JPH0569771B2 - - Google Patents

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JPH0569771B2
JPH0569771B2 JP60198975A JP19897585A JPH0569771B2 JP H0569771 B2 JPH0569771 B2 JP H0569771B2 JP 60198975 A JP60198975 A JP 60198975A JP 19897585 A JP19897585 A JP 19897585A JP H0569771 B2 JPH0569771 B2 JP H0569771B2
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JP
Japan
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ammonia
gas
water
absorption tower
filter
Prior art date
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JP60198975A
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English (en)
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JPS6259520A (ja
Inventor
Noritaka Hirayama
Kazunori Shimoda
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPS6259520A publication Critical patent/JPS6259520A/ja
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液化アンモニアから不純物の少ない
一定濃度のアンモニア水を安価に製造するための
アンモニア水製造装置に関する。
[従来の技術] 例えば、半導体工場においてシリコンウエハー
などに集積回路を形成していわゆるICチツプを
作る場合には、その品質を保持するために不純物
の混入を厳密に規制する手段が採られており、勿
論、上記ウエハーを洗浄するための洗浄剤は高度
に清浄なものでなければならない。特に、固形粒
子の存在が半導体の特性を劣化させるので、チン
ダル現象を利用した光学的検査によりその純度を
チエツクされる。
このような洗浄剤としてアンモニア水が使用さ
れるが、このアンモニア水は、従来、缶などに封
入されて市販されているアンモニア水を工場内に
搬入し、フイルタを通して濾過して、タンクに貯
留したものを使用していた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のような市販されているア
ンモニア水はもともと純度が目的に沿う程高くな
く、さらに、搬送やタンクの移し替えなどの際に
容器に残るごみを吸収してしまう、あるいは、空
気と接触しその埃を吸収するとともに、空気中の
二酸化炭素と反応し、炭酸アンモニウムを生成す
るなどにより、さらに純度が下がつてしまうこと
がある。
また、アンモニア水をフイルタにより濾過して
微粒の不純物を取り除くのは容易ではなく、この
ような方法で不純物の少ないアンモニア水を得る
のは難しかつた。
また、一方、アンモニアを例えば合成法により
製造するのは装置も大掛かりになり、実用的では
なかつた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記のような問題点を解決するため
に、液化アンモニアを昇温させて気化させる蒸発
器と、気化されたアンモニアガスを濾過し、不純
物を除去するフイルタと、この純化されたアンモ
ニアガスを超純水に溶解、吸収せしめるアンモニ
ア吸収塔と、このアンモニア吸収塔から排出され
たアンモニア水を貯留する貯留タンクとを設けた
ものである。
[作用] このようなアンモニア水製造装置によれば、液
化アンモニアが蒸発されるときに、この蒸発温度
で液体または固体状態の不純物の一部は気化され
ずに残り、また、アンモニアガスと一緒に運ばれ
る微粒の固体状または液状の不純物は目の細かい
フイルタにより濾過されて除去される。この純化
されたアンモニアガスはアンモニア吸収塔におい
て、超純水に溶解、吸収されて、一定濃度でかつ
高純度のアンモニア水が生成される。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図を参照して説
明する。
原料となる液化アンモニアは原料タンク1に貯
留され、制御弁2を通つて蒸発器3に導かれる。
この蒸発器3は温水または蒸気を収容する昇温槽
3a内に蛇行する配管3bが設けられて成り、液
化アンモニアを効率的に蒸発させるようになつて
いる。
この蒸発器3の排出側の配管3cには、筒状体
の内部にテトラフルオロエチレン重合体の微粒子
(粒径0.1〜0.2μm)が充填されてなる周知のガス
フイルタ4が取り付けられている。
また、このガスフイルタ4の手前の配管3cに
は、この配管3cの圧力を検出し、この検出圧力
により上記制御弁2を開閉する圧力調整装置5が
設けられている。
上記ガスフイルタ4の排出側の配管4aは、制
御弁6を介してアンモニア吸収塔7に連ながれて
いる。このアンモニア吸収塔7は上部の小径部7
aと下部の大径部7bとからなり、この小径部7
aには多孔性物質(ラシヒリング、テラレツトな
ど)が充填されてなる気液接触層8が形成されて
いる。この気液接触層8の上部には、塔頂部の圧
力を検出して上記制御弁6を開閉する圧力調整装
置9が設けられている。
大径部7bの底部と小径部7aの頂部の間には
ポンプPにより水を循環させる循環ライン10が
設けられている。この循環ライン10には、上記
ポンプPの後に冷却器11が設けられ、アンモニ
アの溶解熱により昇温したアンモニア水を冷却し
てアンモニアの吸収を効率的にするようにしてい
る。上記循環ライン10は、この冷却器11の
後、アンモニア吸収塔7の頂部へ連結される主ラ
イン10aと、直接大径部7bに導入されるバイ
パスライン10bとに分岐されている。
また、このアンモニア吸収塔7には、新たな超
純水を供給するための供給ライン12が設けられ
ている。
上記循環ライン10はポンプPの後で分岐さ
れ、フイルタ13を介して貯留タンク14に連結
される排出ライン15が設けられている。そして
この分岐点の後の上記循環ライン10及び排出ラ
イン15には、それぞれを開閉する電磁弁16、
17が取り付けられ、一方、循環ライン10のポ
ンプPの前には、導電率計18と連動する自動切
替装置19が設けられ、内部流体の電気伝導度を
を検出し、この検出値が所定の値になつたとき
(アンモニア水の濃度が所要の値になつたとき)
に、上記循環ライン10の電磁弁16を閉じ、排
出ライン15の電磁弁17を開いてアンモニア水
を貯留タンク14に自動的に排出するようになつ
ている。
なお、アンモニア水の導電率とアンモニア濃度
との間には、第2図に示すような関係があり、濃
度が5wt%を越えると一対一にほぼ直線的に相関
するので、この導電率を計ることによりアンモニ
ア濃度を検知することができる。
上記フイルタ13は突発的に混入された比較的
大きなごみなどを除去するために設けられてい
る。また、上記貯留タンク14は密閉され、内部
はパイプ20により高純度の窒素ガスなどの不活
性ガスが満たされてごみの混入や空気中の二酸化
炭素などとの反応を防いでいる。
なお、上記の製造装置を構成する配管や機材は
耐食性の大きいステンレス(SUS304)を材料と
し、気密性を保つためのパツキン、及びフイルタ
類はテトラフルオロエチレン重合体を材料として
いる。また、圧力調整装置5,9により、ライン
の圧力が常圧を大きく上回ることがないように制
御しているので、ラインの耐圧は特に高く設定さ
れていない。
次に、上記のように構成されたアンモニア水製
造装置について、その作用を説明する。
この製造装置の原料となる液化アンモニアは、
特にその不純物量が規制されることはなく、通常
市販されているものを用いることができる。な
お、純粋な液化アンモニアは沸点が−33℃、蒸発
熱が327cal/gである。
第2図に示すように、アンモニア濃度が5wt%
付近において導電率が極大となるので、アンモニ
ア濃度の初期値がそれ以下にならないように吸収
塔7に前回処理したアンモニア水を残しておき、
そこへ供給ライン12より超純水を満たす。
密閉された原料タンク1内の液化アンモニア
は、自身のガス圧により制御弁2を介して蒸発器
3に送られて気化され、ガスフイルタ4に送られ
る。このとき、液化アンモニア中に含まれていた
固体状あるいは液状の不純物はガスフイルタ4に
より濾過される。
ガスフイルタ4を通過したアンモニアガスはア
ンモニア吸収塔7に導かれ、ここで超純水あるい
はアンモニア水に溶解、吸収される。このとき、
アンモニアガスは循環ライン10、主ライン10
aを通つて塔頂部から噴出される超純水あるいは
アンモニア水と、気液接触層8において効率的に
接触して反応する。このアンモニア水はアンモニ
アガスの溶解熱により昇温するが、吸収塔7の大
径部7bから循環ライン10を経て冷却器11に
より冷却され、その一部は主ライン10aから再
度塔頂部へ導かれ、一部はバイパスライン10b
を経て吸収塔7の大径部7bに注入される。
このバイパスライン10bからの注入水は、大
径部7bのアンモニア水の温度を下げ、また、攪
拌することによつてその濃度を均一にしてアンモ
ニアの吸収を効果的にするとともに、自動切替装
置19の導電率計18の作動を正確にさせてい
る。
なお、吸収塔7の頂部の圧力調整装置9は、こ
の部分の圧力が所定の値を越えると、制御弁6を
閉じてアンモニアガスの流入を規制するようにな
つている。吸収塔7内の圧力は、アンモニアガス
が溶解することにより陰圧になつているが、溶解
反応が進み、冷却が追い付かずに温度が上昇する
ような場合には、アンモニア水の蒸気圧も上昇し
溶解の効率が落ちるので、例えば、圧力調整装置
9の設定圧力を0.5Kg/cm2にして頂部の圧力を抑
えることにより反応の進行を制御する。
このようなアンモニアガスの吸収反応の速度
は、アンモニア水のアンモニア濃度の上昇に伴い
落ちてくるが、それにより配管3c,4a内のガ
ス圧が上昇し、所定の値に達すると、圧力調整装
置5からの信号により制御弁2が閉止されて、そ
れによりアンモニアガスの供給がコントロールさ
れる。
上記のような過程で徐々に濃化されたアンモニ
ア水の濃度が所定の値になつたときに、導電率計
が所定の値(アンモニア濃度が28wt%のときに
導電率は380μ/cm)を示し、自動切替装置1
9により電磁弁16が閉じられ、排出ライン15
に通じる電磁弁17が開かれて、アンモニア水は
フイルタ13を通つて貯留タンク14に搬送され
る。
このように製造されたアンモニア水中の不純物
を分析したところ、Al,B,Ca,Cu,Fe,K,
Mg,Mn,Na,Pb,Sn,Znのすべてがそれぞ
れ0.01ppm以下であつた。
このようなアンモニア水製造装置によれば、ア
ンモニア吸収塔7において内部液体を循環させて
効率よくアンモニアガスを吸収させるとともに、
冷却器11、バイパスライン10b、圧力調整装
置9により塔内の温度、圧力を調整することによ
り反応を円滑に行わせるとともに、容器や配管の
耐圧を必要以上に上げずに設備コストを低下せし
めている。
また、アンモニア吸収塔7においてアンモニア
ガスの吸収を回分式(バツチ式)にして、アンモ
ニア水を安定的に生成するとともに、アンモニア
水の濃度を検出してその排出を自動化することに
より、生成されるアンモニア水の濃度を一定に保
ち、かつその作業を省人化、効率化させている。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、液化アンモニ
アを昇温させて気化させる蒸発器と、気化された
アンモニアガスを濾過し、不純物を除去するフイ
ルタと、この純化されたアンモニアガスを超純水
に溶解、吸収せしめるアンモニア吸収塔と、この
アンモニア吸収塔から排出されたアンモニア水を
貯留する貯留タンクとを設けた構成であるので、
市販の液化アンモニアを原料として、安いコスト
で、清浄かつ一定濃度のアンモニア水を安定的に
製造することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のアンモニア製造装
置の構成を示す概略図、第2図はアンモニアの濃
度とアンモニア水の導電率の関係を示すグラフで
ある。 3……蒸発器、4……ガスフイルタ、7……ア
ンモニア吸収塔、14……貯留タンク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 液化アンモニアを昇温させて気化させる蒸発
    器と、気化されたアンモニアガスを濾過し、不純
    物を除去するフイルタと、この純化されたアンモ
    ニアガスを超純水に溶解、吸収せしめるアンモニ
    ア吸収塔と、このアンモニア吸収塔から排出され
    たアンモニア水を貯留する貯留タンクとを備えて
    いることを特徴とするアンモニア水製造装置。
JP19897585A 1985-09-09 1985-09-09 アンモニア水製造装置 Granted JPS6259520A (ja)

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JP19897585A JPS6259520A (ja) 1985-09-09 1985-09-09 アンモニア水製造装置

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JP19897585A JPS6259520A (ja) 1985-09-09 1985-09-09 アンモニア水製造装置

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JPS6259520A JPS6259520A (ja) 1987-03-16
JPH0569771B2 true JPH0569771B2 (ja) 1993-10-01

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ID=16400039

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