JPH0570122U - ヒューズブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ヒューズブロック本体に、クリップを一体成形
して、クリップを介してヒューズブロック本体を車体等
の固定体にワンタッチで止着することができるようにす
ると共に、クリップには、固定体との係止力を解除する
ための係止力解除片を設けて、解除片の操作によってヒ
ューズブロック本体を固定体よりきわめて容易に離脱せ
しめることができるヒューズブロックを提供する。 【構成】取付片１２の取付面より直交方向に延びる支柱
部１４と、支柱部１４の先端より略逆八字状に延びる一
対の弾性係止片１５と、弾性係止片１５の先端より、支
柱部１４と平行方向に突設されると共に、取付片１２に
形成した透孔１６を貫通する操作片１７からなる。取付
片１２の取付面には、クリップ１３及び弾性片１８はヒ
ューズブロック本体１１を樹脂成形するとき、取付片１
２と一体に射出成形される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車に設備される電気回路、ワイヤハーネス等の回路保護のため に車体に取付けられるヒューズブロックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動車に設備されるヒューズブロックの車体への取付構造としては、図 １に示す如き構造のものがある。すなわち、１は複数のヒューズ２が配置固定さ れるヒューズブロック本体であって、このヒューズブロック本体１には図示しな い車体への取付部３が一体形成されており、この取付部３には取付ねじ４を挿通 するためのねじ挿通孔５が穿設されているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従ってかかる構造のヒューズブロック本体１を、例えば車体に固定するには、 上記挿通孔５に挿通する取付ねじ４のねじ締め手段によってヒューズブロック本 体１を車体に固定するものであるために、車体の狭まいスペースを利用して上記 ヒューズブロック本体１を後付けする場合、あるいは本体に一旦取付けられてい るヒューズブロックを取り外す場合に、取付ねじのねじ締め作業が必要となり、 その狭まいスペース内で特定の工具を使用してねじ廻しする作業は困難であって 、ヒューズブロックの取付作業に多大なる手間と不便が生じるという問題点があ った。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる従来の問題点に着目してなそれたもので、ヒューズブロック 本体に、クリップを一体成形して、該クリップを介してヒューズブロック本体を 車体等の固定体にワンタッチで止着することができるようにすると共に、そのク リップには、固定体との係止力を解除するための係止力解除片を設けて、この解 除片の操作によってヒューズブロック本体を固定体よりきわめて容易に離脱せし めることができるヒューズブロックを提供することにある。

【０００５】

【実施例】

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００６】 １１は複数のヒューズ（図示せず）を嵌着保持する車載用のヒューズブロック 本体であって、このヒューズブロック本体１１の底面両側には一対の取付片１２ が延設されている。そしてこれら取付片１２には、その取付片１２の取付面より 直交方向に突出されるクリップ１３が一体形成されている。このクリップ構造は 、図３、図４の拡大図で明記されるように、取付片１２の取付面より直交方向に 延びる支柱部１４と、この支柱部１４の先端より略逆八字状に延びる一対の弾性 係止片１５と、さらにこの弾性係止片１５の先端より、前記支柱部１４と平行方 向に突設されると共に、取付片１２に形成した透孔１６を貫通する各々の操作片 １７からなっている。さらに前記取付片１２の取付面には、前記クリップ１３方 向に傾斜突設される弾性片１８が一体形成されている。上記クリップ１３及び弾 性片１８はヒューズブロック本体１１を樹脂成形するとき、取付片１２と一体に 射出成形されるものである。１９は車体等の固定パネルであって、この固定パネ ル１９には、前記クリップ１３を嵌入係止せしめるための係止孔２０が、予め穿 設されているものである。

【０００７】 以上が本実施例の構造であるが、次にその作用について述べると、本実施例の ヒューズブロック本体１１にあっては、そのブロック本体１１の底面に、一対の クリップ１３が突設されていることから、このヒューズブロック本体１１を、固 定パネル１９に固定するとき、その双方のクリップ１３を、固定パネル１９に穿 設されている夫々の係止孔２０内に差し込めば、弾性係止片１５の先端段部２１ が、係止孔２０の口縁に係止されてクリップ１３の係止孔２０からの抜け止めと なり、さらには、ブロック本体１１の取付片１２と固定パネル１９との間に介在 される弾性片１８の弾圧作用により、前記先端段部２１と係止孔口縁との係止が 保持されて、ヒューズブロック本体１１は固定パネル１９にガタを生じることな く止着されるものである。

【０００８】 かくして固定パネル１９に止着されているヒューズブロック１１を、その固定 パネル１９より外したいときは、一対の操作片１７を、互に接近するようにつま んで撓ませることにより、先端段部２１と係止孔口縁との係止が外れて、そのヒ ューズブロック１１の取外しが可能となる。

【０００９】 このように本実施によれば、ヒューズブロック本体にクリップ１３を一体に設 け、このクリップを固定パネルに設けた係止孔２０に差し込むことで、ヒューズ ブロック本体を、固定パネルにワンタッチで止着せしめることができる。また上 記クリップ１３に係止力解除のための一対の操作片１７を設けたものであるから 、この一対の操作片１７をつまみ上げることにより、ヒューズブロック本体を固 定パネルより離脱せしめることがきわめて容易になされる。

【００１０】 従って例えば車体内の狭いスペース個所でのヒューズボックス本体の着脱作業 が、取付工具を用いることなくきわめて容易に行なえ、作業性が向上される。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案は、ヒューズブロック本体１１の取付片１２の取付面より 直交方向に延びる支柱部１４と、この支柱部１４の先端より略逆八字状に延びる 一対の弾性係止片１５と、これら弾性係止片１５の先端より前記弾性係止片１５ と平行方向に延びかつ前記取付片１２に設けた透孔１６を貫通突設する一対の操 作片１７とからなるクリップ１３を設け、さらに前記取付片１２の取付面に、ヒ ューズブロック本体１１と該ヒューズブロック本体１１が前記クリップ１３によ り係止される固定パネル１９との間の隙間によるガタ付きを吸収せしめる弾性片 １８を一体に形成せしめたヒューズブロックであるから、これによれば、そのヒ ューズボックス本体１１は、クリップ１３を介して固定パネル１９にガタなしワ ンタッチで止着せしめることができ、さらには、上記一対の操作片１７の操作に よってヒューズボックス本体１１を固定パネル１９より離脱せしめることもでき るので、ヒューズブロック本体１１の着脱作業が、特別な取付工具を用いること なくきわめて容易に行なえるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の構造説明図

【図２】本考案実施例の構造説明図

【図３】本考案実施例の要部斜視図

【図４】本考案実施例の係止状態を示した要部断面図

【符号の説明】

１１…ヒューズブロック本体 １２…取付片 １３…クリップ １４…支柱部 １５…弾性係止片 １６…透孔 １７…操作片 １８…弾性片 １９…固定パネル ２０…係止孔 ２１…先端段部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒューズブロック本体（１１）の取付片
   （１２）の取付面より直交方向に延びる支柱部（１４）
   と、この支柱部（１４）の先端より略逆八字状に延びる
   一対の弾性係止片（１５）と、これら弾性係止片（１
   ５）の先端より前記弾性係止片（１５）と平行方向に延
   びかつ前記取付片（１２）に設けた透孔（１６）を貫通
   突設する一対の操作片（１７）とからなるクリップ（１
   ３）を設け、さらに前記取付片（１２）の取付面に、ヒ
   ューズブロック本体（１１）と該ヒューズブロック本体
   （１１）が前記クリップ（１３）により係止される固定
   パネル（１９）との間の隙間によるガタ付きを吸収せし
   める弾性片（１８）を一体に形成せしめたことを特徴と
   するヒューズブロック。