JPH0569965A

JPH0569965A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH0569965A
Application number: JP3230168A
Authority: JP
Inventors: Katsumasa Uehori; 勝正上堀; Masakazu Naito; 雅和内藤; Takuo Kobayashi; 卓夫小林; Masaru Onishi; 賢大西; Takanori Kawaguchi; 隆則河口
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-09-10
Filing date: 1991-09-10
Publication date: 1993-03-23

Abstract

(57)【要約】【目的】複写機やプリンタなどに利用される給紙装置
において、複写速度の異なる複数種類の複写機に共用使
用できる給紙装置を提供することを目的とする。【構成】給紙装置の給送手段を駆動する駆動手段に、
簡単な操作で少なくとも２以上の速度に速度切り換えの
出来る切り換え機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やプリンタなどに
利用される給紙装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来複写機等では、給紙カセットに多数
枚の転写シートを収納し、この給紙カセットを複写機本
体に挿入して、複写機本体の給送装置により給紙カセッ
ト内の転写シートを１枚ずつ送り出して連続複写を可能
としている。近年、複写機の設置スペースを少なくする
ため、あるいは操作性をよくするために、給紙カセット
を複写機本体の前面から挿入する方式（以下フロントロ
ーディング方式と呼ぶ）が多く採用されている。また、
複写機本体に設けた給紙装置の他に、複写機を載置する
載置台に給紙カセットの挿入口とこの給紙カセット内の
転写シートを給送する給送装置を設けて給紙装置とな
し、複写機本体の給紙装置と合わせて多段給紙装置を構
成することも行われている。

【０００３】一般に、給紙装置の給送速度は複写機本体
の複写能力（複写速度）に合わせて決められている。す
なわち、複写機本体の転写シート搬送速度と同じ給送速
度にして紙ジャムを防止している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た給紙装置を設けた載置台（以下、給紙台とよぶ）は、
複写機本体の複写速度と同じ給送速度にするため、載置
する複写機専用の給紙台とする必要があり、複写速度の
異なる複写機に対しては、別の給紙台を用意することが
必要となり、給紙台のコストが高くなっていた。また、
それまで給紙台とともに使用していた複写機本体を複写
速度の違うものに置き換えようとする場合、給紙台も一
緒に換えなければならず、使用者にとっても経済的負担
が大きいものになっていた。

【０００５】本発明は、上記課題に鑑み、複写速度の異
なる複写機に対しても使用できる給紙装置を提供するも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、着脱可能な給紙カセットと、この給紙カ
セット内のシートを圧接しそのシートを送り出す給送手
段と、この給送手段を駆動する駆動手段とからなり、こ
の駆動手段に前記給送手段の給送速度を少なくとも２以
上に切り換える切り換え機構を設けたものである。

【０００７】

【作用】本発明によれば上記した構成によって、簡単な
操作により給送速度を切り換えることができ、複写速度
の異なる複写機に対しても同一の給紙台を使用すること
ができるものである。

【０００８】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。

【０００９】図１は本発明の給紙装置を持った給紙台と
載置した複写機の主要部を示す断面図である。Ａは複写
機、Ｂは給紙台である。複写機Ａは露光光学系１と露光
光学系１による露光によって画像を形成しそれを転写シ
ート２に転写する作像機構３と、作像機構３に転写シー
ト２を給送する給紙機構４とを有しており、給紙台Ｂに
載置されている。

【００１０】露光光学系１は、露光ランプ５、ミラー
６、レンズ７等からなり、原稿台８に置いた原稿を露光
・走査し、原稿の投影像を帯電器９で帯電された感光体
１０上に結像し、潜像を形成する。

【００１１】作像機構３は、感光体１０とそのまわりに
配設された帯電器９、現像器１１、転写帯電器１２、ク
リーニング装置１３等を有しており、感光体１０上の潜
像は現像器１１にてトナーで現像され可視像となり、転
写工程へと進む。転写工程では、感光体上の可視像に後
に詳述する給紙機構４により給送されてくる転写シート
２を感光体１０上の可視像に重ね、その背面から転写帯
電器１２にてトナーと逆極性の電荷を与えることによ
り、可視像を形成しているトナー粒子が感光体１０表面
より転写シート２へと移動し、転写が行われる。転写工
程を終了した感光体１０上の転写残りのトナー粒子は、
クリーニング装置１３で除去される。

【００１２】また、トナー像を転写された転写シート２
は感光体１０より分離され、搬送装置１４により搬送さ
れ、定着器１５へと導かれる。定着器１５内では、加熱
ローラー１６と加圧ローラー１７とで加熱・加圧される
ことにより、転写シート２上のトナーが溶融・定着し複
写が完了する。複写完了した転写シートは排紙装置１８
により機外へ排出される。

【００１３】給紙機構４は、給紙カセット１９内の転写
シート２を送り出すピックアップローラ２０と、送り出
される転写シート２を１枚ずつに捌く捌きパット２１と
を有している。給紙カセット１９の底板２２は、バネ力
で付勢された押し上げレバー（図示せず）により押し上
げられて転写シート２の最上面がピックアップローラ２
０に押し付けられている。

【００１４】給紙台Ｂは、給紙カセットと給送機構を一
対にして給紙モジュールとなし、異なったサイズの転写
シート２を収容して選択的に給紙する３つの給紙モジュ
ール２３〜２５を有している。

【００１５】各給紙モジュール２３〜２５は、それぞれ
給紙カセット２６〜２８内の転写シート２を送り出すピ
ックアップローラ２９と、送り出される転写シート２を
１枚ずつに捌く捌きパット３０とを有している。本実施
例では、給紙カセット２６〜２８は、それぞれ２５０枚
あるいは５００枚の転写シートを収容可能としている。
給紙カセット２６〜２８の底板３１〜３３は、バネ力で
付勢された押し上げレバー（図示せず）により押し上げ
られて転写シート２の最上面がピックアップローラ２９
に押し付けられている。また、各給紙モジュール２３〜
２５はそれぞれブロック化されており、任意の組み合せ
で給紙台Ｂを構成することが可能となっているばかりで
なく、２つのブロックをさらに別の多数枚用の１つのブ
ロック（例えば１０００枚収容可能な給紙カセット）と
交換するといったブロックの取り替えが可能なようにし
てある。各給紙モジュール２３〜２５の給紙カセット２
６〜２８は、それぞれ機体の前面側から抜き差しするフ
ロントローディング方式にしてある。

【００１６】このように構成された給紙機構４および給
紙台Ｂから送り出された転写シート２は、途中にタイミ
ングローラ３４を設けた給紙搬送路３５を通って、感光
体１０と転写帯電器１２とが対向する転写部へ搬送され
る。タイミングローラ３４は停止状態で転写シート２を
送りつけられ、その先端の整合によって転写シート２の
斜行を矯正する一方、搬送を開始する時期によって転写
シート２を転写部に給送するタイミングを調整する。

【００１７】次に図２〜図４を参照して給紙台の駆動構
成を説明する。図２は、給紙台の駆動部を示す後方斜視
図である。３６は給紙台のフレーム基盤で、モータおよ
びギヤ列からなる駆動ユニット３７と、各給紙モジュー
ルのギヤとかみあって駆動力を伝える駆動ギヤ３８を含
むカップリングギヤユニット３９が設けられている。４
０および４１は駆動力を伝達する第１および第２ベルト
で、この構成により３つの給紙モジュールを複写機本体
の複写速度に対応した給送速度で駆動している。

【００１８】図３は駆動ユニット３７の中の速度切り替
えに寄与する主要なギヤ列の斜視図で（ａ）は低速度に
セットした場合、（ｂ）は高速度にセットした場合であ
る。図４は同じく主要なギヤ列の断面図で、（ａ）は低
速度にセットした場合、（ｂ）は高速度にセットした場
合である。４２はモータ（図示せず）で駆動される第１
ギヤ、４３は速度切り替え用のアイドラギヤ、４４は大
小２つの歯数を持つ２段ギヤで、図示しない電磁クラッ
チおよびベルト車を経て第１ベルト４０を駆動してい
る。４５はギヤ軸支持板で、アイドラギヤ４３を回転自
在に支持するギヤ軸４６が設けてある。ギヤ軸４６には
軸方向にアイドラギヤ４３の位置を切り換えて保持する
Ｅリング用の溝４７ａおよび４７ｂが設けてあり、２段
ギヤ４４との距離はギヤ軸支持板４５に設けたビス穴
（図示せず）を用いて駆動ユニット３７に固定すること
により規制する。

【００１９】複写速度の遅い複写機を載置する時、アイ
ドラギヤ４３は図３（ａ）および図４（ａ）にて示すよ
うに２段ギヤ４４の大歯車４４ａとかみあっている。こ
のときアイドラギヤ４３の軸方向位置は溝４７ａに挿入
したＥリングで規制している。各ギヤの歯数は載置する
複写機本体の複写速度に対応する給送速度が得られるよ
うに決定している。次に、この給紙台に複写速度の速い
複写機を載置するときのギヤ列の構成について説明す
る。図３（ｂ）および図４（ｂ）にて示すように、アイ
ドラギヤ４３は２段ギヤ４４の小歯車４４ｂとかみあわ
せる。このときアイドラギヤ４３の軸方向位置は溝４７
ｂに挿入したＥリングで規制し、小歯車４４ｂとの距離
はビス穴（図示せず）を用いて駆動ユニット３７に固定
することにより規制する。各ギヤの歯数は載置する複写
機本体の複写速度に対応する給送速度が得られるように
予め決定している。

【００２０】以上述べたように、本発明によれば、アイ
ドラギヤの軸方向の移動と、ギヤ軸支持板のビス取付位
置の変更という簡単な操作によって、給紙台の給送速度
の切り替えができ、２種類の複写速度の複写機に共用で
きる給紙台を得ることができる。なお、本実施例では２
種類の複写速度の切り換えの場合を示したが、２段ギヤ
の代わりに多段のギヤを用いて３種類以上の複写速度の
切り換えを可能とすることも容易である。また、本実施
例では給紙台の給送速度の切り換えについて述べたが、
複写機本体に組み込む給紙装置についても同様に実施で
きるものであることは言うまでもない。その場合は、同
一の給紙装置を複数機種の複写機に使用でき、生産性の
点で非常に効果的である。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明は、着脱可能な給紙
カセットと、この給紙カセット内のシートを圧接しその
シートを送り出す給送手段と、この給送手段を駆動する
駆動手段とからなり、この駆動手段に前記給送手段の給
送速度を少なくとも２以上に切り換える切り換え機構を
設けたことによって、複写速度の異なる複写機に対して
も共用で使用できる給紙装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給紙装置を持った給紙台と載置した複
写機の主要部を示す断面図

【図２】給紙台の駆動部を示す後方斜視図

【図３】（ａ）は駆動ユニット３７の中の速度切り替え
に寄与する主要なギヤ列の斜視図で、低速度にセットし
た場合（ｂ）は同じく高速度にセットした場合

【図４】（ａ）は図３（ａ）のギヤ列の断面図（ｂ）は図３（ｂ）のギヤ列の断面図

【符号の説明】

２０、２９ピックアップローラ２１、３０捌きパット３７駆動ユニット４３アイドラギヤ４４２段ギヤ４６ギヤ軸

フロントページの続き (72)発明者大西賢大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者河口隆則大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】着脱可能な給紙カセットと、この給紙カ
セット内のシートを圧接しそのシートを送り出す給送手
段と、この給送手段を駆動する駆動手段とからなり、こ
の駆動手段に前記給送手段の給送速度を少なくとも２以
上に切り換える切り換え機構を設けたことを特徴とする
給紙装置。