JPH0569055B2 - - Google Patents

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JPH0569055B2
JPH0569055B2 JP9012088A JP9012088A JPH0569055B2 JP H0569055 B2 JPH0569055 B2 JP H0569055B2 JP 9012088 A JP9012088 A JP 9012088A JP 9012088 A JP9012088 A JP 9012088A JP H0569055 B2 JPH0569055 B2 JP H0569055B2
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JP
Japan
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cement
parts
weight
curing
molded
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JP9012088A
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Yutaka Ando
Ikuo Uesugi
Tetsuo Kobayashi
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、セメント成形体の短時間製造方法に
関する。 従来技術とその問題点 セメント成形体(ボツクスカルバート、ヒユー
ム管、コンクリートパイル、セメント瓦、テラゾ
タイル、テラゾブロツク、コンクリートブロツ
ク、コンクリート板、コンクリート棚渠、U字
溝、フリユーム、カーテンウオールなど)の製造
に際しては、製品の種類によつても異なるが、通
常セメント混合物を形枠に充填し、成形し、ブリ
ージングの終了を待ち表面のコテ仕上げを行つた
後常温で2〜4時間前置養生し、常圧蒸気養生槽
において15〜25℃/時間の速度で60〜70℃まで昇
温させ、同温度に3〜5時間程度保持した後、自
然冷却させ、製品を脱型している。 この様なセメント成形体の製造時間を短縮する
ためには、水/セメント比(W/C)を低減させ
たり、ホツトミキシングを行つたり、前置中に熱
を供給するなどの手段により、前置時間の短縮を
図る試みがなされている。しかしながら、この様
な手段によつて製造方法の短縮を行う場合には、
コンクリート表面に発生するブリージングが原因
となつて成形体表面に剥離が発生したり、成形体
に亀裂が発生したり、長期強度の増進率が低くな
るなどの問題が発生する。 また、速硬型のセメントを使用することも行わ
れているが、この場合には、コストが大巾に増大
するのみならず、セメント混合物の可使時間が短
くなるという問題を生ずる。 さらにまた、特願昭60−21839号公報は、硫酸
アルミニウム、硫酸アルミニウム・アンモニウム
などの硫酸塩を短時間脱型用混和材として使用す
る技術を開示している。この方法によれば、セメ
ント混合物の打設後、前置することなく、昇温速
度40℃/時間以上で80℃以上に昇温し、好ましく
は90〜100℃で蒸気養生する。しかしながら、コ
ンクリート二次製品の製造工場においては、蒸気
養生槽の温度を90〜100℃に保持することは、養
生槽の能力的にも経済的にも、困難である。ま
た、これらの混和材をセメント混合物に配合する
場合には、液体の助剤を併用しなければ、反応熱
によるスランプロスを生じて可使時間が著しく低
下する。さらに、これらの混和材を配合したコン
クリートでは、材令28日以降の長期強度が低下す
る傾向が認められる。 さらに、普通セメントに15%以上のアルミナセ
メントを添加し、前置時間の短縮を図る試みもな
されているが、この場合にも、コンクリートの長
期的な強度の増加がなく、かえつて低下する傾向
がある。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記従来技術の現状に鑑み、鋭意
研究を重ねた結果、(a)ポルトランドセメントに特
定量のアルミナセメントと石膏を配合し、且つ(b)
セメント混合物を一定のセメント/水比で混練・
成形した後に(c)常圧高温養生を行なう場合には、
セメント成形体の製造時間の短縮化と長期的な強
度の発現及び亀裂・剥離防止と同時に達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、下記のセメント成形体の製造
方法を提供するものである: (a) ポルトランドセメント100重量部 (b) アルミナセメント1〜10重量部及び (c) 石膏1〜20重量部 を含むセメント混合物と水とを、セメント/水
比2.25〜2.8で混練し、成形した後、常圧高温
養生することを特徴とするセメント成形体の短
時間製造方法。 1重量部を超えない消泡剤、3重量部を超え
ない流動化剤及び5重量部を超えない凝結遅延
剤の少なくとも1種をさらに含むセメント混合
物を使用する上記第1項記載のセメント成形体
の短時間製造方法。 本発明方法において使用するポルトランドセメ
ントとしては、特に限定されず、普通−、早強
−、超早強−、中庸熱−、耐硫酸塩−、白色−な
どのすべてのポルトランドセメントが挙げられ
る。 本発明においては、ポルトランドセメント100
重量部に対して、アルミナセメント1〜10重量部
と石膏1〜20重量部とからなる混和材を使用する
ことを必須とする。アルミナセメントの量が1重
量部未満の場合には、打設2時間以内に目標強度
100Kgf/cm2を発現することができないのに対し、
10重量部を上回る場合には、経済的に不利とな
る。また、石膏の量は、アルミナセメント量の1
〜2倍量が適切であり、1〜20重量部とする。ア
ルミナセメントと石膏とからなる混和材は、予め
セメントに加えて混練しても良く、或いはセメン
ト混合物の混練時に加えても良い。 上記セメント混合物と水との混練に際しては、
セメント/水比が2.25〜2.8となるような配合で
行なうことが必要である。特に、上記の比が2.25
未満の場合には、後記実施例における第1図から
明らかなように脱型直後の成形体圧縮強度が上記
目標強度である100Kgf/cm2を下回り、初期強度
の発現が望めなくなる。 アルミナセメントとしても、特に限定されず、
広く市販品を使用することができる。この様な市
販品の具体例としては、“アサヒアルミナセメン
ト”(旭硝子(株)製)、“デンカアルミナセメント1
号”および“デンカアルミナセメント2号”(い
づれも電気化学工業(株)製)などが挙げられる。 石膏としては、二水石膏及び無水石膏が使用さ
れ、その比表面積が2000cm2/g以上の粉体を使用
することが好ましい。 本発明においては、必要に応じ、ポルトランド
セメント100重量部に対し、1重量部を超えない
消泡剤(より好ましくは0.01〜0.5重量部)、3重
量部を超えない流動化剤(より好ましくは0.2〜
2重量部)および5重量部を超えない凝結遅延剤
(より好ましくは0.01〜5重量部)の少なくとも
一種を併用することができる。 消泡剤としては、従来からセメント成形体の製
造に際し使用されている粉末状および液体状のも
のがそのまま使用可能であり、具体的には、シリ
コーン系、非イオン界面活性剤系などが例示され
る。これらの消泡剤としては、例えば、ポリエー
テル系として、旭電化工業(株)から商標名“アデカ
ノールLG145”として市販されているものが、シ
リコーン系として、“SN−Defoamer 14HP”、
“SN−Defoamer 28P”、“SN−Defoamer
24FP”(いずれもサンノプコ(株)製)、“アデカネー
トB107F”(旭電化工業(株)製)などの商標名の下
に粉体状のものが、また、“SN−Defoamer
305”、“Nopco 8034L“(いずれもサンノプコ(株)
製)などの商標名の下に液体状のものが市販され
ている。また、非イオン系界面活性剤として、オ
クチルアルコール、シクロヘキサノールなどの高
級アルコール系のものがある。消泡剤の使用量が
0.01重量部(ポルトランドセメント100重量部に
対する割合:以下同様)未満の場合には、添加に
よる効果が不十分であり、1重量部を上回る場合
には、効果のより一層の改善が認められない。 流動化剤としては、ポリエチレングリコール
(PEG)、ポリアルキルアリルスルホン酸塩{例
えば商標“セルフロー110P”、第一工業制約(株)製
など}、スルホン化メラミン樹脂{例えば商標
“ニツサンSMF”、日産化学工業(株)製など}など
が挙げられるが、これらの中でも、PEGがより
好ましい。PEGとしては、分子量2000〜8000程
度のものが好ましい。分子量が、2000以下の場合
には、液状またはワツクス状となるため、使用し
難く、また8000を上回る場合には、水溶性が低下
して、添加効果が減少する。流動化剤の量が、
0.1重量部未満の場合には、添加による効果が不
十分であり、3重量部を上回る場合には、セメン
ト混合物の粘度が増大して、作業性が低下する。 凝結遅延剤としても、従来からセメント成形体
の製造に際し使用されているものが使用可能であ
り、ケイフツ化マグネシウム、酸化亜鉛、塩化亜
鉛、酸化鉛、酸化硼素、硼砂、リン酸塩などの無
機系凝結遅延剤および乳酸、酒石酸、クエン酸、
クエン酸ナトリウム、グルコース、シヨ糖などの
有機系凝結遅延剤が例示される。凝結遅延剤の使
用量が、0.01重量部未満の場合には、添加の効果
が不十分であるのに対し、5重量部を上回る場合
には、セメント混合物の凝結をかえつて促進する
ことがある。また、 なお、セメント混合物を混練機器および成形機
の性能が優れている場合、或いはW/C比を上げ
てセメント混合物の流動性を高める場合には、特
に流動化剤および凝結遅延剤を使用する必要はな
い。 さらに、本発明においては、セメント混合物の
調製に際して使用されている減水剤を併用するこ
とが出来る。減水剤としては、例えば、ナフタリ
ンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩として“マイ
テイー150”(花王(株)製)、ナフタリンスルホン酸
変性リグニン縮合物として“サンフロー”(サン
フロー(株)製)、トリアジン高縮合物として
“NL4000”(ポゾリス物産(株)製)の商標の下に販
売されている市販品などを使用することができ
る。 本発明方法は、通常以下の様にして、実施され
る。すなわち、ポルトランドセメント、アルミナ
セメント、石膏および消泡剤からなる必須成分並
びに必要に応じて添加される添加成分に細骨材、
粗骨材および水を加え、均一に混練した後、常法
に従つて成形する。次いで、常温での前置養生に
供することなく、得られた成形体を高温養生に供
する。養生方法としては、特に限定されず、常圧
蒸気養生、高圧蒸気養生、電気養生、高周波加熱
養生、加熱空気養生、赤外線加熱養生などが採用
できる。養生条件は、昇温速度40〜120℃/時間
程度で60〜100℃の温度範囲に昇温し、0.5〜3時
間程度保持する。この養生温度が60〜80℃の範囲
内にある場合には、徐々に昇温を行う必要はな
く、成形体を直ちに養生温度にまで昇温させても
良い。 なお、本発明セメント混合物を従来法と同様に
して前置養生した後、15〜25℃/時間の昇温速度
で60〜70℃まで昇温させ、3〜5時間程度保持し
ても差し支えない。 養生を終えた成形体は、冷却することなく、脱
型される。脱型時の強度は、通常100Kgf/cm2
上である。この脱型品を予熱することにより、短
時間内にその強度を増大させることもできる。 この様にして得られた養生後のセメント成形体
の表面および内部には、剥離、膨脹、亀裂、発泡
などの欠陥は認められない。 また、上記のセメント成形体は、1日後には出
荷可能となるまで強度が増大しており、3日以内
に設計強度が達成される。 発明の効果 本発明によれば、以下のような効果が得られ
る。 (1) 脱型直後の成形体圧縮強度が100Kgf/cm2
上と初期強度の発現に優れているため、従来で
は必要とされていた前置養生が不要となり、全
養生時間が2時間程度という大幅な製造時間の
短縮化を図ることができる。 (2) 長期的な強度の発現が顕著であり、上記所定
の初期強度に達した後も、成形体の強度は上が
り続ける結果、一般の二次製品と同程度以上の
強度を達成することができる。しかも、成形体
表面に亀裂、剥離、変色等の異常も発生せず、
極めて良好な表面状況を維持することができ
る。 (3) 高温養生は60〜100℃という広い範囲で行な
うことができる。しかも、80℃までの温度で養
生を行なう場合には徐々に昇温を行なうことな
く、養生温度まで直接昇温することができる。
従つて、1日当たり数サイクルの成形体製造が
可能となる。 (4) セメント混合物の可使時間は成形に必要な時
間以上であり、型枠への打設に何ら支障はな
い。しかも、打設1日後には成形体が出荷可能
な程度の強度を発現し、3日以内には設計強度
を発現する。 さらに、本発明により得られたセメント混合物
を型枠に打設した場合、ブリージングを生じない
ので、打設終了と同時に打設面の表面コテ仕上げ
が可能となる。また、ブリーシングを生じないこ
とから、蒸気養生終了後に表面の剥離が発生せ
ず、補修を必要としない。 実施例 以下に実施例を示し、本発明の特徴とするとこ
ろをより一層明確にする。以下において、“部”
および“%”とあるのは、すべて“重量部”およ
び“重量%”を意味する。 実施例 1 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}
2部、消泡剤{商標“SN−Defoamer 14HP”、
サンノプコ(株)製}0.1部、および第1表に示す割
合のアルミナセメントと型無水石膏、ならびに
フロー値が210〜220mmとなる量の水を混練し、モ
ルタルを調製した。得られたモルタルを4cm×4
cm×16cmの型枠に注入し、成形体を製造した。
【表】 次いで、得られた成形体を第2表に示す条件下
に蒸気養生を行つた。養生開始温度は、20℃であ
り、昇温時間および保持時間の合計は、2時間で
あつた。
【表】 養生終了直後の圧縮強度(Kgf/cm2)を第3表
に示す。
【表】 第3表に示す結果から明らかな様に、2時間養
生後の成形体圧縮強度を100Kgf/cm2以上とする
ためには、アルミナセメントと石膏との配合割合
に応じて、養生条件を選択することが好ましい。 また、二次製品製造工場での実施を考慮すれ
ば、より好ましい養生条件は、昇温速度60℃/時
間程度、最高温度80℃程度、保持時間60分程度で
ある。 上記いずれの配合および養生条件の場合にも、
脱型1時間以内では、1Kgf/cm2/分の割合で圧
縮強度の向上が認められた。 さらに、無水石膏に変えて二水石膏を使用する
場合にも、ほぼ同等の圧縮強度が得られることが
明らかであり、むしろこの場合に安定した性能の
製品が得られている。 なお、養生最高温度が100℃以上になると、セ
メント成形体に亀裂が発生する場合があることが
判明した。 実施例 2 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}
2部、消泡剤(実施例1で使用したものと同じ)
0.1部、アルミナセメント5部および型無水石
膏5部に所定量の水を加えて混練し、実施例1と
同様にして成形し、昇温速度60℃/時間で20℃か
ら80℃まで昇温し、同温度で60分間保持した後、
脱型し、得られた成形体の圧縮強度を測定した。 第1図にセメント/水比(C/W)と圧縮強度
(A=脱型直後、B=脱型1時間後)との関係を
示す。 第1図に示す結果から、脱型直後の成形体圧縮
強度を100Kgf/cm2以上とするために、C/Wを
2.25以上とすることが望ましい。 実施例 3 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}
2部、消泡剤(実施例1で使用したものと同じ)
0.1部、PEG(分子量3000〜4000)0.3部、アルミ
ナセメント3部および所定量の型無水石膏に
W/C=38.5となる水を加えて混練し、実施例1
と同様にして成形し、直ちに70℃の蒸気養生槽に
入れて2時間保持した後、脱型し、得られた成形
体の圧縮強度を測定した。 第2図に型無水石膏(普通ポルトランドセメ
ント100部に対する配合割合)と圧縮強度(C=
脱型直後、D=脱型1時間後、E=脱型22時間
後)との関係を示す。 アルミナセメントの量が3部で、70℃で2時間
保持する場合には、無水石膏の量を1部であれ
ば、セメント成形体の脱型直後の圧縮強度が100
Kgf/cm2以上となつている。 この場合、石膏配合量の増加とともに、圧縮強
度は次第に向上するが、約7部を上回ると、それ
以上の改善は認められない。 実施例 4 第4表に示す割合(単位Kg/m3)で各成分を混
練したスランプ8±1cmのコンクリート混合物No.
1および2(いずれもさらにポリエチレングリコ
ール1.82Kg/m3、消泡剤0.36Kg/m3および減水剤
7.3Kg/m3を含む)を使用して、直径10cm×高さ
20cmの円柱体を成形し、直ちに昇温速度60℃/時
間で20℃から80℃まで昇温し、同温度で60分間保
持した後、直ちに脱型し、放冷し、20℃で所定時
間水中養生して、圧縮強度を測定した。 混練開始から2時間後(脱型直後)、3時間後、
1日後、1週間後および4週間後の結果を第5表
に示す。 なお、第4表における各記号は、下記の意味を
有する。 W:水 C:普通ポルトランドセメント S:細骨材(揖斐川産川砂、比重=2.59、F.
M.2.80) G:粗骨材(高槻産砕石、比重=2.69、最大径25
mm) a:S+G AC:アルミナセメント AG:無水石膏
【表】
【表】 No.1およびNo.2のどちらの成形体も、脱型直後
に100Kgf/cm2の圧縮強度を達成していた。 また、No.1およびNo.2のどちらの成形体も、1
週間後には、一般の二次製品の設計強度を十分に
満たしていた。 さらに、どちらの成形体の表面状況も良好であ
つた。 実施例 5 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、アルミナセメント5部、型無水石膏5部お
よび減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}
2部をW/C=40.5で、消泡剤(実施例1で使用
したものと同じ)の量を変化させた状態で混練
し、モルタルを調製した。得られたモルタルを4
cm×4cm×16cmの型枠に注入し、成形体を製造し
た。得られた成形体を直ちに昇温速度60℃/時間
で20℃から80℃まで昇温し、同温度で60分間保持
した後、直ちに脱型し、放冷し、20℃で所定時間
水中養生して、成形体の重量と圧縮強度を測定し
た。 第3図に普通ポルトランドセメント100部に対
する消泡剤の配合量と成形体重量との関係を示
し、第4図に消泡剤の配合量と成形体圧縮強度
(F=脱型直後、G=脱型1時間後)との関係を
示す。 第3図および第4図に示す結果から明らかな様
に、消泡剤の配合量が0.02%以上になると、強度
が著しく改善されること、および0.1%以上とな
つても、それ以上の明確な強度改善は認められな
いことが明らかである。 実施例 6 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、アルミナセメント5部、型無水石膏5部、
減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}2部
および消泡剤(実施例1で使用したものと同じ)
0.1部をW/C=40.5で、凝結遅延剤の量を変化
させた状態で混練し、モルタルを調製した。得ら
れたモルタルを4cm×4cm×16cmの型枠に注入
し、成形体を製造した。得られた成形体を直ちに
昇温速度60℃/時間で20℃から80℃まで昇温し、
同温度で60分間保持した後、直ちに脱型し、放冷
し、20℃で所定時間水中養生して、成形体の圧縮
強度を測定した。 第5図に普通ポルトランドセメント100部に対
する凝結遅延剤の配合量と成形体圧縮強度との関
係を示す。 第5図において、各曲線は、下記の条件を示
す。 H……クエン酸ナトリウムを凝結遅延剤とする脱
型直後の成形体 I……クエン酸ナトリウムを凝結遅延剤とする脱
型1時間後の成形体 J……クエン酸ナトリウムを凝結遅延剤とする脱
型22時間後の成形体 K……ケイフツ化マグネシウムを凝結遅延剤とす
る脱型直後の成形体 L……ケイフツ化マグネシウムを凝結遅延剤とす
る脱型1時間後の成形体 M……ケイフツ化マグネシウムを凝結遅延剤とす
る脱型22時間後の成形体 第5図に示す結果から、脱型直後に100Kgf/
cm2の圧縮強度を達成するためには、普通ポルトラ
ンドセメント100部に対する凝結遅延剤の配合量
を0.1部以下とする必要があることが明らかであ
る。 実施例 7 普通ポルトランドセメント100部、細骨材190
部、減水剤{商標“マイテイー150”、花王(株)製}
2部、消泡剤(実施例1で使用したものと同じ)
0.1部、型無水石膏5部、アルミナセメント5
部および所定量のPEG(分子量3000〜4000)にモ
ルタルフロー値が220mmとなる水を加えて混練し、
実施例1と同様にして成形し、直ちに70℃の蒸気
養生槽に入れて2時間保持した後、脱型した。 普通ポルトランドセメント100部に対するPEG
の配合量とW/Cの関係を第6図に示し、得られ
た成形体の圧縮強度とPEG配合量との関係を第
7図に示す。 第6図および第7図から明らかな様に、PEG
配合量の増加とともに、W/Cを低減させること
が可能となり、その結果、成形体の圧縮強度が向
上する。しかしながら、PEGの配合量が3%を
超えると、セメント混合物の粘度が増大して、作
業性が低下する。 実施例 8 第6図に示す割合(単位量:Kg/m3)で各成分
を練り混ぜたコンクリート混合物No.1および2を
使用してJIS A 1123に従つてブリージング試験
を行つた。 また、それぞれを練り混ぜ後直ちに直径10cm×
高さ20cmの円柱体を成形し、No.1のコンクリート
については、成形後直ちに昇温速度60℃/時間で
20℃から80℃まで昇温し、同温度で60分間保持し
た後、直ちに脱型し、圧縮強度を測定した。No.2
のプレーンコンクリートについては、成形後、20
℃で4時間前置き養生を行つた後、昇温速度20
℃/時間で70℃に昇温し、同温度で4時間保持し
た。その後、自然放冷し、翌日脱型し、圧縮強度
を測定した。さらに円柱体は、20℃の大気中で2
次養生を行い、長期強度を測定した。 ブリージング試験の結果を第7表に、材令と圧
縮強度の関係を第8図に示す。 なお、第6表における各記号は、実施例4と同
一の意味を有する。
【表】 Kg/m3含む。
【表】 第7表に示すように、本発明で得られたNo.1の
コンクリートは、ブリージングを全く生じない。
これはスランプが20cm以上の状態で強い振動を加
えた場合にも同様であり、コンクリートが分離す
ることもない。 これに対し、No.2に示すようなプレーンコンク
リートでは、コンクリート製品製造時に、コテ仕
上げを行うためにコンクリートの締め固め後、ブ
リージングが終了するまで数時間放置しなければ
ならない。No.1のコンクリートでは締め固め後、
直ちに表面のコテ仕上げが可能であり、かつ蒸気
養生後、表面剥離が生じない。 また第8図に示すように本発明で得られたNo.1
のコンクリートは、長期的にも強度が増進し、プ
レーンコンクリートと比べて高強度を発現した。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、本発明実施例の結果を
示すグラフである。すなわち、第1図は、C/W
比とセメント成形体の圧縮強度との関係を示すグ
ラフ、第2図は、無水石膏配合量とセメント成形
体の圧縮強度との関係を示すグラフ、第3図は、
消泡剤配合量とセメント成形体の重量との関係を
示すグラフ、第4図は、消泡剤とセメント成形体
の圧縮強度との関係を示すグラフ、第5図は、凝
結遅延剤配合量とセメント成形体の圧縮強度との
関係を示すグラフ、第6図は、PEG配合量とセ
メント混合物のW/Cとの関係を示すグラフ、第
7図は、PEG配合量とセメント成形体の圧縮強
度との関係を示すグラフである。第8図は、材令
と、セメント成形体圧縮強度との関係を示すグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) ポルトランドセメント100重量部 (b) アルミナセメント1〜10重量部及び (c) 石膏1〜20重量部 を含むセメント混合物と水とを、セメント/水比
    2.25〜2.8で混練し、成形した後、常圧高温養生
    することを特徴とするセメント成形体の短時間製
    造方法。 2 1重量部を超えない消泡剤、3重量部を超え
    ない流動化剤及び5重量部を超えない凝結遅延剤
    の少なくとも1種をさらに含むセメント混合物を
    使用する請求項第1項記載のセメント成形体の短
    時間製造方法。
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