JPH0569588U

JPH0569588U - オープンショーケース

Info

Publication number: JPH0569588U
Application number: JP1813592U
Authority: JP
Inventors: 敬阿久津; 秀典高橋
Original assignee: 中野冷機株式会社
Priority date: 1992-02-27
Filing date: 1992-02-27
Publication date: 1993-09-21
Anticipated expiration: 2006-08-14
Also published as: JP2507293Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】ショーケースに備える隔測温度計を、見やす
く、かつ生産段階での取り付けができる位置で、キャノ
ピー外装部へのチラシ等の貼付の便宜をも考慮した位置
に取り付ける。また、ナイトカバーをケーシングから露
出しないように体裁良く収納する。【構成】ケーシング上部の吹出口５からエアカーテン
を整流吐出してケーシング内を保冷するオープンショー
ケースにおいて、吹出口５前方のノジング部１０の前壁
１０ａを前倒しの傾斜面に形成して、内部に幅広の空間
Ｓを形成する。この空間Ｓに隔測温度計１２の本体を組
み込んで、その目盛り部１２ａをノジング部前壁１０ａ
の傾斜面に装着する。また、ノジング部前壁１０ａの上
部を吹出口５側に折曲してナイトカバーの収納部１０ｂ
を形成し、この収納部１０ｂにロール状のナイトカバー
１３を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、前面を開放して商品の開口部を形成したオープンショーケースに係り、詳しくはオープンショーケースの庫内温度を表示するための隔測温度計の取付構造及びロール状のナイトカバーの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

スーパーマーケットなどのセルフサービス方式の食品販売店では、冷蔵食品や生鮮食品の陳列に、図３のごとき、オープンショーケースが用いられている。

【０００３】このオープンショーケース２１は、例えばケーシング２２内に設けた複数段の棚板２３，２３・・・上に食品等の商品を載置し、上部に設けた吐出口２４から冷気をエアカーテンとしてケーシング下方に整流して吹き出し、ケーシング２２の前面開放部の下部外装となる上部レール背面に設けた吸込口２５から前記冷気を吸い込むとともに、ケーシング２２と内部パネル２６間に設けたダクト２７の下部からファンにより冷却用の蒸発器に冷気を送り、このサイクルの連続により、ケーシング２２内の商品を冷却している。

【０００４】そして、ケーシング２２の上部前端はキャノピー２８で覆われていて、その下部にキャノピー照明２９が配設され、キャノピー照明２９の光をキャノピー天板２８ａで反射して庫内を均一に照らすようにしている。また、吐出口２４の前方にはキャノピー天板２８ａに連ねてノジング部３０が形成され、ノジング部３０の内部には防露ヒータが配設されている。ノジング部３０の前壁には、ブラケット３１が前方に突出して取り付けられ、ここにロール状のナイトカバー３２が装着され、夜間など店舗を閉めたときに引き出してショーケースの開口部を覆い、ショーケースの負荷軽減を図るようにしている。

【０００５】また、庫内温度を表示する隔測温度計本体３３が、キャノピー２８の前面２８ｂ又は内部パネル２６の天板部２６ａに取り付けられている。なお、３４は内部パネル２６の天板部２６ａに取り付けた照明、３５は棚板照明である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来のショーケースにおいては、隔測温度計本体３３は、キャノピー２８の前面２８ｂか、内部パネル２６の天板部２６ａに取り付けられているのが普通である。

【０００７】しかしながら、隔測温度計本体をキャノピーの前面に取り付けた場合には、キャノピー外装色がユーザーにより異なるため、受注決定後に隔測温度計本体を取り付けなければならず、庫内空気温度を測定する感温筒部は内部パネルの天井部付近に取り付ける必要があるため、完成済みのケースを一部分解し、感温筒部を庫内へ通すなど、著しく生産性が悪かった。また、キャノピー外装部へは、店舗において販売促進のチラシ等を貼ることが多いが、この場合には、隔測温度計の目盛り表示部のみチラシ等の貼付を避けなければならず、非常な不便を生じていた。

【０００８】なお、内部パネルの天井部に隔測温度計本体と感温筒を取り付ける方法もあり、この方法では生産性に問題は生じないが、表示部が顧客から遠く見にくいという問題があった。

【０００９】また、従来のショーケースにおいては、前述のように、ノジング部３０の前壁にブラケット３１を突設し、ここにロール状のナイトカバー３１を装着していたが、ナイトカバーの収容時に、ナイトカバーの本体が十分に収容しきれず、ケーシング上部から露出して外観上の体裁が悪かった。

【００１０】本考案は上記実情に鑑みなされたもので、第１の目的は、隔測温度計を見やすい位置に配置するとともに、生産段階での取り付けが行え、しかもキャノピー外装部へのチラシ等の貼付の便宜をも考慮したショーケースを提供することにある。

【００１１】また、第２の目的は、第１の目的を達成するとともに、ナイトカバーを体裁良く収納でき、ケーシング上部から露出しないようにしたショーケースを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するため、ショーケース前面の開放部をケーシング上部の吹出口から吐出した冷気のエアカーテンで覆ってケーシング内を保冷するオープンショーケースにおいて、前記吹出口前方のノジング部内に庫内温度を表示するための隔測温度計本体を組み込んで取り付け、該隔測温度計の目盛り部をノジング部前面に配置したり（請求項１）、これに加えて、前記ノジング部の上部にロール状のナイトカバーを装着したこと（請求項２）を特徴とするものである。

【００１３】また、本考案は、ショーケース前面の開放部をケーシング上部の吹出口から吐出した冷気のエアカーテンで覆ってケーシング内を保冷するオープンショーケースにおいて、前記吹出口前方のノジング部前壁を前倒しの傾斜面に形成して内部に幅広の空間を形成し、該空間内に庫内温度を表示するための隔測温度計本体を組み込んで該温度計の目盛り部をノジング部前壁の傾斜面に装着するとともに、前記ノジング部前壁の上部を吹出口側に折曲してナイトカバーの収納部を形成し、該収納部にロール状のナイトカバーを装着したことを特徴とするものである（請求項３）。

【００１４】

【作用】

ケーシング上部に設けた吹出口前方のノジング部内に庫内温度を表示するための隔測温度計本体を組み込んで取り付け、該隔測温度計の目盛り部をノジング部前面に配置することにより、温度計が見やすい位置となり、しかもキャノピー照明により目盛り部が照らされて、温度計の目盛り表示までも明瞭に把握できる。また、一般的に、ノジング部はショーケース庫内と同様の白色塗装に決められており、外装色（ユーザーにより異なる）の決定を待つ必要がないので、ショーケースの生産段階で温度計を取り付けられる。

【００１５】また、ノジング部の上部にロール状のナイトカバーを装着することにより、ナイトカバー本体を目立たない状態で収容できる。

【００１６】さらに、吹出口前方のノジング部前壁を前倒しの傾斜面に形成して内部に幅広の空間を形成することにより、ノジング部前壁と吹出口間が広くなって、ノジング部内の空気による断熱効果で、ノジング部前壁裏側に取り付ける防露ヒータの容量を削減することが可能となる。また、温度計の目盛り部をノジング部前壁の傾斜面に装着することにより、温度計の目盛り部が下方から一層見やすくなる。しかも、ノジング部前壁の上部を吹出口側に折曲してナイトカバーの収納部を形成し、ここにロール状のナイトカバーを装着することにより、ナイトカバーを収納部にすっぽりと収めることができ、一層目立たない状態で収容することが可能となる。

【００１７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例をオープンショーケースの全体構造を示す図１と、要部のノジング部を示す図２に基づいて説明する。

【００１８】食品等の商品を低温に保って収納・陳列するオープンショーケース１は、前面が開放されており、上部の天井部２ａ、背面を覆う背面部２ｂ、下部の底面部２ｃ、前面下部を覆う下部前面部２ｄ及び両側面を覆う側面部（図示せず）に、断熱材２ｅを充填して、ケーシング２が一体に形成され、これら各部と内部パネル３との間に冷気を循環させるダクト４が設けられている。

【００１９】前記ケーシング２の上部先端位置には、内部パネルの天板３ａに、冷気をエアカーテンとして下方に整流して吹き出すハニカム状の吐出口５が設けられ、オープンショーケース１内に吹き出された冷気は、下部前面部２ｄの後部に開口する吸込口６からダクト４内に導かれる。また、下部のダクト４内には前記吸込口６から取り入れた空気を送風するファン（図示せず）と、該ファンから送られた空気を冷却する蒸発器（図示せず）が設けられ、冷気はファンによりダクト４内を通って吐出口５から吹き出され、この冷気の循環によって、オープンショーケース１内の陳列棚７，７・・・に載置された商品を冷却している。

【００２０】そして、ケーシング２の上部前端はキャノピー８で覆われていて、その下部にキャノピー照明９が配設され、キャノピー照明９の光をキャノピー天板８ａで反射して庫内を均一に照らすようにしている。また、吐出口５の前方にはキャノピー天板８ａに連ねてノジング部１０が形成され、ノジング部１０の内部には防露ヒータ１１が配設されている。

【００２１】ノジング部１０の前壁１０ａは前倒しの傾斜面に形成してあり、内部に幅広の空間Ｓを形成し、該空間Ｓ内に庫内温度を表示するための隔測温度計１２の本体を組み込んで該温度計１２の目盛り部１２ａをノジング部前壁１０ａの傾斜面に装着している。

【００２２】このように、隔測温度計１２の目盛り部１２ａを前方に傾斜するノジング部前壁１０ａに配置することにより、温度計が見やくなり、しかもキャノピー照明により目盛り部１２ａが照らされるために、温度計の目盛り表示までも明瞭に把握できるようになる。また、隔測温度計１２を従来のキャノピー外装部へ取り付けたものと異なり、外装色の決定を待つ必要がないので、ショーケース１の生産段階で隔測温度計１２を取り付けることができ、生産性が向上する。さらに、ノジング部１０には販売促進のためのチラシ等を貼ることはないので、キャノピー外装部に取り付けるものと異なり、チラシ等の貼付の邪魔になることもない。そして、上記空間Ｓによる空気の断熱効果で、ノジング部前壁１０ａの裏側に取り付けた防露ヒータ１１の容量を従来ショーケースより削減することが可能となる。

【００２３】また、前記ノジング部前壁１０ａの上部は、吹出口５側に折曲して、ここを内側に凹ませてナイトカバーの収納部１０ｂを形成しており、ここにロール状のナイトカバー１３を収納するようにしている。即ち、収納部１０ｂには断面ほぼコ字状でケーシング幅方向に長く形成したブラケット１４が取り付けてあり、ここにロール状に巻き取られたナイトカバー１３を収容し、ナイトカバーの基端１３ａをブラケット１４取付用のビス１５等により共締め係止して、他端の引出部１３ｂを引き出して、ショーケース前面を覆い得るようにしている。したがって、ロール状のナイトカバー１３は、収納部１０ｂに設けたブラケット１４内にすっぽりと収まり、外部からは目立たない状態で収容することが可能となる。

【００２４】なお、１６は内部パネル３の天板部３ａに取り付けた照明、１７は棚板照明である。

【００２５】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成したので、次に示すような顕著な効果を奏するものである。

【００２６】請求項１に記載ののショーケースにおいては、ケーシング上部に設けた吹出口前方のノジング部内に庫内温度を表示するための隔測温度計本体を組み込んで取り付け、該隔測温度計の目盛り部をノジング部前面に配置したので、従来の如く庫内天井部に取り付けたものに比べ温度計が見やすい位置となり、しかもキャノピー照明により目盛り部が照らされるために、温度計の目盛り表示までも明瞭に把握できる。また、従来のキャノピー外装部へ取り付けたものと異なり、外装色の決定を待つ必要がないので、ショーケースの生産段階で温度計を取り付けることができ、生産性が向上する。さらに、ノジング部には販売促進のためのチラシ等を貼ることはないので、キャノピー外装部に取り付けるものと異なり、チラシ等の貼付の邪魔になることもない。

【００２７】また、請求項２に記載のショーケースにおいては、請求項１の構造に加えて、ノジング部の上部にロール状のナイトカバーを装着したので、請求項１に記載の効果をそのまま奏するとともに、ナイトカバーを使用していない巻き上げ状態の時などは、該ナイトカバー本体が目立たない状態で収容できる。

【００２８】さらに、請求項３に記載のショーケースにおいては、前記請求項１及び２の効果を奏するとともに、吹出口前方のノジング部前壁を前倒しの傾斜面に形成して内部に幅広の空間を形成したので、ノジング部前壁と吹出口間は必然的に従来より広くなり、ノジング部内部の空気による断熱効果から、ノジング部前壁裏側に取り付ける防露ヒータの容量を従来ショーケースより削減することが可能となった。また、このノジング部空間内に庫内温度を表示するための隔測温度計本体を組み込んで該温度計の目盛り部をノジング部前壁の傾斜面に装着したので、温度計の目盛り部が下方から一層見やすくなって、確認が容易である。しかも、ノジング部前壁の上部を吹出口側に折曲してナイトカバーの収納部を形成し、ここにロール状のナイトカバーを装着するようにしたので、ナイトカバーが収納部にすっぽりと収まり、一層目立たない状態で収容することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のオープンショーケースの断面側面図で
ある。

【図２】本考案の要部側面図である。

【図３】従来のオープンショーケースの断面側面図であ
る。

【符号の説明】

１オープンショーケース２ケーシング３内部パネル４ダクト５吹出口６吸込口７陳列棚８キャノピー８ａキャノピー天板９キャノピー照明１０ノジング部１０ａノジング部の前壁１０ｂ収納部１１防露ヒータ１２隔測温度計１２ａ隔測温度計の目盛り部１３ナイトカバー１３ａナイトカバーの基端部１３ｂナイトカバーの引出部１４ブラケットＳ空間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面の開放部をケーシング上部の吹出口
から吐出した冷気のエアカーテンで覆ってケーシング内
を保冷するオープンショーケースにおいて、前記吹出口
前方のノジング部内に庫内温度を表示するための隔測温
度計本体を組み込んで取り付け、該隔測温度計の目盛り
部をノジング部前面に配置したことを特徴とするオープ
ンショーケース。
【請求項２】前記ノジング部の上部にロール状のナイ
トカバーを装着したことを特徴とする請求項１記載のオ
ープンショーケース。
【請求項３】前面の開放部をケーシング上部の吹出口
から吐出した冷気のエアカーテンで覆ってケーシング内
を保冷するオープンショーケースにおいて、前記吹出口
前方のノジング部前壁を前倒しの傾斜面に形成して内部
に幅広の空間を形成し、該空間内に庫内温度を表示する
ための隔測温度計本体を組み込んで該温度計の目盛り部
をノジング部前壁の傾斜面に装着するとともに、前記ノ
ジング部前壁の上部を吹出口側に折曲してナイトカバー
の収納部を形成し、該収納部にロール状のナイトカバー
を装着したことを特徴とするオープンショーケース。