JPH0569433A - 粉液混合分散装置 - Google Patents

粉液混合分散装置

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JPH0569433A
JPH0569433A JP23502891A JP23502891A JPH0569433A JP H0569433 A JPH0569433 A JP H0569433A JP 23502891 A JP23502891 A JP 23502891A JP 23502891 A JP23502891 A JP 23502891A JP H0569433 A JPH0569433 A JP H0569433A
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liquid
passage
powder
storage tank
mixing
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JP23502891A
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Kokichi Doi
孝吉 土井
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Toyota Motor Corp
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、粉液の固形分や、粉体の凝集物を微
粒子状に粉砕し、混合分散状態が良好で均一な組成な粉
液とすること、および粉液より気化した気化ガスを洗浄
用液として利用することを目的とする。 【構成】本発明の粉液混合分散装置は、粉液1を貯溜す
る少なくとも2個の貯溜槽1A、1Bと、少なくとも1
個の混合分散機3と、該貯溜槽1A、1Bと該混合分散
機3とを結ぶ粉液通路2A、2Bと、該粉液通路2A、
2Bを介して粉液1を圧送する圧送装置4と、少なくと
も該貯溜槽1A、1Bで気化する気化ガスを送る送気通
路5と、該送気通路5を介して送気された気化ガスを冷
却液化する液化装置6と、液化した液体を用いて該貯溜
槽1A、1B内を洗う洗浄装置7と、該圧送装置4、該
混合分散機3および該洗浄装置7の作動を制御する制御
部8とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉液混合分散装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばセラミックス成形体の原料
となるスラリ−(粉液)を得るため、セラミックス粉体
と溶媒とを混合槽に投入し、攪拌翼により攪拌すること
により、混合分散させ均一な組成に調整することが知ら
れている。この場合、前記混合槽内において、セラミッ
クス粉体と溶媒とが攪拌翼で攪拌されるスラリ−形成時
に、その一部がスラリ−液面より上部に飛散し、混合槽
内壁や攪拌翼の回転中心軸等に付着したり、スラリ−液
面の低下に伴って攪拌翼にも付着する。前記付着したス
ラリ−は、溶媒が気化することにより固形分となる。
【0003】攪拌混合を複数回実施する場合、この固形
分は、少ない回数しか攪拌混合されないため、分散が不
十分となる恐れがある。また、固形分は、付着位置より
剥がれ落ち、混合槽内に貯溜されているスラリ−(所定
の濃度に調整された後のスラリ−)に混入し、そのまま
スラリ−とともにセラミックス成形体の原料として用い
られると、焼成後のセラミックス製品の強度が低下す
る。
【0004】そこで、前記付着したスラリ−に対し、前
記溶媒と同じ種類の溶媒を外部から混合槽内に圧送、噴
霧して吹き付け、払拭する洗浄作業を行いつつ、攪拌翼
で液面下のスラリ−を攪拌し、所定の濃度に調整するこ
とが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記洗浄作業
は、洗浄溶媒の量および洗浄時期が限定されたものとな
る。すなわち、 (1)混合槽内に貯溜されているスラリ−は、外部から
補給され洗浄に用いる溶媒の使用量が増す程、濃度が薄
くなるため、濃度の再調整が必要となる。従って洗浄時
に用いられる溶媒の噴霧量は、スラリ−の濃度に影響す
るため、一定の範囲に限定されるものとなる。このた
め、充分な洗浄をおこなうことができない。
【0006】(2)また、前記(1)の不具合を解消す
るため、混合槽内に貯溜されているスラリ−が使用さ
れ、混合槽内が空となった時点で洗浄するようにした場
合には、前記付着したスラリ−の洗浄に使用される溶媒
が無駄になる。本発明は、前記従来の問題点を解決した
粉液混合分散装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の粉液混合分散装
置は、粉液を貯溜する少なくとも2個の貯溜槽と、少な
くとも1個の混合分散機と、該貯溜槽と該混合分散機と
を結ぶ粉液通路と、該粉液通路を介して粉液を圧送する
圧送装置と、少なくとも該貯溜槽で気化する気化ガスを
送る送気通路と、該送気通路を介して送気された気化ガ
スを冷却液化する液化装置と、液化した液体を用いて該
貯溜槽内を洗う洗浄装置と、該圧送装置、該混合分散機
および該洗浄装置の作動を制御する制御部とからなるこ
とを特徴とする。
【0008】粉液は、粉体と、溶媒等の液体とを混合分
散して得た均一な組成の混合物よりなる流動体で、例え
ばセラミックス成形体の原料となるセラミックススラリ
−や、塗料等を称す。この粉液は、目的とする濃度に調
合することができる。貯溜槽は、得られた粉液を貯溜す
るものである。貯溜槽として少なくとも2個を用いる理
由としては、粉液を圧送するための循環系路として、一
方の貯溜槽より粉液通路、混合分散機、粉液通路を介し
て他方の貯溜槽に至る経路と、他方の貯溜槽より粉液通
路、混合分散機、粉液通路を介し一方の貯溜槽に至る経
路とからなる循環系路を形成できるからである。これに
より、 (1)粉液を、一方の貯溜槽と他方の貯溜槽との間で混
合分散機を介して繰り返し移動させる毎に混合分散する
ことができ、かつ混合分散機で複数回混合分散すること
ができる。これにより粉液の固形分や、粉体の凝集物を
微粒子状に粉砕し、混合分散状態が良好で均一な組成な
粉液とすることができる。 (2)また、一方の貯溜槽内に貯溜されている粉液を混
合分散機を介して、他方の貯溜槽側に圧送するに伴っ
て、粉液量が増加する他方の貯溜槽内で気化した気化ガ
スを液化装置により冷却液化するとともに、粉液量が減
少しつつある一方の貯溜槽内の洗浄用液として利用する
ことができ、かつ洗浄後、粉液中に混合して再利用でき
る。すなわち、前記洗浄用溶液を外部より供給する必要
がない。このため、各貯溜槽内で形成される粉液の濃度
を設定範囲内に保持できる。
【0009】貯溜槽としては、例えば、粉体と液体およ
び貯溜した粉液を補助的に攪拌、分散するための攪拌手
段を具備するものでもよい。前記攪拌手段は、例えば、
前記槽内の粉液面下で回転し攪拌する攪拌翼を備えた装
置を用いることができる。混合分散機は、圧送装置によ
って貯溜槽より粉液通路を介して圧送された粉液中の固
形分や、粉体の凝集物を微粒子状に粉砕するとともに、
混合分散させるもので、例えば、湿式のボ−ルミルや、
サンドミルや、ミキサ−等を用いることができる。
【0010】粉液通路は、貯溜槽と混合分散機との間に
配設される。この粉液通路に、粉液を圧送する圧送装置
が設置される。また、粉液通路には、各貯溜槽と混合分
散機および各貯溜槽同士をそれぞれ連通、遮断する切替
え弁を用いることが好ましい。圧送装置は、粉液を、各
貯溜槽より混合分散機に、混合分散機より各貯溜槽に、
一方の貯溜槽より他方の貯溜槽に、それぞれ圧送するポ
ンプを使用することができる。
【0011】送気通路は、各貯溜槽と液化装置とを連結
するとともに、各貯溜槽のいずれか一方あるいは他方の
粉液より気化した気化ガスを液化装置に送気するもので
ある。送気通路には、各貯溜槽と液化装置および各貯溜
槽同士をそれぞれ連通、遮断する切替え弁を用いること
が好ましい。液化装置は、前記送気通路を介して送気さ
れた気化ガスを冷却液化し、回収する機能を備えたもの
であればよく、例えば、水冷式の冷却部や、回収容器等
を備えたものを用いることができる。
【0012】洗浄装置は、貯溜槽側の各位置に付着して
いる粉液の固形分や、粉体の凝集物等を、前記液化装置
により冷却液化された溶媒を用いて洗浄、払拭するもの
である。洗浄装置は、前記冷却液化された溶媒を各貯溜
槽内に圧送するための加圧部や、この加圧部により圧送
された洗浄用の溶媒を各貯溜槽内で噴霧する噴霧口部
や、洗浄用の溶媒を圧送対象となる各貯溜槽毎に切り換
える切替え弁等を備えたものを用いることが好ましい。
【0013】制御部は、圧送装置、混合分散機および洗
浄装置の作動、すなわち作動時期、作動時間を制御する
もので、例えば作業者が行う人為的な操作や、予め設定
された設定値にもとづき自動的に操作することができ
る。
【0014】
【作用】本発明の粉液混合分散装置によれば、少なくと
も2個の貯溜槽のいずれか一方で、所定量の粉体とその
溶媒である液体とが攪拌されて混合分散された粉液が貯
溜されている。従って、この場合、いずれか一方の貯溜
槽内には、前記粉液が貯溜され、いずれか他方の貯溜槽
内は、空の状態となっている。
【0015】ここにおいて、粉液は、一方の貯溜槽より
粉液通路、混合分散機、粉液通路を介して他方の貯溜槽
に至る圧送経路と、他方の貯溜槽より粉液通路、混合分
散機、粉液通路を介し一方の貯溜槽に至る圧送経路とを
圧送装置によって交互に繰り返し圧送、循環させられ
る。かつこの圧送、循環は、目的に応じた回数で繰り返
し行われる。
【0016】そして粉液は、一方の貯溜槽より他方の貯
溜槽に圧送される途中で混合分散機によって粉液の固形
分や、粉体の凝集物が微粒子状に粉砕されて混合分散さ
れ、混合分散状態が良好で均一な組成なものとなる。こ
の後、混合分散機内の粉液は、圧送装置によって他方の
貯溜槽に粉液通路を介して圧送される。また、他方の貯
溜槽の内で貯溜された粉液より気化した気化ガスが送気
通路を介して液化装置に送気され、液化装置により冷却
液化されるとともに、洗浄装置により前記液化した液体
を洗浄液として用いて前記一方の貯溜槽内に存在する粉
液の固形分や、粉体の凝集物等の付着物が洗い落とされ
る。そして洗浄時に払拭された粉液の固形分や、粉体の
凝集物は、洗浄に用いた液体とともに前記粉液中に混入
し、粉液とともに他方の貯溜槽に圧送される途中で前記
場合と同様に、混合分散機によって微粒子状に粉砕され
て混合分散され、かつ混合分散状態の良好な粉液が得ら
れる。この後、混合分散機内の粉液は、圧送装置によっ
て粉液通路を介して他方の貯溜槽に圧送されて貯溜され
る。そして必要に応じて使用に供される。
【0017】
【実施例】本実施例の粉液混合分散装置は、第1貯溜槽
1Aおよび第2貯溜槽1Bと、第1粉液通路2Aおよび
第2粉液通路2Bと、混合分散機3と、圧送装置として
の圧送ポンプ4と、送気通路5と、液化装置6と、洗浄
装置7と、制御部8とからなる。
【0018】第1貯溜槽1Aおよび第2貯溜槽1Bは、
同じ構成のものが用いられ、それぞれ上部に図略の開閉
蓋あるいは開閉弁を備えた原料投入口が形成された密封
式の容器(タンク)10a、10bと、容器10a、1
0b内に配設され図略の回転駆動部により回転する回転
翼体11a、11bと、からなる。第1粉液通路2A
は、第1三方切替弁8aおよびこの第1三方切替弁8a
より三方向に枝別れした第1通路部20a、第2通路部
21a、第3通路部22aをもつ。すなわち第1通路部
20a、第2通路部21aは、それぞれ前記第1貯溜槽
1Aおよび第2貯溜槽1Bの各容器10a、10bの底
部12a、12bに接続されている。第3通路部22a
は、混合分散機3の底部32に接続されている。また第
3通路部22aは、各容器10a、10b内の粉液1を
混合分散機3に圧送するための圧送ポンプ4と、粉液1
を外部に搬送するための取り出し弁23が順に設けられ
ている。
【0019】第2粉液通路2Bは、第2三方切替弁8b
およびこの第2三方切替弁8bより三方向に枝別れした
第1通路部20b、第2通路部21b、第3通路部22
bをもつ。すなわち第1通路部20b、第2通路部21
bは、それぞれ前記第1貯溜槽1Aおよび第2貯溜槽1
Bの各容器10a、10bの頂部13a、13bに接続
されている。第3通路部22bは、混合分散機3の頂部
33に接続されている。
【0020】混合分散機3は、湿式ボールミルが用いら
れ混合槽30と、図略の回転駆動装置に連動して混合槽
30内で回転する回転体31およびこの回転体31の回
転に伴って移動するボ−ル(図示せず)よりなる。な
お、前記第1貯溜槽1Aおよび第2貯溜槽1Bと、第1
粉液通路2Aおよび第2粉液通路2Bと、混合分散機3
と、圧送装置としての圧送ポンプ4とにより、第1貯溜
槽1Aの容器10a内および第2貯溜槽1Bの容器10
b内のスラリ−1を混合分散機3を介して互いに入れ換
えることができるように圧送、循環させる第1圧送経路
および第2圧送経路が形成される。すなわち、第1圧送
経路は、図1および図2に示されるように、第1貯溜槽
1Aより第1粉液通路2Aの第1通路部20a−第1三
方切替弁8a−圧送ポンプ4−第3通路部22a−混合
分散機3−第2粉液通路2Bの第3通路部22b−第2
三方切替弁8b−第2通路部21b−の順に第2貯溜槽
1Bの容器10bに至る。第2圧送経路は、図4および
図5に示されるように、第2貯溜槽1Bより第1粉液通
路2Aの第2通路部21a−第1三方切替弁8a−圧送
ポンプ4−第3通路部22a−混合分散機3−第2粉液
通路2Bの第3通路部22b−第2三方切替弁8b−第
1通路部20b−の順に第1貯溜槽1Aの容器10aに
至る。
【0021】送気通路5は、第3三方切替弁8cおよ
び、この第3三方切替弁8cより三方向に枝別れした第
1通路部50、第2通路部51、第3通路部53をも
つ。第1通路部50、第2通路部51は、それぞれ前記
第1貯溜槽1Aおよび第2貯溜槽1Bの各容器10a、
10bの頂部13a、13bに接続されている。第3通
路部53は、液化装置6の冷却部61を介して回収容器
63に接続されている。
【0022】液化装置6は、冷却水循環通路60を備え
前記送気通路5の一部の外周を覆う冷却部61と、送気
通路5内の気化ガスを冷却部61の設置位置に吸引する
吸引ポンプ62と、冷却部61で冷却されて液化した液
体を回収し貯溜する回収容器63をもつ。洗浄装置7
は、洗浄液を各容器10a、10b内に圧送するための
洗浄液圧送通路70と、洗浄液圧送通路70に設置され
た洗浄液圧送ポンプ71とからなる。洗浄液圧送通路7
0は、第4三方切替弁8dおよび、この第4三方切替弁
8dより三方向に枝別れした第1通路部70a、第2通
路部70b、第3通路部70cをもつ。第1通路部70
a、第2通路部70bは、それぞれ前記第1貯溜槽1A
および第2貯溜槽1Bの各容器10a、10b内に図略
の噴霧口を介して接続されている。第3通路部70c
は、前記洗浄液圧送ポンプ71を介して液化装置6の回
収容器63に接続されている。
【0023】なお、前記送気通路5、液化装置6、洗浄
装置7により、第1貯溜槽1Aの容器10a内および第
2貯溜槽1Bの容器10b内を、それぞれの一方に貯溜
されたスラリ−1より気化した気化ガスを冷却液化し回
収して洗浄液として利用し、かつ洗浄できるように、第
1洗浄用経路および第2洗浄用経路が形成されている。
すなわち、第1洗浄用経路は、図1および図3に示され
るように、第2貯溜槽1Bより送気通路5の第2通路部
51−第3三方切替弁8c−第3通路部52−液化装置
6の冷却部61−回収容器62−洗浄液圧送通路70の
第3通路部70c−洗浄液圧送ポンプ71−第4三方切
替弁8d−第1通路部70a−の順に第1貯溜槽1Aに
至る。第2洗浄用経路は、図4および図6に示されるよ
うに、第1貯溜槽1Aより送気通路5の第1通路部50
−第3三方切替弁8c−第3通路部52−液化装置6の
冷却部61−回収容器62−洗浄液圧送通路70の第3
通路部70c−洗浄液圧送ポンプ71−第4三方切替弁
8d−第2通路部70b−の順に第2貯溜槽1Bに至
る。
【0024】制御装置8は、前記第1貯溜槽1Aおよび
第2貯溜槽1B、混合分散機3、液化装置6、洗浄装置
7の作動時期および作動時間と、圧送ポンプ4、吸引ポ
ンプ62、洗浄液圧送ポンプ71、第1三方切替弁8
a、第2三方切替弁8b、第3三方切替弁8c、第4三
方切替弁8d、取り出し弁23の作動時期および作動時
間を、それぞれ目的に応じてコントロ−ルするものであ
る。この制御装置8はマイクロコンピューターが用いら
れている。
【0025】上記のように構成された混合分散装置は、
目的とする濃度の粉液としてのスラリ−1を製造するた
めの装置であって、目的とする濃度のスラリ−1を形成
する場合、その材料として図1に示される第1貯溜槽1
aの容器10a内にセラミックス粉体と、溶媒とが所定
量投入される(鎖線の矢印参照)。そして粉体と溶媒と
は、制御部8により回転速度および作動時間が制御され
た回転翼体11aにより攪拌され、互いに混合分散して
スラリ−1が形成される。
【0026】この後、第1貯溜槽1aの容器10a内の
スラリ−1は、図1および図2に示されるように、第1
圧送経路(第1貯溜槽1aより第1粉液通路2Aの第1
通路部20a−第1三方切替弁8a−圧送ポンプ4−第
3通路部22a−混合分散機3−第2粉液通路2Bの第
3通路部22b−第2三方切替弁8b−第2通路部21
b−第2貯溜槽1Bの容器10bに至る粉液1の圧送経
路)を圧送される。
【0027】すなわち、まず制御部8により第1三方切
替弁8a及び圧送ポンプ4を作動させる。すると第1三
方切替弁8aは、第1粉液通路2Aの第1通路部20a
と第3通路部22aとを連通する(このとき取り出し用
弁23は閉じている)。そして圧送ポンプ4は、容器1
0a内のスラリ−1を第1通路部20aおよび第1三方
切替弁8a介して吸引し、第3通路部22aより混合分
散機3内へ圧送する。混合分散機3内のスラリ−1は、
制御部8により回転速度および作動時間が制御されて回
転する回転体31および回転体31に従動する図略のボ
ールによって、さらに混合分散される。かつスラリ−1
中にその固形分や、セラミックス粉体の凝集物が含まれ
ていても、それらは前記ボ−ルによって微粒子状に細か
く粉砕されて溶媒とともに、混合分散され、混合分散状
態が良好に保持される。次いで、制御部8からの指令に
基づいて第2三方切替弁8bを作動させ、第2粉液通路
2Bの第3通路部22bと第2通路部21bとを連通さ
せるとともに、圧送ポンプ4により混合分散機3内を加
圧すると、混合分散機3内で所定時間、粉砕、混合分散
がなされた後のスラリ−1は、第3通路部22bより第
2三方切替弁8bおよび第2通路部21bを介して第2
貯溜槽1B内に圧送される。そして第2貯溜槽1B内の
スラリ−1は、制御部8により回転速度および作動時間
が制御された回転翼体11bにより攪拌され、更に混合
分散される。これに伴って第2貯溜槽1B内のスラリー
1に含まれる溶媒が液面Sより上部に気化した気化ガス
が充満する。
【0028】このとき制御部8からの指令に基づいて第
3三方切替弁8c及び液化装置6を作動させる。すると
第3三方切替弁8cは、送気通路5の第2通路部51
と、第3通路部52とを連通する。また、液化装置6の
吸引ポンプ62は、第3通路部52、第3三方切替弁8
c、第2通路部51を介して前記第2貯溜槽1B上部に
充満していた気化ガスを吸引する。従って前記気化ガス
は、送気通路5を介して液化装置6に送気されて、その
冷却部61で冷却液化されるとともに、回収容器63内
に回収される。
【0029】そして必要に応じて制御部8からの指令に
基づいて洗浄装置7を作動させる。すると、第4三方切
替弁8dは、洗浄液圧送通路70の第1通路部70aと
第3通路部70cとを連通する。また洗浄液圧送ポンプ
71は前記回収容器63内の洗浄液を、吸引するととも
に、第3通路部70c、第4三方切替弁8d、第1通路
部70aを介して図略の噴霧口に圧送し、第1貯溜槽1
Aの容器10a内に所定の圧力で噴霧する。噴霧された
洗浄液は、容器10a内壁部や、回転翼体11aに付着
しているスラリ−の固形分や、セラミックス粉体の凝集
物を洗い落とす。そして洗い落とされた前記スラリ−の
固形分や、セラミックス粉体の凝集物は、前記洗浄液と
ともに、再び攪拌翼体11aにより攪拌され、混合分散
されてスラリ−1を形成しつつ、圧送ポンプ4により、
第1粉液通路2Aの第1通路部20aおよび第1三方切
替弁8aを介して吸引され、第3通路部22aを介して
混合分散機3内へ圧送されて前記したように、スラリ−
1中にその固形分や、セラミックス粉体の凝集物が含ま
れていても、それらは微粒子状に細かく粉砕されて混合
分散され、混合分散状態の良好なスラリ−1となる。そ
の後、第2粉液通路2Bの第3通路部22bより第2三
方切替弁8bおよび第2通路部21bを介して第2貯溜
槽1B内に圧送される。
【0030】前記作用は、第1貯溜槽1Aの容器10a
内のスラリ−1が、全て第2貯溜槽1Bの容器10b内
へ、移動(図1および図2参照)して容器10a内が空
になるまで継続される。このようにして第1貯溜槽1A
の容器10a内より第2貯溜槽1Bの容器10b内に圧
送され貯溜されたスラリ−1は、図4および図5に示さ
れるように、第2圧送経路(第2貯溜槽1Bより第1粉
液通路2Aの第2通路部21a−第1三方切替弁8a−
圧送ポンプ4−第3通路部22a−混合分散機3−第2
粉液通路2Bの第3通路部22b−第2三方切替弁8b
−第1通路部20b−の順に第1貯溜槽1Aの容器10
aに至る圧送経路)に圧送される。
【0031】なお、この場合の作用は、第2貯溜槽1B
の容器10b内スラリ−1が前記第2圧送経路を介して
第2貯溜槽1Bの容器10b内に圧送される以外は、前
記第1貯溜槽1Aの容器10a内のスラリ−1が前記第
1圧送経路を介して第2貯溜槽1Bの容器10b内に圧
送される場合の作用と同じである。また、第2貯溜槽1
B内を洗浄する場合の作用は、図4および図6に示され
るように、第2洗浄用経路(第1貯溜槽1Aより送気通
路5の第1通路部50−第3三方切替弁8c−第3通路
部52−液化装置6の冷却部61−回収容器62−洗浄
液圧送通路70の第3通路部70c−洗浄液圧送ポンプ
71−第4三方切替弁8d−第2通路部70b−の順に
第2貯溜槽1Bに至る経路)を用いる以外は、前記第1
貯溜槽1A内を洗浄する場合の作用と同じである。
【0032】従って本実施例の粉液混合分散装置によれ
ば、第1貯溜槽1Aの容器10aの内壁部や、攪拌翼体
11a付着したスラリ−1の固形分や、セラミックス粉
体の凝集物が、所定の濃度に形成された後のスラリ−1
に、そのまま混入した状態でセラミックス成形体の原料
として供給されることを防止できる。また、均一な微粒
状態のセラミックス粉体を良好な分散状態としたスラリ
−1が得られる。なお、前記のようにして所定の回数、
圧送、循環された後、第1貯溜槽1Aの容器10a内あ
るいは第2貯溜槽1Bの容器10b内に貯溜されたスラ
リ−1は、目的とする所定の濃度に調整されたものとな
り、必要に応じて第1粉液通路2Aの第1通路部20a
あるいは第2通路部21aと、第1三方切替弁8a、圧
送ポンプ4を介して取り出し弁23より所定の取り出し
口に送給される。
【0033】
【効果】前記本発明によれば、一方の貯溜槽内で付着し
ている粉液の固形分や、粉体の凝集物等の洗浄用液とし
て、他方の貯溜槽内の粉液そのものに含まれている溶媒
の気化ガスを液化装置により冷却し液化させた溶媒を利
用することができるとともに、洗浄後、粉液中の溶媒と
して無駄なく再利用できる。
【0034】また、前記洗浄用液を外部より供給する必
要がないため、各貯溜槽内で形成される粉液の濃度を設
定範囲内に保持できる。さらに、一方の貯溜槽内あるい
は他方の貯溜槽内に付着している粉液の固形分や、粉体
の凝集物は、前記洗浄用液により洗い落とされて粉液と
ともに他方の貯溜槽側に圧送する途中で、混合分散機に
より微粒子状に粉砕されて混合分散状態が良好、かつ均
一な組成な粉液とすることで再利用できるとともに、貯
溜槽内の洗浄、浄化作用に寄与した洗浄用液も、粉液の
溶媒として再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の粉液混合分散装置の概略を示すととも
に、粉液が第1圧送系路により圧送される状態および、
第2貯溜槽より気化した気化ガスを液化装置により冷却
液化して回収し、この液体を洗浄装置により洗浄液とし
て用い第1貯溜槽を洗浄する場合を示す説明図
【図2】図1における粉液の第1圧送系路を示す系統図
【図3】図1における気化ガスを冷却液化し洗浄液とし
て用い第1貯溜槽を洗浄する場合の第1洗浄用経路を示
す系統図
【図4】実施例の粉液混合分散装置の概略を示すととも
に、粉液が第2圧送系路により圧送される状態および、
第1貯溜槽より気化した気化ガスを液化装置により冷却
液化して回収し、この液体を洗浄装置により洗浄液とし
て用い第2貯溜槽を洗浄する場合を示す説明図
【図5】図4における粉液の第2圧送系路を示す系統図
【図6】図4における気化ガスを冷却液化し洗浄液とし
て用い第2貯溜槽を洗浄する場合の第2洗浄用経路を示
す系統図
【符号の説明】
1A・・・第1貯溜槽 1B・・・第2貯溜槽 2A・
・・第1粉液通路 2B・・・第2粉液通路 3・・・混合分散機 4・
・・圧送装置 5・・・送気通路 6・・・液化装置 7・・
・洗浄装置 8・・・制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉液を貯溜する少なくとも2個の貯溜槽
    と、少なくとも1個の混合分散機と、該貯溜槽と該混合
    分散機とを結ぶ粉液通路と、該粉液通路を介して粉液を
    圧送する圧送装置と、少なくとも該貯溜槽で気化する気
    化ガスを送る送気通路と、該送気通路を介して送気され
    た気化ガスを冷却液化する液化装置と、液化した液体を
    用いて該貯溜槽内を洗う洗浄装置と、該圧送装置、該混
    合分散機および該洗浄装置の作動を制御する制御部とか
    らなることを特徴とする粉液混合分散装置。
JP23502891A 1991-09-13 1991-09-13 粉液混合分散装置 Pending JPH0569433A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014525383A (ja) * 2011-12-31 2014-09-29 中国電子科技集団公司第十三研究所 微細化白色セラミックス及びその調製方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014525383A (ja) * 2011-12-31 2014-09-29 中国電子科技集団公司第十三研究所 微細化白色セラミックス及びその調製方法

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