JPH0569224A - 帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤

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JPH0569224A
JPH0569224A JP23582291A JP23582291A JPH0569224A JP H0569224 A JPH0569224 A JP H0569224A JP 23582291 A JP23582291 A JP 23582291A JP 23582291 A JP23582291 A JP 23582291A JP H0569224 A JPH0569224 A JP H0569224A
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JP
Japan
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band saw
work
guide
saw blade
pulley
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JP23582291A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Arai
博司 新居
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Y S KOKI KK
Original Assignee
Y S KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯鋸盤の本体フレ−ムとワ−クとを切断方向
に相対的に往復移動させて往復両行程でワ−クの切断を
可能とすること。 【構成】 テンションプ−リ13とガイドプ−リ14と
の間に配置された上下のガイドヘッド16、17を上下
同期回転駆動機構29により、帯鋸刃15の刃面15a
の向きを、通常の向きを中心として左右に90度ずつ変
更させて案内走行可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無端状の帯鋸刃を連続
駆動してワ−クを切断する帯鋸盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の帯鋸盤は、図6に示すように、駆
動プ−リ(1)、テンションプ−リ(2)及びガイドプ
−リ(3)に帯鋸刃(4)を無端状に張設して連続駆動
し、ワ−ク(5)を切断するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の帯鋸盤では、ワ
−ク(5)又は帯鋸盤本体を前進方向に送り移動させる
ことでワ−ク(5)の切断を行なっている。これである
と、長尺のワ−ク(5)を一定寸法毎に切断する場合、
1回の切断が終了する都度、ワ−ク(5)又は帯鋸盤本
体を後退させて元に戻し、その位置から前進方向に送り
移動させて次回の切断をすることになる。従って、従来
の帯鋸盤は、前進方向への送り移動時のみワ−ク(5)
の切断が行なわれるが、後退方向への移動時にはワ−ク
(5)の切断をすることができず、能率アップには限度
があった。
【0004】また、長尺のワ−ク(5)を一定寸法毎に
切断する場合、帯鋸盤本体のフレ−ム(6)のふところ
部(7)の深さ寸法以上の長さにワ−ク(5)を切断す
ることができず、不便であった。
【0005】本発明は、従来の帯鋸盤の上記欠点に鑑み
て開発されたもので、その目的とするところは、帯鋸盤
とワ−クとの相対的な送り移動の往復でワ−クの切断を
行なわせるようになし、かつ、長尺のワ−クを一定寸法
毎に切断する場合の制約をなくし、しかも、切断動作と
同時にバリ取り作業を行なわせ得る帯鋸盤を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、 本発明は、本体フレ−ムの後方に配置され、切断
用駆動モ−タに連結された駆動プ−リと、軸線を駆動プ
−リと平行にして本体フレ−ムの前方上下に配置された
テンションプ−リ及びガイドプ−リと、これらの各プ−
リに無端状に張設された帯鋸刃とを具備し、本体フレ−
ムとワ−クとをワ−クの切断方向へ相対的に移動させて
テンションプ−リとガイドプ−リとの間で帯鋸刃により
ワ−クを切断するようになした帯鋸盤において、
【0007】ワ−クの切断位置に近接して帯鋸刃を刃厚
方向両側から僅かな隙間をもって振れ止め案内する一対
のガイド板と、 上記ガイド板よりもワ−クから遠ざかった位置で帯鋸刃
を刃厚方向両側から密着挟持して案内する一対の挟持ロ
−ラと、 ワ−クの切断位置に近接して帯鋸刃を峰側から支持する
バックアップロ−ラと、上記ガイド板、挟持ロ−ラ及び
バックアップロ−ラを夫々装着し、テンションプ−リと
ガイドプ−リとの間に上下に対向して配置され、帯鋸刃
の走行中心軸線の回りで上下同期して正逆回転駆動可能
に設置された上下のガイドヘッドと、
【0008】上下のガイドヘッドを上下同期して正逆回
転駆動させる上下同期回転駆動機構とを具備させたもの
である。
【0009】また、本発明は、帯鋸刃の走行方向前方側
のガイドヘッドに一体にバリ取り工具を取り付けたもの
である。
【0010】
【作用】本発明の帯鋸盤は、上下同期回転駆動機構によ
り、上下のガイドヘッドを帯鋸刃の走行中心軸線の回り
で上下同期して例えば、時計方向に90度回動させる。
これにより、上下のガイドヘッドの一対の挟持ロ−ラと
ガイド板とにより、帯鋸刃の刃面は、上下のガイドヘッ
ドの間で、本体フレ−ムとワ−クとの相対接近移動方向
の前面側に向けられる。この帯鋸刃の刃面の向きは、テ
ンションプ−リ及びガイドプ−リの軸線の向きと直交せ
しめられる。
【0011】この状態で切断用駆動モ−タを駆動し、駆
動プ−リを介して帯鋸刃を駆動走行させ、かつ、本体フ
レ−ムとワ−クとを相対的に接近移動方向(例えば、前
進方向)に送り動作させる。これにより、ワ−クは帯鋸
刃により切断される。長尺のワ−クを一定長さ毎に切断
する場合では、帯鋸刃がワ−クの幅方向の一端から他端
まで通過して1回の切断が終了した後、上下同期回転駆
動機構により上下のガイドヘッドを前記方向とは逆方向
(前記例では反時計方向)に180度回動させ、帯鋸刃
の刃面を前記とは180度反転させる。そして、本体フ
レ−ムとワ−クとを前記とは逆方向(例えば、後退方
向)に移動させる。但し、この間に長尺のワ−クを長手
方向に1ピッチ移動させておくものである。これによ
り、ワ−クは、本体フレ−ムの後退方向の動作でも帯鋸
刃によって切断される。
【0012】上記の切断終了後、上下同期回転駆動機構
により上下のガイドヘッドを前回とは逆方向に180度
回動させ、帯鋸刃の刃面を前回とは180度反転させ、
今度は、本体フレ−ムの前進方向前面に向け、この状態
で長尺のワ−クの次の切断箇所を切断する。以後、同様
な動作を反復する。
【0013】上記構成の上下のガイドヘッドのうちの一
方、即ち、帯鋸刃の走行方向前方側のガイドヘッドに一
体にバリ取り工具を取り付けておくことにより、ワ−ク
の切断と同時に、切断後のワ−クのバリ取りが行なわれ
る。
【0014】
【実施例】図1の(A)は、本発明に係る帯鋸盤の一実
施例を示す全体の側面図、(B)は正面図であって、
(10)は本体フレ−ム、(11)は切断用駆動モ−
タ、(12)は駆動プ−リ、(13)はテンションプ−
リ、(14)はガイドプ−リ、(15)は帯鋸刃、(1
6)は上部ガイドヘッド、(17)は下部ガイドヘッド
を示している。
【0015】本体フレ−ム(10)は、前方が上下に分
離し、後方で連続した略コ字形をなしている。
【0016】駆動プ−リ(12)は、本体フレ−ム(1
0)の後方に配置され、切断用駆動モ−タ(11)に連
結されて駆動される。
【0017】テンションプ−リ(13)とガイドプ−リ
(14)は、軸線を駆動プ−リ(12)と平行にして本
体フレ−ム(10)の前方上下に回転可能に配置されて
いる。テンションプ−リ(13)の方は、本体フレ−ム
(10)に対し、その軸線がハンドル(13a)によっ
て上下に移動可能とされ、これによって、帯鋸刃(1
5)のテンション調整を可能に設置されている。また、
ガイドプ−リ(14)の方は、本体フレ−ム(10)に
その軸受部が固定的に設置されている。
【0018】帯鋸刃(15)は、駆動プ−リ(12)、
テンションプ−リ(13)及びガイドプ−リ(14)に
無端状に張設されている。
【0019】上部ガイドヘッド(16)は、図1の
(A)、図2の(A)及び図3の(A)に示す様に、ワ
−ク(18)の切断位置に近接して帯鋸刃(15)を刃
厚方向両側から僅かな隙間をもって振れ止め案内する一
対のガイド板(19)(19)と、上記一対のガイド板
(19)(19)よりもワ−ク(18)から遠ざかった
位置で帯鋸刃(15)を刃厚方向両側から密着挟持して
案内する一対の挟持ロ−ラ(20)(20)と、ワ−ク
(18)の切断位置に近接して帯鋸刃(15)を峰側か
ら支持するバックアップロ−ラ(21)とを具備してい
る。
【0020】下部ガイドヘッド(17)にも、図1の
(A)、図4の(A)及び図5の(A)に示す様に、ワ
−ク(18)の切断位置に近接して帯鋸刃(15)を刃
厚方向両側から僅かな隙間をもって振れ止め案内する一
対のガイド板(22)(22)と、上記一対のガイド板
(22)(22)よりもワ−ク(18)から遠ざかった
位置で帯鋸刃(15)を刃厚方向両側から密着挟持して
案内する一対の挟持ロ−ラ(23)(23)と、ワ−ク
(18)の切断位置に近接して帯鋸刃(15)を峰側か
ら支持するバックアップロ−ラ(24)とを設置してあ
る。
【0021】下部ガイドヘッド(17)は、図4の
(A)に示す様に、支持板(25)に回転可能に支持さ
せたヘッド本体(17a)を有し、このヘッド本体(1
7a)の上端に一対のガイド板(22)(22)が交換
可能に固着してあり、かつ、バックアップロ−ラ(2
4)もヘッド本体(17a)の上端に回転可能に取り付
けてある。また、ヘッド本体(17a)の下端側には歯
車(26)が一体に固設してあり、この歯車(26)の
下部に一対の挟持ロ−ラ(23)(23)が回転可能に
取り付けてある。上記支持板(25)、ヘッド本体(1
7a)及び歯車(26)には、帯鋸刃(15)を挿入す
るためのスリット(25a)(17b)(26a)が夫
々形成してある。
【0022】上部ガイドヘッド(16)も図2の(A)
に示すように、支持板(27)に回転可能に支持させた
ヘッド本体(16a)を有し、このヘッド本体(16
a)の下端に一対のガイド板(19)(19)が交換可
能に固着してあり、かつ、バックアップロ−ラ(21)
もヘッド本体(16a)の下端に回転可能に取り付けて
ある。また、ヘッド本体(16a)の上端側には歯車
(28)が一体に固設してあり、この歯車(28)の上
部に一対の挟持ロ−ラ(20)(20)が回転可能に取
り付けてある。上記支持板(27)、ヘッド本体(16
a)及び歯車(28)には、帯鋸刃(15)を挿入する
ためのスリット(27a)(16b)(28a)が夫々
形成してある。
【0023】上下のガイドヘッド(16)(17)は、
図1の(A)に示すように、夫々支持板(25)(2
7)を介してテンションプ−リ(13)とガイドプ−リ
(14)との間に上下に対向して配置され、帯鋸刃(1
5)の走行中心軸線の回りで上下同期して正逆回転駆動
可能に設置されるものである。
【0024】上下のガイドヘッド(16)(17)を上
下同期して正逆回転駆動する上下同期回転駆動機構(2
9)の構成を説明する。この機構(29)は、図1の
(A)に示すように、本体フレ−ム(10)の上下に配
置された駆動軸(29a)(29b)と、この駆動軸
(29a)(29b)を本体フレ−ム(10)の後方で
傘歯車機構(29c)(29d)を介して同期連動させ
る連動軸(29e)と、下方(上方でも可)の駆動軸
(29b)に連結して正逆回転駆動するヘッド回転用モ
−タ(29f)とを具備している。
【0025】先ず、下部ガイドヘッド(17)側は、図
4の(A)及び図5の(A)に示すように、ヘッド本体
(17a)と一体の歯車(26)と噛合する歯車(29
g)を固着した下部入力軸(29h)が本体フレ−ム
(10)と支持板(25)との間に回転可能に支持され
ている。この下部入力軸(29h)は、ヘッド本体(1
7a)の回転軸線と平行に配置され、下方の駆動軸(2
9b)の軸線と直交している。そして、下方の駆動軸
(29b)の前端部と下部入力軸(29h)とは、はす
ば歯車(29i)(29j)で噛合させてあり、これに
よって、下部ガイドヘッド(17)に回転が伝達され
る。尚、下部ガイドヘッド(17)の支持板(25)
は、連結ロッド(25b)により、本体フレ−ム(1
0)の一部(10a)に回転せず、上下にも移動しない
ように固定されている。
【0026】これに対して、上部ガイドヘッド(16)
側は、図1の(A)及び図2の(A)に示すように、上
下動機構(30)を介して上下動可能に本体フレ−ム
(10)に取り付けられている。上下動機構(30)
は、本体フレ−ム(10)の一部に上下ブラケット(1
0b)(10c)を介して上下部を回転可能に支持され
たボ−ルねじ(30a)と、このボ−ルねじ(30a)
の上端に直結してボ−ルねじ(30a)を正逆回転させ
る上下動用モ−タ(30b)と、このボ−ルねじ(30
a)にボ−ルナット(30c)を介して螺合する上下動
板(30d)と、この上下動板(30d)と上部ガイド
ヘッド(16)の支持板(27)とを連結するスプライ
ン軸(30e)と、支持板(27)及びスプライン軸
(30e)に連結されたガイドロッド(30f)(30
g)とからなる。上記ガイドロッド(30f)(30
g)は、本体フレ−ム(10)の上下のブラケット(1
0b)(10c)に上下に摺動可能に挿通支持されてお
り、このガイドロッド(30f)(30g)とスプライ
ン軸(30e)とはボ−ルねじ(30a)に平行に配置
されている。スプライン軸(30e)は、上下動板(3
0d)と支持板(27)とに回転可能で、軸方向には一
体的に移動するように取り付けられている。
【0027】上記構造により、上下動用モ−タ(30
b)を正逆回転させれば、ボ−ルねじ(30a)とボ−
ルナット(30c)との螺合により、上下動板(30
d)が上下動し、これにより、スプライン軸(30e)
を介して支持板(27)と一体に上部ガイドヘッド(1
6)が上下動する。
【0028】次に、上部ガイドヘッド(16)のヘッド
本体(16a)を帯鋸刃(15)の走行中心軸線の回り
で回転させるための構成を説明する。スプライン軸(3
0e)には、図2の(A)に示すように、スプラインナ
ット(30h)が嵌合させてあり、このスプラインナッ
ト(30h)は、本体フレ−ム(10)の下部ブラケッ
ト(10c)に回転可能で、軸方向には移動しないよう
に支持させてある。そして、スプラインナット(30
h)の外周には、はすば歯車(29m)が一体的に回転
するように取り付けてあり、このはすば歯車(29m)
に上下同期回転駆動機構(29)の上方の駆動軸(29
a)の前端のはすば歯車(29n)が噛合させてある。
さらに、スプライン軸(30e)の下端には、上部ガイ
ドヘッド(16)のヘッド本体(16a)と一体の歯車
(28)に噛合する歯車(29k)が一体に固設してあ
る。
【0029】上記構造によって、上下同期回転駆動機構
(29)の上方の駆動軸(29a)が正逆回転すると、
はすば歯車(29n)(29m)により、スプラインナ
ット(30h)がスプライン軸(30e)を正逆回転さ
せ、歯車(29k)(28)を介して上部ガイドヘッド
(16)が正逆回転せしめられる。
【0030】上部ガイドヘッド(16)には、図3の
(A)に示すように、バリ取り工具(31)が取り付け
られる。このバリ取り工具(31)は、バックアップロ
−ラ(21)の直後の位置にピン(32)を介して上下
に揺動可能に枢着されたア−ム(33)の先端に交換可
能に取り付けられ、全体が小片チップ形状とされてい
る。ア−ム(33)は、ストッパ(図示省略)により、
下方への回動端が規制されており、常時、スプリング
(34)によって下方に押圧され、上方ヘはスプリング
(34)に抗して回動する。このバリ取り工具(31)
は、帯鋸刃(15)によって切断されたワ−ク(18)
の切断端面に生じるバリを、切断直後に切削除去するも
のである。
【0031】上下のガイドヘッド(16)(17)に
は、夫々吸塵ヘッド(35)(36)が夫々の支持板
(27)(25)に一体的に設置され、帯鋸刃(15)
がワ−ク(18)を切断するとき発生する切屑を吸引除
去するようにしてある。尚、吸塵ヘッド(35)(3
6)は、開口面周囲に刷毛(35a)(36a)が植設
してあり、また、後部をダクト(35b)(36b)を
介して吸塵機(図示省略)に接続してある。
【0032】また、上部ガイドヘッド(16)の上下動
機構(30)による上下動量を表示する目盛板(37)
が図1の(B)及び図2の(B)に示すように、本体フ
レ−ム(10)の前面上部に取り付けてあり、これに対
応する指針(38)が一方のガイドロッド(30f)に
とりつけてある。
【0033】本発明の帯鋸盤の実施例は以上の構成から
なり、次にその動作を説明する。但し、本実施例は、ワ
−ク(18)が固定で、本体フレ−ム(10)がワ−ク
(18)の長手方向に直交する方向に往復移動してワ−
ク(18)を切断する場合について説明する。この場
合、本体フレ−ム(10)を往復移動させる機構が使用
されるが、図面では省略している。また、帯鋸刃(1
5)によるワ−ク(18)の切断は、帯鋸刃(15)を
下から上に移動させて切断する場合を示している。ワ−
ク(18)は、切断時、上部よりクランプ手段(図示省
略)で図5の(A)に示すワ−クテ−ブル(39)に押
圧固定されるものである。
【0034】先ず、上下のガイドヘッド(16)(1
7)は、ワ−ク(18)の上下面に可能なかぎり接近さ
せることが、帯鋸刃(15)の振れを抑制してワ−ク
(18)を真っすぐに切断することができることになる
ため、上部ガイドヘッド(16)を上下動機構(30)
によりワ−ク(18)の上面にできるだけ接近させ、少
なくともバリ取り工具(31)の先端がワ−ク(18)
の上面に圧接し、スプリング(34)に抗してア−ム
(33)が若干上方に押し上げられる程度とする。但
し、上部ガイドヘッド(16)の一対のガイド板(1
9)(19)の下端がワ−ク(18)の上面に接触しな
いように設定する。
【0035】次に、上下同期回転駆動機構(29)によ
り、上下のガイドヘッド(16)(17)を、90度時
計方向に回動させる。この状態が図1の(A)(B)の
状態である。これにより、上部ガイドヘッド(16)側
の一対の挟持ロ−ラ(20)(20)および下部ガイド
ヘッド(17)側の一対の挟持ロ−ラ(23)(23)
で挟持された帯鋸刃(15)がテンションプ−リ(1
3)とガイドプ−リ(14)との間で刃面(15a)の
向きを直角に変更される。即ち、帯鋸刃(15)は幅方
向一側に長手方向に沿って鋸刃状の刃面(15a)が連
続して形成してあり、この刃面(15a)を上下のガイ
ドヘッド(16)(17)の間だけ直角に向きを変えて
案内走行させるのである。勿論、刃面(15a)の向き
は、本体フレ−ム(10)が前進方向に移動するとき及
び後退方向に移動するときのいずれにおいても、移動方
向の前方に向くように上下同期回転駆動機構(29)を
動作させるものである。例えば、長尺のワ−ク(18)
を一定長さごとに連続的に切断する場合では、本体フレ
−ム(10)の前後進端をセンサ等で自動的に検出させ
て、上下同期回転駆動機構(29)により上下のガイド
ヘッド(16)(17)を180度ずつ反転回動させる
ように構成される。尚、手動でも操作可能な構成とし、
これらの操作は切り替え可能とし、夫々の操作釦等を操
作盤(図示省略)にまとめて配設するものとする。
【0036】上記のように帯鋸刃(15)の刃面(15
a)の向きを本体フレ−ム(10)の移動方向の前方に
向けて切断用駆動モ−タ(11)を駆動し、帯鋸刃(1
5)を上下のガイドヘッド(16)(17)部分を下か
ら上へ走行させる。このとき、帯鋸刃(15)は、ガイ
ドプ−リ(14)の接触終点から下部ガイドヘッド(1
7)の一対の挟持ロ−ラ(23)(23)の挟持点まで
の間でゆるやかに連続して90度捻られながら案内され
る。また、上部ガイドヘッド(16)の一対の挟持ロ−
ラ(20)(20)の挟持点からテンションプ−リ(1
3)の接触始点までの間で帯鋸刃(15)はゆるやかに
連続して90度逆方向に捻られながら案内されて元の状
態に復元してテンションプ−リ(13)から駆動プ−リ
(12)へ移動する。
【0037】上記した状態で本体フレ−ム(10)を図
1の(A)で右方向へ移動させると、帯鋸刃(15)は
ワ−ク(18)を切断する。この場合、帯鋸刃(15)
は上向きに移動してワ−ク(18)を切断するため、バ
リはワ−ク(18)の上面側に発生する。このバリを上
部ガイドヘッド(16)に取り付けたバリ取り工具(3
1)で自動的かつ連続的に切削除去する。
【0038】帯鋸刃(15)がワ−ク(18)を通り越
して右端へ達すると、本体フレ−ム(10)は、その位
置で一旦停止し、この間にワ−ク(18)を長手方向に
1ピッチ移動させて再びクランプし、一方、上下同期回
転駆動機構(29)により上下のガイドヘッド(16)
(17)を、帯鋸刃(15)の刃面(15a)が前記と
は逆向き、即ち、図1の(A)の左方向に向くように1
80度反転回動させ、この状態で本体フレ−ム(10)
を図1の(A)で左方向に移動させ、ワ−ク(18)を
切断させる。そして、左端に達すれば、本体フレ−ム
(10)を一旦停止させ、この間にワ−ク(18)を長
手方向に1ピッチ移動させて再びクランプし、かつ、上
下同期回転駆動機構(29)により、上下のガイドヘッ
ド(16)(17)を帯鋸刃(15)の刃面(15a)
が前記とは逆向き、即ち、図1の(A)の右方向に向け
るとともに、本体フレ−ム(10)を右方向へ移動させ
てワ−ク(18)の切断を行なわせる。以後、上記動作
を反復する。
【0039】尚、バリ取り工具(31)は、帯鋸刃(1
5)を下向きに走行させる場合には、下部ガイドヘッド
(17)側に取り付けるものである。また、上記説明で
は、本体フレ−ム(10)を切断方向に移動させるよう
にしているが、ワ−ク(18)を移動させるようにして
もよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、上下のガイドヘッドを
上下同期回転駆動機構により回転させて帯鋸刃の刃面の
向きを、通常の向きを中心として左右に90度ずつ変更
させることができ、これによって、本体フレ−ムとワ−
クとの切断方向への往復移動の両方の移動行程でワ−ク
を切断させることができ、この種帯鋸盤の切断作業能率
を著しく向上させることができる。また、長尺ワ−クの
切断時の長手方向の制約がなくなる。さらに、バリ取り
工具を装備させることにより、ワ−クの切断面に発生す
るバリを切断と同時に自動的に切削除去させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る帯鋸盤の一実施例を示す
全体の側面図 (B)はその正面図
【図2】(A)は本発明の上部ガイドヘッド側の拡大縦
断正面図 (B)は上下動機構の移動量表示部の拡大正面図
【図3】(A)は本発明の上部ガイドヘッド側の拡大側
面図 (B)は上部ガイドヘッドの拡大底面図 (C)は上部ガイドヘッドの一対の挟持ロ−ラ部の拡大
平面図
【図4】(A)は本発明の下部ガイドヘッド側の拡大縦
断正面図 (B)は下部ガイドヘッドの一対の挟持ロ−ラ部の拡大
底面図
【図5】(A)は本発明の下部ガイドヘッド側の拡大側
面図 (B)は下部ガイドヘッドの拡大平面図
【図6】従来の帯鋸盤の概略斜視図
【符号の説明】
10 本体フレ−ム 11 切断用駆動モ−タ 12 駆動プ−リ 13 テンションプ−リ 14 ガイドプ−リ 15 帯鋸刃 16 上部ガイドヘッド 17 下部ガイドヘッド 19、22 一対のガイド板 20、23 一対の挟持ロ−ラ 21、24 バックアップロ−ラ 29 上下同期回転駆動機構 30 上下動機構 31 バリ取り工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレ−ムの後方に配置され、切断用
    駆動モ−タに連結された駆動プ−リと、軸線を駆動プ−
    リと平行にして本体フレ−ムの前方上下に配置されたテ
    ンションプ−リ及びガイドプ−リと、これらの各プ−リ
    に無端状に張設された帯鋸刃とを具備し、本体フレ−ム
    とワ−クとをワ−クの切断方向へ相対的に移動させてテ
    ンションプ−リとガイドプ−リとの間で帯鋸刃によりワ
    −クを切断するようになした帯鋸盤において、 ワ−クの切断位置に近接して帯鋸刃を刃厚方向両側から
    僅かな隙間をもって振れ止め案内する一対のガイド板
    と、 上記ガイド板よりもワ−クから遠ざかった位置で帯鋸刃
    を刃厚方向両側から密着挟持して案内する一対の挟持ロ
    −ラと、 ワ−クの切断位置に近接して帯鋸刃を峰側から支持する
    バックアップロ−ラと、 上記ガイド板、挟持ロ−ラ及びバックアップロ−ラを夫
    々装着し、テンションプ−リとガイドプ−リとの間に上
    下に対向して配置され、帯鋸刃の走行中心軸線の回りで
    上下同期して正逆回転駆動可能に設置された上下のガイ
    ドヘッドと、 上下のガイドヘッドを上下同期して正逆回転駆動させる
    上下同期回転駆動機構とを具備させたことを特徴とする
    帯鋸盤。
  2. 【請求項2】 帯鋸刃の走行方向前方側のガイドヘッド
    に一体にバリ取り工具を取り付けたことを特徴とする請
    求項1に記載の帯鋸盤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117885221A (zh) * 2024-03-14 2024-04-16 福建先达机械有限公司 一种立式弧形绳锯

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