秒間続くものとする。図2に示す積分回路25の出力Cは上記単安定 マルチバイブレータ24の出力を反転したものについて積分して得る。比較器2 6の出力(図3A)はナンド回路27において反転Bと演算される。その結果図 3Fに示す波形が得られ、図3Gに示すパルス波形は図3Fの時間だけ発生して いる。このとき図3Gの各パルス幅は同一に描いてあるが、放電電流について端 子23に設定があれば、放電電流値を一定に維持するように発生したパルス幅を 幅変調することが出来る。幅変調のための具体的構成は、高圧端子(図1に示す 端子17)と接地間のギャップに並列的に帰還信号取出し用抵抗素子を挿入し、 その電圧を帰還し、図2の端子23の放電電流設定端子に重畳印加すれば良い。
【0012】 なお、帰還信号取出し用抵抗素子の両端の電圧を監視することにより、放電の 異常有無をチェックすることが出来る。即ち、放電が正常に発生したとき、流れ た放電電流により抵抗の両端には電圧降下が発生するから、予定放電時間だけ電 圧降下が発生すれば放電が正常であり、予定放電時間は電圧降下が生じないとき 端子はオープン状態が続いて異常であると判断する。
【0013】 次に図1の可溶片20について説明する。可溶片20は電源変圧器の二次側に おける半導体素子14への直流電源回路と素子14との間に挿入する。半導体素 子14はパルスによってオンオフ動作を繰り返すから直流電源回路からの平均電 流は大きくない。若し半導体素子14へのオンオフ停止信号が確実でなく、オン オフ動作を繰り返したとき、或いは高圧端子と接地間が短絡するなどの異常時は 半導体素子の直流電流は巨大になるから、可溶片20は直ぐ溶断する。
【0014】 以上の高圧電源装置はワイヤボンディング装置のみでなく、一般的な装置とし て適用することが出来る。
【0015】
【考案の効果】
このようにして本考案によると、パルス駆動される半導体素子の直流電源回路 として電源変圧器の二次側回路に挿入した可溶片が、異常時に直ぐ作動して溶断 するから、高圧発生装置として有効である。また回路素子として使用しているか ら、異常発生のとき点検した回路の障害除去を行ったのち、可溶片を取り替える のみで直ぐ動作が再開できる。更に本考案によるときは、半導体素子のオンオフ 動作時間を規定するように制御回路が動作しているから、半導体素子のオンオフ 動作に対し十分に予備的制御を行い、それでも動作不備が発生したとき可溶片を 遮断するように動作する。調整箇所としては比較的低電圧の場所について実施し ているから調整時の危険性が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の原理構成を示す図である。
【図2】本考案の実施例の構成を示す図てある。
【図3】図2の動作波形を示す図である。
【図4】従来の直流電圧発生装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
13 パルス発生源 14 半導体素子 15 パルス変圧器 16 平滑回路 18 パルス印加の開始・停止制御回路 19 直流電源回路 20 可溶片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス発生源(13)からのパルス信号により
    オンオフさせる半導体素子(14)と、 該半導体素子(14)の出力を昇圧させるパルス変圧器(15)
    と、 該パルス変圧器(15)の出力を整流平滑させる平滑回路(1
    6)とを具備し、 前記パルス発生源(13)に対しパルスを半導体素子(14)へ
    印加することの開始・停止を制御する回路(18)と、 半
    導体素子(14)と電源変圧器二次側の直流電源回路(19)と
    の間に挿入された可溶片(20)とで構成したことを特徴と
    する高圧発生装置の二次側遮断回路。
JP758792U 1992-02-21 1992-02-21 高圧発生装置の二次側遮断回路 Pending JPH0570140U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4968129A (ja) * 1972-09-13 1974-07-02
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JPS63148860A (ja) * 1986-12-11 1988-06-21 Meidensha Electric Mfg Co Ltd 昇降圧型チヨツパ−回路の過電流保護方法

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