JPH0569671A - 多値光記録媒体およびその読み出し装置 - Google Patents
多値光記録媒体およびその読み出し装置Info
- Publication number
- JPH0569671A JPH0569671A JP3261329A JP26132991A JPH0569671A JP H0569671 A JPH0569671 A JP H0569671A JP 3261329 A JP3261329 A JP 3261329A JP 26132991 A JP26132991 A JP 26132991A JP H0569671 A JPH0569671 A JP H0569671A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- optical recording
- recording
- reading
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多値記録可能な光記録材料を用いて、高速ア
クセスが可能で、かつ使用する光ヘッドを小型化するこ
とのできる多値光記録媒体を提供する。 【構成】 光記録媒体９の記録材料には金属錯体化合物
を用い、反射膜を設ける。錯イオン周囲環境を半導体レ
ーザ４の照射強度によって変化させると、金属錯体化合
物の吸収スペクトルが多種類に変化するので、これを利
用して多値記録する。情報の読み出しは、読み出し用の
波長可変レーザ５を照射して反射光を分光プリズム１０
で分光して分光強度を検出する。読み出し光照射部と読
みとり部とは光記録媒体９の一方向にのみ設ける構造と
なり、装置を小型化できる。
クセスが可能で、かつ使用する光ヘッドを小型化するこ
とのできる多値光記録媒体を提供する。 【構成】 光記録媒体９の記録材料には金属錯体化合物
を用い、反射膜を設ける。錯イオン周囲環境を半導体レ
ーザ４の照射強度によって変化させると、金属錯体化合
物の吸収スペクトルが多種類に変化するので、これを利
用して多値記録する。情報の読み出しは、読み出し用の
波長可変レーザ５を照射して反射光を分光プリズム１０
で分光して分光強度を検出する。読み出し光照射部と読
みとり部とは光記録媒体９の一方向にのみ設ける構造と
なり、装置を小型化できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量なファイルとし
て用いられる多値光記録媒体とその読み出し装置に関す
る。
て用いられる多値光記録媒体とその読み出し装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術およびその課題】大容量な光ディスクには
光磁気記録や相変化光記録がある。これらの記録媒体を
用いた記録方式は２値記録である。この時、記録密度は
記録時に用いられるレーザ光のビーム径で決まることか
ら高密度化には限界があった。一方、多値記録のできる
材料には光化学ホールバーニング（ＰＨＢ）がある。Ｐ
ＨＢでは１ビットの中に１０3個以上の情報を記録でき
ることが知られているが、極低温下でないと動作が確認
されないという問題点があった。室温で多値記録の可能
な媒体として、構造歪みによる分光特性変化を利用した
方式を我々は以前に提案した。この方式は、物質が構造
変化したとき光学的な吸収率の分光スペクトルが変化す
ることを利用したものであり、読み出しには白色光ある
いは波長可変レーザ光を用い、プリズムで分光した光を
位置分解型半導体検出器で検出することで、記録状態を
位置情報として読み出すものであった。（特願平３−２
０３６７号）この媒体は透明であるため、構造歪みを反
映した吸収スペクトル変化は、主として透過光に現れて
いた。透過光を読みとる場合には、読み出し光照射部と
読みとり部とが光記録媒体を挟んで相対する位置に設置
する必要があり、光ヘッドを小型化しにくいという難点
があった。このため、この媒体を光ディスクとしたと
き、高速アクセスができないという問題が生じた。本発
明の目的は、上記のような従来の問題点を解決し、光ヘ
ッドを小型化して高速アクセスが可能な多値光記録媒体
およびその読み出し装置を提供することにある。
光磁気記録や相変化光記録がある。これらの記録媒体を
用いた記録方式は２値記録である。この時、記録密度は
記録時に用いられるレーザ光のビーム径で決まることか
ら高密度化には限界があった。一方、多値記録のできる
材料には光化学ホールバーニング（ＰＨＢ）がある。Ｐ
ＨＢでは１ビットの中に１０3個以上の情報を記録でき
ることが知られているが、極低温下でないと動作が確認
されないという問題点があった。室温で多値記録の可能
な媒体として、構造歪みによる分光特性変化を利用した
方式を我々は以前に提案した。この方式は、物質が構造
変化したとき光学的な吸収率の分光スペクトルが変化す
ることを利用したものであり、読み出しには白色光ある
いは波長可変レーザ光を用い、プリズムで分光した光を
位置分解型半導体検出器で検出することで、記録状態を
位置情報として読み出すものであった。（特願平３−２
０３６７号）この媒体は透明であるため、構造歪みを反
映した吸収スペクトル変化は、主として透過光に現れて
いた。透過光を読みとる場合には、読み出し光照射部と
読みとり部とが光記録媒体を挟んで相対する位置に設置
する必要があり、光ヘッドを小型化しにくいという難点
があった。このため、この媒体を光ディスクとしたと
き、高速アクセスができないという問題が生じた。本発
明の目的は、上記のような従来の問題点を解決し、光ヘ
ッドを小型化して高速アクセスが可能な多値光記録媒体
およびその読み出し装置を提供することにある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に記録
材料および反射層が順次形成された光記録媒体であっ
て、前記記録材料が金属錯体化合物よりなり、レーザ光
によって誘起される該金属錯体化合物の可逆的な光学的
性質の変化を利用して情報の記録・消去・読み出しを行
うことを特徴とする多値光記録媒体、および複数の波長
を有して記録媒体に照射される再生用光源と、前記記録
媒体からの反射光を分光する分光プリズムと、その分光
強度を測定する位置分解型検出器とを備えてなることを
特徴とする情報の読み出し装置である。
材料および反射層が順次形成された光記録媒体であっ
て、前記記録材料が金属錯体化合物よりなり、レーザ光
によって誘起される該金属錯体化合物の可逆的な光学的
性質の変化を利用して情報の記録・消去・読み出しを行
うことを特徴とする多値光記録媒体、および複数の波長
を有して記録媒体に照射される再生用光源と、前記記録
媒体からの反射光を分光する分光プリズムと、その分光
強度を測定する位置分解型検出器とを備えてなることを
特徴とする情報の読み出し装置である。
【０００４】
【作用】金属イオンと配位子の結合は特定の振動数で変
化し、錯体の対称性が変わる。そしてこの変化は、光の
照射強度に応じて変化させることもできる。対称性が変
わると、電子状態に変化が生じて吸収スペクトルが変化
する。対称性の変化の程度・変化のしかたは錯イオンの
配位環境により異なる。錯イオンの対称性が低いと、多
くの吸収スペクトルの変化が期待される。ここで生じた
吸収率変化を、媒体に反射層をつけることで反射光量変
化に変換・増幅すると、光記録媒体の一方向だけに光学
ヘッドを設けて記録消去再生が可能になり、記録再生装
置の小型化ができる。
化し、錯体の対称性が変わる。そしてこの変化は、光の
照射強度に応じて変化させることもできる。対称性が変
わると、電子状態に変化が生じて吸収スペクトルが変化
する。対称性の変化の程度・変化のしかたは錯イオンの
配位環境により異なる。錯イオンの対称性が低いと、多
くの吸収スペクトルの変化が期待される。ここで生じた
吸収率変化を、媒体に反射層をつけることで反射光量変
化に変換・増幅すると、光記録媒体の一方向だけに光学
ヘッドを設けて記録消去再生が可能になり、記録再生装
置の小型化ができる。
【０００５】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 実施例１ 図２は、本発明の光記録媒体の一実施例の断面図であ
る。基板１上に記録層２、反射層３を順次積層した構成
である。この構成で、基板１としてガラス、記録層２と
してＣｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏ（膜厚１００ｎｍ）、
反射層３としてＡｌ（膜厚５０ｎｍ）を用いた。記録層
２は、Ｃｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏの水溶液をガラス上
にスピンコ−トし、乾燥させたものである。Ａｌはスパ
ッタ法で作製した。この記録膜は構造に対応して吸収ス
ペクトルの異なる４つの状態のあることが知られてい
る。
る。基板１上に記録層２、反射層３を順次積層した構成
である。この構成で、基板１としてガラス、記録層２と
してＣｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏ（膜厚１００ｎｍ）、
反射層３としてＡｌ（膜厚５０ｎｍ）を用いた。記録層
２は、Ｃｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏの水溶液をガラス上
にスピンコ−トし、乾燥させたものである。Ａｌはスパ
ッタ法で作製した。この記録膜は構造に対応して吸収ス
ペクトルの異なる４つの状態のあることが知られてい
る。
【０００６】図１は、図２に示した媒体に記録・消去を
行い、読み出すための光学ヘッドの構成図である。記録
消去用の光源４はλ＝８３０ｎｍの半導体レ−ザ、読み
出し用光源５はＣｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏの吸収スペ
クトルの変化が生ずる範囲の波長を含んだ連続光の光源
である。半導体レ−ザ４から出た光は全反射ミラ−６、
ハ−フミラ−７を通って集光レンズ８で集光される。ま
た読み出し用光源５から出た光はハ−フミラ−７を通り
集光レンズ８で集光される。この光は記録媒体９で反射
され、ハーフミラー７を介して分光プリズム１０を通り
位置分解型半導体検出器１１に到達する。波長の違いで
屈折率が変化するので、異なる位置の光強度変化とし
て、記録消去状態が確認される。この装置は、光源とデ
ィテクターが同一ヘッド上にない透過光の検出型の装置
と比較して小型化されている。
行い、読み出すための光学ヘッドの構成図である。記録
消去用の光源４はλ＝８３０ｎｍの半導体レ−ザ、読み
出し用光源５はＣｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏの吸収スペ
クトルの変化が生ずる範囲の波長を含んだ連続光の光源
である。半導体レ−ザ４から出た光は全反射ミラ−６、
ハ−フミラ−７を通って集光レンズ８で集光される。ま
た読み出し用光源５から出た光はハ−フミラ−７を通り
集光レンズ８で集光される。この光は記録媒体９で反射
され、ハーフミラー７を介して分光プリズム１０を通り
位置分解型半導体検出器１１に到達する。波長の違いで
屈折率が変化するので、異なる位置の光強度変化とし
て、記録消去状態が確認される。この装置は、光源とデ
ィテクターが同一ヘッド上にない透過光の検出型の装置
と比較して小型化されている。
【０００７】図３は、媒体に照射した記録パルスの信号
パターンを示す図である。４種類に記録パルス強度を変
えたときの例を示している。図３の１，２，３，４の記
録信号に対して、読み出し光の検出器位置による光強度
をとると、図４のようになり、記録信号と検出器の位置
の光強度が対応した。図中、１７は記録パルス１を照射
した時、１８は記録パルス２を照射した時、１９は記録
パルス３を照射した時、２０は記録パルス４を照射した
時の検出器位置による反射光強度である。このことは、
記録膜Ｃｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏが多値記録可能な媒
体材料であることを示しており、本発明の光ヘッドで多
値記録媒体の記録・読み出しのできることを示してい
る。
パターンを示す図である。４種類に記録パルス強度を変
えたときの例を示している。図３の１，２，３，４の記
録信号に対して、読み出し光の検出器位置による光強度
をとると、図４のようになり、記録信号と検出器の位置
の光強度が対応した。図中、１７は記録パルス１を照射
した時、１８は記録パルス２を照射した時、１９は記録
パルス３を照射した時、２０は記録パルス４を照射した
時の検出器位置による反射光強度である。このことは、
記録膜Ｃｕ（ＣｌＯ4）2・６Ｈ2Ｏが多値記録可能な媒
体材料であることを示しており、本発明の光ヘッドで多
値記録媒体の記録・読み出しのできることを示してい
る。
【０００８】なお、上記実施例の他に、記録層２として
はＣｕ（３−ＭｅＯ−ｓａｌ−ｉ−Ｐｒ）2，Ｃｕ（Ｎ
Ｈ3）4・Ｈ2Ｏが、反射層３としてはＳｉ，Ｔｉ，Ａｕ
などがある。成膜方法としては本実施例のほかに、反射
層３には真空蒸着法、記録層２には液相成長引き上げ法
（ＬＰＥ法）などがある。
はＣｕ（３−ＭｅＯ−ｓａｌ−ｉ−Ｐｒ）2，Ｃｕ（Ｎ
Ｈ3）4・Ｈ2Ｏが、反射層３としてはＳｉ，Ｔｉ，Ａｕ
などがある。成膜方法としては本実施例のほかに、反射
層３には真空蒸着法、記録層２には液相成長引き上げ法
（ＬＰＥ法）などがある。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による錯化
合物を用いた反射膜つき光記録媒体は、多値記録が可能
であり、また反射光量のみを読み出す方式で光ヘッドを
小型化することができた。
合物を用いた反射膜つき光記録媒体は、多値記録が可能
であり、また反射光量のみを読み出す方式で光ヘッドを
小型化することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による多値記録用の光ヘッドの一例の構
成図である。
成図である。
【図２】本発明による光記録媒体の断面図である。
【図３】本発明の一実施例で用いた記録信号を示す図で
ある。
ある。
【図４】図３で示した記録パルスを照射した場合の位置
分解型半導体検出器で検出した光強度の強度とその位置
の関係を測定した結果を示す図である。
分解型半導体検出器で検出した光強度の強度とその位置
の関係を測定した結果を示す図である。
１ 基板 ２ 記録層 ３ 反射層 ４ 記録消去用光
源 ５ 読み出し用光源 ６ 全反射ミラ− ７ ハ−フミラ− ８ 集光レンズ ９ 光ディスク １０ 分光プリズム １１ 位置分解型検出器 １２ 無発光状態 １３ 記録パルス１ １４ 記録パルス２ １５ 記録パルス３ １６ 記録パルス４ １７ 記録信号１ １８ 記録信号２ １９ 記録信号３ ２０ 記録信号４
源 ５ 読み出し用光源 ６ 全反射ミラ− ７ ハ−フミラ− ８ 集光レンズ ９ 光ディスク １０ 分光プリズム １１ 位置分解型検出器 １２ 無発光状態 １３ 記録パルス１ １４ 記録パルス２ １５ 記録パルス３ １６ 記録パルス４ １７ 記録信号１ １８ 記録信号２ １９ 記録信号３ ２０ 記録信号４
Claims (2)
- 【請求項１】 基板上に記録材料および反射層が順次形
成された光記録媒体であって、前記記録材料が金属錯体
化合物よりなり、レーザ光によって誘起される該金属錯
体化合物の可逆的な光学的性質の変化を利用して情報の
記録・消去・読み出しを行うことを特徴とする多値光記
録媒体。 - 【請求項２】 複数の波長を有して記録媒体に照射され
る再生用光源と、前記記録媒体からの反射光を分光する
分光プリズムと、その分光強度を測定する位置分解型検
出器とを備えてなることを特徴とする情報の読み出し装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3261329A JPH0569671A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 多値光記録媒体およびその読み出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3261329A JPH0569671A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 多値光記録媒体およびその読み出し装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0569671A true JPH0569671A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=17360302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3261329A Pending JPH0569671A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 多値光記録媒体およびその読み出し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0569671A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007004344A1 (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-11 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd. | 光ディスク及びCu合金記録層用スパッタリングターゲット |
| CN111508533A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 中国科学院上海高等研究院 | 基于纳米光刻光盘及其物理存储介质结构和写入读出方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61205187A (ja) * | 1985-03-08 | 1986-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学記録媒体 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP3261329A patent/JPH0569671A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61205187A (ja) * | 1985-03-08 | 1986-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学記録媒体 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007004344A1 (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-11 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd. | 光ディスク及びCu合金記録層用スパッタリングターゲット |
| JPWO2007004344A1 (ja) * | 2005-07-04 | 2009-01-22 | 日鉱金属株式会社 | 光ディスク及びＣｕ合金記録層用スパッタリングターゲット |
| JP4603044B2 (ja) * | 2005-07-04 | 2010-12-22 | Ｊｘ日鉱日石金属株式会社 | 光ディスク及びＣｕ合金記録層用スパッタリングターゲット |
| CN111508533A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 中国科学院上海高等研究院 | 基于纳米光刻光盘及其物理存储介质结构和写入读出方法 |
| CN111508533B (zh) * | 2019-01-30 | 2022-08-30 | 中国科学院上海高等研究院 | 基于纳米光刻光盘及其物理存储介质结构和写入读出方法 |
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