JPH0569334A - メタルボンド砥石の製造方法 - Google Patents

メタルボンド砥石の製造方法

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Publication number
JPH0569334A
JPH0569334A JP23316291A JP23316291A JPH0569334A JP H0569334 A JPH0569334 A JP H0569334A JP 23316291 A JP23316291 A JP 23316291A JP 23316291 A JP23316291 A JP 23316291A JP H0569334 A JPH0569334 A JP H0569334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base metal
brazing
metal
sintered
grindstone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23316291A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Matsuda
幸一 松田
Shigeru Tokitsu
茂 時津
Yasuo Okawa
康夫 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP23316291A priority Critical patent/JPH0569334A/ja
Publication of JPH0569334A publication Critical patent/JPH0569334A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来のようにろう付け温度を上げる必要がな
く、ろう材を嵌合部に容易に流すことができ、加工精度
が高くて強度が高いメタルボンド砥石の製造方法を提供
する。 【構成】 台金1と焼結砥石2とを嵌合させた時に台金
1と焼結砥石2との間の間隙10に連通するろう収容部
12が画成されるように台金と焼結砥石とを形成する
(S1,S2)。焼結砥石2の台金嵌合面に金属メッキ
を施す(S3)。台金と焼結砥石とを嵌合してろう収容
部12にろう材6を収容する。ろう材6を加熱溶融して
台金1と焼結砥石2とをろう付けする(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台金に焼結砥石をろう
付けするメタルボンド砥石の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メタルボンド砥石の製造方法は、
焼結砥石と台金とを嵌合させて、その台金と焼結砥石と
の間の間隙部の入口にろう材を配置し、炉内にてろう材
を加熱溶融してろう付けしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ろう材はその表面張力
の影響により溶融状態において焼結砥石の表面に対して
流れ難い傾向がある。したがって、台金と焼結砥石との
嵌合部を完全にろう付するためには、正規のろう付け温
度(ろう材が溶融する温度)よりも100〜300℃高
くする必要がある。こうすればろう材は台金と焼結砥石
との間の間隙部(嵌合部)の入口から嵌合部全体に流れ
てろう付けが可能となるのである。
【0004】しかしながら、炉内温度を高めると台金が
熱変形してしまい、加工精度の低下を招くことがある。
また、ろう材は正規のろう付け温度で台金に対しては流
れ易くなるので、ろう材が前記間隙部にのみ流れずに台
金の上面に沿って流れて研削盤等の加工機械への取り付
け部に至る場合もある。この結果、ろう付けの強度が低
下してしまったり、取り付け不良が発生することがあ
る。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
に為されたものであり、その目的は、従来のようにろう
付け温度を上げる必要がなく、ろう材を嵌合部に容易に
流すことができ、加工精度が高くて強度が高いメタルボ
ンド砥石の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明においては、台金と焼結砥石とを嵌合させた時に
台金と焼結砥石との間の間隙に連通するろう収容部が画
成されるように台金と焼結砥石とを形成し、その焼結砥
石の台金嵌合面に金属メッキを施し、台金と焼結砥石と
を嵌合させて前記ろう収容部にろう材を収容させ、ろう
材を加熱溶融させて台金と焼結砥石とをろう付けするこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】焼結砥石の台金嵌合面に金属メッキを施すこと
により、ろう付け温度にて溶融状態となったろう材は台
金に対する時と同様に金属メッキに対して流れ易くな
る。この金属メッキ後に焼結砥石と台金とを嵌合させ、
ろう収容部にろう材を収容させて加熱溶融させると、ろ
う材は台金と焼結砥石との間の間隙にのみ流れろう材収
容部から台金上に流出することはない。このため、正規
のろう付け温度(600゜C〜700゜C)で十分なろ
う付け強度が得られ、しかも台金の熱変形や台金上面へ
のろう材の流出を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をストレート型の砥石のろう付
に具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0009】図1は砥石ろう付けの製造工程を示すフロ
ーチャートであり、図2は焼結された砥石を示す斜視図
であり、図3は台金を示す斜視図であり、図4は焼結砥
石と台金とを嵌合させてろう材を配置して加熱する前の
状態をその要部のみ破断して示す説明図であり、図5は
図4の状態において加熱した後を示す説明す説明図であ
る。
【0010】まず、砥粒にボンド材を混ぜ、それを成形
後加熱してリング状の焼結砥石2を形成する(S1)。
その後、焼結砥石2の内径Rよりも若干小さな外径rを
有する円板状の台金1を鋼材により形成する(S2)。
その台金1の厚さtは焼結砥石2の厚さTよりも小さく
設定されている。その台金1には研削盤の回転軸が装着
される取付穴1aが貫通形成されており、台金1の上面
1bにはリング状突出部1cが一体形成されている。こ
の台金1と前記焼結砥石2とを嵌合させた時、図4に示
されているように、台金1の外周面1dと焼結砥石2の
内周面(台金嵌合面)2aとの間には間隙10が画成さ
れると共に、前記内周面2aと台金1の上面1bとリン
グ状突出部1cの外周面1eとによりろう収容部12が
画成されている。このろう収容部12に前記間隙10が
連通している。この台金1の材質は鋼であり、ろう付け
に使用されるろう材(銀ろう)6が溶融状態においてよ
く流れるものである。
【0011】この台金1の形成後、前記焼結砥石2の台
金嵌合面2aには、ニッケルメッキが施される(S
3)。このニッケルメッキは前記台金1と同様にろう材
が流れ易いものである。尚、このニッケルメッキ層3
は、前記台金1の外周1dと焼結砥石2の被メッキ面と
の間には間隙10が画成されているようにメッキの厚さ
が設定されている。
【0012】この後、焼結砥石2と台金1とを嵌合さ
せ、前記ろう収容部12内にろう材6を収容させ(図4
参照,S4)、これを加熱炉に入れて正規ろう付け温度
(600゜C〜700゜C)にて加熱する(S5)。こ
の加熱によりろう材6は溶融される。溶融されたろう材
6は台金1とメッキ面との双方に対して流れ易いので、
ろう材6は前記ろう収容部12から前記間隙10に容易
に流れ込むとともに、ろう収容部12外部の台金上面1
bに流出することはない(図5参照)。このようにして
台金1と焼結砥石2とのろう付けが完了する。この時、
両者は完全に接合される。ことろで、ろう付けが完了し
てしまうと、前記リング状突出部1cは不用となるの
で、必要に応じてこれを削除してもよい。
【0013】尚、本発明は前述の実施例にのみ限定され
るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において
のみ種々の変更が可能である。例えば、前述の実施例で
は焼結砥石の台金嵌合面にニッケルメッキを施している
が、これに限定されるものではなく、ろう材が正規のろ
う付け温度にて溶融されたときに流れ易いものであれば
どの様な金属メッキでもよい。また、加熱するときは、
加熱炉で行っていたが高周波炉にて行っても良いのであ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のメタルボンド砥石の製造方法によれば、台金と焼
結砥石とを嵌合させた時に台金と焼結砥石との間の間隙
に連通するろう収容部が画成されるように台金と焼結砥
石とを形成し、その焼結砥石の台金嵌合面に金属メッキ
を施し、台金と焼結砥石とを嵌合させて前記ろう収容部
にろう材を収容させ、ろう材を加熱溶融させて台金と焼
結砥石とをろう付けしているので、従来よりも低温の正
規のろう付け温度にてろう付けが可能となり、台金の熱
変形を防止し得ると共に、ろう材を台金と焼結砥石との
間の嵌合部(間隙)に容易に流すことができ確実なろう
付ができる。しかも、ろう材が余分なところに流出しな
いので加工精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】砥石ろう付けの製造工程を示すフローチャート
である。
【図2】焼結された砥石を示す斜視図である。
【図3】台金を示す斜視図である。
【図4】焼結砥石と台金とを嵌合させてろう材を配置し
て加熱する前の状態をその要部のみ破断して示す説明図
である。
【図5】図4の状態において加熱した後を示す説明す説
明図である。
【符号の説明】
1 台金 1c リング状突出部 2 焼結砥石 3 ニッケルメッキ層 6 ろう材 10 台金と焼結砥石との間の間隙 12 ろう収容部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台金と焼結砥石とを嵌合させた時に台金
    と焼結砥石との間の間隙に連通するろう収容部が画成さ
    れるように台金と焼結砥石とを形成し、 その焼結砥石の台金嵌合面に金属メッキを施し、 台金と焼結砥石とを嵌合させて前記ろう収容部にろう材
    を収容させ、 ろう材を加熱溶融させて台金と焼結砥石とをろう付けす
    ることを特徴とするメタルボンド砥石の製造方法。
JP23316291A 1991-09-12 1991-09-12 メタルボンド砥石の製造方法 Pending JPH0569334A (ja)

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JP23316291A JPH0569334A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 メタルボンド砥石の製造方法

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JPH0569334A true JPH0569334A (ja) 1993-03-23

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ID=16950695

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JP23316291A Pending JPH0569334A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 メタルボンド砥石の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516871A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 アルティメイト アブレイシブ システムズ,リミティド ライアビリティ カンパニー 研磨表面および物品ならびにそれらの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516871A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 アルティメイト アブレイシブ システムズ,リミティド ライアビリティ カンパニー 研磨表面および物品ならびにそれらの製造方法

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