JPH0569236A - 放電加工機のワイヤ電極回収装置およびワイヤ電極供給回収装置 - Google Patents

放電加工機のワイヤ電極回収装置およびワイヤ電極供給回収装置

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JPH0569236A
JPH0569236A JP25478891A JP25478891A JPH0569236A JP H0569236 A JPH0569236 A JP H0569236A JP 25478891 A JP25478891 A JP 25478891A JP 25478891 A JP25478891 A JP 25478891A JP H0569236 A JPH0569236 A JP H0569236A
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JP
Japan
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wire electrode
bobbin
winding
electric discharge
wire
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Application number
JP25478891A
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Takahiro Tokuda
隆博 徳田
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Sodick Co Ltd
Original Assignee
Sodick Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電加工機に対するワイヤ電極の回収を行う
ワイヤ電極回収装置やワイヤ電極供給回収装置におい
て、ワイヤ電極の巻き取りを安定した動作で行うことを
目的とする。 【構成】 ガイドローラによってワイヤ電極の巻き取り
方向の速度を制御する機構を設けるとともに、この巻き
取り動作に追従してワイヤ電極巻き取り用のボビンの回
転を制御する機構を設けることにより、上記ボビンの重
量によるイナーシャがワイヤ電極の巻き取り動作に直接
影響することを阻止して、上記ボビンの重量変動にかか
わらず、ワイヤ電極の巻き取りとを行えるようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工機本体に対し
てワイヤ電極の回収や供給を行うワイヤ電極回収装置お
よびワイヤ電極供給回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボビンに巻回されたワイヤ電
極を放電加工機本体に供給するワイヤ電極供給装置にお
いては、ワイヤ電極を一定のテンションで送り出すこと
が必要である。
【0003】ところで、例えば3Kg〜5Kg程度のワ
イヤ電極を巻回したボビンを扱う装置である場合には、
ワイヤ電極の送り出し残量に伴う重量の変動が小さく、
ワイヤ電極のテンションを一定に保持することも容易で
ある。
【0004】しかし、例えば20Kgのワイヤ電極を扱
う装置では、ワイヤ電極の送り出し残量に伴う重量の変
動が大きいため、ワイヤ電極を適正なテンションに保持
する装置が必要となる。
【0005】図6は、従来の放電加工機におけるワイヤ
電極供給装置の一例を示す構成図である。
【0006】このワイヤ電極供給装置は、ボビン4に巻
回したワイヤ電極21を、一対の中間プーリ8、ダンサ
ローラ10、送り出しプーリ11を経て放電加工機本体
に供給するものである。
【0007】ワイヤ電極21を巻回したボビン4は、図
7に示すように、駆動モータ26により、正転方向およ
び逆転方向に回転されるものである。駆動モータ26
は、装置のベース部材27にギヤボックス33を介して
取り付けられている。また、ボビン4の主軸1には、摩
擦ベルト3と係合するブレーキローラ2が設けられてい
る。このブレーキローラ2は、上記主軸1にワンウェイ
クラッチ30を介して取り付けられており、ボビン4の
正転方向(すなわち、ワイヤ電極の送り出し方向)に対
してだけブレーキをきかせる構造となっている。
【0008】なお、図7において、主軸1の先端には、
ボビンナット22が着脱可能に取り付けられて、ボビン
4を保持している。また、摩擦ベルト3の端部は、ベル
トホルダ23に保持され、このベルトホルダ23には、
調整ナット24が取り付けられている。
【0009】また、中間プーリ8は、揺動リンク14に
取り付けられており、この揺動リンク14は、上記ベー
ス部材27に支点Pを中心に回転可能に軸支されてい
る。そして、この揺動リンク14とベース部材27との
間には、上記各中間プーリ8にバネ力を与えて、ワイヤ
電極21にテンションを付与する引張バネ13が設けら
れている。さらに、この揺動リンク14には、ダンサロ
ーラ10側の偏心カム7と係合するベアリング6と、こ
の揺動リンク14の変位を上記摩擦ベルト3に伝えるた
めの連結リンク5が設けられている。
【0010】ダンサローラ10は、偏心カム7に取り付
けられたリンク34の先端に支持され、ワイヤ電極21
のテンションの変動に応じて偏心カム7を中心に旋回す
る。そして、この変位によって基端側の偏心カム7が、
ベアリング6を介して揺動リンク14を変位するように
なっている。
【0011】つまり、ワイヤ電極21の送り出し時に、
そのテンションが高くなって、ダンサローラ10が図中
仮想線で示すように変位した際、偏心カム7により揺動
リンク14が押されて、連結リンク5をボビン4側に押
し出すことになる。これにより、摩擦ベルト3とブレー
キローラ2との摩擦力が弱くなり、ボビン4の回転が速
くなる。
【0012】また、ワイヤ電極21のテンションが減少
すると、ダンサローラ10が図中実線で示す位置方向に
復帰し、摩擦ベルト3とブレーキローラ2との摩擦力が
強くなり、ボビン4の回転が再び減速される。
【0013】このようにして、ボビン4を適正な回転速
度に制御し、ワイヤ電極21の残量にかかわらず、円滑
な送り出し動作を確保するようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の供給装置においては、ワイヤ電極の送り出し方向に
ついては、一定のテンションに保持できるものの、巻き
取り方向については、単にボビンの回転によりワイヤ電
極を巻き取る構造であるため、テンションを一定に制御
できないという欠点がある。
【0015】このため、特に上述した20Kgのワイヤ
電極を扱う場合、ワイヤ電極21の残量変化に伴うイナ
ーシャの影響を直接受けることになる。従って、ワイヤ
巻き取り時におけるモータの駆動力調整等が極めて困難
となり、例えば巻き取り開始後の応答速度が遅くなった
り、逆に巻き取り終了後のオーバーランが大きくなる
等、安定した動作が得られないという不都合が生じる。
【0016】従って、例えば自動結線装置でワイヤ電極
の結線を行おうとして失敗した場合に、一度巻き取って
再度結線するというような連続動作が、ワイヤ残量の影
響による巻き取り作業の不安定要因によって妨げられて
しまうという問題がある。
【0017】本発明は、ワイヤ電極の送り出しと巻き取
りとを安定した動作で行うことができる放電加工機のワ
イヤ電極回収装置およびワイヤ電極供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電加工機本
体からのワイヤ電極を、ガイドプーリおよびダンサロー
ラを経てボビンに巻き取り回収するワイヤ電極回収装置
であって、上記ボビンをワイヤ電極の巻き取り方向に回
転駆動するボビン駆動手段と、上記ダンサローラの出口
側に配設され、ワイヤ電極を圧接挟持する押え部材およ
びガイドローラと、上記ワイヤ電極の巻き取り時に、放
電加工機本体側の速度に追従して、上記ガイドローラを
ワイヤ電極の巻き取り方向に回転駆動するガイドローラ
駆動手段と、上記ボビンのワイヤ巻き取り方向の回転に
対してブレーキをかけるブレーキ手段と、上記上記ダン
サローラの変位に基づいて上記ブレーキ手段を制御する
ブレーキ制御手段とを有することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、ボビンに巻回されたワイ
ヤ電極を、ガイドプーリおよびダンサローラを経て放電
加工機本体に供給するとともに、このワイヤ電極の回収
を行うワイヤ電極供給回収装置において、上記ボビンを
ワイヤ電極の送り出し方向および巻き取り方向に回転駆
動するボビン駆動手段と、上記ダンサローラの出口側に
配設され、ワイヤ電極を圧接挟持する押え部材およびガ
イドローラと、上記ワイヤ電極の巻き取り時に、放電加
工機本体側の速度に追従して、上記ガイドローラをワイ
ヤ電極の巻き取り方向に回転駆動するガイドローラ駆動
手段と、上記ワイヤ電極の送り出し時に、ワイヤ電極に
対する上記ガイドローラによる駆動力を遮断する駆動力
遮断手段と、上記ボビンのワイヤ送り出し方向の回転に
対してブレーキをかける第1ブレーキ手段と、上記ボビ
ンのワイヤ巻き取り方向の回転に対してブレーキをかけ
る第2ブレーキ手段と、上記上記ダンサローラの変位に
基づいて上記第1ブレーキ手段または第2ブレーキ手段
を制御するブレーキ制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例におけるワイヤ電
極供給回収装置を示す構成図である。
【0021】なお、本実施例において、上記従来例と共
通の構成要素については、共通の符号を付して説明す
る。
【0022】このワイヤ電極供給回収装置は、ボビン4
に巻回したワイヤ電極21を、一対の中間プーリ8、ダ
ンサローラ10、ガイドローラユニット50を経て放電
加工機本体に供給するものである。つまり、この実施例
では、上記ダンサローラ10の出口側に、ワイヤ電極の
巻き取り方向の速度を制御するガイドローラユニット5
0を設けるとともに、上記ボビン4の回転速度を、ワイ
ヤ電極の送り出しと巻き取りの双方向で、そのテンショ
ンに応じて制動するようになっている。
【0023】ワイヤ電極21を巻回したボビン4は、図
2に示すように、駆動モータ26により、ギヤボックス
33を介して正転方向および逆転方向に回転されるもの
である。そして、ボビン4の主軸1には、2組のブレー
キローラ2、18が設けられ、各ブレーキローラ2、1
8には、摩擦ベルト3、17が係合している。そして、
ブレーキローラ2、18は、ワンウェイクラッチ25、
30を介して主軸1に取り付けられている。
【0024】これらブレーキ機構のうち、ブレーキロー
ラ2、摩擦ベルト3、ワンウェイクラッチ30は、上記
従来例として説明したように、ワイヤ電極21の送り出
し方向、すなわちボビン4の正転方向に対してのみブレ
ーキをかけるものである。
【0025】一方、ブレーキローラ18、摩擦ベルト1
7、ワンウェイクラッチ25は、本実施例による新たな
構成であり、ワイヤ電極21の巻き取り方向に対してブ
レーキをかけるものである。つまり、ワンウェイクラッ
チ25は、ワンウェイクラッチ30と反対方向、すなわ
ちボビン4の逆転方向に対してのみ、その回転を制御す
るものである。
【0026】従って、ボビン4を正転してワイヤ電極2
1を送り出す場合には、一方の摩擦ベルト3による制動
機能だけがボビン4の正転動作に作用し、反対にボビン
4を逆転してワイヤ電極21を巻き取る場合には、他方
の摩擦ベルト17による制動機能だけがボビン4の逆転
動作に作用することになる。
【0027】中間プーリ8は、上記従来例と同様に、揺
動リンク14に取り付けられ、この揺動リンク14は、
支点Pを中心に回転可能に軸支されており、上記引張バ
ネ13により、ワイヤ電極21にテンションを付与する
方向に付勢されている。また、この揺動リンク14に
は、ダンサローラ10側の偏心カム7と係合するベアリ
ング6が設けられ、偏心カム7の回動に応じて支点Pを
中心に変位する。
【0028】そして、この揺動リンク14の支点Pを挟
んで両側には、その変位を上記摩擦ベルト3、17に伝
えるための連結リンク5、20が設けられている。この
うち連結リンク5は、上記従来例で説明した機能を果た
すものである。すなわち、ワイヤ電極21の送り出し時
に、ワイヤ電極21のテンションが上がると、ダンサロ
ーラ10、偏心カム7および揺動リンク14の変位によ
り、ボビン4側に押し出され、摩擦ベルト3をゆるめて
ボビン4の回転を速めるように機能する。
【0029】一方、連結リンク20は、本実施例による
新たな構成であり、ワイヤ電極21の巻き取り時に、ワ
イヤ電極21のテンションが下がると、ダンサローラ1
0、偏心カム7および揺動リンク14の変位により、ボ
ビン4側に押し出され、摩擦ベルト17をゆるめてボビ
ン4の回転を速めるように機能する。つまり、この連結
リンク20は、連結リンク5に対して、揺動リンク14
の反対側に取り付けられていることから、ワイヤ電極2
1のテンション変動に対し、連結リンク5とちょうど反
対方向に変位するものである。
【0030】なお、各連結リンク5、20は、揺動リン
ク14に係止ピンにより係止されるとともに、それぞれ
圧縮バネ12、16のバネ力により揺動リンク14に圧
接保持されており、揺動リンク14に伴って変位するも
のとなっている。
【0031】図3は、連結リンク5、20と摩擦ベルト
3、17の連結構造を示す斜視図である。
【0032】この実施例では、一対のベルトホルダ3
5、36を設け、一方のベルトホルダ35に、摩擦ベル
ト3の終端部を調整ナット24により調整可能に取り付
けるとともに、摩擦ベルト17と連結リンク20の連結
部をスライド可能に保持する。また、他方のベルトホル
ダ36に、摩擦ベルト17の終端部を調整ナット24に
より調整可能に取り付けるとともに、摩擦ベルト3と連
結リンク5の連結部をスライド可能に保持する。
【0033】また、上記ダンサローラ10は、上記従来
例と同様に、偏心カム7に取り付けられたリンク34の
先端に支持され、ワイヤ電極21のテンションの変動に
応じて偏心カム7を中心に旋回する。そして、この変位
によって基端側の偏心カム7が、ベアリング6を介して
揺動リンク14を変位する。
【0034】次に、上記ガイドローラユニット50は、
本実施例による新たな構成であり、一対のガイドローラ
15、19の間にワイヤ電極21を挟持して、放電加工
機本体側の動作と同期をとりながら、ワイヤ電極21を
巻き取り方向に走行させるものである。
【0035】一方のガイドローラ15は、例えばウレタ
ン製で、図4に示すように、駆動モータ28により回転
駆動される。また、他方のガイドローラ19は、例えば
セラミック製であり、支点Qを中心にして回転自在に支
持された支持部材37に支持され、この支持部材37と
ベース部材27との間に設けられた引張バネ29によ
り、ガイドローラ15に圧接されている。
【0036】そして、ワイヤ電極21は、各ガイドロー
ラ15、19によって一定の圧力により挟持され、ガイ
ドローラ15の回転により、一定の摩擦力を付与されて
巻き取り方向に走行する。
【0037】従って、このワイヤ電極供給回収装置で
は、ワイヤ電極21の巻き取り方向については、上記ガ
イドローラユニット50の機能によってワイヤ電極21
の走行速度が決定されるものであり、ボビン4側の動作
は、ワイヤ電極21の走行に直接には関係しないことか
ら、ボビン4における重量変動により、ワイヤ電極21
の走行動作が悪影響を受けることもなくなる。
【0038】なお、送り出し方向については、ガイドロ
ーラ15とモータ28との間に設けられた電磁クラッチ
51が断され、ガイドローラ15はフリーとなる。これ
によってワイヤ電極21は、ガイドローラユニット50
の作用を受けず、従来と同様の動作で送り出される。
【0039】以上のような構成のワイヤ電極供給回収装
置は、図5に示すように、放電加工機本体31の側部に
設置され、ワイヤ電極21の結線動作時や通常の放電加
工時にはワイヤ電極21を送り出す動作を行い、放電加
工の終了によるワイヤ電極21の切断時やワイヤ電極2
1の結線失敗によるリカバリー時には、ワイヤ電極21
を巻き取る方向の動作を行う。なお、図5に示す例で
は、図1に示す構成に加えて放電加工機本体31へのワ
イヤ走行経路の構造に対応すべく、方向変換用のガイド
プーリ38、39が適宜配置されている。
【0040】また、ガイドローラユニット50における
駆動モータ28の速度制御には、ワイヤ電極21の巻き
取り速度を予め固定的に設定するフィードフォーワード
制御を用いても良いし、あるいはガイドローラユニット
50と放電加工機本体31との間にワイヤ電極21のテ
ンションを検出する機構を設け、その検出信号に基づい
て駆動モータ28の速度を変化させるフィードバック制
御を用いても良い。
【0041】以上のようなワイヤ電極供給回収装置にお
いて、ワイヤ電極21を送り出す場合には、上述したガ
イドローラユニット50の電磁クラッチ51が断され、
従来と同様の動作で制御が行われる。
【0042】一方、ワイヤ電極21を巻き取る場合に
は、上述の各駆動モータ26、28は、ともに巻き取り
方向に回転し、ガイドローラユニット50の動作速度に
基づいてワイヤ電極21が巻き取られる。そして、ガイ
ドローラユニット50の動作よりボビン4側の動作が速
くなってワイヤ電極21のテンションが高くなると、上
記ダンサローラ10が図1中仮想線で示すように変位
し、偏心カム7が揺動リンク14が押して、連結リンク
20をボビン4側より引き込む。これにより、摩擦ベル
ト18とブレーキローラ17との摩擦力が強くなり、ボ
ビン4の逆転が遅くなる。また、ガイドローラユニット
50の動作よりボビン4側の動作が遅くなってワイヤ電
極21のテンションが減少すると、ダンサローラ10が
図1中実線で示す位置に復帰し、連結リンク20が押さ
れて摩擦ベルト18とブレーキローラ17との摩擦力が
弱くなり、ボビン4の逆転が再び加速される。
【0043】つまり、偏心カム7と揺動リンク14の支
点位置に対して連結リンク20、5が対称的位置に配し
てあることにより、ダンサローラ10の動きに対するボ
ビン4の回転速度の反応は、送り出し時と巻き取り時と
で、全く逆の動作となる。
【0044】このようにして、ボビン4の回転速度をガ
イドローラユニット50の動作に追従して最適に制御す
ることから、ガイドローラユニット50におけるワイヤ
電極21の走行に対して、ボビン4の重量変動の影響を
なくすことができ、ボビン4のワイヤ残量にかかわら
ず、円滑な巻き取り動作を確保することができる。
【0045】従って、上記従来例に比較して、巻き取り
開始時の応答速度を速くすることができ、また巻き取り
終了時のオーバーランをなくすことができる。
【0046】なお、本発明は、20Kg巻きのワイヤ電
極を扱う装置に限らず、この種のワイヤ電極供給回収装
置として広く適用し得るものである。
【0047】また、上記実施例では、放電加工機の一部
として組み込まれ、ワイヤ電極の供給と回収の両方を行
う装置について説明したが、例えばワイヤ電極の回収時
にだけ放電加工機に装着して、ワイヤ電極の回収を行う
専用の回収装置として構成することもできる。
【0048】また、ワイヤ電極の供給時に、ガイドロー
ラユニット50の機能を遮断する方法としては、上述し
た電磁クラッチ51の作用だけでなく、例えばガイドロ
ーラ15、19の位置を変位させる機構を設けることに
より、各ローラ15、19間の挟持圧力がワイヤ電極2
1にかからないようにして、より円滑な送り出し動作を
得るようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ガイドローラによって
ワイヤ電極の巻き取り方向の速度を制御する機構を設け
るとともに、この巻き取り動作に追従してワイヤ電極用
ボビンの回転を制御する機構を設けたことにより、上記
ボビンの重量によるイナーシャがワイヤ電極の巻き取り
動作に直接影響することを阻止でき、上記ボビンの重量
変動にかかわらず、ワイヤ電極の巻き取りを安定した動
作で行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるワイヤ電極供給回収装
置を示す構成図である。
【図2】上記実施例のワイヤボビンの駆動部の構造を示
す断面図である。
【図3】上記実施例の連結リンクと摩擦ベルトの連結構
造を示す斜視図である。
【図4】上記実施例のワイヤガイドローラユニットの駆
動部を示す側面図である。
【図5】上記実施例のワイヤ電極供給回収装置を放電加
工機に設置した状態を示す正面図である。
【図6】従来のワイヤ電極供給回収装置を示す構成図で
ある。
【図7】上記従来のワイヤ電極供給回収装置におけるワ
イヤボビンの駆動部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…主軸、 2、18…ブレーキローラ、 3、17…摩擦ベルト、 4…ボビン、 5、20…連結リンク、 6…ベアリング、 7…偏心カム、 8、9…中間プーリ、 10…ダンサローラ、 12、16…圧縮バネ、 13、29…引張バネ、 14…揺動リンク、 15、19…ガイドローラ、 21…ワイヤ電極、 25、30…ワンウェイクラッチ、 26、28…駆動モータ、 27…ベース部材、 31…放電加工機本体、 35、36…ベルトホルダ、 24…調整ナット、 37…支持部材、 50…ガイドローラユニット、 51…電磁クラッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電加工機本体からのワイヤ電極を、ガ
    イドプーリおよびダンサローラを経てボビンに巻き取り
    回収するワイヤ電極回収装置であって、 上記ボビンをワイヤ電極の巻き取り方向に回転駆動する
    ボビン駆動手段と;上記ダンサローラの出口側に配設さ
    れ、ワイヤ電極を圧接挟持する押え部材およびガイドロ
    ーラと;上記ワイヤ電極の巻き取り時に、放電加工機本
    体側の速度に追従して、上記ガイドローラをワイヤ電極
    の巻き取り方向に回転駆動するガイドローラ駆動手段
    と;上記ボビンのワイヤ巻き取り方向の回転に対してブ
    レーキをかけるブレーキ手段と;上記上記ダンサローラ
    の変位に基づいて上記ブレーキ手段を制御するブレーキ
    制御手段と;を有することを特徴とする放電加工機のワ
    イヤ電極回収装置。
  2. 【請求項2】 ボビンに巻回されたワイヤ電極を、ガイ
    ドプーリおよびダンサローラを経て放電加工機本体に供
    給するとともに、このワイヤ電極の回収を行うワイヤ電
    極供給回収装置において、 上記ボビンをワイヤ電極の送り出し方向および巻き取り
    方向に回転駆動するボビン駆動手段と;上記ダンサロー
    ラの出口側に配設され、ワイヤ電極を圧接挟持する押え
    部材およびガイドローラと;上記ワイヤ電極の巻き取り
    時に、放電加工機本体側の速度に追従して、上記ガイド
    ローラをワイヤ電極の巻き取り方向に回転駆動するガイ
    ドローラ駆動手段と;上記ワイヤ電極の送り出し時に、
    ワイヤ電極に対する上記ガイドローラによる駆動力を遮
    断する駆動力遮断手段と;上記ボビンのワイヤ送り出し
    方向の回転に対してブレーキをかける第1ブレーキ手段
    と;上記ボビンのワイヤ巻き取り方向の回転に対してブ
    レーキをかける第2ブレーキ手段と;上記上記ダンサロ
    ーラの変位に基づいて上記第1ブレーキ手段または第2
    ブレーキ手段を制御するブレーキ制御手段と;を有する
    ことを特徴とする放電加工機のワイヤ電極供給回収装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ワイヤ電極の送り出し時には、上記ワイヤ電極のテ
    ンションが増大する方向にダンサローラが変位した場合
    に、上記第1ブレーキ手段によるブレーキが解除され、
    ボビン駆動手段のワイヤ送り出し方向の駆動が加速さ
    れ、上記ワイヤ電極の巻き取り時には、上記ワイヤ電極
    のテンションが減少する方向にダンサローラが変位した
    場合に、上記第2ブレーキ手段によるブレーキが解除さ
    れ、ボビン駆動手段のワイヤ巻き取り方向の駆動が加速
    されるようにしたことを特徴とする放電加工機のワイヤ
    電極供給回収装置。
JP25478891A 1991-09-05 1991-09-05 放電加工機のワイヤ電極回収装置およびワイヤ電極供給回収装置 Pending JPH0569236A (ja)

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Cited By (7)

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